Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ブータン戴冠式ツアー 6

2008-11-28 04:24:31 | ブータン
11月8日 続き

王様のお出ましから始まった記念式典3日目、今日は軍事色や宗教色はなく、一般の国民によるものばかりでぐっとくだけた雰囲気。

 高校生の踊りやら
 小学生の踊り
 村人の踊り

 
軍楽隊のマーチは伝統的なゴにピカピカのヘルメットが遠目にもかわいい。


 国王をたたえるため、ある高校が作った何百メートルもの横断幕が登場すると
 王様も貴賓席から降りて熱心に閲覧。

この後は各県代表による力自慢競技会。
 100キロ以上の玉を持ち上げたり
  
米袋やタイヤを抱えて走ったり。
 丸太を押し合う相撲のような競技もある。
満員の観客も大喜びで声援を送り、まるで村の運動会のような楽しさ。
 競技に使う道具は力自慢の競技者達に用意させ、役員は指示しかしないのもやけにおかしい。

お昼を過ぎて我々はタイムアップ、競技場を離れたが、テレビによるとこの後、王様は観客席で国民に混じって行事を見学され、さらに夕方にはインドの大統領の見送りから戻られた前国王も一緒に、VIP,一般国民入り混じって競技場一杯の円になって踊りを踊られたらしい。一緒に踊れなくて残念!

 なお一連の記念式典はTBSの「世界不思議発見」がずっと取材をしていた。振袖姿のレポーターが目立っていたが、放送は1月10日だそうだ。

この後は3代目国王のメモリアル・チョルテンの周りをぐるっと一周して見学。
  
新しく出来た女神の噴水は後姿がなまめかしい。

  
ティンプーを離れ、チョルテンの建つ川の合流点からパロへ。

途中、タントンギャルポ創建と言うタチョ・ラカンに立ち寄り。
  
在家の家族が管理する古い寺で以前にも寄ったことがあったが、今回は中に入れてもらうことが出来た。内部は本尊の納められた内陣の周りをまた外壁が囲む造りで、昔は壁画があったと思われる壁が新しくセメントで塗り替えられてしまっていたのが残念。

パロではいつものマンダラ・リゾートにチェックイン。
 くじ引きをしたら一番いい部屋に当たった。
 窓から見えるパロ・ゾンのライトアップがきれいだ。


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ブータン戴冠式ツアー 5

2008-11-27 03:31:19 | ブータン
11月8日

新国王戴冠記念式典3日目。

チャンリミタン競技場の行事は続くが、2日も続けて陽に焼かれ続けたので、今日は式典見学は休んで市内をぶらつくことにする。

ホテルの朝食がおいしくないので、まずはティンプー1と評判の高いパン屋さんまで20分ほど散歩。
  
ジチュダケ・ベーカリーのパンは素朴においしい。

ホテルの前まで戻ると今朝はやけに高校生が集まっている。
 
 今週はお祝いで学校も休みのはずなのに、と不思議に思っていたところ、後のニュースでインドの大統領のお見送りに動員されていたと知る。

そのせいか競技場のセキュリティー検査も今日はなく、昨日の行列が嘘のように今日は簡単に入れる。
 おまわりさん達もすっかりリラックス・モード。

と、本日は記念式典にカメラの持ち込みOKとの情報が。やっと写真が撮れる、ということで予定変更、競技場へ向かう。
 

  
お祝いのトンドルの掛かった競技場は簡単に入れるとは言え本日も満杯。

そんな中、1人でも多くの人を座らせようと、青いたすきのおまわりさん達が一生懸命、観客整理をする。
  

  
相変わらずの快晴にブータン人も必死の日よけ。

競技場の隅では出場者達が待機中。
 
 長い待ち時間に緊張感は希薄。

こうして待つことしばし、10時を過ぎて王様の兄弟が居並び、
 
 王様登場。
 後ろの制服の人に助けられながらカムニをつけて
 貴賓席に着いたところでやっと行事が始まる。


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北京で2人ごはん

2008-11-25 02:39:48 | 東アジア
上海から北京へ移動。
今度は中国人の同僚と一緒に早速食事に繰り出す。

まずはせっかく北京に来たのだからと「京味麺大王」へジャージャー麺を食べに行く。

席に案内されてまず出されたのはこのセット。
 清潔さ保証済み。

そしてこちらが本場、北京のジャージャー麺。
 丼の中の麺はゆでたて、そこへもやしやきゅうり、セロリ、大根、豆などの野菜と甘い肉味噌を入れ、よく混ぜて食べる。
麺は小麦粉のうどんで、讃岐うどんのようにコシがあっておいしい。

こちらは連れの頼んだ珍しい麺。
 そば粉のクレープのようなこの麺は左のナスの入ったこってりしたタレにつけて食べる。

一緒に頼んだ北京らしいおかず。
 たたききゅうりにはにんにくとすっぱいタレがかかり、炒め物が続いた後には嬉しいさわやかさ。右のボロ雑巾のようなものは牛のセンマイ。これ自体には味がなく、ゴマだれをつけて食べる。

さらにデザートにもち米のお菓子。
 同僚によるとこれの名前は「ロバ、ゴロゴロ」なのだそうだ。

しばらく寒い北京を散歩し、デパートなどひやかして、次は夕食。
同僚が辛いものが食べたいというので、その名も恐ろしい「麻辣誘惑」と言う店へ。
そして頼んだのがこれ。
 地獄のように赤いラー油の中にえのきとキクラゲ、湯葉とセンマイ、さらに鴨の血を固めたものが泳いでいる。
食べると見た目どおりに辛くて、特に湯葉やセンマイはスープがよくしみて辛い!

何口か食べたところでこちらはギブアップ。後は同僚に任せて辛くないお料理をいただく。
 この小さな竹の子はちょっと甘く煮てあって、皮をむきながら食べる。
 白菜と中華ハムの蒸し煮はほっとする味。
 イースターエッグのようなこのデザートはゴマ入り白玉。

ところでこの店、北京っ子に人気のようだが、他のテーブルを見ると
 洗面台が乗っている。
中身は辛い油で煮た魚の料理なのだが、その器の大きさにびっくりする。

今回の北京はグルメガイド持参なので、さあ、これからがんばろう。


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ブータン戴冠式ツアー 4

2008-11-22 02:56:31 | ブータン
11月7日 続き

午後、スタジアムでは祝賀行事が続いているが、ティンプー市内の観光に出る。
既に何度も行った場所だが、タシチョ・ゾンにまだトンドルが掛かっているかも、とグループに付いて行く。

 昨日はあんなににぎわったタシチョ・ゾンも今日はひっそり、ほとんど人影もない。

警備に止められることもなく中庭に入ると
 夜の公式晩餐会の準備中。
 王室の皆様やVIPはここに座るのねえ、と言う椅子を拝見する。

残念ながら昨日のトンドル3枚は片付けられていたが、人目の少ないのを幸い、普段は入れないらしい、広場を見下ろす回廊に入り込む。
 
 
↑これが昨日、戴冠式行事のあった会場。玉座も下に見える。

そしてこの回廊の壁には素晴らしいタンカが。
 
アップリケと刺繍で作られたこの見事なタンカ、おそらくは今だけここに掛けられているもの。素敵なものが見られて、ラッキー。

タシチョ・ゾンを出た後はこれまた定番、ティンプーの町を見下ろすテレビ塔のある高台へ。
 来るたびに定点観測していると、新しいアパートがどんどん山側に増えているのがよく分かる。
 眼下には新しく始まったばかりの国民議会議員たちのための宿舎も建築中。1棟に2人というから随分広い宿舎だ。

山を降りてからは町外れに期間限定で開かれているイベント広場へ。
 入り口からこの人の波。

入ってすぐにはイベント・ステージ。
 ここでは毎晩コンサートが行われて、テレビでゴやキラを着てブータン・ポップスを歌う歌手の姿が放映されていた。

その奥には様々な出店。
 
王様の写真屋さんは大盛況。
  
 
銀細工や木工、布地屋さんにまじって薄型テレビを売る電気屋さんもある。

さらに奥に行くと、なんと、遊園地が!
  
 
すべて人力で動かす乗り物に、子供はもちろん、モダンボーイ達も楽しそうだ。

町の中心、時計台広場でも夜は歌と踊りのイベントが毎晩行われている。
 

ブータンのお祝いはまだ続く。


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上海で1人ごはん

2008-11-21 03:23:22 | 東アジア
ブータンに行くのに散財したので中国へ出稼ぎに来ている。

今回のお泊りは淮海中路に近い錦江飯店。
 老舗の大きなホテルでクラシックな造り。
いくつか建物があるが、古い北楼に泊まると
 部屋が無駄にだだっ広い。
しかもバスルームとクローゼットがなぜか右と左に生き別れ。運動するようにという気遣いだろうか。

11階にある朝食のためのカフェもクラシックな雰囲気。
 
 
なかなか充実したビュッフェで朝からがっつり。

さて、上海の夜は1人で食事をしようとするとこれが結構苦労する。
香港や台北なら気軽に入れる麺の店などがいくらでもあるのだが、上海の繁華街では意外に見つからない。在住者に聞いてもここの住人は1人で夕食を食べることがほとんどないのだと言う。

1日目の晩は古くからある蘇州麺の店へ。
地元の人が次々に来店する食券制の庶民的な店で、たくさんいる店員が呼ばれないと動かない所が昔ながらの中国風。
ここで蟹と青梗菜の麺を頼むと
 麺と具が別々にやってくる。
麺は細くてまっすぐ、小麦粉のラーメンというより日本そばのような感じがする。がカンスイのにおいもきつくて、これはあまり好みではなかった。

麺が失敗だったので翌日の晩は四川料理の店へ。一人客は見当たらないが、量の少なそうな料理を頼む。
 冷菜は三つ葉のような香りの野菜と干豆腐のあえもの。これはさっぱりとしてとてもおいしい。
 ナスの蛇腹の間にひき肉を詰めた料理。ピリ辛でおいしいが、かなり脂っこい。
 ハマグリと豆腐のスープ。ハマグリの身は小さいがだしがよく出ていてこれもおいしい。ただし3人前はあるでかい丼で出てきてあせる。

結局半分しか食べられなくて、上海の1人ご飯は不経済だ。


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ブータン戴冠式ツアー 3

2008-11-19 23:18:35 | ブータン
11月7日

戴冠式祝賀行事2日目。

今日は会場が泊まっているホテルのすぐ裏のチャンリミタン競技場。徒歩3分とはいえ、昨日の盛況ぶりに恐れをなした添乗員は朝食を6時半からに設定した。
食後にまたゴやキラを着付ける予定だったが、「今日は昨日以上に早く人が集まっています。着替えるのはやめてすぐ席取りに出かけましょう」ということで7時過ぎには早々とホテルを出る。

するとホテルの前には既に人の列。またセキュリティーゲートを設け、手荷物検査をしているのだ。そして今日もカメラの持ち込み厳禁。せっかくの機会に、ああ、残念。

列が出来ているとは言えまだそれほどの長さでもなく、今日はおとなしく最後尾につく。が、ぼやぼやしていると今度はブータン人が横入りしてくる。私たちの前にも若い坊主が二人、三人、四人。昨日の今日でおあいこだ。

会場の周りにはおまわりさんが一杯。ブータンにこれだけおまわりさんがいたというだけでもうびっくりするぐらい。
 
婦警さんもいっぱいいて、坊主頭にベレーをかぶった勇ましい子も多い。がボディチェックの時に小声で「触っていい?」と言ってからおずおず触るなど、実にかわいい。

ゲートを通って収容人数4万人のスタジアムに入ると、7時半で既に7、8割席が埋まっている。その中でやけに人の少ない一角、そこは外国人観光客のために確保されていて、我々もありがたくそこに座らせてもらう。今日もまたブータン人に申し訳ない。

日は次第に高くなり、今日もまた雲ひとつないピーカン晴れ。またもや屋根のないスタジアムで、配られた小さな国旗がかろうじて日よけの役を果たしてくれる。


じりじり陽に焼かれつつ待つこと3時間、10時半近くなってようやく正面のVIP席が埋まってきた。
 Bhutan Observer 紙より
ずらりと並んでいるのは新国王の弟妹たち。前国王には王妃が4人いるので兄弟もたくさんいるのだ。

王妃様方も入場されて、次に入ってきたのは前国王。憧れの君はしかしあまりに遠く、表情までうかがうことが出来ないのが残念。

前国王は貴賓席に着くことなく門の前で待機。そしてやってきたのは今回のメインゲスト、インドのバティル大統領。さらにソニア・ガンディーとその娘一家もVIP席に着く。

今回の戴冠式、日本の皇室からも1人ぐらい出席するのかと思っていたが、外国のロイヤルファミリーに招待状は一切出されておらず、招待客は各国の大使たちだけ。そんななかでメインゲストはインドの大統領。実質インドの属国であるブータンの立場がよく現れている。

この後、ようやく新国王が入場。パパと一緒に貴賓席に上がり、やっとフィールドが動き出した。

で行われたのは近衛兵、ブータン陸軍、ブータン警察、婦警隊の閲兵式。延々と行進が続いたが、ずいぶん練習したんだろうな、と思わせる、ブータン人らしからぬ統制のとれ方。

この後、国王がジープでフィールドを一回りし、貴賓席に戻った所で国民に向けて初めてのスピーチ。かなり長いスピーチを原稿も見ずにされていたが、ゾンカ語でなされたこのスピーチ、翌日の英字新聞によると次のようにおっしゃっていたらしい。

いわく「私は支配者として統治するのではなく、皆さんを親のように守り、兄弟のように気遣い、息子のように奉仕したい。すべてを皆さんと分かち合い、何も私しない。」
また「この国の将来は子供たちにかかっている。私は彼らの見本となるよう努めたい。」
わかりやすくて実にいいスピーチではないか。ブータン人の評判もたいそうよかったらしい。

この後は様々なお祝いの踊りが続く。お坊さん達による宗教的なものあり、子供たちや村人によるものあり。広いスタジアムにいろいろな図形を描いて、こちらもずいぶん練習したんだろう。

そうこうしているうちにお昼もだいぶまわった。食事休憩があるらしいと言うので、出口が込み合う前に早めに会場を出る。

スタジアムの前にはテントの出店が並び、ブータンとしては大変な人の出。
 
  
綿菓子に群れる小坊主がいたり、晴れ着でアイスクリームをなめる子供がいたり、お祭りの縁日のようだ。

そんななか、正門の前にはこれからでも入りたいと言う観客が大勢押しかけている。
 後から聞いた話では朝、入場の列は何キロにもなり、入れなかった人たちが押し合って一時は大変だったのだそうだ。

この後、午後はスタジアムには戻らず観光に出かけてしまったが、会場では王様がまた観客席を回り、国民と身近に接したらしい。

若いのによく出来た王様、とまた感心してしまった。


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ブータン戴冠式ツアー 2

2008-11-16 18:59:24 | ブータン
11月6日

さて、いよいよ戴冠式である。

と言っても戴冠のセレモニーはすでにいろいろ始まっており、11月1日にはプナカで建国の祖、シャブドゥンのミイラにご対面、という儀式を既に済ませ、その帰り道では沿道の人々のため相当な距離を歩いてきたとのこと。
 Bhutan Observer紙より
左から4代目国王、新国王、ジェイ・ケンポ

今日も正式な戴冠儀式は朝の4時ごろからVIPのみを招いて既に進行中、我々が出席するのは国民へのお披露目の儀式である。

朝食を済ませ、ツアーメンバーを会議室に集めてまずはゴとキラの着付け。お祝いの席なのでちゃんとした服装で行くようにと旅行会社が用意している。


私と友人はマイ・キラ持参、でも自分ではちゃんと着ることが出来ない。
ツアーメンバーの中には和服持参の方も2名。日本人なのだから本来はこれが正しい。ただし着物はもっと着ることが出来ない。

カタ(儀礼用スカーフ)を直接渡せるらしい、ということで渡し方の練習をしているうちに会場が非常に混んできていると言う情報入手。あわててホテルを出る。

高台から会場のタシチョ・ゾン(中央政庁)が見晴らせる所に来ると、おお、なんとトンドル(大タンカ)が3枚もかかっている!
 
 これはティンプーの比較的新しいものだが、裏にかかっているのは確かパロの由緒あるトンドル。さすが戴冠式はすごい。

と、ふとゾンのふもとに目を移すと

おわかりになるだろうか、沿道に延々と人の列。

これはえらいことだとあわてて会場に向かう。
かなり離れた駐車場にバスを止めた所でまたショック。
「会場内、カメラは一切持ち込み厳禁になりました」
実は人の列が長いのも入場に際しての厳重なチェックのため。でも王様の安全のためだ、ここは我慢するしかあるまい。

長ーい人の列を、しかしガイドは無視してどんどん先に行く。そしてセキュリティーゲートのおまわりさんに「ツーリストだから入れて」と横入り。
ああ、延々並んでいる皆さんに申し訳ない!でも文句も言わず、ニコニコと入れてくれたブータン人、やっぱりあなた方は優しい!

そして会場内に入ると係員がまたもや、「日本人はあそこに座りなさい」と広場の真ん中、玉座に一番近い地べたを指し示す。地べたとは言えかぶりつき、こんなに優遇されていいんでしょうか。
まわりはぐるっと階段になっており、全収容人数は約2万人、もちろんどんどん席が埋まっていく。

こうして会場内に腰を落ち着けたのが朝の9時半過ぎ。空は文字通りいっぺんの雲もなく晴れ渡り、まさに戴冠式日和。
目の前のスペースではブータン内の各地方から来た人々が次々に踊りを披露する。
どの踊りも日本の盆踊りをさらにまったりさせた感じだが、その衣装を見ているだけでも楽しめる。なにしろ皆さん、まさに力の入った晴れ着姿なのだ。

そうこうしているうちに日はさらに高くなり、屋根のまったくない会場に容赦なく照りつける。ゾンの中では帽子は禁止、ヒマラヤの日差しはきついのだ。

スカーフでなんとか頭を守り、踊りを見つつ持参のお弁当を食べてひたすら待つ。
そして午後2時半、踊りも2順目、3順目になったところでようやくジェイ・ケンポと新国王登場。玉座が近いのでよく見える!

まずはジェイ・ケンポによるお祈り、それから八吉祥をささげ、ブータンの王冠をお披露目したが頭にはかぶらなかった。
ワタリガラスをかたどった王冠はこの日の朝、8時31分に前国王から授けられ、正式に戴冠したのだそうだ。
 Bhutan Observer紙より

この後は国民代表30人が新国王にカタをささげる。お坊さんから子供まで、最高齢は105歳のおばあちゃん。車椅子に乗ったこの人のところへは王様が玉座から降りてこられた。おばあちゃん、感涙で号泣。

当初は参列者が全員カタを捧げる、と言う話だったが、2万人もの参列者では大変なので、結局王様自身が全参列者の所を回ることになった。

まずはお年寄りばかりが集められた一角からはじめ、お付きの先導が先にカタを受け取ると王様が自ら戴冠記念のコインを一人一人に渡してまわる。国民は座らせたままで、自身が小腰をかがめ、声をかけながら回る。小さな子供がいると時に抱き上げたり、キスをさせたり。

待つことしばし、我々が陣取る一角にいらっしゃった。
添乗員が「おめでとうございます、私たちはお祝いのため日本から参りました」と言ったところ、我々一同にコインを配った所で振り返り、「みなさん、よくいらっしゃいました。ブータンでの滞在をどうぞ存分に楽しんでください」ときれいな英語でお言葉を賜った。感激!

そしてこれがその時に賜った記念コイン。
 表紙
 内側
鋳造枚数は30万枚、でもこれは王様から直接いただいたもの。一生のお宝。

4時過ぎ、王様はまだまだ参列者の所を回っているが、コインを賜った者はどんどん帰っていく。
帰り際、7歳の女の子が英語で聞いてきた。
「私たちの王様、ハンサムだと思う?」
「もちろん、とてもハンサムね」

以前にも書いたとおり、ブータンとておとぎの国ではない。問題もあれば苦労もある。
しかし国民が本心から王室を慕い、王室は誠実に国民に応えようとする。それが誰の目にもはっきり見えるこの国はやはり幸せだと思う。

そんな幸福な場に同席することが出来て、こちらも本当に幸せな一日であった。


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郵便屋さんのおまけ

2008-11-15 22:46:35 | 雑談
今日、商店街の出店で年賀葉書を買ったらこんなおまけをつけてくれた。

 
ポスト型ハンコ入れ! 

蓋の裏に朱肉が入っていて、ケースごと捺印できるのが売り。
実際はハンコが奥に入ってしまってうまくいかないんだけど、かわいいから許す。

このほかにティッシュとなぜか石鹸もくれてサービスがいいこと。

がんばれ、日本郵便、こういうおまけをくれるなら応援するぞ。


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ブータン戴冠式ツアー 1

2008-11-14 19:03:45 | ブータン
2008年11月4日から11日まで ブータン新国王 戴冠式見学ツアー

11月4日

早朝7時半に成田に集合してシンガポール航空でバンコクへ。
ツアー参加者は14名だが、うち9名は初めてのブータン訪問とのことでちょっとびっくり。

雨のバンコクに到着して、速攻いつものマッサージ屋へ行き、フードコートでご飯。
もっと遊んでいたいが、翌日早いのですぐ寝る。

11月5日


6時15分発のドルック・エアに乗るため、モーニングコール(?)はなんと2時45分、3時半にホテルを出てスワンナブーム空港へ向かう。

いつもはコルカタ経由の便が今日はパロへ直行。2機しかない飛行機をフル稼働して需要に応えているらしい。

定刻どおりに出発した機内で朝食。
 トマトソースのかかったオムレツと、お米の入ったコロッケがおいしくて、ドルック・エアはがんばっている。

3時間のフライトでこれまた順調にパロ到着。
 空はどんより曇っているが、山肌はちゃんと見えたのでエアバスでの着陸に問題なし。おそらく世界でも最も難しいアプローチの一つであろうパロ空港、雲が低ければ着陸は出来ないのだ。

 空港ターミナルには "We love our kings" と横断幕がかかり、入国審査のVIP窓口をいかにもな人々が次々通っていく。やっぱり今日は特別だ。

まだお昼にも間があるので、ティンプーへ向かう前にパロの観光に出る。
 田んぼの稲刈りはもうすっかり終了。
周りの民家がまた一段と増えている様子だ。

パロの観光と言えばいつでも最初はここ。
 国立博物館。
何度も来ているが、今回はワンチュク王朝成立100年記念の写真展をやっていて、これがなかなかおもしろかった。特にイギリス人が写した初代の王様、王冠をかぶっていても足は裸足だったりして、この国も進化しているのがよく分かる。
先代の写真も豊富に展示されていて、眼福、眼福。
 博物館の裏には新しい展示室も完成。
立派な館内でワシントンDCで開かれたブータン博の写真展をやっていたが、内装工事がまだ続いている所がいかにもブータン。

国立博物館の次はすぐその下にあるパロ・ゾン。
 
 
中は相変わらず、ゆる~い坊主達でいっぱいだ。

ゾンを出る頃には空がきれいに晴れてきた。
 
これは幸先がいい。

パロのメインストリートに入るとどの家にもお祝いの5色旗や国旗、新国王の写真が掲げられていて華やか。
 
かつては1本しかなかった目抜き通りの裏に2本目、3本目の道が出来、パロの町も線から面になってきた。

レストランで遅い昼食を食べて、いよいよティンプーへ。
パロからの幹線道路は道幅も広がり、舗装も格段によくなって、ティンプーの手前の数キロなどこんなに立派になった。
 おかげで10年前には2,3時間かかっていた道が、今は1時間15分で到着。

そしてホテルにチェックイン後、買い物がてら町に出てみると
 なんと電飾!
かつては国一番だったドルック・ホテルもこの通り、光り輝いている。

パチンコ屋かとみまごうような電飾もないではないが、これが朝までずっとついているのだから大したもの。10年前は停電ばかりしていたのだから。

クリスマスのような町を歩きながら、俄然お祝い気分が盛り上がってきた。


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中谷安子 刺繍絵展のお知らせ

2008-11-12 23:38:11 | 雑談
昨年、浜松で個展を開いた中谷画伯が今年は東中野でまた個展を開催する。



場所は駅から徒歩10分ほどの「ビタミンTee」
23日と25日には作家も来店予定とのことなので、皆様、ぜひお出かけください。


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