1月25日
コタキナバルの朝、7時前にホテルを出てどこか朝食が取れるところはないかと周辺をうろつく。
海べりまで出てしまったが、春節の町の朝は静かで、開いている店などほとんどない。
これはホテルで食べるしかないかと戻り、念のためと隣のOld Town White Coffeeの先を覗くと
灯台下暗し、有名店「富源」は早朝から営業している。この店、朝6時から夜中まで開いていて、しかも正月も休みなしとは、なんと勤勉なことか。
ここには飲茶やパンなどもあるが
今朝はクチン・ラクサにライムジュースにしてみた。カレー風味のスープはスパイシー度合いもちょうど良く、軽いビーフンでおいしい。
さて、本日も日本からツアーを手配済み。
約束の8時ちょうどにお迎えのバンが登場。
車内にはすでに中国系カップル1組に子供連れの韓国人母娘3人連れ、同じホテルからドイツとフィリピンの熟年カップルも参加して満席。
車は北へ向かい、次第に高度を上げていく。
1時間15分でナバル村のキナバル山展望台に到着。
広大な駐車場にバスや車がいっぱい、展望台も大賑わいだが
快晴の空に標高4095mのキナバル山が山頂まできれいに見えてラッキー!
ここでは30分あるので、山の写真を一通り撮ったら駐車場の周りの土産物屋など冷やかしてみる。
売られているのはおなじみの民芸品やスナック類。
この周辺で作られている雑穀や野菜、果物なども売られていて、実は野生蜂蜜を買いたいと思っていたのだが、値段を聞くと小さな瓶でも1500円ぐらい、味見をさせてもらってもあまり違いを感じなかったのでやめた。
ここを出て30分でキナバル山の入山口、標高1550mにある公園本部に到着。
ただし今回は登山はせず、ここにある植物園を見学するだけ。
園内は緑が濃くて帽子も不要。ガイド君が手際よくわかりやすい説明をしてくれて
ケロシンと呼ばれる植物の実に火をつけて見せてくれたりする。
ランやカラフルな実、ウツボカズラや変わった花なども見られるが、植物園は思ったよりもずっと小さくて見られる植物もかなり地味。ガイドの解説がなければあまり面白くないだろう。
トレッキングをしたらもっといろいろ見られるのかと聞いたら、「ルート上で見られるものは限られているのでここ以上に見られることはない」とごもっともな回答。
1時間で植物園の見学を終え、次はポーリン温泉へ向かう。
まわりの山肌にはパッチワークのように畑が広がり、途中には高原野菜の市場があったりする。
ちょうど1時間走ったところでラフレシアが開花している所があり、この見学はツアー料金には含まれていないので希望者のみ30リンギット(約800円)とかなりお高い入場料を払って畑の中を降りていく。
ラフレシアの開花は予想がつかないのでこういう仕組みになっているらしい。
案内された場所は竹藪などが茂って日陰になっている所。途中につぼみがいくつか見えて
その先の囲まれたところ、日よけの下にちょうど今日開花したという状態のいい花を2輪見られた。
大きさは50cmぐらいだろうか、ラフレシアは悪臭を放つと聞いていたがにおいはまったく感じない。ガイドに聞いてみると強いにおいを出すのは開花してからごく限られた時間だけなのだとか。
この花も数日したら枯れてしまうのだが
途中にあった枯れかけはまるでカビが生えたように見え、それが真っ黒に変色して溶けていく。
世界最大の花はかわいそうだけれど最も美しくない花かも。
ラフレシアは栽培も移植もできないのでここにあるものも自然に生えたものだそうだが、つぼみから枯れたものまでこの敷地内にいくつも見られたので、この農家にはいい収入になっていそうだ。
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1月24日 続き
45分のフライトでサンダカンからコタキナバルに到着。
出口でプリペイドタクシーを使おうとするとなんと窓口は閉まっていて、Grabのピックアップポイントの表示が大きく出ている。みんなGrabを使ってしまうのでこうなったのだろうが、スマホやSIMの用意がなかったらどうするのだろう。
ポーランドで慣れてきてよかった、と思いつつ、やってきた車で町の中心までは20分ほど、13リンギット。
コタキナバルでの宿はガヤ通りの北の端にある老舗、ジェッセルトン・ホテル。
1954年創業の落ち着いたホテルで、窓からの眺望はないが部屋の広さも明るさも十分。
ガヤ通りは有名な食堂などが並ぶ所なのでここに宿を取ったのだが
大誤算だったのは旅程がちょうど春節に当たっているのに出発間際まで気が付かなかったこと。年中無休の中華系移民の多いコタキナバルでもさすがにお正月は休む店が多くて、一番の目当てだったお向かいのバクテー屋もパイナップルパンの店も案の定お休み(涙)。
ほとんどシャッターの降りたガヤ通りを南に向かい、
一つ山側に出ると1905年に建てられたアトキンソン時計塔。
その少し先にそこだけ人が行列をしている店があったので覗いてみると
お姉さま方が大量のバナナフライを作っている。どうやら有名な店らしい。
並んでいるのは10人足らず、大鍋2つで作っているのですぐに順番が来るかと思いきや、出来上がっているものは店内ぎっしりのお客の元へ次々運ばれ、持ち帰りの人たちは大量に買っていくのですぐになくなってしまう。揚げるのにも結構時間がかかって、30分近くも待っただろうか。
やっと買えたバナナフライをガヤ通りの端の門を見ながらベンチでいただく。
これが5つでわずか1リンギット(約27円)と驚きの安さなのだが、味は期待したほど甘くもトロッともしていなくて、人気はどうも値段のためのよう。
おやつを食べたら今度は海側へ移動してナイトマーケットへ。
南の端から入るとまずはドリアンや八百屋が並び
その奥、海沿いには鮮魚の店が続いて魚類豊富、おいしそう。
その先の海には漁船がいっぱい浮かんでいる。
八百屋エリアの先にはテーブルがたくさん並んでいて
この周りでは鳥の手羽先やら魚介類が焼かれてすぐに食べられるようになっている。
ここから引き返すと陸側にはお菓子やら乾物やらの店が並び
その先には果物が並んで、カットされたものもあるのが便利。
ナイトマーケットを一巡して表通りを北へ向かうと
今度はハンディクラフト・マーケットがあって、表にはミシンを踏む男たちが並ぶ。
さらにその先には大きなセントラル・マーケットがあって、このエリアだけでどれだけ店があることやら。
ホテルに戻ろうと山側に向かうと、春節らしい飾りつけの華やかな一角に出た。
ここにはずらりとドリアンの屋台が並んでいて、ホテルには持ち込めないドリアンを奥のテーブルで食べられるようになっている。
お客さんは中国や韓国からの観光客が多いようで、かなりの盛況。
普通のドリアンの他にまるでウニのようなものもあるし
見たこともない果物も並んで、ここも面白い!
この一角におかずを並べたぶっかけ飯屋の屋台もあったので
今夜は鶏レバー煮やナスなどを入れてもらったお弁当5リンギットにナイトマーケットで買った鶏手羽、果物で夕食。
安上がりで楽しい。
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機械の故障というのはなぜ伝染するのだろうか。
つい先日、PCからプリントアウトをしようとしたらプリンターがうんともすんとも言わなくなった。
プリンターの会社に問い合わせたらPCのせいだと言われ、PCの会社に問い合わせたらシステム・リカバリーをしなければダメと言われてしまった。
データのバックアップやら、ソフトの入れ替えやら、面倒なので先延ばしにしていたら。
昨夜のこと、お風呂に入ろうとしたら今度はいきなり給湯器が動かなくなった。
夜中に連絡をして今日確認してもらうと、案の定給湯器の寿命で取り換えが必要とのこと。
その費用がなんと約40万、しかも中国からの輸入が停まって給湯器の在庫がないかもしれないとか。
ベルギー行きの費用がまさか給湯器に化けるとは。
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2月末、絶妙のタイミングでバンコクから帰国されたkimcafe会長が「疫病退散祈願」のヤムの会を開催してくださったので、これは一緒にお祈りせねば、とお出かけ。
会場の初台に行くべく新宿駅を通ると、最近の出社回避の影響で空いている平日と比べて休日の夕方は若い子たちでいっぱい。
いつもやたらにいる大きなスーツケースを引きずった外国人はさすがにいないが、欧米各国が戒厳令並みに外出禁止にしているのに比べていいのかね、と思うほどの人の出。
そういう自分が出かけて、これから会食という濃厚接触をしようというのだから無責任もいいところだが。
そんなわけでやってきたのは初台のウイグル料理屋「シルクロード・タリム」。
この店に来たのはなんと8年ぶり。
店の外観も内装も全く変わっていない。
本日集まったのは総勢9名。と言っても全員が直接の知り合いではなく、誰と誰はKLで知り合い、こちらとあちらはミャンマーで出会って、とアジアを股にかけての緩さがヤムの会らしくて素晴らしい。
さて久しぶりのウイグル料理、いただいたのは
羊の舌のサラダにシシ・カワプ、羊のミンチ入りパイにレバー炒め。特にレバーがまったく臭みなく、おいし~。
トホ コルミスは中国語では「大盤鶏」という鶏とじゃがいもなどを炒めた料理。ウイグルではとても辛かった覚えがあるが、ここのはピリ辛程度。幅広手打ち緬を残った汁に入れて食べるとうまうま。
しかしここに来たらラグメンを食べずには帰れない。これも手打ちの麺が讃岐うどんのようにコシがあって、やっぱりうまい~。
自粛続きで外食産業がやばいと言われる中、この店は我々以外にもお客さんが順調に入っていて、これなら安心。
営業時間が17時から24時とあるので、ランチもやってよと言ったらオーナーあっさり「やってるよ、火水木だけね」だって。知らなかった。
初台に仕事で来るモチベーションができた。
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来月の中旬からベルギーに行こうと思っていた。
主目的はゲント博物館で開催中の「ファン・エイク展」を見るため。
修復の終わった聖バーボ教会の祭壇画の扉パネルを間近に見られるという「一生一度の展覧会」。
2016年のボッシュ、2018年のブリューゲルも同じような謳い文句だったが、どちらも確かに素晴らしかった。
と言うことで6ヶ月も前から楽しみにしていたのだが。
おとといはブリュッセルのヒルトンから「5月3日まで休業するから予約はキャンセルするよ」とメールが入り、昨日はとうとうANAも「ブリュッセル便は欠航ね」とのお知らせが。
「ファン・エイク展」自体も2月の頭に始まったものの今週から4月5日まで中止になってしまい、おそらく4月いっぱいの会期中の再開はないだろう。
世紀の展覧会を逃して悲しいの一言だが、会期の半分しか開けられなかった博物館側はどれだけ悔しく無念なことか。
今月の頭までは少々のことがあっても展覧会が開かれている限りは行こうと思っていたのだが、その後の事態の悪化ぶりには唖然とするばかり。
もう何十年も海外に遊びに行っているが、計画していた旅行をキャンセルするのは初めて。しかもそれが新型ウィールスのパンデミックのためだなんて。
とにかく一日も早く事態が鎮静化してくれることを祈るばかり。
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1月24日
今朝は5時過ぎに起床。
と言うのも6時からモーニング・クルーズがあるから。
動物たちが川べりで行動するのは夕方と早朝だけなのでこういうスケジュールにならざるをえないのだ。
今日もアメリカ人のお姉さんたちと3人で朝霧の漂う川へ出発。
しばらく行くと同じようなクルーズのボートが何艘も集まっているところがあって、近づいてみると
遠いけれど野生のオランウータンが1匹見られた。
ほかのボートはお客さんでいっぱい。
たった3人で案内してもらえる我々はラッキーだ。
数は少ないが今朝もテングザルを発見。
ほかに今朝多く見かけたのはサイチョウ。
遠くから撮ったのでわかりにくいが、これは Rhinocerous Hornbill (ツノサイチョウ)。
こちらの方がたくさんいた、これは Oriental Pied Hornbill (カササギサイチョウ)。
頭に特徴があるので、慣れるとかなり遠くからでもサイチョウはわかるようになる。
ボートはやがて狭い水路に入って行って
やって来たのは Ox-Bow Lake (三日月湖)。日本での案内ではこの湖畔を歩くことになっていたが、最近降った雨でトレイルがわかりにくくなり、昨晩のガイド君は迷子になりそうになったとのことでクルーズのみに変更。
大体ジャングルの中を歩くと必ずヒルが出るとのことで、地元ガイドは歩きたがらない様子。
もうだいぶ日も高くなってきたためかサル類は見当たらなくて
タカと、なんという名前かきれいな小鳥。
あとはサギぐらいしか見られなかったが、この湖も静かでとてもいい所。
しかしキナバタンガン川のこの辺りも片側にはパームやしの畑がもう岸辺近くまで迫っていて、今の環境もやっと守っているとのこと。
と案内してくれたロッジのマネージャー氏はもう20数年この仕事をしているという大ベテランで、この人の経験談が実に面白い。
「ある時、座っていた自分のすぐ隣にオランウータンが一匹やってきて、友達みたいに背中をポンポンと叩いて行ってしまった。後で見たら背中にべったり糞を塗り付けられていたんだ」
ボートを操作するおじさんも動物を見つけるのが驚異的にうまくて、この人たちのおかげで3回のクルーズがどれもとても楽しかった。
2時間半のクルーズを終えたら、すぐに食堂で朝ご飯。
ビュッフェではなく、こんなボリューム満点のプレートが出てきたが、贅沢を言わせてもらえればナシレマがよかった。
食べ終えたら支度をして、9時半にリゾートを出発。
1泊しかしなかったけれど、スカウは本当に来てよかった。
帰路は同じ道を通り、まずはサンダカンで1泊するというアメリカ人たちをホテルで落とす。
アジアでは多いけれど、途中のラウンドアバウトにある像が笑える。
その後またセピロックまで戻り、Nature Lodge Sepilokというホテルのレストランで昼食。
今朝までいたBorneo Nature Lodgeと同系列だそうだが
残念ながら今回の旅で唯一おいしくない食事だった。
ここからサンダカン空港までは30分もかからず
カウンターでチェックインすると有料だというので、自動チェックイン機でエアアジアの搭乗券入手。
小さな土産物屋などひやかして、20分遅れのコタキナバル行きにに搭乗。
途中、キナバル山が今度は麓から頂上まできれいに見えていたのに、ぼーっとしていて写真を撮り損ねてしまった。
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1月23日 続き
部屋に戻ったらシャワーを浴びて、夕食は昼と同じレストランの同じテーブルで19時から。
野菜が多く、アイリッシュシチューがとてもおいしかったが、マレーシアらしさは皆無。
食後20時からはまたボートに乗って、今度はナイトクルーズ。
これはツアーには含まれないオプションで95リンギット。
クルーズとウォーキングの選択肢があり、聞けばクルーズの方がおすすめと言うし、アメリカ人のお姉さんたちも行きたいと言うので素直に従った。
ボートで川に出ると今夜は快晴で月もない。だから熱帯ながら頭上はまさに降るような星空で、星明りとはこんなに明るいのかと驚くほど。
今夜はサンダカンから一緒に来てくれたガイド君が案内してくれるのだが、結構な川幅の両岸を強力なトーチライトで照らしながら進んで行く。
しばらくは何もなく、気持ちのいい川風に吹かれてクルーズを楽しんでいたのだが、ボートは急に速度を落とし、川岸の木立に近づいていく。
一体なにがいるのか、どこに目をやっていいのかもわからずにいると
なんと目の前1mほどの枝の上にカワセミがいるではないか!
大きさは10㎝ほどで、Blue-eared Kingfisher(ルリカワセミ)と言う種類らしい。
名前の通り瑠璃色の背中がとてもきれいで、夜はこんなに明るいトーチで照らしても逃げないのがびっくりだが、揺れるボートの上からすぐ近くの鳥を望遠で狙うのは難しくて、これが精いっぱい。
枝の奥にいるこんな小さな鳥をどうやって見つけたのか、と訝っているうちにまたボートの速度が落ちて
今度は大好きなフクロウさんが、これも目の前に。まん丸い目がかわいい!
さらにしばらく行って
また別の種類のカワセミ発見。
こちらは先のカワセミよりだいぶ大きな、Storkbilled Kingfisher(コウハシショウビン)。
ボートスタッフは暗い中を狭い水路にもどんどん入って行って
もう1種類、これはかなり大きなフクロウがいたが、残念ながら高い木の上で遠い。
途中ではジャコウネコもちらりと見えたらしいが、ガイドとアメリカ人のお姉さんの片方が目撃しただけ。
鳥も動物もどこを見ればいいのかわかっている人が探せば目が光るので見つかると言うが、木の陰にいる鳥まで見つけてしまう現地スタッフは凄いとしか言いようがない。
クルーズはたっぷり2時間も川を上下してくれて、写真を撮れたのは上の4種だけだが、鳥や虫の鳴き声、川や植物のにおい、風を感じるだけでも実に気持ち良く、その上満天の星空だったのだから大満足。
オプションのナイトクルーズ、参加して大正解だった。
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1月23日 続き
セピロックを出て車は西へ。
道は拡幅工事中の所が多く、周りはパームやしの畑ばかり。
ボルネオのジャングル開拓はまずは材木の切り出し、それがサトウキビ、ゴム園と変わって今はパームやしになっているのだそうだ。
途中で進路を南東に変え、出発から2時間弱でスカウの船着き場に到着。
スカウはサンダカンの南東に位置しているのだが、湾をぐるっと回ってきた形。
船着き場からはボートに乗り換えて今夜の宿へ。
この茶色い川はキナバタンガン川。岸辺には大小いくつものリゾートが見えるが
10分ほどで到着したのは Borneo Nature Lodge。
桟橋から上がって行くと受け付け棟があって、ここでジュースをいただきながらこのリゾートの説明を聞き、すぐにお部屋へ。
あまり広くない敷地内には2部屋づつのバンガローが6つ、つまり全12部屋。
室内はごくシンプルだがファンもエアコンもあり、温水シャワーもあって十分。
ちなみにここはエコロッジを標榜していて電気はソーラー。温水はエアコンの熱交換で作られるので、エアコンを入れないとお湯が出ないということにいささか矛盾を感じないでもない。
もう一つの注意点は猿が入り込んでいたずらするので窓を開けっぱなしにしないこと。部屋は土足厳禁だが靴も部屋に入れておかないと盗られるとか。
ただし自分の滞在中には見かけなかったし、蚊も出なくて快適だった。
荷物を片付けたらすぐにランチ。
食堂は受付の向かい側。掛かっているのはサバ州の旗。
料理はビュッフェで煮込み系のおかずにごはん、他にスープやフルーツ。
どれも味付けが良くておいしいが、ローカル色のない洋風ばかりなのはちょっと残念。
それというのもこの辺りのリゾートに来るのは欧米系の人がほとんどだそうで、時期的に春節休みの中国人でいっぱいではないかと心配していたのだが、蓋を開けてみれば自分の他はアメリカ人二人とオーストラリア人3人しかいなかった。
食後は部屋でダラダラと過ごし、夕方4時からリバー・クルーズへ。
同乗者はアメリカ人のお姉さんたち二人だけ、リゾートのマネージャー氏がガイドとして同乗してくれる。
ボートは川を下って行き、しばらくは遠くにサギぐらいしか見えなくてつまらなかったのだが、ボートが急に速度を緩めて川岸に寄ると
ワニがいた!桟橋の遊泳禁止マークは伊達じゃない。
やがてボートが細い支流に入って行くと、綱を渡る第一サル発見。
と思うと川岸の木の間にいっぱいいた。体が小さく、尾の長いこいつらはカニクイザル。
流れてくるパームやしの実を食べるので川べりにたくさんいるとのこと。
ただしマネージャー氏、こいつらは悪さをする、と好きじゃないみたい。
こちらは頭上にいたサイチョウ。
遠くからでもかなり大きいことがわかってかっこいい。
この支流ではカニクイザルばかり、と本流に戻ると対岸に他のボートがいる。
寄ってみると今度はテングザルの群れ。
ラッキーにも一群れに一頭しかいないオスの写真も撮れたが、名前の通り鼻が長い。
たくさんいるメスは子供を抱いているのが多いのだが
ちょっと鼻があるだけでどうしてこんなに人間ぽく見えるのだろう。表情は哲学的にさえ見える。
日も沈んで2時間半のクルーズは終了。
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1月23日
Hotel Sandakanは朝食付き。
1階の食堂にパンなどは並んでいるがオーダーを取りに来たのでナシレマを所望。他のチョイスがなんだったか忘れてしまったが、チキンカレーがおいしくて大満足。
ココナッツミルクで炊いたご飯におかずの組み合わせは店によって味も違うし、毎日一食はこれでもいい。
チェックアウトをしてロビーで待っていると、8時15分、約束の時間ぴったりにお迎えの車が来た。
今日明日はNCT自然と文化の旅というボルネオを専門とする会社にツアーをお願いしてあったのだ。
客一人に車一台、ガイド一人という贅沢ツアー、車内でちょっとふっくらした若いお兄ちゃんの説明を聞きながら30分で最初の目的地、セピロックのオランウータン・リハビリテーション・センターに到着。
早めに着いてしまったので少し待ち、まずはボルネオのジャングルの現状やオランウータンについての30分のビデオを鑑賞。よく出来たビデオで勉強になったが、冷房が効きすぎて体がすっかり冷えてしまった。
その後は外に出て木道を歩き、リハビリテーション・センターの奥へ。
熱帯らしく木が高いなあ、と感心しているとガイドたちが木の上を指さして
枝の間に第一オランウータン発見!
姿よりも木の葉がガサガサいうのが目印になるようだ。
木道の先にあるのはOutdoor Nursery。
ちょっとした庭のような遊び場に来るオランウータンをガラス張りの建物の中から観察する施設。
ロープの間を子供が長い手足でぶら下がりながら渡っているし
プラットフォームの上ではオスが一匹、悠々とお食事中。
しかし何と言っても目を引くのはこちらの母子。
お母さんが子供の世話をする様がなんとも人間っぽくて、ちびがかわいい~
やがて餌やりの時間が近づいて、お客さんはゾロゾロと移動。
この見学プラットホームから見ていると
スタッフが野菜や果物を広げ、待ち構えていた1匹が早速お食事開始。
やがてもう1匹やって来たが、こちらは見学プラットホームの方に来てしまったのでスタッフがすぐに見学者が離れるようにと割って入る。
ここではオランウータンが優先、決して攻撃的な猿ではないが力は強いそうだし、持ち物を奪ってしまうこともあるのでこの施設に入る時にはカメラ一つ以外は持ち込み禁止なのだ。
この子もやがて餌の方に渡って行ったが、この日は2匹だけでお食事タイム終了。
思ったよりも見られたオランウータンの数は少なかったが、全体では43㎢のこの保護エリア内に60~80匹がいて、25匹ほどの孤児が自力で生きていけるよう訓練されているのだとか。
ニホンザルは狂暴で嫌いだが、オランウータンはかわいい。
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槍見館で迎えた朝。
おこもり感が気に入った女性用露天に入ると、雲が多いながら今朝も槍ヶ岳がちゃんと拝める。
朝食は昨晩と同じ個室で。
ご当地名物朴葉味噌をはじめボリューム満点。
お塩でいただく手作り豆腐と、甘くないカボチャ饅頭がおいしい。
ちょうど食事を終える頃、ロビーでは毎朝行っていると言う餅つきが始まった。
普段はお客さんも参加と言う餅つき、このご時世なので掛け声だけの参加。
そのためかいささかつきが足りないけれど、大根おろしときな粉でおいしくいただく。お腹一杯だけど。
このお宿はありがたいことにチェックアウトが11時と遅いので、最後まで露天の貸切風呂を楽しませていただき、
電話予約特典の牛乳をいただいてチェックアウトすると、「帰りのおやつに」とまたお餅をいただいてしまった。
こちらのお宿、お湯にそれほど特徴はないけれど、趣向を凝らした湯舟はどれもかけ流しだし、お部屋も食事も良くて、予約の時に受けた好印象は最後まで変わらなかった。一人泊だと2万円超えといつもよりもちょっとお高いけれど、ここまで来た甲斐があった。
宿を出てちょっと行くと共同源泉の一つのポンプが見え、川を渡ったところにバス停がある。
ここから平湯までは30分。
ここからまた新宿まで高速バスで帰るのだが、まだお昼前なので
バスターミナルから徒歩5分の「ひらゆの森」へ。
全館畳張りの館内は広くて、大きな土産物売り場の先をしばらく歩いてやっとお風呂場へ。
案内図も複雑だけれど
温泉画像はHPから
ここには大きな内湯のほか、庭に9つも露天浴槽があって、それぞれ濁り方や湯温が少しづつ違うのだ。
泉質はカルシウム・ナトリウム・マグネシウム・炭酸水素塩・塩化物泉とのことだが結構硫黄の香りもして、槍見館のお湯よりもこちらの方が温泉らしい。
庭の一番奥に濁りが強くて打たせ湯もある湯舟があり、ここが気に入ってまったり。
週末にはかなり混雑すると言うこの施設も連休明けの平日なのでお客さんは数えるほど。
加水はあれどすべてかけ流しのこの施設が入り放題で600円なのだから素晴らしい。
畳の休憩室で少し休ませていただいたら、バスターミナルの「アルプス街道 平湯」へ移動し
セルフサービスのレストランで高山ラーメン。これで飛騨高山の名物と言われるものは制覇しただろうか。
思い残すことはなしと時間通りに来た濃飛バスに乗り
帰路は順調に4時間半で新宿まで。
遠くて大変と思っていた奥飛騨、確かに時間はかかるけれど予想より楽に行けて、次は緑の季節に行ってみたい。
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