もう数か月も前のこと、クラウドファンディングのサイトで元バックパッカーの若い夫婦がラフマジュン屋を始めようとしているのを見つけた。
中東系の料理は大好きなのでこれは応援せねば、と一口乗って、今年8月に無事オープンしたとの連絡があり、応援の見返りにラフマジュンが一枚食べられるというのでお店に行ってみた。
場所は浅草駅からすぐ、江戸通りから墨田川の方に一本入った細い道路沿い。
「中東の料理とワイン tsukino」 上は「Chapter Two Tokyo」というホステルになっている。
左手の奥まった扉から入るとすぐにバーカウンターがあり、その奥にテーブルが一つ、さらにその先の小さなテラスに出れば目の前は墨田川の堤防だけれど、アサヒビールのう〇ことスカイツリーのてっぺんが見える。
右側にはかがまないと通れない小さな出入り口があって
その先も天井に頭が付いてしまうほどの低さだけれど、ソファ席や絨毯敷きのスペースがある。ここは元々車庫だったと思うが、夏になれば道路側の扉を開け放すのだろう。
テーブルにあるメニューや、夫婦の開店までを描いた漫画(これが結構面白い)を読みながら待つことしばし。
ヨーグルトドリンクに続いてラフマジュン登場。
真ん中に野菜が乗っているのはこの店のアレンジだと思うが、「レモンを絞って巻いて食べてください」という説明の通りに食べると、薄い皮はもちもちとして上のお肉はほんのわずかにピリ辛、あっさりとしてこれなら何枚でも食べられそう。うま~い!
もう何十年も前、初めてトルコに行った時にピデは食べたけれどラフマジュンは食べなかった。
同じようなものかと思っていたけれど、なるほど皮が全然違うのね。などと感じのいいオーナー夫妻とおしゃべりして再訪を約束。
これなら応援した甲斐があった。
店を出てちょっと行けばすぐに吾妻橋。
これを過ぎてその先は東武線の鉄橋だが、この下に最近「すみだリバーウォーク」という歩道橋ができた。
橋への登り口は自転車や乳母車を押して通れるようにスロープになっていて
橋はボードウォーク。鉄橋の下を流れる隅田川が見えるし、待っていれば上を通る東武線の列車を下から覗ける。鉄オタにはたまらないんじゃないだろうか。
これを渡った先の東武の高架下はこれまた最近「東京ミズマチ」という商業施設になった。
十間川沿いに並ぶお店は途中、源森橋で途切れてまだ12軒。
ほとんどは今風のカフェだけれど、中にはホステルなどもあり
面白いのは地場の会社や工房で作られた商品を集めたこの2軒。どちらもちょっとしゃれたものを扱っていて
つい掬えるスパチュラとフワフワスリッパをお買い上げ。
墨田区のお店を出ると目の前にあるのはなんと、鳴門部屋ではないか。
現在の鳴門親方は元琴欧州。まるで寿司屋のようなしゃれた外観はイケメンの親方にぴったり。
部屋の前にあった自販機も相撲柄になっていたけれど、中の商品は普通だった。
ここからスカイツリーの下の東京ソラマチまではすぐ。
土曜日のこの日、2階の食品売り場はすごい盛況で、浅草も結構人が出ていたけれど、これほどの人ごみを見たのは久しぶり。
浅草から押上まで、十間川沿いはまだ工事を進めているし、こんなにおしゃれになるとは、元押上の住民としては感無量。
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全く乗っていないので当然のごとくゴールドの運転免許証更新で鮫洲へ。
身分証明書に使って来たけれどマイナンバーカードも一応作ったし、更新もこれで最後にしようかな。マイナカードと統合なんていつになるかわからないし。
お昼は品川アトレの「エル・カリエンテ」でメキシカン。
豆のスープはほんの少し入った香菜が効いておいしかったけれど、お肉いっぱいのブリトーはメキシカンというよりアメリカンっぽい。
汐留に移動して、久しぶりのパナソニックの美術館で
「ブダペスト国立工芸美術館名品展」
ブダペストにはもう20年以上前に一度行った。
以下の写真は館内撮影禁止のためネットから拝借
工芸好きなのでこの美術館にも行ったが、ジョルナイの鮮やかなタイル屋根など建物そのものの印象ばかりが強くて、情けないことに収蔵品は全く覚えていなかった。
今回の展示は陶器やガラス器ばかり、それもジャポニズムの影響を受けたものにテーマを絞っているのがわかりやすくてとてもいい。
ドームのこのガラス器など天目茶碗のようだし、ジョルナイの娘が日本の着物柄からデザインしたという図柄も面白い。
ティファニーのファブリルガラスというラスター彩のような光沢のガラスは特にきれいでうっとり。
アールヌーボーよりも好きなドイツのユーゲントシュティールも何点かあるが、ドイツ以上にスウェーデンやデンマークに日本的なデザインのものがあるのが発見で、北欧には日本に通ずるものが多いのだろうか。
パナソニック美術館は小さいのでさくっと回れるのがいい。
鑑賞後は新橋駅前にある岡山と鳥取のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」の2階のカフェで
モンブランMiniパフェ。来てみたら予想以上に「ミニ」だったけれど、ほぼほぼマロンクリームと生クリームだけなのでこれで十分。
この後1階のお店を物色したことは言うまでもない。しかし考えて見れば岡山県は行ったことがないなあ。
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11月8日 続き
妙見温泉で宿泊したのは橋を渡ってすぐ右手にある「おりはし旅館」。
入り口におなじみ「日本秘湯を守る会」の提灯がさがり、受付はその先のこじんまりした一棟で。
たくさんの焼酎などお土産品も並ぶこちらで記帳をして
お抹茶をいただく。お茶請けは「げんたは」という鹿児島の黒糖蒸しパンのようなお菓子だ。
こちらのお宿は広い敷地内にたくさんの離れが散らばる造り。
今回の我々の部屋はフロントに近い「天泉」と言うお部屋。
入ってすぐにベッドルームがあり、次の和室は6畳と狭い。どちらも小さな窓の外は壁と言う造りになっていて昼でも暗いのだが、その狭さのせいかまるで我が家のようにくつろいでしまう。
しかしこの部屋で特筆すべきは浴室で
3,4人は入れそうな内湯のお湯は床にざあざあと流れ続け
その外には冷水槽を備えた露天があって、どこからか甘い金木犀の香りがする。
泉質は成分表によるとナトリウム・マグネシウム・カルシウム・炭酸水素塩温泉とあるが田島本館の神経痛の湯とそっくり。内湯は40℃ほどの適温、露天はちょっと熱めに調整されていて、いつでもこれに入れる幸せ。
が、この旅館のお風呂はここだけではない。
こちらの名物湯は夜8時までしか入れないので、まずはそちらへ向かう。
こちらは別館「山水荘」という素泊まり専門の湯治棟。
と言ってもこちらもとてもきれいな造りで、玄関を入るとすぐに仲居さんが渡り廊下の先にある浴室を案内してくれる。
広々とした更衣室から浴室に入るとこちらはかなり狭い。
変形三角形の浴槽が二つあって、片方は「竹の湯」という緑がかったお湯。部屋のお風呂と同じお湯だが、こちらは43,4℃と熱い。そしてもう片方が「きずの湯」というこの旅館自慢の温泉。泉質表示は竹の湯と同じだがこちらは透明、35,6℃だろうか、体温より冷たく、金気臭が強くて酸味もあり、入っていると体に炭酸の泡が付いてくる。竹の湯で体を温めてからきずの湯に入るとなんだか体が軽くなるようで気持ちいい~。
浴槽と洗い場の間に壁が作られているのも気が利いているし、なにより2,3人入るのがやっとのこの人気のお湯に湯治棟の宿泊者がゆっくり入れるよう時間を区切っているのもよく考えていると思う。
こちらを出たらさらにもう一湯。
大きな金木犀の木がそびえる駐車場のそばに露天風呂がある。
20人ぐらいは入れそうなほど大きく開放感があるが、露天は部屋でも同じだね。
と湯めぐりをして部屋で一休みしていればやがて夕食の時間。
食事はフロントの隣、大正時代に作られた本館で。
明るい時に見ても素敵だけれど
暗くなるとさらに風情がある。
こちらは少し前までは2階に宿泊することができたのだそうだが、離れを増設して食事処が足りなくなったということで今はすべて食事専用になっており、我々は2階の広い部屋に案内してもらった。
障子の上にはノーベル賞受賞者、江崎玲於奈さんの額がかかっていたり
入り口には仲居さんが「ちょっと怖い」(笑)という絵が描かれていたりして面白く、テーブルの上のちょっとした花まで手がかけられている。
食事を始めようとしていると大女将が挨拶に現れた。わざわざ部屋を回って挨拶に来るところも最近はめっきり少なくなった。
「この部屋を気に入っていただけたようで、2階に案内してよかった」とおっしゃる女将、明るくてとても感じよく、予約の電話でも好印象だったのはこの人だったのだろうか。
食事も上品な味付けで量が多すぎることもなく
でも御飯のお代わりはとても無理。最後のかぼすゼリーでさっぱりしめて
外をちょっと散歩して、お風呂に入ってぐっすり。
翌朝の朝食も同じ部屋で、赤くなり始めた庭木を眺めながら
たっぷりのサラダに鰹節がいっぱい乗った湯豆腐などいただいて大満足。
妙見温泉はもうずいぶん前に一度「雅叙苑」に泊まったことがあったけれど、自分的にはこちらの方が好きかもしれない。
田島本館の宿泊も面白そうだし、石原荘も気になるし、妙見温泉はまた来なければ。
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関西に続いては友人と二人、鹿児島経由で屋久島へ行ってきた。
2021年11月8日~11月11日 妙見温泉と屋久島の旅
11月8日
朝、早めに家を出てやって来た羽田空港。今年飛行機に乗るのはやっと2回目、JL利用は丸1年ぶり。
空港にはだいぶ人が戻ってラウンジもそこそこの入りだが、食べ物は相変わらずおせんべいしかないのが寂しい。
それでも飛行機が見られるのがうれしい。
鹿児島行きは実は当初予定していたお昼の便が欠航になって、そのためか搭乗した便は8割以上席が埋まっていた。
雲間に見えた富士山は10日前に比べても頭がだいぶ白くなったような。
キーウィ味から桃とブドウ味に変わったスカイタイムをいただいて
1時間半で鹿児島空港に到着。
空港からは今夜宿泊する妙見温泉までミニバスで。
途中、レトロな駅舎で有名な嘉例川駅に立ち寄り
妙見温泉まで25分、400円。乗客は我々の他には一人しかいなかった。
バス通りからだいぶ年季の入った鉄橋を渡ると
きれいな緑色の川のほとりにこれから行こうとしている温泉宿が見える。
湯治宿「田島本館」はフロントの隣に趣のある囲炉裏があり
フロントの奥は食事スペースになっている。時間はすでに1時を回り、今夜は宿の食事なので何か軽いものはないかと聞くと
うれしいことにおでんがあった。
ところでこちらは昨年から集め始めた九州八十八湯めぐりのスタンプがもらえる所。
フロント棟を出て駐車場の向こうに渋い温泉棟。看板のイラストが妙にかわいい。
こちらの宿には「きず湯/胃腸湯」と「神経痛の湯」の2ヶ所の浴室があるが、きず湯の方は現在は宿泊者限定になっていて、こちらは神経痛の湯。
中に入ってみるとご近所かららしいお姉さま方が5,6人いて盛況だったので写真はHPから借りたが
年季の入った成分表には無色透明とある重炭酸土類泉のお湯は緑がかった笹濁り、なめると少し酸味があって金気くささがあり、温度は43,4℃あるだろうか、そのためかお姉さま方は浸かるよりももっぱら縁に腰かけてお湯を体にかけ、おしゃべりに余念がない。
しかしどっぷりと浴槽に浸かってみると何とも言えない重さが感じられて、これはいいお湯だと実感できる。
こんなにいい温泉にたったの300円で入れるなんて。
お姉さま方に遠慮してあまり長居をしなかったが、早く出たのには実はもう一つ理由がある。
それは看板にもあった猫のため。ここにはつばめちゃんとすずめちゃんと言う2匹の猫がいて
一匹はフロントのカウンターでぐっすりお休み。しっぽだけ動かすのが面白ーい。
もう一匹はしっぽが曲がっているけれど
こちらは自分でも意識しているらしい美猫。宿の人たちにも可愛がられて幸せそうな猫たち。
猫好きの友人も写真をいっぱい撮ってご満悦。
しかし今夜我々が宿泊するのはここではないのだ。
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さて、京都に来たらおいしいものを食べなければいけない。
と言うわけで、いつもの通り京都在住のグルメ案内人に連れられ、二条城近くのお店へ。
和食の店のような外観だが、こちらはイタリアンの「リストランテ野呂」さん
カウンター主体の割烹スタイルが基本とのことだが、この日は拡張された店舗のテーブル席で。
お料理はサービスの女性と相談しながら
まずは突き出しのかぼちゃのスープをいただき
何種類ものお魚が載ったオードブルに、贅沢なウニとカニのオムレツ。
パスタは桜エビをトマトソースでいただいたが、「桜エビは春と秋が旬なんです」とは知らなかった。
「ブラッドオレンジのプリン」はプリンというよりクレームブリュレ。
どれもおいしくいただいたが、仕入れた素材をいかようにもお好みの料理に仕上げますと言うこのお店、恐ろしいことに最初に見せられるメニューにはどこにも値段が書かれていない。
もちろんいくらの予算で、とお願いすればいいのだろうがそんな無粋な表示もなく、京都はこういう所がよそ者には敷居が高い。
翌日はまた別の友人に連れられて、
「割烹 やました」さんへ。
こちらはもちろんカウンター席で、
まずはからし蓮根や柿の白和え、器の中にはハマグリなどの入った先付けをいただき
大好きな赤貝にお造りはおまかせで。
同行者のお勧めは焼き鱧。鱧は夏の物と思っていたが韓国産ももう最後とか。
あぶった皮目が香ばしく、ミョウガをたっぷり乗せてポン酢でいただくとなるほどさっぱりとうまし。
立派な椎茸をバター焼きでいただき、銀杏やゆり根の入ったレンコン蒸しも大好き。
〆には鯖寿司をいただこうと思ったら「さっき帰ったお客さんが全部持って帰ってしまった」とかでこれを楽しみにしていた友人、がっくり。
そこでいただいた姫ご飯、銀杏や麻の実の他に何が入っていたか、おいしかったという記憶しかないのは友人としゃべり倒していたせい。
「あまり楽しそうだったので邪魔できなかった」と大将に言われてしまったのは大将とのやり取りこそ割烹の楽しさなのに、もったいないことをした。
京都を離れる前には祇園へ寄って、去年は箱ずしをいただいた「いづ重」さんへまた立ち寄り。
今回は昨夜食べ損ねた鯖ずしと、去年店のメニューで見て以来気になっていた海草巻きを持ち帰り。
包み紙が捨てるのがもったいないほどきれいで
お寿司ももちろんうまうま。
海草巻きはあらめ・めかぶ・わかめ・青のり・こぶ・ひじき・のり・とさかのりと8種類も使っているそうで、味は甘辛醤油の佃煮のようだが香りや歯ざわりに変化があって、これは鯖ずし以上に好きかも。
やっぱり京都行きは楽しいな。
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京都滞在最終日、宿でカレーを食べたらチェックアウトをして
また来てしまった、真言宗総本山、東寺。
と言うのも事前にチェックをしたらいろいろ秋の特別公開があったからで
まずは宝物館で星曼荼羅。北斗星や北斗七星の曼荼羅を本尊とする北斗法は天変地異や災害の際に行われるとのことなので、今の時代にぴったり。
次は五重塔へ移動。
普段は閉じられている扉が開かれて、中に入ることはできないが初層を覗くことができた。
内部には心柱の周りに四面を向いた金色の如来が安置され、壁や柱にも彩色があって華やか。
ただしこの五重塔は雷によって4回も焼失していて、現在残るのは江戸時代に建てられたものと意外に新しい。
金堂で桃山時代の薬師如来を拝み
ハイライトはもちろん講堂の立体曼荼羅。
イケメン帝釈天にも再会し、この中はやっぱり天国。
これも国宝指定されている大師堂では弘法大師にご挨拶して
最後は北大門を出た所にある観智院へ。
こちらの桃山時代に建てられた客殿も国宝になっていて、内部の撮影は禁止だが
写真はパンフレットより
中の一室に宮本武蔵が描いたという襖絵がある。武蔵は吉岡一門との決闘の後この寺に隠れていたのでこの絵があるとのことだが、絵はかすれて何が描かれているかもさだかではなく、竹の絵など、うまい・・・のか?
写真はパンフレットより
それよりも唐から請来したという五大虚空蔵菩薩の様々な動物に乗った姿が面白く
大きくはないがお庭がいい感じだ。
京都駅では中村藤吉本店で抹茶パフェをいただいて、
今回の関西の旅は終了。
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いつも道の駅にしか行かない我が弟、今回は珍しく違う所に行こうというので老父を連れて成田へ。
場所は成田空港のすぐ隣。県道44号を行くと気を付けていなければ見逃してしまうような思いのほか小さな看板が見え、車一台やっと通れるような小道に曲がって到着。
JALが経営する古民家レストラン「Dining Port 御料鶴」。ロゴマークがかっこいい。
入り口を入ろうとするとCA姿のとてもきれいなお姉さんが現れ、平日の1時過ぎながら外でちょっと待たされた。
ちょうど帰る人たちが何組かいたのでじきに中へ通されたが、もう少し早かったら入れなかったかもしれない。
内部は古民家がモダンに改装され、奥には個室もある様子。機内で使われるカートがいくつか置かれているのが雰囲気で
予約がある場合にはこんな模型が席に置かれるらしい。
メニューには機内食風トレイもあるが、ケチな我が家では「エコノミー食に1650円も出せるか」と意見が一致したので
自分は周辺9市町の産品を使っているという御料鶴小鉢膳、2300円。豚やら鶏やら卵もちまちまと付いて、ビジネスクラスのちまちました前菜を思い出す。鶴の箸置きもビジネスクラスでおなじみ。
こちらはサクララウンジで出されるビーフカレー、1700円。スープや焼き野菜、飲み物も付くのがいいけれど、この半量ほどのミニカレーは500円で、これが一番コスパがいいかもしれない。朝食を食べ過ぎた父はミニカレーがおいしいとご満悦。
食後の飲み物はスカイタイム。いつの間にか「キーウィ」が「桃とブドウ」に変わっていたのは先日機内で確認済み。
店内にはJLグッズを並べた物販コーナーなどもあって、御料鶴ロゴの入ったエコバッグはちょっとほしかったかも。
窓の外には大きなビニールハウスが見えて、そこで栽培されたイチゴがこちらでも売られているそうだが、「今日は全部売り切れちゃったんです」と隣のテーブルのお姉さま方が抱えて帰ったイチゴパックがラストだったらしい。
庭のBBQコーナーには機内用コンテナも見えて、経営が厳しいJALさん、頑張るなあ。
食後はこれも空港となりの「空の駅 さくら館」へ。
このすぐ脇にあるさくらの山は発着する飛行機を撮影する人で人気の場所だが
この中にある「フライトショップ・チャーリイズ」は空港脇に住む航空機マニアの店だそうで、品ぞろえが中古シートやら機内アメニティグッズやらやっぱりマニアックで面白い。
こちらの成田市観光キャラクターは「うなりくん」。うなぎと飛行機の合体だとしばらく気が付かなくて弟にばかにされたが
うなりくんの婚姻届けってだれがどんな時に使うのだろうか。
それにしても早く成田から海外に飛び立ちたいなあ。
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苔寺のお庭を堪能したらせっかくなのですぐ近くの地蔵院にも寄ってみた。
こちらは別名「竹の寺」。
なので参道の両脇は立派な竹林。
本堂のご本尊は名前の通り地蔵菩薩。このお寺は天皇のご落胤だった一休さんが近くの民家で生まれてすぐに養育された所とのことでかわいらしい石像がある。ただし6歳になってからは別の寺に修業に行ったとのことなので、足でネズミを描いたり、絵の虎を縛ろうとしたのはこの寺ではないらしい。
この石像のすぐ隣にあったのは南北朝時代にこの寺を建立した細川頼之のお墓。
この方、元総理大臣、細川護熙氏のご先祖にあたるらしく
十六羅漢の庭に面したこじんまりした方丈に入ってみると
細川護熙氏の揮毫が。
その隣の部屋にあった屏風の絵は細川ガラシャだろうか。くりぬかれた窓は猪目窓というそうな。
しばらく縁側からお庭を拝見して、バスに乗車。
嵐山を通りかかると、朝来た時には渡月橋にもさほど人はいなかったのだが
昼頃にはこの人出、若い子たちばかりでまるで原宿のよう。修学旅行もだいぶ来ているようだ。
バスから降りたのは太秦の広隆寺前。
この辺りで軽くお昼を食べようと思ったのだが、周りにはまったく店などなく、仕方ないのでお寺の参拝へ。
聖徳太子が建立したと言われる広隆寺の境内は広く
平安時代に建てられた講堂は修復中。
江戸時代に建てられた上宮王院太子殿の本尊は聖徳太子。
この脇を過ぎるとチケット売り場があって、その奥が仏像を集めた新霊宝殿。
広隆寺には30年ほど前に一度来たことがあったが、その時の霊宝殿は倉庫のようなものだった記憶がある。
今はそれも新しくなって、中はほの暗い中に国宝の数々がライティングで浮かび上がる。
スターはもちろん国宝第一号の弥勒菩薩半跏思惟像。美しい仏様を近くで拝みたいが、今は手前に立派な祭壇ができて近寄れない。以前はもっと近くに寄れたように思うのだが。
今回は弥勒菩薩以上に十二神将に見とれた霊宝殿。大きな不空羂索観音や千手観音も国宝だそうで、さすが広隆寺。
この後は地下鉄で東山へ移動。
白川沿いを散歩して近代美術館のテラスでお茶。
その後、やっと今回の旅の本来の目的だった友人のお稽古発表会を拝見させていただいた。
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朝食後、ホテル近くのバス停から63番のバスに乗車。
座席の柄が京都らしくてかわいい。
烏丸御池から終点まで、太秦映画村や嵐山を通ってちょうど一時間。
一本だけきれいに紅葉したもみじを見ながらたどり着いたのは西芳寺、通称苔寺だ。
苔寺と言えば高校の修学旅行で来たけれど、それ以来なんと45年ぶりの訪問。
あの頃は京都でもド定番の観光スポットだったけれど、あまりの観光客の多さに庭が荒れ、1977年からは往復はがきで予約が必要と敷居がぐっと高くなった。
現在では拝観料も3000円と高くなり、この春からはオンライン予約も可能になったがその場合は4000円とさらに高額。
ならばいっそどんなものか見てみよう、と物好きの虫が騒いでやってきた次第。
門の前でおなじく物好きな友人と待ち合わせ、大枚4000円と引き換えにとても丁寧なお寺のスタッフから筆ペンを一本いただく。
そしてまずは本堂へ。
と言うのもお庭の見学の前にこちらで写経を済ませ、本尊の阿弥陀如来に手を合わせる決まりになっているから。
写経は「延命十句観音経」といって4,5文字が十句だけなのでごく短時間で。
写真はHPより
そのお経をご仏前に奉納。
本堂は1969年に建てられたそうで襖絵もモダン。
本堂を出たら竹林の脇を通って
ようやく庭園へ。
高額の拝観料なので来る人もまばらかと思っていたが、開門時間には次々に参拝者がやってきて本堂には結構な人がいた。しかしお庭に入ればかなりの広さなのでそれなりにばらけて、これならゆっくりとお庭を拝見できる。
「心」の字になっているという黄金池の周りをめぐる庭園。
歩くにつれて景色が変わる。
そして地面を覆うのはもちろん一面の苔。
この庭には120種類もの苔が自生していて、苔は冬でも乾燥しない限りは緑のままなのだそうだ。
ここを訪れたのは10月31日で紅葉の盛りにはまだちょっと早かったけれど
青、黄、赤の三色のもみじもきれいで、赤い落ち葉は苔に映える。
修学旅行でここを見てもその価値は少しもわかっていなかった。
外国人が入れず、面倒な予約システムに高額の拝観料でもこれだけの参拝者が来る西芳寺。
庭を守り、本当に見たい人だけがゆっくり見られる現在のシステムは正しいのだろう。
久しぶりに来てよかった。
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芦屋から京都に移動。
京都駅からは地下鉄を使って今夜の宿のある烏丸御池へ。
今回お世話になるのは駅から徒歩3分ほどの「東急ステイ 京都両替町通」(今月から「京都三条烏丸」に名称変更)。
黒い蔵のような建物の脇に入り口があり、奥の本館に入って行く。
ロビーは広々として明るく、観光パンフレットがたくさん置いてあってコーヒーマシンが朝から夜まで使えるのは気が利いている。
チェックインをして6階の部屋へ。
ダブルベッドがドーンとある部屋の窓は曇りガラス、その外はすぐ隣のビルの壁で眺望はゼロだけれど、寝に帰るだけなので問題はなし。こういう部屋は朝、天気がわからないのだけが不便。
バスタブも付いたこの部屋で特徴的なのは電子レンジとフルサイズの洗濯機が置かれていること。チェックインの時に洗剤も渡してくれて、冷蔵庫と湯沸かしもあるこの部屋なら一週間ぐらい余裕で泊まれる。
朝食会場は本館の手前にあった蔵のような建物で、ここは昼と夜はおばんざいの和食店になっている。
テーブルには手作りらしいおばんざいが並び、少しづついろいろなものを食べられるのがいい。
他にパンの用意もあるけれど
2日目にはカレーライスをいただいたら、久しぶりに食べた家のカレーっぽいこれが甘口だけれどスパイスの香りもちゃんとしておいしい。
おばんざいの種類も前日とはすべて変わっていて、これも長期滞在するならポイント高い。
このお宿が今回は朝食も付いて2泊で1万円しなかったのだからうれしい限り。
コロナ以前の京都では考えられなった値段だが、人が動き出して今月からは値段も上昇気味のよう。
とは言えオリンピックがらみのインバウンドを期待してホテルが乱立気味の京都、これから宿代がどうなるか、要注目だ。
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