Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

2023年 目黒川周辺の桜

2023-03-30 15:55:04 | 食べ歩き

異常に早い今年の桜、ぼやぼやしていたら終わってしまいそうなので、小雨のおととい、かむろ坂を歩いてみた。

 濃いピンクの陽光桜はもう半分以上散ってしまった。
 
けれどソメイヨシノはまだ散り始めたばかりで、薄いピンクのトンネルが続く。
 が、空が灰色では桜が映えなくていささか寂しい。

花見のついでに不動前のお気に入りフレンチ、「キャトルアブリール」へ。
この店、駅前の再開発前は武蔵小山にあったのだが不動前へ移転、去年の暮れに同じ不動前ながらかむろ坂沿いに再移転して、動くたびにほんの少しづつ大きくなっている。
オーナーとキッチンスタッフはアフリカ系フランス人、毎回一組はフランス語を話すお客さんがいる。

 本日の前菜はニンジンのスープ。今日は寒いので、アツアツのスープがうれしい。
 メインには「アンティーユ地方のルガイユ」と言うのを頼んでみた。
ルガイユはソーセージで、ニンニクとハーブが効いている。アンティーユ地方とはどこぞや、と調べてみるとカリブ海のアンティル諸島のことで、グアダルーペやマルティニークが入っている。
だから、と言っていいのか、ご飯は豆入り、ソーセージを煮込んだトマトソースはスパイシーでピリ辛。ボリュームたっぷりで、いかにもビストロ料理。

こちらのお店、前回来た時は軟骨ごと食べるエイのロティがあったし、どっしり重いタルトタタンなどのデザートもおいしい。月に一度は通いたい。

さらに昨日は五反田に用があったので、今度は五反田から目黒まで、目黒川沿いを歩いてみた。
 
遊覧船が運行する川沿いも五反田あたりは桜の樹も多くないけれど
 
目黒に近づくにつれて樹が増えて、それと同時に花見客も増える。平日なのに、と思うが、外国人も多い様子。
 
散った花びらが花筏を作って
 
やっぱり花のバックは青空が美しい。

 花のバックにお城(笑)を見つつ、今年の東京の花見はこれでおしまい、かな?


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台湾西部縦断 15 日月農荘再訪

2023-03-27 15:23:46 | 東アジア

2月9日 続き

陽明山ビジターセンター前のバス停でしばらく待って、金山行きのバスに乗車。
 
次の停車地の表示などが出ないバスだったので目的地を紙に書いて運転手に見せ、無事に到着。
するともう一組、やはり旅行者風のカップルも降りて、お互いにちょっと驚く。

バス通りからしばらく坂を下ると突き当りに大きな駐車場が見える。
 
平日の午後でも結構お客さんが来ている、ここが目指す「日月農荘」。
 2017年にも来たことがあるが、150元の入浴料が200元(約900円)に値上がりしている。
 食堂らしきところはちょっとすっきりしたようだけれど
 
お風呂の男女表示が派手になった他はぼろい建物の造りに違いはない。

入口を入るとすぐに棚の並んだ更衣室があり、その先は露天で浴槽が5つある。
先客は4人。ロッカーはないので露天から見えるベンチに荷物を置いて、浴槽の縁にある洗面器は使っていいのかと迷っていると早速一人が上がり湯で体を流せ、と指示してくれる。

お風呂に満ちているのは白濁の硫黄泉。一番熱い浴槽で45℃ほど、ぬるいのでも42℃ほどはあるだろうか、香りの強いいいお湯で気持ちがいいが、長くは浸かっていられないのでみなさん浴槽の縁で涼んではちょっとお湯に入るの繰り返し。

我々が日本人と気が付いたおば様方、タクシーで来たのかと聞くのでバスと答えると、よく来たとサムズアップ。
身振り手振りで陽明山に上ってきたことなど話し、一人のおばさまの帰り際にサヨナラと手を振るとなぜか韓国のりをくれた。
すると別のおばさまは海苔巻きのいっぱい詰まった弁当箱を出してきて、我々だけではなく周り中におふるまい。
その上みんなで知っている日本語を「ありがとう」「さようなら」「愛してる」などと言い出して和気あいあい。
1時間ほども疲れた脚をもみながらゆっくり入って、やっぱりこのお風呂は最高だ。

まだまだ長居しそうな先客たちに別れを告げてバス停に戻ると、ソーラーで表示される次のバスの到着まではなんと50分もある。
バスを降りる時、運転手氏は帰りのバスの時刻表を見せて「これに乗れ」というようなことを言っていたと思うのだが、それは始発の金山の出発時刻だったらしい。
しかたがないので友人と二人、ぼーっと道端に立っていると、少し前に温泉を出て反対方向に行った車が戻ってきて、助手席の女性が日本語で「台北に戻るなら駅まで送りますよ」と言うではないか。

ありがたく乗せてもらって話を聞くと、女性は日本人と結婚している地質学者とのこと。
 そう言えば温泉の横にこんな櫓があったが、彼女はお風呂に入りに来たのではなく、これを調べていたらしい。奇遇とはこのこと。

新北投の駅まで送ってもらって、地質学者さんとはここでお別れ。
 
北投温泉はまたこの次に来よう。

一度ホテルに戻り、汗臭い服を着替えて今夜はタクシーで夕食にお出かけ。
台湾も今夜が最後なので、一度ぐらいはちゃんとしたレストランへ行こうと
 
「點水樓」へやってきた。
なぜか予約の電話が通じず、直接やってきたらカウンター席になったけれど
 
おかげで小籠包を包んでいる所を見ながら食べられた。
鮮やかな緑色をしているのは香り高いバジル入り。この店でしか食べられない、これが食べたかった。
 
他に揚げナスの煮物と大きな肉団子の蟹の卵餡かけ
 海鮮スープもいただいてお腹いっぱい。
小籠包はさすがのおいしさだけれど、しかし他のお料理は実は関仔嶺温泉のホテルの方がおいしかったかも、と二人でささやいたのはナイショ。

本日の締めは双城街にあるマッサージ屋で足裏マッサージ。
日本人のビジネス客が主なお客さんらしい店で、マッサージ師が二人しかいなくてかなり待たされた。
「コロナの間に転職してしまったマッサージ師が多いので大変」と口の達者な女将の嘆くこと。

足裏は50分600元(約2700円)、温泉にも入ったけれど、翌日はやっぱり筋肉痛になった。


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台湾西部縦断 14 陽明山ハイキング

2023-03-25 13:27:43 | 東アジア

2月9日

ホテルは朝食付きなので2階にある食堂に行ってみる。
 
あまり広くないし品数も多くないが、フレッシュジュースを作ってもらえるのはいい。

朝食は済ませたけれど、昨夜も行った双城街へ。
 
朝食向きの屋台が多い中、葱抓餅を買って地下鉄駅へ。

士林駅からバス通りに出ると目の前に陽明山行きのバスが来ていたので飛び乗って、終点まで30分。
 バスターミナルには次々とバスがやって来る。

ここからは陽明山を一周するバスがあるので乗り換える。
 
平日でもたくさんのお客さんがいるが小型バスはなかなか来ないし、最初に乗ったバスは周回バスではなく、途中で乗り換えることになったが、なんとか目的の小油抗に到着。

 
ここには観光案内所があり、その脇の展望台からは硫黄の噴気がもくもくと上がっているのが良く見える。

ところで陽明山とは言うが、ここにその名前の山はない。
 一番高い山は七星主峰と言って、その周りにハイキングルートがいくつもある。
今回は小油抗から七星主峰へ上るコースを歩くことにしたので駐車場脇の階段から出発。
  石段はとても良く整備されていてスニーカーでも全く問題なく行けるが、思いのほか急階段がひたすら上へ伸びる。

 少し上がると周りの山がきれいに見えてきて
  
 
硫黄の噴気をくぐり抜けながらさらに上へ。

しばらく行くと雲海が見えてきて
 
この雲の下には台北市があるはずだが、今日はまったく見えない。

 
やがてちょっと平らな所に出て、ここから最後ののぼりを過ぎれば
 
1120mの七星主峰頂上。ここまで1.6㎞、ちょうど1時間の標準時間で登れた。
ここには軽装で来られるということで子供連れもいっぱい。
 
中にはなぜか裸で裸足なんていう剛の者もいるが、そんな人たちに囲まれながら持参の葱抓餅でランチ。

そのうちに霧で霞んでいた山頂も少し晴れてきたが
 

台北市はやっぱり雲の下だ。

十分に休んだら下山。一番人気は七星主峰の隣の七星東峰を通って冷水抗へ降りるルートらしいが
 あれをまたずっと上るのはいやだ。
と言うことで距離は長いが七星公園の脇を通って苗圃に出るルートを選択。

  
こちらも石段がよく整備されていて今度はひたすら下るが、丈の高い草しか生えていなかった往路に比べてこちら側は木が茂り、苔もいっぱいで植生が明らかに違う。

小油抗で上り始めて、休憩も含めて苗圃到着までちょうど3時間。
 
汗でドロドロになったが、この登山口の近くには大きなビジターセンターがあってトイレもきれい。

周りにはピンクの花がたくさん見えて
 
この時期、陽明山はちょうど桜の時期だった。


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台湾西部縦断 13 台北到着

2023-03-23 18:15:23 | 東アジア

2月8日 続き

台中でアイスを食べたら駅に戻り、台鉄台中駅から新烏日へ移動、高鐵に乗り継ぐ。

 
高鐵では3月いっぱいまで外国人が二人で利用すれば運賃50%引きという太っ腹なキャンペーンをやっているのでチケットをKKdayで買っておいた。するとバウチャーが発行され、これを駅でチケットに交換しなければならないのだが、窓口は長蛇の列。台鉄台中からの移動にも思いのほか時間がかかったので、予約した列車に間に合うだろうかとちょっとあせった。
 
が、乗ってしまえば日本の新幹線と一緒なので安心。
台中から台北までちょうど1時間、台鉄の自強号では2時間から2時間半かかるのでさすがに速い。

台北に到着したのは夕方の6時。
ちょうど帰宅時間に当たってしまって台北駅のタクシー乗り場も長い列、車に乗るのに20分も待つことになった。

さて、台北での泊りは「 Jolley Hotel」
 Booking.comで見つけたが地下鉄の中山國小駅から徒歩3分の好立地。

 
部屋に入るとすぐにミニキッチンとリビングエリアがあって
 
今回はツインを予約していたのだが、リビング横と3段ほどの階段下にもう一部屋の2ベッドルームのスイートがもらえた。大きな冷蔵庫に洗濯機まで備わって、部屋は広いし、ここはいい!
 すぐ目の前にスーパーが2軒、飲食店もまわりに山ほどあるのだから。

台湾での夕食もあと2回になったが、今日はもう近場で済ませることにし、高雄や台南に比べるとさすがに台北の夜はライトダウンでもおかしくないほど涼しいので、ホテルのお向かいにある一人鍋の店へ。
 周りのお客さんも若い子が一人で来ているテーブルが多いが
 
二人でも別々のスープや具が選べるし、旅行中の野菜不足解消にもちょうどいい。豆腐と湯葉を追加したけれど、なべの底に他のつみれ類などといっぱい入っていて、ボリュームも十分。これで1食200元(約900円)。

この店ではご飯とデザートのアイスクリームが食べ放題。が、さすがに今日はもうアイスクリームはいらない。

と言いつつ、ホテルからすぐの双城街へ。
 この通りには朝と夜では違う屋台が出る。
以前出張でよく台北に来ていた時にはこの近くのホテルに泊まっていたので、ここはなじみがあるのだ。
 ということでフルーツと愛玉子、白玉入りのぜんざいをデザートに。
こういうことをしているから台湾で体重が増えるのだ。


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台湾西部縦断 12 台中でアイスクリーム

2023-03-19 12:47:31 | 東アジア

2月8日

帰路は下り坂なのでカバンを引きずって嶺頂公園にあるバス停へ。
 
ここから1時間に1本のバスで白河経由嘉儀まで1時間5分、お代は交通カードを使えば79元(約350円)と安い!

バスは嘉儀駅前に停車したので、少し待ったけれど次の自強号で台中まで、224元。
 
台中までは1時間15分。車窓には水田の他にパイナップルやらドラゴンフルーツやら柑橘の畑など見えてなかなか楽しい。

到着した台中駅は前回2014年に来た時とは様変わり。
 
すっかり新しくなった駅の隅にあった荷物預かりがいっぱいでコインロッカーに預けるのにいささか苦労したが、身軽になって駅前に出てみると

古い駅舎もちゃんと残されていて
  
 
線路にはベンチが作られ
 
停まっているのはなんと1966年製の元東急車両だとか。
最近のSNSも意識した駅の保存、やっぱり台湾は古いものを生かすのが上手だ。

台中は台湾第二の都会だけれど、歩けばここにも古い建物が残されていて
 
右側のコンクリート造りの建物は古い銀行。
 
レンガ造りの方はこの町名物の太陽餅と言うパイ菓子の元祖なのだそうな。

 
元劇場っぽい建物やこれも立派なお菓子屋さんなど見ながら歩いて

やって来たのは台中公園。中央に大きな池があり、真ん中に修復中の東屋があるが、別にこれが見たかったわけではない。
 お目当てはこちらの櫟社と言う店。
台中で有名な宮原眼科がお茶の専門店を作ったというので来てみたのだが、なんと門は閉まっていてどうも閉店してしまった様子。ネットで見つけて楽しみにしていたのに、残念!

仕方がないので気を取り直し、以前も行ったやはり宮原眼科系列の第四信用合作社へ。
  
ありんこに導かれて店内に入れば、アイスクリーム売り場には平日でも大行列。
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が、今回こそはアイスを食べようと決めて来たので列に並び、メニューを見ればフレーバーが55もあるので悩みに悩み、迷っているうちに注文窓口に来てしまった。

最終的に自分が選んだのは鉄観音茶とピーナッツのダブル・サンデー。友人のチョイスは東方美人茶とマンゴー。
 
サンデーにするとワッフルカップにフルーツとクッキーが付き、さらにトッピングが2つ選べた上に試食の小さなスクープが1つ付く。これで1つ260元(約1170円)といい値段だけれど、ボリュームもすごくてお腹いっぱい。なによりウサギのクッキーがかわいく、ワッフルカップもおいしい。アイスもそれぞれいいけれど、意外におまけで付いてきたバナナアイスが一番おいしかったかも。
 
第四信用合作社はアイスの注文で並んでも2階でゆっくり座れるからいい。

お腹を満たしたらやはり旗艦店に行かなければと宮原眼科へ。
以前よりきれいに整備されたような小川を渡れば
  
 こちらのアイスクリーム売り場も相変わらずの大行列。
  
店内も以前と変わりないが、内装や商品パッケージのおしゃれさに改めて感心する。

台中はまたしてもお菓子屋さんめぐりで終始してしまった。


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台湾西部縦断 11 関仔嶺「景大渡假荘園」

2023-03-17 12:26:49 | 東アジア

2月7日 続き

関仔嶺温泉での泊りは「景大渡假荘園」、Booking.comではKing's Garden Villaという英語名で出ている。
 
前にも書いた通り温泉街でも一番奥の高台にあって、広い敷地内に宿泊棟がいくつもあり、駐車場も広い。

フロントでチェックインをすると温泉施設への入場券をくれるので、それを持ってSpa棟へ。
  入ってすぐに受付があって
 後ろの地図を見ればわかる通り、1階に降りれば大きな露天風呂があるが、ここは水着着用、子供たちのにぎやかな声も聞こえるのでパス。4階にある裸で入れる内風呂に行きたいと言うとバスタオルとシャワーキャップを渡される。

 写真はネットから
浴室に入ると右手にはシャワーと並んでサウナが2部屋あり、その向かいに浴槽が3つ。一番奥が水風呂、中央はちょっと熱くて43℃、手前が40℃の適温。満たされているのは灰色に濁って底の見えない泥湯だが、入ってみると見た目ほどどろっとしているわけではなく、泥の濃さでは別府の「別府温泉保養ランド」の方がインパクトがあった。源泉が60℃以上の高温なのでかなり加水もしているらしく、源泉で匂った独特の油臭もしない。

先客の5,6人のおばさんたちはサウナがお気に入りのようで浴槽にはあまり入らず、おかげでゆっくり浸かれたし、途中でチェックに来たスタッフはスマホ翻訳で一生懸命コミュニケーションを取ってくれたりして楽しかったが、このお風呂はちょっと期待外れの感じ。ただし入浴後は良く温まって汗がなかなか引かない。

入浴後に戻る部屋は同じ棟の2階。
 
かなり広い部屋にダブルベッドが2つあるこれは定員4人のファミリールーム。1泊24000円近くと高くついてしまったが、温泉地の二人部屋はどこもダブルベッド、ツインの部屋がないのでしかたない。
洗面所はとても広いがシャワーやバスタブはない。と言うのも
 
ベランダにテレビまで付いた半露天風呂があるから。
  
 蛇口をひねれば灰色のお湯が出てきて、これぞ源泉100%のかけ流し。表示の60℃はなかったと思うが、食事の前、寝る前に溜めておいて適温になった所で入ると油臭香るお湯は大浴場とは浴感が違う。スベスベと滑らかで、翌朝は顔もツルツル!
同行の友人も大喜びで、ここに一泊した甲斐があった。

さて夕方になり、外はもう暗くなるのでホテルの食堂へ。
 すると座席はたくさんあるし、宿泊客も結構いる様子なのに食事をする人は誰もいない。
それでも座って出されたお茶を飲んでいるうちに英語を話すマネージャーがやってきて、メニューから無事注文。

ところがこの後、かなり待っても料理が出てこない。どうしたのかと思っているとマネージャー氏が来て、「今日はお客がいなそうなのでシェフが帰ってしまった。呼び戻したのでもうちょっと待ってください」って、ええ~、それならそうと早く言ってよ!
他のお客さんたちはほとんど車で来ているので外で食事をしているのだろう。が、こちらはもう真っ暗になった外に出ることもできない。

結局40分待って、やっと一皿目が登場。
 サツマイモの葉のニンニク炒めだが、これが絶妙の塩加減でおいしい。
 続く炒飯も卵しか入っていないのに驚くうまさ。
 スペアリブと梅干しはこっくりと甘く
 特産の椎茸がいっぱい入ったスープだけは出汁を取る時間が足りなかったのかちょっと物足りなかったけれど、待たされたことも許せる予想以上のおいしさで大満足。

翌朝も同じ食堂に行くと
 こんなに泊まっていたのかと驚くほどのお客さんでテーブルはすぐにいっぱい。
 
ビュッフェは中華総菜の他にパンなどもあったが
 簡単な炒め物や腐乳がおいしい。

ネットで食事がおいしいと見たので選んだホテルだったが、以前に立ち寄った關仔嶺統茂温泉会館よりも全体に清潔感があったし、泊まってよかった。


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台湾西部縦断 10 関仔嶺温泉散策

2023-03-14 15:09:09 | 東アジア

2月7日 続き

嘉儀駅に戻り、荷物をピックアップしたらタクシーを拾う。

 小さな自由の女神を見ながら市街を出て高速に乗り、目指したのは関仔嶺温泉。
バスもあるけれど、今夜の宿はバス停から坂を上がる所にあるはずなので荷物を引きずりたくなかったのだ。

温泉には40分で到着、果たして目指す宿は温泉地の一番奥、わかりずらい脇道を入って急坂を上がった先だったのでタクシーを使ったのは大正解。
 景大渡假荘園まで800元(約3600円)。

なんとか英語の通じるフロントでチェックインして、荷物を部屋に置いたらもう4時近くなってしまったが、まだ明るいので温泉街の散歩に出る。

関仔嶺温泉には以前マンゴー狩りツアーに参加した時に寄ったことがある。
その時に入ったホテルの前を通り、バス通りに出ると廃業したらしい大きな建物の先に飲食店などが並んでいて
  
 
この地の名産らしい椎茸の店などもあるが、平日の夕方のためか景気の良さそうな所はない。

途中には大きな公園があって、濃いピンクの桜もわずかに見える。
  
 
公園の中には「関仔嶺の恋」なる曲の歌碑まであって、こんなところはなんとなく日本の温泉地にも似ている。

この公園のちょっと先には道の脇に展望台があった。
 
いかにも山の中、曲がりくねった道の先にも温泉街が見えるが、標高はそれほど高くないので夕方でも寒くはない。

この展望台の近くに階段があり、下の温泉街への近道らしいので降りてみることにした。
 するとこれがちゃんと整備はされているがなかなかの急階段。
 
降り切った所は小川にかかる宝泉橋のたもと、ここが2つある源泉の一つで
 
湧いているのは灰色の弱アルカリ性炭酸水素ナトリウム泉の泥湯。本日の温度は63.6℃、日本語の説明もしっかりしている。

 橋を渡ったバス通り沿いにも古びた店や宿が並んでいるが
 
小川の源泉側には「百年老店」が誇らしい鄙びきった静楽館なる宿があり
 
その先に伸びる狭い通り沿いにはもう一軒、関仔嶺大旅社という日本風の建物がある。
この2軒は日本統治時代の1904,5年に温泉旅館として営業を始めたそうなのでまさに百年老店。
 
小路を上がり切った所には公共浴場跡の石碑があり、その前に関仔嶺大旅社の現在の入り口があった。
ここのお風呂にぜひ入ってみたかったのだが思いのほか遅くなってしまい、同行の友人があまりの鄙び具合にドン引きしているのもあって今回は断念。ここはまた来なければ。

 来た道を引き返すと当然急な石段を上ることになるわけで、帰路は汗だく。
それでは宿のお風呂に入ろう。


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台湾西部縦断 9 嘉儀で鶏肉飯

2023-03-12 13:06:27 | 東アジア

2月7日

 今朝の朝食は市場で買ったパイナップル。甘くておいし~。

10時に鍵をフロントに置いてチェックアウト、タクシーで駅まで100元。
 
台南から嘉儀へは自強号で45分、135元(約600円)。

 
嘉儀駅も昔のままの古い駅。
 
これまたクラシックな手荷物預かり所(とちゃんと日本語で書いてある)に大きな荷物を預けて外へ。

嘉儀も2019年以来2回目。前回食べたこの町名物の鶏肉飯がもう一つだったので今回はそのリベンジ。
 
と我ながらしつこいが、駅前から伸びる中山路をずっと歩いて、今もKANOのピッチャーが回る噴水池も過ぎてさらに先へ。

途中には激渋の耳鼻咽喉科医院や
  
 
入口のカーテンがなんともレトロな建物などあって、6、70年もタイムスリップしたよう。

駅から15分ほど歩いてやっと目指す店に到着。
 
「劉里長鶏肉飯」は人気と聞いていた通り、12時過ぎに来ると20人以上も人が並んでいる。
が、行列の半分ほどは持ち帰りの人、回転も速いので
 
10分ほどで店先のテーブルに着くことができた。
 
嘉儀の鶏肉飯は七面鳥のお肉。今回もこま切れ肉の火鶏肉絲飯とモモ肉を大切りにした火鶏肉片飯の両方を頼んでみたが、どちらもお肉が柔らかくてタレの味が良く、前回の駅前の店より確かにおいしい。今回はモモ肉よりタレがしっかりからむ肉絲飯の方がおいしかったかも。
白菜とブロッコリー、卵とスープを2つづつ頼んで全部で220元(約990円)で大満足。

食後はコーヒーでも飲もうとカフェを探す。
 
途中、また古い建物がぽつぽつ現れるが、探すと見つからないのがおしゃれなカフェ。

 と、道の反対側に気になる店を発見したので早速近寄ってみる。
 
するとかわいらしいお店が営業中。
 
中もとてもかわいくて、メニューを見せてもらうと火鍋などを出すレストランだったが、お茶だけでもOK、2階もあると言うので上がらせてもらうと
   
   
店内には古ーいテレビなど飾られて居心地よく、アイスティをいただいただけなのにコーヒーゼリーまで出してくださった。
名前にあるようにこの建物は1931年に建てられたのだろう。修復工事中の隣も同年代の建物らしいので、どうなるか楽しみ。


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台湾西部縦断 8 安平散策

2023-03-10 14:49:24 | 東アジア

2月6日 続き

神農老街から戻ったらタクシーを拾って安平樹屋まで15分ほど。
 
入場料50元を支払い、まずは徳記洋行の白い建物へ。

 
徳記洋行とは1867年にイギリス人が設立した商社。
 
2階にはその主な取扱品であったお茶に関する展示などあり
 
1階にはさらに古い時代からの台湾の貿易に関する展示があって、もちろん日本も登場する。

この白い建物の後ろにあるのが安平樹屋。
元々は徳記洋行やその後の大日本塩業の倉庫や社宅だったそうだが、会社が移転して放棄されてからガジュマルの樹に侵食されてしまった。
  
  
この建物を侵食するガジュマルはカンボジアのタ・プロムが有名だけれど、気根がウネウネととぐろを巻く姿は実に不気味。ここでは崩れそうな建物を鉄骨で補強、ブリッジも作ってうまく見せている。

さらに樹屋の後ろにはブリッジ歩道が作られていて
  

その向こうには海へつながる運河とマングローブの湿地が見える。
昔はここが外国商船の入る港だったのだとか。

安平樹屋を出たら少し歩いて次は安平古堡へ。
 
ここは17世紀にはオランダの要塞があった所だが、その当時の建物はレンガ壁が少し残るだけ。
 
ここにもいる鄭成功の向こうの展望台に上ると台南の中心のビルと、その手前に大きなお寺が見える。

 そのお寺の前を通って
 
お昼はこの町で有名な揚げエビ巻のお店へ。揚げたてのエビ巻につみれスープはおいしかったけれど、ちょうどお昼時で店内は満員、若いカップルの席にちょっと強引に相席させてもらっちゃって、二人には悪いことをした。

 古堡の下からは安平老街という土産物通りが伸びているが、ここは素通りしてその奥へ行くと
  
 
その奥には昔ながらの背の低い民家が今も現役で続いている。
 途中にあった派手な壁はエビ巻で儲けた周さんがお寺に寄贈したもの。   
 
安平からの帰りはタクシーがなかなか捕まらなくて苦労したけれど、樹屋の前まで戻ってやっと空車を見つけ、そのまま林百貨へ。
  
このデパートが新装開業したばかりの2014年にも来たけれど、レトロなエレベーターで屋上に上がれば
 
台南名物の中が空洞のお菓子が並んでいてかわいい。その下の、以前はまだ工事中だった食堂に入ってみると
 かなり広い店内は若いお客さんでいっぱい。
 
ここでタピオカ豆花と小豆かき氷のおやつ。
豆花メニューに「東京豆花」とあるのは醤油をかける冷奴なのに笑った。台湾では冷たい豆腐は必ずおやつなのだろうか。

 
店内は相変わらずおしゃれで、売られている商品もセンスがいい。
 レトロなトイレもかわいくて、台湾は古い建物を活用するのが本当に上手。

宿に戻ったら今夜はもう疲れてしまって、夕食はお弁当をテイクアウト。
 排骨飯に鶏肉飯はサラダとスープ付き、もう一つエビの入ったサラダも入れて全部で270元(約1200円)。今回もエンゲル係数の低い旅だ。


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台湾西部縦断 7 台南の朝散歩

2023-03-08 13:00:49 | 東アジア

2月6日

昨晩は人でいっぱいだったランタンの路地。
 朝の8時には歩く人もいない。

朝食を求めてやってきたのはその向かい側にある永楽市場。
 
こちらの通りには既に開いている店も多く、バイクが行きかっている。

お目当ては通りの入り口にある「金得春捲」と言う店。
  
 
春巻きと言っても揚げるわけではなく、高雄でおじさんが味見させてくれた薄いクレープにたくさんの具を入れて巻いたもの。豚肉、海老、薄焼き卵などに大量のキャベツが入り、ピーナッツの粉と砂糖が入るが砂糖の量は調節もできる。かなりの大きさだがキャベツが多いのでヘルシー、砂糖半量でちょうど良くて、これは気に入った。

この通りには他にも牛肉湯やら碗粿、割包の有名店があって朝食激戦区らしいが
 
青汁の店やら豆花も気になる~。

と歩いて行くと店先で餅にごまやピーナッツ粉をまぶしている所があった。
覗いているとまた「どうぞ」と1つ味見をさせてくれて、これがおいしい。
 
そこで買って帰ると、ごまをまぶしたものは中もごまとピーナッツでこれが激うま。
お店の人の笑顔も最高。

 さらに行くと暗いアーケードに中に渋い衣類や雑貨が並ぶ一角があって
  
その先にあるのが水仙宮という廟。
 この廟の前にまた市場が広がっていて
 
朝なのになぜか魚屋などは開いていない。8時過ぎでもう終わってしまったのか、休日なのか。
その代わりお菓子屋さんや総菜屋さんは開いていて
  
 
食べてみたいものがいっぱい。

 市場を抜けると大通りに出て
 
お向かいが昨晩来た神農老街。期待通り、平日の早朝にはほとんど人通りもなく
   
 古い家がなるほど絵になる。
 
提灯にも窓にもうさぎがいっぱい。

  
 
突き当りの薬王廟は昼間見るとその細工の細かさがよくわかる。

その隣の大木は明るくなってもやっぱり巨大で、脇が小さな祠のようになっている。
 
かろうじて見える幹の前に「榕松公」と小さな碑があって、これだけの大木は台湾でもやはり神聖なものなのだとわかるが、それにしては隣の建物の無理やりな建て方!

来た道を引き返して水仙宮市場の横を通ると、今頃になって開いている魚屋がちらほら。
ナマコにスッポン
  
 
カエルも魚扱いなのか。手作りソーセージがおいしそうだ。


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