Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

冬休みのお知らせ

2007-12-21 01:56:46 | 雑談
ちょっと早めですが、明日から冬休み。ちょっくらアルジェリアへ行ってきます。

先日来のリビア旅行記も実はこの旅のため。隣同士の国だけれど、どれだけ違うのか興味があって。
さすがの「地球の歩き方」もまだアルジェリアまではカバーしておらず、ロンリープラネットが唯一のガイドらしいのでこれを持って。

 
Amazon.co.jp: Lonely Planet Algeria (Lonely Planet Travel Guides): 洋書: Anthony Ham,Nana Luckham,Anthony Sattin

と言ってもいつも通りのツアーなので、だまってついて行けばいいだけだけど。

あと何回正月を迎えるか分からない両親には悪いけど、今年7年ぶりに日本で過ごした正月は退屈で死にそうになった。というわけで、許せ父母、こんなわがままに育てたのは君達だ。

戻りは1月6日です。

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マイブーム 英国

2007-12-20 01:09:13 | 雑談
去年から続くマイブームは英国。
現代のイギリスとかUKではなく、19世紀の英国だ。

きっかけはジェーン・オースティン。しばらく前に見たエマ・トンプソンの映画「いつか晴れた日に」が気に入って原作を読んでみようと思い立った。
で一冊読んだらもう止まらない、オースティンの全作(と言っても6冊しかないが)一気読み。200年前に書かれた小説がこんなにおもしろいなんて。

なんと言っても登場人物たちの性格設定と描写がたまらない。主人公は作者も言うとおり「高慢と偏見」のエリザベスを除いてはつまらない子が多いのだが、脇役達の生き生きしていること。愚かな母親、ぐうたらな父親、意地の悪い上流階級の奥様やお嬢様。その描写にユーモアがあって、顔まで見えるようだ。

人物描写のうまさはこの頃からイギリス作家のお家芸だったのだろうか。アガサ・クリスティーなどもミステリーの謎解きより登場人物の面白さで読んでいたと思う。それに比べるとアメリカの作家の書くものは人の顔がさっぱり見えない。ベストセラーになった「ダビンチ・コード」の登場人物たちもキャラクター設定はあっても性格がなくてつまらなかった。

オースティンの小説でもう一つ面白いのは19世紀初頭の上流、中流の暮らしだ。階級が厳然としてあり、特権意識と見栄とお金が支配する世界。

もう放送が終わってしまったが、ケーブルのミステリー・チャンネルで面白い番組をやっていた。イギリスで2002年に作られた「マナーハウス」と言う番組。
Manor House | PBS

エドワード朝時代のお屋敷で一般公募で集められた人間が主人一家、使用人になって3ヶ月間、100年前の生活を再現すると言うもの。召使役は本当に大変で、台所の下働き女中など番組に応募してきたくせに2,3日でやめてしまうのがリアリティがあって面白い。逆にご主人様と奥様は使用人にかしづかれる生活がすっかり気に入ってしまって、番組の終わりには現代の生活に戻りたくないと涙ぐむ。

ジェーン・オースティンの世界は貧しいと言えどもご主人様側なんだよなあ、と考えるとこれも興味深い。

オースティンを読みつくしてしまった今はサラ・ウォーターズの「荊の城」を読んでいる。まだ若い作家だが、19世紀を舞台にした上流のお嬢様とその侍女の話なので「マナーハウス」の世界そのまま。作者のレスビアン趣味はあまり気に入らないが、ビクトリア朝時代の再現は見事。

まだしばらくマイ英国ブームは続きそうだ。

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ブータン最新情報

2007-12-18 14:41:11 | ブータン
先日、と言ってももう1ヶ月近く前になるが、S社のブータン旅行説明会にサクラで呼ばれて行った。あちらで世話になったガイドが来日しているので顔を見に行ったのだが、思いがけず社長まで来ていてびっくり。

ブータンの旅行業界では顔になりつつある社長から最新情報を仕入れたのでご紹介。

 来年の新国王の戴冠式典は6月に決定。来賓を大勢招いた盛大なものになる予定だが、詳細は未発表。社長、この式典のコミッティーのメンバーにも入っているのでいろいろ情報は持っているはずだが、まだ正式に発表されていないので口を割らない。飛行機もホテルも取り合いになることが予想されるので、この時期ブータンに行く気なら早めの手配が必要、とのことだが、スケジュールをなかなか発表しないところがブータンらしい。

 来年の12月にはワンチュク王朝成立100年のお祝いが、これも盛大に予定されている。冬の閑散期の開催でお客を呼ぶ作戦らしい。混雑が予想される6月より12月がおすすめ、とは社長の弁。

でも確かにこちらに合わせて行けば
 先代の王様と4人のお后方
を間近で拝見する機会もあるかも。

ちなみにこちらが新国王、ジグメ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下。
 
26歳、独身でアメリカ、イギリスの高校、大学を出ている。彼女は日本人と言う噂だが、その彼女と結婚することはないだろう、とのこと。
昨年、王位を継いだ直後にタイを親善訪問してタイ人女性に大人気に。おかげで以前はタイでブータン人と言っても誰も知らなかったが、今ではタクシーの運転手にまで握手を求められるんだそうだ。
気さくな人柄で国民にも人気がある。社長も随分ほめていた。パパを超える名君になれるだろうか。

 ティンプー市内に建設中で10月にオープン予定だったタージ・ホテルは開業が遅れている。完成間近になって配管の不備が見つかったためとか。ブータンではよくあること、とブータン人は誰も気にしていない。超高級ホテル、アマンでもいろいろ不備はあるらしいので、あんな金額払う価値があるかどうか、よく考えた方がいいよ、だって。


来年の年越しはブータンにしようかなー。

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銀座でベトナム料理「ラ・スコール」

2007-12-17 16:01:09 | 食べ歩き
昨日の日曜日は忘年会のダブルヘッダー。
昼は自由が丘で元同僚とまったり、夜は銀座のベトナム家庭料理の店へ。
ぐるなび - ベトナム家庭料理の店 ラ・スコール 銀座ファイブ店

JR高架下にある店なのでしごくカジュアル。
メニューも生春巻き、青パパイヤのサラダなどおなじみのものが予想範囲の味で出てくるので安心。
 ハノイ名物「チャーカー」というこの一皿だけがちょっと珍しい。白身魚にターメリックをまぶし、油で煮てある。ちょっと油っぽいがハーブと食べるとなかなかおいしい。

自慢の生麺のフォーは腰がなくてあまり感心しなかったが、銀座で安上がりにエスニックを食べたい時には使える店。隣にはタイ屋台料理の店もあったし。

さて昨晩はインドのビハール州からネパールのタライ平原へのツアーに行った友人の旅行報告会。ソンプール・メーラのお祭りをメインにしたこのツアー、実は自分も行ってみたかった。

というのもこのツアーはミティラー画という民俗画で有名なマドゥパニという村まで足を伸ばすから。インドでも最貧と言われるビハール州のこんな村まで行くツアーなんてめったにない。

そもそもミティラー画に興味を持ったのは初めて行ったインドの民俗博物館で買ったカードがきっかけ。
 
 
 へたうまだけれど力強く、装飾的な画面が気に入ったのだ。さらに本来は家の壁に描かれるものと知っては壁画オタクの血が騒ぐ。

仕事があって残念ながら今回は行けなかったが、友人の写真を見ると、うわー、行きたいよー!大画面に鮮やかな色彩で迫力がある。紙に描かれた「作品」より、やはり本来の壁画が魅力的。現地の空気の中でぜひ見てみたいものだ。

(インドの民俗画に関しては雑誌「旅行人」2004年秋号の特集がわかりやすい。)
季刊旅行人04秋号(No.145)

さらにネパールのタルー族。華やかな民族衣装を日常的に身に着けている女性達がきれいだ。観光客などほとんどはじめて来た村で歌と踊りを披露されたそうだが、見物人が山ほど来て自分達がパンダ状態だったらしい。

食事は貧しいしホテルは水も出ない。早朝から深夜まで悪路を走るハードなツアーだったらしいが、歴戦のつわものばかりのメンバーで楽しかったとのこと。やっぱり行きたかったなあ。

インドのトイレ話で盛り上がって有楽町に向かうと、マリオンはクリスマス飾りできれいだった。


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「やわらかい手」

2007-12-15 22:13:28 | 機内食・映画・美術展
東急文化村ルシネマで「やわらかい手」、原題 Irina Palm

予告編を見た時、孫の治療費を稼ぐため風俗店の売れっ子になるおばあちゃんの話、と知ってなんとなくコメディーを想像していた。「フルモンティ」のような感じの映画。

が実際はずっとシリアスなタッチで、クリスマス前のロンドンとその郊外の村はいつでも空がどんより曇って寒そうだ。
息子は人が良さそうだがいかにも甲斐性がないし、嫁は愛想のかけらもない。村人達は詮索好きだし、友人は自分の引き立て役として主人公と付き合っている。

こういった人物描写がうまい。こういう人たち、いるよね、というリアルさ。風俗店の同僚との関係も予定調和な終わり方じゃないところがリアルでいい。

そして主演のマリアンヌ・フェイスフル。ミック・ジャガーの彼女だった頃をリアルタイムで知っているわけではないが、セクシーなベビーフェイスで人気があったのは知っている。

↑この彼女が、40年後はこうなった↓
 目元に昔のかわいらしさが残っているが、肌は荒れ、ウェストは昔の2倍か3倍ぐらいありそうだ。
この姿で平凡な主婦になりきっている。悲しそうな目で、何か言いたそうにしながら何も言わないところがうまい。アメリカ映画だったらセリフをまくし立てそうなところを、表情だけで見せてしまう。

シリアスな話だけれどこの映画、暗くはない。特に風俗店の描写にユーモアがある。大体即物的に気持ち良くなりたいだけの男の姿って、それだけでも物悲しい滑稽さがある。そんな男どもを手だけでイカせるこの部屋は「ジャパン」の店を参考にしたんだって。さもありなん、で大笑い。

年をとっても整形手術などせず、ふくよかな姿が好もしくなるマリアンヌ・フェイスフルの暖かい映画。

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カダフィ・コレクション

2007-12-12 02:30:19 | 中近東/北アフリカ
今、カダフィ大佐がフランスを訪問中で、一部から「テロリストは帰れコール」があがっているらしい。

リビア旅行記の最後はそんなカダフィ大佐特集。
なにしろリビアに行くといたるところでカダフィ大佐にお目にかかってしまうのだ。
 旧市街を囲む城壁でにっこり。このスタイルは最近のお気に入りらしく、今朝のフランスでもこの服装だった。
 本屋ではお勉強するカダフィ大佐。
 道路わきではサングラス姿で未来を見つめる。

さらに土産物屋を覗くとカダフィ時計がよりどりみどり。
 
 
 
 いかしたデザインの数々に買おうかどうしようかと真剣に悩む(結局買わなかったけど)。でもあんまり私がカダフィ時計、カダフィ時計と騒ぐものでツアーのおじさんがつられて一つ買った。7ドルだったそうだが、果たしてまだ動いているかどうか。

極めつけはこれ。
 キッチンカー・ドライバーの腕に輝く、カダフィ・ロレックス。よく見ると写真は切り抜きで、針は動いていなかった。

どこの国でも独裁者というやつは自分の銅像やら肖像画をやたらに飾りたがるもののようだが、腕時計にまでこんなに登場する独裁者が他にいるだろうか。ここまで来るとなんだかおまぬけな感じがして、偉そうというよりかわいくなる。

本屋や博物館のショップには毛沢東語録の赤本ならぬ、カダフィ大佐のグリーン・ブックが置いてある。英語版をちょっと立ち読みしてみたが、書いていることは至極まっとうで、人間は皆平等であるとか、女性の尊厳は守られるべきであるとか。

カダフィ大佐が過去にテロリストを支援していたのは本人も認める事実だし、その罪を肯定する気はまったくない。しかしリビアという国を訪れてみると、石油による収入のためとは言えひどい貧困は見えないし、内政は落ち着いていて一般の不満も少なそうだ。ちょっと観光旅行をしたぐらいでその国のことが分かるはずもないが、カダフィという政治家に対するイメージが変わったのは腕時計に洗脳されたせいか。

いずれにせよリビアは見ると聞くでは大違いの楽しい国だった。


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リビアの旅 9

2007-12-10 15:39:46 | 中近東/北アフリカ
トリポリの市場

泊まったホテルの近く、海に面した魚市場を見に行った。
 規模は決して大きくないが、新鮮な魚の種類が豊富で市場好きの血が騒ぐ。
 
きれいにレイアウトされた隣にはサメが転がっていたり
 アンコウや
 ウツボも食べるらしい。
 イトヨリのような魚はなぜか尾っぽで立っている。
 他にもアジやイワシ、鯖などおなじみの魚もいっぱいあって、料理人らしき人が大量に買っていたりする。魚市場の雰囲気というのは世界中どこへ行っても共通で、男の世界って感じが頼もしい。

こちらは街中にあった八百屋さん。
 
 インドからこっちの八百屋さんってどこもディスプレイにすごく凝る感じがする。
砂漠はともかくとして、地中海沿岸のトリポリでは野菜の種類も豊富なようだ。

魚も野菜も種類豊富で新鮮、これは食事に期待できそうだと思う。
 店先にこんな立派な炭焼きグリルのあるレストランもあるし。
が、2年経った現在、ここでどんなものを食べたかさっぱり記憶にない。
こんな写真も出てきたが、
 
 印象にないということは不味くもうまくもなかったということ。
イタリア人は植民地時代に何をしていたんだ、もったいない。

 ツアーといえども必ず行く、ここはトリポリ最大のスーパー、「アル・マハーリ」。
 
本格的な石焼がまのあるパン屋さんや、羊の頭、というか全身が豪快に並ぶ肉屋さんがあってうらやましい。
ただし店内に豊富に並ぶ商品の大部分は輸入品で、リビア製品はオリーブオイルぐらいしかなかった。

市場を覗くとその国のことがほんのちょっと分かる気がして楽しい。

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リビアの旅 8

2007-12-09 15:38:50 | 中近東/北アフリカ
現代のトリポリ

トリポリはサブラタ、レプティス・マグナと並んでローマ時代に町が築かれた歴史のある都市だが、現在まで残るローマ遺跡はマルクス・アウレリウス門だけ。


このまわりにはオスマン・トルコ時代の旧市街が広がっている。
 
狭い路地が続き、その両側に住居や店が並ぶ。ベランダや扉の装飾に面白いものが残る家もあるのだが、どこも手入れされていなくてボロボロ。もったいない。

目に付くのは金細工の店。
 
婚礼用の装身具だと思うが、店が多いと言うことは買う人も多いと言うこと。一生に一度、力を入れるんでしょうな。

 町で見かけた仲良し君。 
 その数十年後。

 
さらに行くと金物の職人街があり、その一角のモスクでは夕方のお祈りをする人たちの姿。
 
この星型のランタン、ほしかった。

旧市街を抜けると大きな「緑の広場」に出る。

広場と言っても駐車場になっていて、周りは3,4階建てのビルに囲まれている。イタリアやフランスの地方都市のような感じ。
 新市街のモスク。20世紀初頭、イタリア植民地時代に建てられた建物を改築したらしい。
 宿泊したバブ・エル・バハル・ホテル。海に面したこの一角にだけ背の高いビルが並び、ビジネス街になっている。

トリポリはリビア一の大都会といえども、まだまだのんびりしている。リビア人も外人観光客が来るようになったのがうれしくてたまらない、という感じで皆おとなしいが親切だ。治安もいいし、見所が多いとは言えないが、トリポリの町歩きも楽しい。

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リビアの旅 7

2007-12-08 03:21:41 | 中近東/北アフリカ
1月1日~3日 トリポリ滞在

ローマ時代のリビア

地中海沿岸にはローマ遺跡がゴロゴロしている。
リビアに残るものはその中でも状態がよく、規模も大きいというわけで2つが世界遺産となっている。

その一つ、サブラタはトリポリの西80キロ。紀元3世紀ごろの遺跡が今に残る。
 
きれいな地中海をバックに柱が並ぶ様はいかにも、で絵になる。
 海の見える公衆浴場は日本の海辺の温泉と同じ?露天だったはずはないが、やはり景色を見ながらのんびり過ごしたのだろうか。
 
床のモザイクがおしゃれで、現代でも受けそう。
 
3階建ての楽屋バルコニーが美しい劇場。海をバックに、この扉からスターが登場したらそれはかっこいいだろう。

もう一つの世界遺産、レプティス・マグナはトリポリの東100キロ。ここもサブラタと同じ時代にこの地方出身の皇帝セプティミウス・セウェルスによって作られた町で、規模は一段と大きい。
 
遺跡の入り口に建つセウェルス帝の凱旋門には細かいレリーフが残り、
 昔は馬車が通ったであろう街路は海の方へと伸びている。

この遺跡で有名なのはメデゥーサの頭。セウェルス帝のフォーラムと呼ばれる巨大な建物の柱頭にずらりと並んでいる。
 
 
この建物の規模一つを見ても町の巨大さが分かろうと言うもの。
 ローマ遺跡には必ずある円形劇場。サブラタの劇場の方が大きいらしいが、視界が開けているためかこちらの方が大きく感じる。
この舞台でツアー客の1人ののど自慢が歌を披露。外人に受けたらのってしまって止まらなくなった。
 闘技場も残っているが、これは隣のチュニジアのエル・ジェムにもっといいものがある。

広大な遺跡なのでレプティス・マグナの見学だけで一日がかり。
たいしたものだとは思うが、ローマ遺跡と言うやつはどこも一緒なのがつまらない。偉大なるマンネリ。
平面フェチの自分としてはモザイクにしか反応しない。

というわけでトリポリ市内のジャマヒリヤ博物館。
 
カダフィ大佐に迎えられて中に入ると、
 魚が泳ぎ、
 女神が微笑む。

だがそれ以上にこういうシンプルなデザインに惹かれる。

さらにローマ時代のものではないがこんなしゃれた窓も。
 
地中海を見晴らす別荘にひとつ、いかがだろうか。

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リビアの旅 6

2007-12-07 01:11:52 | 中近東/北アフリカ
12月30日

夕方、岩山を抜けてジェルマへ。5日ぶりの町らしい町。
 お泊りは砂丘を見晴らすアフリカ・キャンプ。
 
またかわいいバンガローだが、別棟にちゃんとお湯の出るシャワーと水洗トイレがある。
 そしてやっと自分の荷物と再会。でももう寝袋もホッカイロもいらないんだよー。結局荷物など持ってこなくても現地で何とかなるものと学習。
砂漠ではシャワーがなくても平気だったが、髪を洗うとさすがにさっぱりした。

12月31日

キャンプのすぐ外に広がるウバリ砂漠へ四駆で向かう。
 ここは一面、砂、砂、砂。ドライバーたちは好きなように走り回る。
 砂の中にはポツン、ポツンと小さな湖、というより池が存在する。
 湖の周りにだけヤシの木が生え、
 木陰には商売っ気のないトゥアレグ族のみやげ物売りがいる。

 一番大きなガブラウォン湖。
ここは死海のように塩分が多く、浮遊体験ができるというので勇敢なカップルが水の中へ。
 寒いのにえらい!

お昼に例のサラダを食べて、トリポリへ向かうためセブハの空港でドライバー達とお別れ。
この旅行は一行が21人もいるため車も7台、それぞれ個性的で実に面白かった。
 リーダーのオトマン。民族衣装がよく似合う、責任感の強い男。
 運転が一番丁寧で、気配りのきくアリー。
 一番ひよっこのカーレッド。この子は我々のカダフィTシャツを欲しがって、20ドルで売るといったら本気で悩んでいた。カダフィ大佐、人気あるのね。
 問題児、マブルク。こいつはスピード狂で、7号車担当のくせに先頭を走りたがり、すぐに勝手な方向へ行ってしまう。迷子になってリーダーにこっぴどく叱られてもぜんぜん平気。しかもどんな砂埃の中でも、お客が寒いと言っても窓を閉めずに突っ走る。そのくせ車を降りるとやけにいい子になる。困ったチャンだけど憎めない。
 こちらはキッチン・スタッフ。左が「アーティスト」のコック、右がアシスタント、そして真ん中がキッチンカー・ドライバー。これが芸達者な男で、歌を歌ったり、おいしいお茶を入れたり。私の友達を気に入って猛烈アタックをかけていたっけ。

楽しい彼らのおかげでリビア人が大好きになった。

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