夏になってからは暑すぎてすっかりやめてしまったテイクアウト弁当探し。
涼しくなってきたので最近また復活した。
まずは大岡山でお気に入りの「miso汁香房 ロジの木」さん。
夏から味噌汁付きのお弁当のテイクアウトを始めているとのことなので行ってみた。
すると野菜が何種類も使われたお弁当で、やっぱりおいしい。
近所に住む友人によると味噌カレー弁当がさらに絶品とか。ただしここは元々ものすごい不定期営業なので、お店のブログをまめにチェックしないとありつくのは難しい。
カレーと言えば武蔵小山のアーケード内にある「スパイスカフェ87」もお気に入り。
最近ランチ時になると店頭にお弁当を並べているのだが、その中にビリヤニの文字を発見。
これが長粒米使用にカルダモンなども入った本格派。ビリヤニに辛さはなく、添えられたチキンカレーもマイルドで好み!
アーケードから脇に入り、パチンコ屋の裏にあるのはジャマイカ料理の「アマラブ」。
以前は週末しか営業していなかったが、今はランチのテイクアウトのみながら平日でもやっている。
これはジャークチキンとポークのミックスでお肉の下には豆入りの御飯。初めの頃よりメニューが工夫されて、この店はずっとひそかに応援しているのだ。
このすぐ近くにある「神戸鉄板 長田いっしん」は店頭の鉄人28号が気になっていた。
牛すじの入ったぼっかけ焼きそばは太麺にキャベツがいっぱいだけれど、牛すじはちょっと物足りないかも。
武蔵小山からは15分ほど歩く目黒本町の平和通り商店街もいいところ。
ここにこの春に新しいお弁当屋さんができたと最近知ったので行ってみた。
立て看板のみで表には何の表示もないお店の名前は「秘密厨房」。
店内もびっくりするほどシンプルで、カウンターに税込み810円のお弁当1種類が並んでいるだけ。
おかずは一つ一つ丁寧に作られているのがわかるおいしさで、最近こういう野菜中心のお弁当が増えたのはうれしい。ただし全体のボリュームは少なめなので女性向きかも。
武蔵小山駅前に新しくできたタワマンの下にはThe Mallなる店舗エリアがあるが、家賃が高いらしくてなかなか埋まらない。
その中になぜかペルシャ絨毯屋があったのだが、早々に店じまいしてつい先日からはケバブ屋になった。
税込み500円とお安いケバブサンドをお願いしてみると、大量のキャベツとチキンケバブのみとシンプル。ケバブがおいしいので、他にももうちょっと挟むものを工夫してもらえるともっとおいしくなるだろう。
店主のイラン人に言わせると「今年はアメリカにいじめられ、コロナに襲われてイランは大変」で絨毯屋は閉店したとか。がんばれ、イラン。
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9月11日
京都最終日はまずバスの一日券を買って
平安神宮前の巨大な赤鳥居で下車。
京都には何度も来ているが、平安神宮に来るのは初めて。
華やかな応天門をくぐると派手な中国風の楼閣などあり
境内のまあ広いこと。しかし明治時代に創建された国家神道のシンボルと思うと正直あまりありがたみを感じない。
それなのにわざわざここまで来たのは平安神宮が目的ではなく、改装された京都市京セラ美術館が目当て。
1933年に最初から美術館として建てられたもので、外観は大きく変えることなく、入り口を地下に新設するのは最近のはやりなのか、ルーブルやアムステルダム国立美術館、マウリッツハウスなども同じようなスタイルだった。
京都在住の友人と待ち合わせ、まず入ったのは半地下に新設されたカフェ。
「京の素材のおかずプレート」なるものをオーダーすると一皿に京野菜を使ったおかずが15種類も乗ってくる。インスタ映えする今時のカフェメニューがうまいと思う。
昼食後は友人と別れ、美術館の見学。
天井の低い地下チケット売り場から階段を上がるとまるで体育館のような中央ホール。
これを突っ切ると
大きなガラス窓の向こうに日本庭園が広がる。
大理石を多用した重厚な館内にアールデコ調の照明器具がおしゃれ。
中庭のようなスペースもあって面白い建物だ。
コレクションの方は近代以降の京都の画家たちによる日本画。
それほど興味のある分野ではないが、目玉の上村松園だけは撮影可能。
ほとんど同じ構図のお嫁さんの絵はどういう意味があるのか。
この3幅の天女の絵。
とてもかわいい。
美術館の見学を終えたらまたバスに乗って祇園へ。
八坂神社は厄除けに御利益があるそうだが目的はこちらではなく、その真正面にあるお寿司屋さん、「いづ重」。
NHKの「美の壺」で紹介されていたのがおいしそうだったので来てみたのだが
店の表も中も予想外に庶民的な雰囲気。
こちらは鯖の姿ずしが有名なようだけれど、お願いしてすぐ作っていただいたのは上箱ずし、1944円。
持ち帰ったお寿司は店主が毎月絵を描くという包み紙も美しく、蓋を開けると中身が少し寄ってしまったけれど穴子、小鯛、えび、玉子のモザイクがきれい。
酢飯の加減もすばらしく、これはわざわざ祇園に回った甲斐があった。
海草巻きなんて気になるものもあるし、京都に来たらまたここに寄ろう。
と静かな京都にまた来る気満々。
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9月10日 続き
石山寺駅から比叡山行きの京阪電車に乗って、30分でやって来たのは三井寺駅。
無人駅で降りて標識に従って川沿いを歩いて行くとすぐ住宅地に入る。
本当にこっちでいいんだろうか、と歩くうちに入り口が見えて、
入場料を払うといきなりの急階段。
上がった所が西国十四番札所の観音堂。
この前が展望台になっていて
琵琶湖がちらっとだけれどやっと見えた。
途中のお堂にある大津絵など面白く見ながら先へ行くとこちらの境内は広い。
三井の晩鐘の先にあるのが豊臣秀吉の北政所、ねねが再建したという国宝の金堂。
撮影禁止の内部にはなかなか面白い仏像が並んでいるが、絵葉書を買った売店のおいちゃんは「もうすぐ電気落として真っ暗にするから」とてんで感じが悪い。
金堂の脇にくっつくように建てられているのは閼伽井屋。
この中の泉の水が天智・天武・持統天皇の 産湯に使われたので「三井寺」とか。
こちらは奈良時代に作られたという弁慶の引き摺り鐘。弁慶が奪って比叡山へ引き摺り上げて撞いてみると 「帰りたい、帰りたい」と泣いたので谷底へ投げ捨てたという伝説あり。
その先にある一切経蔵の内部が素晴らしくて
一切経を納めた回転式の八角輪蔵がかっこいい。
ここを眺めているとさっきのおっさんが戸締りを始めたので
徳川家康が寄進したという三重塔を眺め、仁王門を通って見学終了。
三井寺の歴史は古いが建物は戦国期にあちらこちらから移築されたものが多くて、そのせいか石山寺に比べると全体に武骨な感じがしてしまう。
駅に戻ってまた京阪電車に乗り、石山坂本線からびわ湖浜大津で京津線に乗り換え。
京阪電車は面白くて、びわ湖浜大津駅のあたりは路面電車になっている。
市街地を抜けると普通の線路になって、ちょっと驚くような山の中に入った大谷駅で下車。
駅前にもなにもないのだが、わざわざここで下車したのは夕食を調達するため。
目指したのは駅から徒歩5分の「逢坂山かねよ」さん。
明治5年創業という老舗鰻店で、店頭の飛び出し注意看板もうなぎ君。
ストラップや缶バッジも売られているほどの熱心さだが、店内は昭和の香りが漂い、まだ5時頃と早い時間にすでにお食事中のお客様は何十年も通っていそうな常連さんたちと見える。
この渋い店内で食事したかったが、早すぎてまだお腹が空かないので持ち帰り弁当をお願い。
15分ほど待っただろうか、持ち帰ったこれがこの店の名物、「きんし丼」2300円。
特徴は巨大な出汁巻き玉子で面積はお弁当箱の半分、厚さは5㎝ぐらいある。
店内で食べればこの玉子焼きがうなぎの上にどーんと載ってくるらしく、映え的にはその絵が欲しかった。
値段の違いはうなぎの量の違い、並では2切れなのでこれはぺろり。ちょっと堅めに感じたのは持ち帰ったせいだろうか。
卵3個分という出汁巻きはかなり薄味で、そのおかげか意外に食べられてしまう。しかしさすがに御飯までは食べられなくて、半分でギブアップ。
お店では待っている間にすごいどしゃぶりになってしまい
うなぎのぼりを見ながらしばらく雨宿りをさせていただいたが、お店の方はとても感じが良かった。
やっぱり店内で食べればよかったな。
雨脚が少し衰えた所で駅へ。
良く見るとホームが少し傾いているのでベンチの足の長さが違う。
山科でJRに乗り換えれば京都まではあっという間。
初めての滋賀にしてはマイナーな所ばかり巡ったが、充実した一日になった。
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9月10日 続き
Mihoから石山駅に戻ったら、バスを乗り換えて石山寺山門前へ。
川沿いのバス停から徒歩3分ほどで東大門。
美術館から駅までの道中はひどい土砂降りだったが、こちらに着いた時にはやんでいてラッキー。
妙な大津市のゆるキャラを見ながら参道を歩き、階段を少し上ると
右手に御影堂があるのでまずは弘法大師様にごあいさつ。
比叡山に近いけれど、ここは真言宗。司馬遼太郎先生の「空海の風景」を読むと天才・空海は優等生だけれど密教については底の浅い最澄をバカにしていて、ゴーマンかます空海の方が好きだったりする。だから滋賀に来ても比叡山ではなく石山寺に来ている。
正面には天然記念物だという大きな珪灰石が黒々と重なり
本堂は正面ではなく、左手の階段を上がったところ、蓮如堂の奥にあるのがちょっと変わっている。
国宝である本堂は撮影禁止だけれど中から見る緑が気持ちよく
紫の幕がかかっている所は嘘か誠か、ここで源氏物語が執筆されたという「源氏の間」。
Kindleを買ってから大部の古典を読むのがマイブームとなっていて、最近になってようやく源氏物語をちゃんと読んだ。
するとこんな話を中高生に読ませるのか、というほど光源氏をはじめ登場する男どものひどいこと。幼児略取誘拐はするわ、父親や兄弟の女に手を出すわ、しかもちゃんといけないこととわかっていてやるのだから始末に悪い。
しかしこれを女の側から見ると、こんな男どもに頼らなければ生きていけない身のつらさ、悲しさがよくわかって、宮中で大人気になるのも当然だろうし、何と言ってもこれが1000年も前に書かれたというのはやっぱりすごいと思った次第。
本堂からさらに上がっていくと
これも国宝の多宝塔は中に快慶作の大日如来が見える。
ここから源頼朝寄進という鐘楼を見ながら降りてくれば、昔から高名なわりに境内は意外に大きくないと感じる。
境内を出て川沿いに出ると大きなお菓子屋さんがあるので入ってみた。
こちらの名物は「たばしる」という大福もち。中が餡子ではなく甘納豆とくるみなのだが、この甘さは昔風というべきか。
さらに歩くと京阪電車の石山寺駅がある。
こちらの萌えキャラは石山ともかちゃんだそうで
やってきた電車は「伝教大師1200年大遠忌」ラッピングだった。
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9月10日
京都で朝食と言えばイノダコーヒーに行かねばなるまい、ということで京都駅八条口のお店で
ロールパンセット、930円。
エビフライをはさんだロールパンの温め方が完璧でおいしいけど、朝からちょっとお高い。
今日はまずJRで大津を通って石山へ。
京都から琵琶湖畔までたったの15分。こんなに近いとは知らなかった。
ここからはバスでMiho Museumに向かうのだが、バス乗り場には専用の券売機まである。
やってきたバスは琵琶湖に流れ込む瀬田川を渡り、川沿いに上流へ向かう。
やがて田んぼの中を通り、どんどん山の中へ。途中までは地元のお客さんが数人乗り降りしていたが、途中からは自分と女性二人組だけになり
対向車とすれ違うのもやっとの道を通り、なにやらすごい橋脚の高速道路の下を通ってさらに山奥へ。たっぷり50分かかって目的地に到着。
朝一のバスで開館時間の10時にやって来たが、駐車場にはすでにかなりの車が停まっていて、これは予想外。
バスを降りた所にはレセプション棟があり、まずはこちらで検温。
OKが出るとスタッフがとても丁寧に案内してくださり、美術館棟までは離れているができれば歩いてほしいというので緩い勾配を上っていく。
春には桜が咲くらしいこの道を5分ほど歩くとトンネルがあり
カーブを描くこのトンネルを抜けて橋を渡ると正面に美術館の入り口が見える。
桃源郷への入り口をイメージしているとかで、なかなかの演出。
階段を上がって中に入ると大理石の床とガラスの天井が印象的。
これはルーブルのガラスピラミッドで有名になったI.M.ペイ氏設計で、この屋根もルーブルに似ている。
正面の山の中、遠くにも白い建造物が見えて、そちらはこの美術館の持ち主、神慈秀明会なる宗教団体の本部だとか。
館内にあった説明によればペイ氏は正面左側に見えるカリヨン塔、もう一つMIHO美学院のチャペルも設計しているそうで、団体創立者の小山美秀子さんとずいぶん仲が良かった様子。
ついでにドーハのイスラム美術館はペイ氏91歳、上のチャペルに至っては95歳の時の作品だそうで、昨年102歳で亡くなられたとか。
建物は山を削って緑の中に埋もれたような形になっているので表に出ているのはほとんどガラス屋根だけというのが航空写真だとよくわかる。
そして内部は北館と南館の二つに分かれているのでまずは北側の「秋季特別展」の方から見ると、こちらは茶道具の収集から始まった日本美術。
江戸期の作品が多いが
丸山応挙のワンコがかわいく、眠っている布袋さんは宮本武蔵の筆になるものとか。
作品画像はHPより
伊藤若冲の大きな作品が3点あるのが目玉だろうが、自分的には与謝蕪村の屏風の方が好きだ。
作品数の多いこのコレクションの後は長い廊下を通って南館へ。
こちらは常設展示で世界の古代美術。
エジプトやらメソポタミアやら、点数は少ないがかなり質の高いものばかり。
この唐代の伎楽俑などパリのギメ博物館にあったものにも引けを取らない。
これらの作品についてはMiho MuseumのHPにすべて惜しげもなく写真が挙げられているのが素晴らしい。
説明などもしっかりしているし、こちらの学芸員の質も相当高そう。
それにしてもこれだけのコレクション、どんな宗教団体かと思うが、Wikiによると熱海のMOA美術館や箱根美術館の母体の世界救世教から分かれた教団らしい。
よほど集金のノウハウがあるのだろう、と不信人者は思ってしまう。
見学後は南館にあるカフェで一休み。
こちらの教団では農薬や肥料を一切使用しない秀明自然農法なるものを実践しているのだそうで、
いただいた冷製パスタは野菜がフレッシュでおいしく、それ以上に付いてきたパンがおいしかった。
コロナ対策でレセプション棟のレストランは閉鎖、カフェの食事メニューもパスタだけになってしまっていたのが残念。
ここはミュージアムショップも工芸作家のしゃれた作品が並んでいて、ついかわいい箸置きをお買い上げ。
帰りは雨が土砂降りになってしまったけれど、大きな傘をバスの待合所まで借りられたので助かった。
よくわからない宗教団体ではあるけれど、この美術館は行く価値があった。
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観光客の少ない今こそチャンス、とせっせと旅行。
我ながらこんなことだけは勤勉だ。
9月9日
今回は品川駅から東海道新幹線で出発。
平日お昼のひかり号、自由席でも品川出発時点で1車両10人も乗客がいない。
新幹線に乗ったら駅弁を食べなければいけないと思い込んでいるので、以前に増してお弁当類の充実した品川駅で物色。
選んだのはお弁当屋さんがなぜか文春文庫とコラボした「鬼平犯科帳 本所深川弁当」。
背表紙にまで本のタイトルが入った凝ったお弁当で、中はあなご飯と深川飯におかずがちょこちょこ。
包み紙の裏には江戸の地図、その他に登場人物一覧表まで入っていて、「鬼平犯科帳」は読んだことがないけれど今度読んでみようかという気になる。
ただし肝心のお弁当の方はあなごやアサリの味付けが濃くて甘すぎ、定番駅弁の「深川めし」の方がずっとおいしい。
「のぞみ」に慣れてしまうと停車駅の多い「ひかり」はいささかまだるっこしいが、30%引きのジパング俱楽部は「のぞみ」に乗せてもらえないのでしかたない。
2時間半で京都駅に到着。
今回の宿泊先は駅前に今年の7月にオープンしたばかりの「ホテル京阪 京都駅南」。
八条口から出れば横断歩道を渡ったところ、新幹線のホームからも見えるという最高の立地。
ビジネスホテルらしいこじんまりしたロビーにチェックインはタッチパネル式だが、スタッフの感じも良く、少し早いが部屋にも入れてもらえた。
予約したシングルルームはセミダブルのベッドでほぼいっぱいだが、バスルームもピカピカ、これがなんと楽天経由で予約したら1泊4000円なのだから何の文句があろうか。
正規料金が29,500円というのも信じられないが、この割引率では気の毒になるぐらい。
荷物を置いたら駅前から市バスに乗って早速お出かけ。
前回来た時にはキャリーバッグを引きずった外国人観光客でぎゅう詰めだったバスも今は普通に乗車できて快適。
やって来たのは京都国立博物館。
前回来たのは2008年。その時には旧館で特別展を見たが
ヨーロッパの宮殿のような造りに正面入り口の上の和洋折衷がいかにも面白い。
この旧館が今は常設展示室のようだが現在はコロナのために閉鎖中。
その代わりに以前はあまりのみすぼらしさと展示方法の旧態依然に驚いた新館が建て替えられてきれいになり
今回はこちらで開催中の特別展「聖地をたずねてー西国三十三所の信仰と至宝」を見るために京都までやってきたのだ。
西国三十三所はさすがに都とその周辺、歴史が長い所が多くて、奈良時代や平安時代の古い仏像好きにはたまらない。
正直、期待したほど仏像の出品は多くなく、各寺のご本尊はお出ましではなかったのだが
写真はHPより
岡寺の小さな観音菩薩様や、六角堂の秘仏という如意輪観音など美しくてうっとり。
中で一番面白かったのは「那智山経塚出土仏教遺品」。立体曼荼羅なのだが仏像の他に持ち物だけで仏を表しているものがあり、これらが普段は青岸渡寺と東京国立博物館に分かれてしまっているのでこんな風に並べられているのを見ることはないのだそうだ。
いつもは借りない音声ガイドも今回は仏像好きコンビのみうらじゅんといとうせいこうだったので聞いてみたが、今回はかなりおとなしめ。
それでもたくさんある参拝曼陀羅図が実際の姿ではなく、「こうあるべき」理想の姿のガイドブックで寄付金集めのためのものであったことなど、実に分かりやすかった。
そのガイドを聞き、広い新館で多くの展示を見て、見終わるのに2時間以上もかかったので疲れてしまった。
夕食はいつもなら京都在住のグルメ案内人としゃれた所にでかけるのだが、コロナ予防のための自粛要請が出ているとのことで
エキナカでさくっと鯛めしと抹茶白玉あんみつ。でもどちらも京都らしく、おいしゅうございました。
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京都滞在を満喫されたkimcafeさんの招集によりまたヤムの会。
場所は悪名高い新宿(笑)だけれど、今回はランチ・ミーティングで歌舞伎町とは反対方向、明るく健康的な南側の Ginger Grass に集合。
ビルの外階段から地下に降りて行くといかにもバンコクあたりにありそうなアプローチ。
入ってすぐのバースペースの壁には象やらキリンやらが描かれていて、昔のBanana Republicってこんな内装じゃなかったかな。
ゆったりしたスペースに5人で落ち着いて、ランチメニューからそれぞれオーダー。
こちらはタイとベトナムの料理だが、他ではあまり見かけない珍しいものを見つけたのでそれをチョイス。
コムアンフーとはベトナムはフエの料理だそうで、御飯のまわりに肉みそと野菜が何種類もきれいに並べられ、これをすべて混ぜて食べる。
肉みそはほんの少しピリ辛でレモングラスの香り、パクチーやミントも入っているのでまさにアジアンテイストでうま~い。
大好きなタイのカオクルックカピにも似ていて、こういうのを食べると外に出たくなっちゃう。ベトナム行きたいなあ。
旅好きの集まりなので話題はもちろんこれからの旅のこと。
コロナのリスクをどの程度と考えるか、環境にもよるけれど人それぞれの性格が出るようでなかなか興味深い。
経済的事情もあって外国人観光客受け入れOKの国も増えているようで、メンバーの一人はそろそろ動き出すかも。
ただし帰国後公共交通機関は使えないので、専用ハイヤーを頼むと成田から東京まで3万円だって。これが一番のネックかも。
ミニデザートもおいしくいただいて、大人のランチ会はさくっと終了。
楽しかったです。ぜひまた、よろしく。
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黒部ダムが期待以上の迫力だったので、TsutayaでDVDを借りてきた。
「黒部の太陽」
1968年制作のこの映画、タイトルは有名だがTVの名画劇場などでも見たことがなかった。
それというのも上映権を持っていた石原裕次郎が劇場公開にこだわってビデオにすることも許さなかったからだそうで、そもそも上映時間が196分もあるので映画館で再上映されることもあまりなかったらしい。
今はDVDになっていたのはラッキー、しかも50年以上も前の映画なのに画質が良くて色も自然。そもそもこの映画は白黒だと思い込んでいたので、冒頭の鮮やかな夕陽の色に驚いた。
もう一つ驚いたのはこの映画が「裕次郎映画」ではなかったこと。
もちろん彼も主役の一人ではあるのだが、もう一人の主役である三船敏郎に完全に負けている。
この映画は石原プロと三船プロの合作なのだが、先輩である三船に遠慮したのか。そもそも存在感も演技力も40代半ばの三船が圧倒的、30代半ばにしては浮腫んだ顔の裕次郎はいまいちだ。
しかし何より驚いたのはこれがダム建設の話というよりトンネル掘りの話だったこと。
大町から黒部まで、今は電気バスが通っている関電トンネルの真ん中に破砕帯があり、ここが最大の難所だったということで映画のほとんどがこの箇所の工事のこと。
バスで通る道にも破砕帯の表示があり、車内放送でも説明していたのはこのことだったのか、と深く納得。
崩落は起こるわ、ものすごい量の浸水が続くわのこの工事場面、今のようにCGを使うわけではないからすべてセットを組んでの実写でさすがの迫力。
エキストラの数もすごくて、もう日本でこんな映画は作れまい。
関西電力やら熊谷組、間組などが実名で出るのも興味深く、幹部は水でびしょびしょになるトンネル内の視察にもレインコートの下は白シャツにネクタイ。やたらにタバコを吸って、料亭では社長が土下座をする。
なにより仕事に支障をきたすから、と娘が病気で余命1年なのを会社の人間が「彼には言わないでおこう」って、昭和にはそれが美徳だったか、と時代を感じる。
正直映画としての出来は長すぎるし、中盤が平たんで退屈。
トンネルが開通した後はあっという間にダムができてしまって拍子抜けするが、吉村昭の「高熱隧道」に描かれた戦時中の黒三ダム工事の話も出てくるし、アルペンルートを通った後ではやはり興味度が違った。
見られてよかったけれど、やっぱりもう昭和は遠い。
すごく久しぶりに買い物のために外出した。
6月以来ちょろちょろと旅行には出かけているが、近所のスーパー以外に買い物のために外出したのはもしかしたら今年初めてかも。
もうすっかりネットでの買い物ばかりで、小売店が大変なわけよね。
目的は新宿の電気屋だったのだが、せっかく外に出たので新しくできたという原宿の商業施設を覗きに行ってみた。
原宿の駅前にできた「With Harajuku」。木材を多用した建物、最近本当に多い。
通りに面してユニクロや資生堂、イケアなどの大きな店舗が並び
4階以上はマンションになっていて、低層でもこの周りに高いビルはないので見晴らしが良さそう。
イケアは郊外型店舗が多いので入ったことがなかった。
大したものがあるわけではないが、すっきりした北欧デザインで統一されているのでおしゃれに見える。北欧のブランド力ってすごい。
フリーザーバッグも絵柄が入っているだけでかわいい。
日本の工芸作家の作品を集めたHaraju Crossというセレクトショップもあって、こちらは質が高くておしゃれ。もっと広いお店ならいいのに、と思うほど。
持ち帰ったのは九谷焼、の柄の紙皿。
外国人受けしそうで気が利いている。
食事をするところもいくつかあって、中でもイケアのカフェは大盛況だったが、空いている所がいいので
「抹茶館」というお店でしらすとまぐろ丼。ビル裏手のテラスに面しているのでゆっくりできる。
3階には「イータリー」があるというので期待したが、物販は入り口にほんのちょっとあるだけであとはカフェとレストラン。そのスペースも大きくない。
のでパニーニとなんちゃらいう揚げ物をテイクアウト。どちらもなかなかおいしかった。
わざわざ行くほどの所でもないけれど、原宿にもやっと大人が行ける所ができたという感じか。
原宿の駅も新しくなってから初めて降りたが、改めて外から眺めると古い駅舎はかわいい。
解体して建て直すそうだが、どこまで再現してくれるのだろう。
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8月2日
普段ならビュッフェであろうが、コロナ対策でお弁当箱で配られる朝食。御飯の友や飲み物はセルフだが、ちょっと寂しい。
このホテルは10時に富山駅までの無料送迎があるので予約時に申し込んでおいた。
チェックアウトの時にも再確認したのだが、時間になっても車の用意がない。
しばらくして「すいません、運転手が忙しくて」って、定期便のはずなのにびっくり。どうもお客さんのほとんどは自家用車で来るらしい。
結局立山駅まで迎えに来てくれたマネジャーらしきおじさんがまた送ってくれることになって、すいませんの一言もないが不愛想なわけでもなく、途中まるでブラタモリのような地形の説明も面白くて、こういうとぼけた味のおじさんなんだ、と腹も立たないのは人柄か。
富山駅までは1時間。
駅のコインロッカーに荷物を預けて、すぐにトラムに乗車。
やって来たのは図書館とガラス美術館の入った「TOYAMA キラリ」。
3年前にも来たが、友人は初めてなのでご案内。
すっかり有名になった隈研吾氏設計のこの建物、中に入るとほのかに木の香りがして、やっぱりかっこいい。
常設展示のほかに今回はチェコの女性作家の展覧会も見たが、何とも言えない風刺とユーモアがあって面白かった。
駅まで戻ろうとまたトラムに乗ると今度は最新車両が来た。
なんとなくヨーロッパっぽい車内。
富山駅で眺めていると古いのから新しいのまでいろいろな車両が通って、子供じゃなくても楽しい。
今回は本当にいろいろな乗り物に乗った。
帰る前にお土産を買おうと、これも以前に行った駅前ビル内の「ととやま」へ。
すると朝の山と八村塁君がいるではないか。
朝の山がご当地力士なのは知っていたが、八村も富山出身とは知らなかった。
かわいいので学習ノートをお買い上げ。
その他に今回の戦利品はオコジョのマグネットと、あとは食べ物。
最近富山は黒い食べ物を名物にしているが、イカ墨の入った黒い塩辛、おいしい。
最後はお寿司を食べようと富山駅内の食堂街の「氷見きときと寿し」という回転ずし屋さんへ。
ここは中が広くてゆったり、タブレットで注文するので料理人の顔を見ることもないが
白エビが軍艦巻きも昆布を乗せたにぎりも甘くておいし~。
タチウオにカワハギ、他にコチなど地物の白身がいろいろあるのがうれしく
ブリの塩炙り、サバの巻物もおいしくて、回転ずしとは言え小ぶりなシャリの味も良くて大満足。
翌日用にますとぶりのお寿司も買って
最後はデザートを食べながら北陸新幹線で東京へ。
たいていは1泊2日で行ってしまうであろうアルペンルートに3泊4日かけたが、梅雨がちょうど明けた時期にもあたり、普段よりもずっと人の少ない立山で満開の花も存分に見られて、やっぱり行ってよかった!
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