Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スコットランド紀行 12 Applecross ~ Edinburgh

2024-06-30 12:00:05 | ヨーロッパ

5月24日 続き

Shieldaigを出てくねくねとした道を進んで行くと、ポツンと一軒だけある農家の前に卵が置かれていた。
 
見ると卵6つで3.5ポンド(約700円)とお高いが、後でスーパーで確認しても6つで2ポンドだった。

 峠を過ぎると海が見えてきて
 
遠浅の入り江の向こうにApplecrossの村が見えた。

海辺の村落に入る前にレストランの看板を見つけたのでまずはお昼。
  
 
同行者はホタテ、自分は鹿肉のストロガノフをいただいたが、久しぶりに料理らしい料理を食べた気分。

このレストランの周りは菜園や花壇になっていて
  

花壇にはスコットランドの国花であるアザミや、ブルーポピーまで咲いていてきれい。

お昼を食べている間にやっと青空が見えてきたのがうれしく
 
 海岸べりの家並みまで行ってみると
 
キッチンカーが出ていたので海を見ながらアイスクリーム。思えばここ数日、寒くてアイスを食べる気にもならなかった。

Applecrossを出たら海岸線を離れて585mの峠越え。
   
下って見えてくるのはLoch Kishorn。
 小さな入り江ながらここは深くて、石油プラットフォームの組み立てをここでしているのだそうだ。

これでスコットランド北端を回るルートは終了、西海岸から東のインヴァネスまで国道を突っ走る。

インヴァネスに入る直前で同行者が目ざとく「NC500最後の店」の看板を発見。
 
村の小さな雑貨屋だけれど、NC500のTシャツやらグッズを売っていてなかなか商売上手。

 この後はインヴァネスの街を遠くに見る橋を渡り、また雨が降って来てしまった中、高速道路を飛ばして
 Queensferry Crossingを渡ったら夜8時過ぎに無事エジンバラに帰還。

NC500に入ってからはいささか天気に恵まれなかったが、海沿いのドライブは楽しかった。
ちなみに我々の留守中、エジンバラは大雨だったとか。それほどは降られなかった我々はラッキーだったかも。


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スコットランド紀行 11 Ullapool ~ Shieldaig

2024-06-29 17:23:02 | ヨーロッパ

5月24日

アラプールの宿の広い居間には隅に朝食スペースがある。
 
パンやシリアルにフルーツ、冷蔵庫にはミルクやヨーグルトが入っていてすべてセルフサービス。
 外を走り回っていた鶏の卵が登場しなかったのはちょっと予想外だが、食後は鍵をフロントに置くだけでオーナーの顔を見ることもなくチェックアウト。イギリスのB&Bは合理的で、決して嫌いではない。

今日も残念ながら低い雲が垂れこめる天気。
 
NC500のルートは入り組んだ海岸線に沿って走るが、我々は今日が最終日、エジンバラまで戻らなければならないので内陸にショートカット。

しばらく行った所でトイレを借りようと鉄道駅に寄った。
 Achnasheenという小さな駅は無人駅。
 
せっかくだから、とホームに出て見学していると、タイミングのいいことに列車が入って来た。
その列車がこの小さな駅に停車、見るとなんと豪華列車のThe Royal Scotsman!

シックなえんじ色の車体に、最後部にはデッキがある。
 
駅の高架橋から見ると10両連結はホームから遥かにはみ出している。

乗客が列車から降りることはなかったが、車掌さんとスタッフが降りて休憩していたので聞いてみると、今回のツアーは4泊5日。10両編成で乗客はたったの36人にスタッフは15人もいるとのこと。HPで見るとお1人様最低10,000ポンド、日本円なら200万円。車内をじろじろ覗くわけにもいかず、いずれにしろご縁のない列車だ。

駅を出たら峠を越えてまた海岸線に出るルートを取る。
 峠からの景色が見事。
 
細い道をバイカーたちと一緒に下りて行く。

道路脇にも羊が出没。
 
ちょうど子羊のいる時期で、母親の後について歩く姿がかわいい。


やがて見えてくるのはLoch Torridonの入り江。山には相変わらず雲がかかっているけれど
 穏やかな海辺がなんともいい感じで
  
 
Shieldaigの村は海に面して一列に並ぶ家々がかわいい。

 
村のはずれにはカフェがあるので、キャロットケーキで一休み。

家並みの途中にはスモークサーモンの看板が見えたので寄ってみると、作業場らしき小屋の前に発泡スチロールの箱を出して商品を売っている。
  
 そこで友人のお土産にしようとサーモン(200g、£11)とスモークチーズ(£4.6)をお買い上げ。これが帰ってから食べてみると塩加減と言い、燻製加減といい絶品で、今まで食べたことのあるスモークサーモンで一番おいしかった。ああ、もっと大きいのを買えばよかった。

 
NC500の残りもわずかだ。


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スコットランド紀行 10 アラプール

2024-06-26 14:40:06 | ヨーロッパ

5月23日 続き

Ullapool は「アラプール」と読む、この周辺では一番大きな町。
18世紀にはニシン漁で栄えたそうで
 
碁盤の目に整備された街の中心には白くてかわいらしい家が整然と並ぶ。

 
かわいい時計塔の向かいにこれもかわいいホテルがあり、カフェがあるのでこちらでお昼にした。
 
気軽な雰囲気の中、寒いので温かくて具沢山のスープがうれしい。

体が温まったら町を散歩。
 
ホテルから坂を下ると水際にフェリー・ターミナルがあり、ここからアウター・ヘブリディーズのルイス島、ツイードで有名なハリス島に行けるらしい。
 
港とその沖には小さな漁船がいっぱい。

港に面しては何軒か土産物屋も並んでいて、中にいい地図があった。
 
右下から出発して、今は左の赤丸にいる。もう少しでNC500を完走だ。

宿に入るにはまだ少し早いので、アラプールの手前に見えたビーチに行ってみた。
 
 
静かな入り江になっているこのビーチ、石がみんな水切りに良さそうな平らな形をしている。
水際には貸バンガローが並び、ここにも小さな漁船がいっぱい。

今夜の宿、Lochbroom Lodge はアラプールの町に入る手前、坂をちょっと上がった所にあった。
 
ここも農家の経営らしいが、出迎えてくれたご主人は若いイケメン、内装の趣味も良くて
 
寝室の窓からは宿の名前にもなっている入り江が見える。

 庭に出ると素敵な景色で
 
広い敷地内には放し飼いの鶏がいたり、顔の黒い羊がいたり。ガングロ羊はかわいいけど、活発過ぎてすぐ逃げ出してしまうのだとか。

夕方になったらまた車でアラプールの町中に戻り、今夜は事前に予約しておいたレストランへ。
 
お昼を食べたホテルの並びにあるThe Ceilidh Placeはガイドブックにも出ていて町一番と評判なので来てみたが、なるほど早めの時間でもレストランは満席。たくさんの漁船を見たので期待して注文。
 エビ好きの同行者はスカンピ・カクテルにご満悦だったが
 
他では見なかったイカ・フライは衣が厚すぎてイカの味がわからず、やっと出会えた羊肉のケバブも味付けがダメでがっかり。せっかく食材はあるのになあ。

しょんぼり宿に戻ったが、表玄関は24時間オープン。この前の2軒のB&Bも「玄関に鍵はかけないから何時に帰ってきてもいいわよ」と実におおらか。
平和でいい所ではある。


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スコットランド紀行 9 Durness ~ Ullapool

2024-06-24 13:13:54 | ヨーロッパ

5月23日

ダーネスの村にはビーチの他にもう一つ見どころがあるので、ここを離れる前に見に行く。

駐車場から下をのぞき込むと入り江が見えて
 
階段で下に降りることができる。
 
すると崖の下は洞窟になっていて、ここがSmoo Cave。

入り江の形からも想像できる通りここは天候の悪い時には絶好の避難所だったのだろう、発掘するとバイキングたちの遺物や作業跡が見つかるのだそうだ。
が、ここが面白いのは右手の奥。
 崖に穴が開いていて、上から水が滝になって落ちてくる。
昨晩から続く雨のせいもあるのだろう、かなりの水量で小さいけれどすごい迫力。

 
洞窟内に空撮の写真があったので、上に戻ったら道路を渡って滝の落ち口を見に行く。
 
小さな橋の上から覗けば落ち口がよく見える。流れてくる川の水が茶色のはこの周辺の土壌にピート(泥炭)が多いため。

ダーネスを離れて雨の中、海岸沿いの道を行く。
西海岸に回って、次にやって来たのは景色が良いというScourie Bay。

海は澄んだ水色だけれど、雨の上に強風も吹いて、気温の8℃より寒く感じる。
 
駐車場の脇にバードウォッチング用の小屋があるのですぐに避難。鳥好きの皆さんはここで一日過ごすのだろうが、今日は鳥の姿もほとんど見えない。

 羊たちに行く手を遮られながら先に進むと
 
ここも天気が良ければさぞや景色がいいだろうLochlannachにやってきた。
スコットランドも北部では標記も英語とスコット語の併記。
スコット語はゲール語かケルト語か、とスコットランド人の友人に聞くと、言葉はゲール語、ケルトは言語というよりケルト文化圏だという解説。ケルト語族の一つがゲール語という説明もあり、いずれにせよ英語とはまったく違って文字を見てもわからない。

湖にかかる大きな橋を渡って
 
また別の入り江でトイレ休憩。水辺にはホテルがあるけれど、小さな小屋では手工芸品を売っていて、こんな所で、とちょっと驚く。

さらに行くとAssyntという所に廃城が見えた。
 
 
15世紀後半に作られたこの城、17世紀には廃墟になったらしいが、ここにはイギリス人が大好きな幽霊が出るらしい。
スコットランドにはやたらに城があるが、敵は外国人ではなく、部族同士の争いが多かったよう。日本の戦国時代のようなものだろうか。

 
雨はやんだが相変わらず低い雲が垂れこめる中、ようやく町らしい町が見えてきて、お昼過ぎに本日の目的地、Ullapoolに到着。


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スコットランド紀行 8 Dunnet Head ~ Durness

2024-06-22 16:49:22 | ヨーロッパ

5月22日 続き

John O'Groatsを出たら次はDunnet Headと言う所を目指す。
というのもJohn O'Groats(北緯58°38’14”)は有名だけれど、実はブリテン島最北端はDunnet Head(58°39’25”)だと言うのだ。

John O'GroatsからDunnet Headまでは西に向かってわずかな距離なのだが、道は車一台がやっと通れる狭い道、そこを大きなキャンピングカーやら、さらには大型観光バスまで通り、その上霧が濃くなってきた。

なんとか駐車場にたどり着くと、なるほど本土最北端の石碑が立っている。
 
しかし展望台の向こうは霧で真っ白。ここは海鳥の繁殖地とのことでバードウォッチングにいい所らしいのだが
 
崖に巣を作るカモメがわずかに見えるだけで飛んでいる姿は拝めず。
 展望台のすぐ脇の灯台も霧にけぶっているが、この灯台は「ジキル博士とハイド氏」で有名な作家のスティーブンソンのおじいさんの設計とのこと。スティーブンソン家はこのおじいさんに始まり、その後3代の間にスコットランドにある205の灯台の半分以上を設計し、日本の灯台を設計した人もいたのだそうだ。

今日は天気が悪くて寒く、気温は10℃をわずかに上回るくらいだろう。
 先に進むが霧はますます濃くなって、前を行く車も見えないほどひどい所もあり、慣れない運転手は緊張の連続。

 
いかにもイギリスらしい町をいくつか通って行くと

所々できれいな砂浜のビーチが見える。天気が良かったらどれだけきれいな海だろう。


Tongueという町は入り江が長い舌のように入り組んでいることから名付けられたのだろう。
 その入り江の中を突っ切って行くと
 またきれいなビーチが見えて、今夜の宿泊地、Durnessの村に到着。英国本土では最も北西にある村だとか。

宿はその村のはずれにあるFashven B&B。
 
農家の副業なのだろう、奥からは子供の声が聞こえていたが若い奥さんの案内で部屋へ。
 
部屋は明るくてバスルームもきれいだ。

時刻は18時を回って夕食に出かけるが、その前に村のすぐ近くにあるビーチへ。

ここはSango Sands Bay。ジョン・レノンはおばさんがこの村に住んでいたので子供の頃、家族で夏の休暇をここで過ごしたとか。村民ホールにはジョン・レノンの追悼碑まであるらしい。

しかし雨まで降って来て寒い。ということでこの村でほぼ一択の食事場所、
 Smoo Cave Hotelのパブへ。
 
中は地元民、ツーリストの双方でにぎわっていたが、キッチンの脇に落ち着けるテーブル席があったので、カウンターで注文をしてこちらで待つ。
 
メニューにあったのは地元産の蟹。どんな姿で登場するかと思ったらちゃんとほぐし身で出て来て、これはありがたい。ちょっと水っぽいが結構な身の量でおいしくいただく。
同行者は好きなエビがフライで出て来てご満悦。しかしお互いちょっと足りなかったので二人でチョコレートケーキをシェアした。

翌朝はテレビもあるラウンジで、今日も元気にフル・スコティッシュ・ブレックファースト。
  
 この家の羊たちに見送られて宿を出た。


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スコットランド紀行 7 Dornoch~John O'Groats

2024-06-21 18:06:05 | ヨーロッパ

5月22日

9時前に宿を出発、
 のどかな牧草地の中を行く。
 
毛が長いのはハイランド牛、モコモコした羊もいっぱいいる。

さて、今日から走るのはNC500(North Coast 500)と呼ばれるルート。インヴァネスからスコットランド北部の海岸線をぐるっと周遊する500マイルの道で、現国王のチャールズが皇太子時代にプロモートして人気になったらしい。
 昨日インヴァネスを避けて通った道から既にこのルートに入ったようで、この辺りからちょくちょくこんな道路標識を見るようになる。


どんよりと曇ったLoch Fleetを過ぎて走って行くと
 やがて海岸が見えてくる。
 
周りはますますハリエニシダだらけ。少し晴れたかと思うと霧の中に隠れてしまうような景色が続く。

やがて道はどんどん狭くなって、周りには牧草地以外何も見えなくなるが
 
驚いたことにこんな所に飛行場があった。飛行機も一機停まっているが、よく見るとこれはもう動いていないよう。

少し行くと駐車場があって、その脇の門を開けて入って行くと
 
遠くに城の廃墟が見えてくる。
  
 
Castle Sinclaire Girnigoeは14世紀後半に建てられ、17世紀までシンクレア一族が所有していた城。シンクレア家はロスリン・チャペルを建てた、この一帯からオークニー諸島まで領有していた有力貴族だったらしい。

 
城のそばの印象的な岩に見えるピンクの花は周りにもいっぱい咲いていて
 ハリエニシダはもちろん
 野花がいっぱい。

 霧の中に頭だけ見えていたのはNoss Head灯台。
 車に戻る頃には霧が晴れて全体が見えるようになった。

この辺りはCaithnessという地名だが、ここには第二次大戦時には秘密無線基地があって、ドイツからのエニグマ暗号を傍受するとブレッチリーパークに送っていたのだそうだ。
途中で見た飛行場もここに軍事基地があったことと無縁ではないらしい。

 城跡を出て次に向かうのはJohn O'Groats。
ブリテン島最北端の地として有名な所で、だから大きな駐車場には車がいっぱい。
 
特にバイカーたちに人気のようで、ここからコーンウォール州にある最南端のLand's Endまでの894マイル(1440キロ)をツーリングしたリ、サイクリングしたりするのだそうだ。
 
しかし今日は霧が出て、残念ながら8マイル先のオークニー諸島も見えない。

人気観光地だけに周りには土産物屋やカフェ、ホテルもある。
 
ちょうどお昼なので、一番近くにあったカフェに入ってみた。
するとメニューにハギス・パニーニというのがあるではないか。
 
ハギスは羊の内臓をミンチにしたスコットランド名物。どれだけ癖があるかとドキドキしたが、これは大量の玉ねぎのおかげか、知らなければ普通のひき肉だと思ったかもしれない。ただ食べた後、いつまでも味が口の中に残っていたのは内臓のせいか、玉ねぎのせいか。
とにかく名物を一つ、チェック。


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スコットランド紀行 6 Dornoch

2024-06-19 15:34:12 | ヨーロッパ

5月21日 続き

ネス湖畔を離れたらさらに先へ、今夜の宿に向かう。

ハイランドで一番大きなインヴァネスの町を通るかと思っていたが、ナビに従っていたら農地の間を走るローカルな道に入ってしまった。
 
が、道路脇も周りの丘も真っ黄色のハリエニシダでいっぱい。ここまでのシャクナゲのピンクが黄色に変わってとてもきれい。他に通る車もほとんどなくて、実に気持ちのいいドライブ。

 
深く切り込んだ浅い入り江にかかる橋を渡り、少し行くと砂岩造りの家が並ぶDornochの町に入った。

有名らしいゴルフ場の脇を通ってちょっと行くと門の奥に今夜の宿があった。
 
こちらWoodlandsは看板にもB&Bとあるが、名前に似合わぬ立派な建物でびっくり。
 
通された部屋も広く、バスルームの設備も新しくて、きれい好きの同行者は大喜び。

さて、この宿に到着したのが17時半。外はまだまだ明るいが、問題は食事をする所。
こちらはB&Bなのでレストランはなく、町で一番評判がいいらしいイタリアンは満席で予約が取れず、他にいくつもない店は火曜日で休みらしい。
宿のマダムに聞くとどうやら町のパブかフィッシュ&チップスしか選択肢はなさそうなので早速お出かけ。
庭の奥の林を抜ける近道を行くとすぐに商店街に出ることができた。

 
とは言え18時を回った時刻ですでに通りに人影はなし。
 
墓地の壁には「6世紀の教会跡」の表示が見えるが、その奥の大聖堂は13世紀の創設、現在の建物は19世紀のものらしい。

少し行くとひっそりした商店街の中に目当てのチップス屋を発見。
 
中は壁沿いにカウンター席がいくつか並ぶだけのそっけない造りだが、店のお姉さんは親切。
壁のお品書きを見るとフィッシュ&チップス一択かと思いきや
 おお、ムール貝があるではないか。
 
ということで自分はクリームソースのムール貝。使い捨て容器とは言えフィンガーボールまで付けてくれて、ソースはいささか塩辛かったが、ムール貝は身がプリプリで満足。
同行者の魚も味見させてもらうと新鮮でおいしかった。

しかしこの店、19時には閉店ということでこの後続々と駆け込みのお客さんでいっぱいに。
田舎の町で外食は大変、とこの後さらに実感することになる。

食後は腹ごなしに町をちょっと見学。
 
中心の広場の周りに古い建物が並んでいて、中で目立つ塔のある建物は元司教邸、現在は高級ホテル。
 
元刑務所はデザイナーズショップ、元警察署も今は一般の家屋になっているようだ。
 
レストランや住宅もかわいくて、近くにはビーチもあるらしい。
天気のいい昼間にこの町に来れば印象も随分違うだろう。

宿に戻ったら静かな部屋でゆっくり休ませてもらい、翌朝は1階のキッチン脇で朝食。
 
今日はベイクドビーンズも付いて、ますますお腹いっぱい。


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スコットランド紀行 5 ベン・ネビス~ネス湖

2024-06-18 15:48:55 | ヨーロッパ

5月21日 続き

朝食を終えたら9時に出発。
 深く切り込んだ入り江の向こうの半島を眺めながらフォート・ウィリアムの町を通り過ぎ、グレン・ネビス・ビジターセンターへ。

 
ここはイギリス最高峰、ベン・ネビス(1,344m)への登山口にあり、中にはショップもあって充実している。ここの案内所でハイキングルートを聞いてみると、自動車道のどん詰まりから歩いて行ける滝があるというのでそこを目指すことにする。

ビジターセンターから左に折れてずっと行くと道はどんどん狭くなって、途中にいくつも駐車場があるがまだどん詰まりではない。いよいよ狭くなったあたりで同じく滝を探しているアジア人の女の子を拾うと、偶然にも同行者と同じシンガポール人。が、まだ道は続いている、と疑心暗鬼に先へ進むと
 
なるほどどん詰まりにたくさんの車が停まっていた。
 
この先に目指すSteallの滝があるらしいので、ここからハイキング開始。
 
道は途中に岩がゴロゴロしている所もあるがよく整備されていて、右手には深い渓谷も見える。

しばらく木立の中、緩やかな上りを行くとやがて開けた野原に出て
 
先になるほど滝が見えてきた。
 
途中には川が流れているが、靴を濡らしながら石伝いにこれを渡って
 滝の下に到着。滝つぼまでは見えなかったが、気持ちいい~。

野原にはブルーベルやワタスゲがいっぱい、プリムラなども咲いていて、今日は天気がよくて本当に良かった。

往復2時間10分で駐車場まで戻り、ビジターセンターに戻る途中でちょっと写真ストップ。
 これがベン・ネビスのはず、だが、一番高い所はここからは見えないようだ。

ビジターセンターでトイレを借りて一休み。
 いただいたのはスコットランドの国民飲料らしい「アイアン・ブルー」。中身の色も缶と同じオレンジ色だが、炭酸入りでコカ・コーラよりはちょっと甘みが少ない感じだろうか、オレンジの味がするわけではない。まずくはないが、元々甘い炭酸はめったに飲まないので、一度飲めばもういいや。

この後はフォート・ウィリアムの駅でシンガポール人の女の子を下ろして、インヴァネス方面へ道を取る。
途中、見晴らしのいい所に第二次大戦時にここで訓練をしたというコマンドーたちの銅像があり
 ここから見える右手の山がベン・ネビスだ。

さらに北上して行くと右手にはずっと細長いネス湖が見えてくる。
 が次第に空が曇って来て、ネス湖は恐竜でも見えないとあまり面白くない。

やがて湖畔に見えてくるのはアーカート城。
 
13世紀に築かれた城で中に入ることもできるが、どうせ廃墟だし、と駐車場から写真だけ撮り、それよりお茶がしたいと係員に聞くと、この先の村にいいカフェがある、と親切に教えてくれた。

 
車で10分ほど行くとなるほど道沿いにかわいいカフェや土産物屋が並んで、大きな駐車場にはなかなか充実したインフォメーションセンターもある。
 
その名もNess Deliでリンゴのマフィンを食べて
 土産物を物色。
中の一軒で「蛍の光」が流れていたので思わず「もう閉店するの?」と聞くと、「スコットランドの歌を流しているだけだよ」と不思議そうに言うので「日本では店を閉める時に流す」と言うと「初めて聞いた」と喜んでいた。


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スコットランド紀行 4 Loch Leven Hotel

2024-06-16 10:59:40 | ヨーロッパ

5月20日 続き

Ballachurishに到着してチェックインしたのはLoch Leven Hotel。
 
古い農家を改装したホテルらしく、本館のフロントでチェックインすると裏の納屋を改装した部屋に案内された。
 今回の5日間の旅行中、ここが一番高かった(1泊174ポンド、約34800円)が一番狭くて設備も劣っていた部屋。しかし今回すべての手配をしてくれた同行者によると3ヶ月前ですでに多くのホテルは満杯、特にツインの部屋は少なくて宿探しは大変だったとか。
スコットランドのハイランド地方は人気で、夏場など半年以上前から予約で埋まるらしい。

時刻はすでに6時近いが、陽はまだ高いし部屋の中は暑いので周辺の散歩に出てみる。

ホテルの目の前はレーベン湖。スコットランドではLochが湖、chは喉の奥からクとホの間のような発音をする。

ちょうど釣りを終えて帰ろうとしている人たちに聞くと、ここは海とつながった汽水湖だとのこと。何が釣れるのかは聞きそびれた。
  
湖沿いには遊歩道が続いていて、かわいいブルーベルの花もいっぱい。
  
 水は澄んで、最高に気持ちいいお散歩。

一回りしたらホテルのレストランで夕食。
 満開のシャクナゲと湖を見ながら
 
スモークサーモンとハンバーガーをシェア。ハンバーガーが小さく見えるが、これはポテトが大量だからで、二人で食べてちょうどの大きさ。
 と言いながらデザートのフルーツケーキまで食べてしまった。

5月21日

朝早くに目が覚めたが、運転手はまだ寝ているので一人でまた散歩に出た。

 ホテルのすぐそばに大きな橋があるので渡ってみる。

橋の向こうは海から深く入り込んだ入り江。
 橋のたもとにあるのは高級ホテル。

 橋を渡って少し歩くと林の中へ続く小道があった。ここはいくつもあるサイクリングルートの一つらしい。
 
この道沿いにもたくさんのシャクナゲ。スコットランドにこんなにシャクナゲが多いとは知らなかった。

1時間ほど歩き回って、戻ったらレストランで朝食。
 今回初めてのフル・スコティッシュ・ブレックファースト。
黒いのが豚の血入りのブラックプディング。臭みなどはまったくなく、ねっとりしておいしい。
その隣の四角いのはなにやら穀物の入ったソーセージ、その下はポテトのパンケーキ。

ウェイターのおじさん、「フル・ブレックファーストでいいかい、Love?」
ああ、イギリスに来たなあ。


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スコットランド紀行 3 グレン・コー

2024-06-14 15:43:40 | ヨーロッパ

5月20日

今日から5日間はエジンバラの友人宅を離れ、シンガポール人と二人でハイランド地方へドライブ。

まずは友人の運転でレンタカー屋のオフィスへ。
 
ところが10時の予約なのに予定の車が返却されていないとのことで45分も待たされる。
痺れを切らせて「なんとかしろ」と怒ったら当初予定の小型車より大きな車になった。
ガソリン代は増えたが、パワーがあって運転は楽になった、と運転手。

遅れての出発となったが、エジンバラを出てグラスゴーをすり抜け、
 大きなロモンド湖の西岸を北上する。
 
道路脇はずっとピンクのシャクナゲが満開。
普段は運転しないシンガポール人なのでちょっと心配だったが、実際にはかなり上手。こちらはナビに専念する。

ロモンド湖を通り過ぎればいよいよハイランド地方に入る。
 
 名前の通り小高い丘というか山が増えてきて、小さな沼もいっぱい。

Rannoch Moorは沼沢地で、踏み入ると足元はフカフカ、気を付けないと靴を濡らすことになる。

エジンバラからここまで3時間。
遅くなったがお昼にしようと幹線道路をちょっとはずれてGlencoe Mountain Resortへ。
 
カフェのある建物の隣にはリフトがあって、ここは冬にはスキー場になる。
 
長いテーブルでいただいたのはベイクドポテト、6ポンド(約1200円)。

ここを出てさらに北上すればGlencoe。グレンとは渓谷の意味で
 
山と山の間はU字谷になってハイキングルートが奥へ奥へと伸びている。
グラスゴーからこの北のフォート・ウィリアムまではWest Highland Wayという全長96マイル(155キロ)の人気のウォーキングコースがあって、時々それらしい装備の人たちを見かける。

 
途中にはこんな滝があったり
 
車を停めてちょっと歩いてみればきれいな川が流れていたり。
 こちらはThree Sistersと呼ばれる山。
午前中はどんよりと低い雲が垂れこめていたが、ようやく青空が見えてきてうれしい。

 
山裾に点在する農家など見るうちにGlencoeの村を過ぎ、宿泊地のBallachurishに到着。

宿に入る前にスーパーに立ち寄ると、敷地内にインフォメーションセンターがあった。
 外から見ると小さいが
 
中は予想外に広くて、カフェとなかなか充実した土産物売り場がある。
しかし今日はまだ出発したばかり、同じようなものは他にもあるだろうとたかをくくっているとこれが大間違い。
欲しいものはその場で手に入れなければダメ、とこの後学習することになる。


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