11月10日
朝食を食べたらGrabを呼んでおでかけ。
でかけた先はイスラム美術博物館。
ここは11年前に一度来たことがあるのだが予想外の充実度に時間が足りず、ぜひもう一度来てみたいと思っていたのだ。
入館料12リンギット(約360円)を支払って開館したばかりの場内へ。
窓の外、お向かいの国立モスクの向こうに例の超高層ビルが突き出ている。
2階の展示室に入るとまずは中国とインド、東南アジアのイスラムの展示がある。
イスラムと言えばアラブやペルシャが中心になる所、それ以外の地域にも目を向けるのがこの博物館の趣旨なのだそうだ。
アラビア書道でいかにも中国的な桃の絵や陶器が飾られているのが面白く
インド、ムガールの工芸は本当に繊細で素敵。
繊細と言えばコーランなどの書籍を集めたコーナーがすごくて
こういうちまちました装飾が好きな者にはたまらない。
インドやペルシャの細密画もたくさんあるし
コーラン以外の本も楽しい。
この部屋の一角にあるのは19世紀初頭、オスマン帝国時代のダマスカスの部屋。
壁から天井まで豪華。
これに続く建築の部屋が実にユニークで面白い。
ここには世界中の様々な様式のモスクの模型が集められていて、一目でわかる中国やインドから
エルサレムの岩のドームやスペインのアルハンブラなどの有名どころ
マリのティンブクトゥやアメリカのニューメキシコの珍しいモスクもあるし
おひざ元、マレーシアのモスクも独特な形式のものがある。
しかし一番興味深いのは異教徒は見ることができないサウジアラビアのメッカのカーバ神殿。
そしてイスラムで二番目に重要とされるメディナの預言者のモスク。模型を見るだけでもその巨大さが想像できるからすごい。
3階は初めて上がったが、こちらはあまり宗教色はなく、イスラム諸国の工芸品がテーマごとに集められている。
特に興味津々は宝飾品。
北アフリカや中央アジアのエスニックな飾り物の手の込んでいること。
でもやっぱりほしくなるのはインド、ムガールの宝石類。
布類も豊富で、こちらは東南アジアのバティックや絣が素敵。
そして大好きな陶磁器。
イスラム世界の文化の多彩さが感じられる素晴らしい展示。
ということで見て回るのに2時間半もかかってしまった。
博物館を出るとすぐ目の前に国立モスクがあるけれど、ここは以前に入ったことがあるので
今回は外の屋台でマンゴージュースを飲んだだけで次に移動する。
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11月9日 続き
イポーの街を東に歩くとキンタ川が流れている。
これをまたぐ橋を渡ると旧市街から新市街に入る。
こちら側に入ると名前の通り古い建物は減って、地方都市らしいビルが多くなる。
が、橋から少し歩いたダトゥ・タウィル・アザール通りに入るとここにはカラフルな食べ物屋がずらりと並んで、これを目当てに来た人たちの車でいっぱい。
中でも黄色い「老黄」と赤い「安記」の2店が有名でガイドブックなどにも必ず載っている。
そこで今回は赤い「安記」の方に入店。
すでに午後2時を過ぎていたのですんなりテーブルに着けたが、この隣にももっと広い部屋があり、斜め向かいにも同じ店があって、お客は次々にやって来る。
さて、イポーの名物はもやしと河粉という麺、そして鶏肉なので
まずは河粉。きしめんのように平べったい米麺にどろっとしたタレがかかっているが、見た目ほど濃くはなくてつるっといける。
そしてもやし。
普通よりも太くて短いこのもやし、ごく軽く火を通して醤油ベースのタレがかかっているだけなのだが、これがしゃきしゃきとみずみずしくてすごくおいしい。このもやしだけもう一皿食べたいぐらい。
もやしと言えば青森の大鰐温泉もやしが最高だと思うが、イポーもやしも有名なだけある。自分的にこの2つを世界二大もやしに認定。
河粉ともやしでお代はたったの8.6リンギット(約260円)。
このグルメストリートにはお菓子屋さんもいっぱいあって、中でも安記のお向かいの「南方餅家」が大店。
店頭にいろいろ並んでいたのでエッグタルトやパイナップルケーキを買ってみたが、中にカヤジャムが入ったパイが一番おいしかった。
ところで「安記」の鶏も有名なのに食べなかったのには理由がある。
それはグルメ通りからちょっと離れた別の店のチキンが食べたかったから。
アヤム・ガラム・アウン・キム・リムというこちらの店
岩塩で蒸した丸鶏のテイクアウト専門店。売り物はこの一品だけなのですでに包装された品物が店頭に山積みされていて、33リンギット払うと真っ赤な袋をすぐに渡される。
まだ温かいこの袋をぶら下げて歩くとすぐ近くに巨大な市場の建物がある。
Pasar Ayamとあるから鶏市場。
市場でもやしでも買えないかと思ったが、すでに営業は終わって生臭いにおいしか残っていなかった。
新市街には他に見るものもないので旧市街に戻り、駅に近づくと丸い屋根がいくつもあるペラ州立モスクがあり
その前にはバーチ記念時計塔がある。
この近くにはコロニアル様式の建物がたくさんあって
どれも元々銀行として建てられて今も銀行として使われているもの。それだけこの街が繁栄していた証拠だろう。
帰りの電車までまだ時間があるので、最後はコーヒーおじさんの壁画があるOld Town White Coffeeで今日もチェンドールとアイスコーヒー。
Old Town White Coffeeはマレーシアやシンガポールのあちこちで見かけるカフェチェーンだが、始まりはこのイポーの「南香茶餐室」の一族なんだそうだ。
帰りは15時半の電車に乗って18時にKLセントラルに到着。
アパートに帰り着いたら早速チキンを開封。
鶏一羽は紙に包まれて蒸し焼きにされるようで
中のお肉はしっとり。ちょっと塩が強めだけれどおいし~。
それほど大きな鶏ではないけれど当然一人で一度には食べきれず、この後は毎晩チキンになった。
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11月9日
朝7時半にアパートを出て、モノレールでKLセントラル駅へ。
今日はイポーへ行こうと思い、乗車券はネットで買ってあるが念のために早く出て来た。
なにしろKLセントラルは巨大な駅、乗り換えも慣れないとわかりずらい。
イポーへはタイからやって来た時と同じ路線を戻ることになる。
マレーシア国鉄の入場はなかなか厳しくて、出発30分前にやっと改札前の待合室に入れ、15分前に自動改札を通れる。なので早く駅に着いてもあまり意味がない。
イポー行きはパダンベサールから乗ったのと同じ電車、乗車率は50%と行った所。
駅を出てKLの郊外に出ると奇妙な形の高層マンションが見えてくる。
地震のない国のビルは自由だ。
イポーまでは2時間40分の予定が途中、徐行区間があって3時間かかった。
結構長く感じて、やっぱりKLに来る時に途中下車すればよかったかと思ったが、気の向いた時に身軽に来たかったのだ。
そんなわけで11時50分にイポー駅に到着。
この駅もクラシックな外観が魅力的。旧クアラルンプール駅と同じ設計者が1917年に建てたものだ。
駅前はちょっとした広場になっていて、IPOHのサインの向こうに見えるのは1916年にできたタウンホール。
その並びには今も現役の高等裁判所に地方裁判所、
ロイヤル・イポー・クラブなどイギリス植民地時代からの建物が並ぶ。
街歩きを始めるのに、まずは駅の近くにあるインフォメーションセンターで地図をゲット。
ペナンの壁画が人気になって以来マレーシアのあちこちに壁画が出現しているが、このイポーにもいくつかあるとのことなのでこれらを捜し歩くことにする。
まずはインフォメーションセンターの目の前、コーヒー屋さんの壁にコーヒーを飲むおじさん。
紙飛行機の絵はペナンの壁画で有名になったアーネスト氏の作品。その隣はイポーを発展させた錫鉱山を表していると思うが、壁の汚れと一体化していささかわかりずらい。
他にもいくつか見つけたけれど、ペナンのものほどの工夫は少ないのでちょっと期待外れ。
旧市街の真ん中にはコンキュバイン(お妾さん)通りという路地がある。
窓から手を伸ばせば向かい側に届きそうな本当に細い路地、ここだけは若い観光客で大賑わいだが並んでいる店はどこにでもありそうな土産物や食べ物屋台ばかりでこれもがっかり。
それよりもイポーの旧市街は建物が魅力的。
典型的なショップハウスの間にちょっとアールデコっぽい建物があったり、
角地には窓のたくさんある大きな建物があったり。
そしてその間にコロニアル様式の建物が出現したりして街歩きが楽しい。
とは言え南国マレーシアはとにかく暑い!
古い建物にぴったりの雰囲気のカフェで一休み。
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映画を見に行く時はたいてい2本立てだが、この日は日比谷から上野に移動。
上野公園の銀杏もだいぶ葉が落ちて、地面が黄金色に輝いている。
まだ「国宝展」開催中の東京国立博物館にまたやってきたが、今回の目当ては根付。
まずは本館の彫刻室を通り抜けた先、通常は漆工芸などが展示されている部屋にあるのが「郷コレクション」。
郷誠之助氏とは大戦前に活躍した実業家で、江戸~明治期の根付を系統的にコレクション、274点を東博に寄贈されたとのこと。
なので根付の素材や形がどれだけバラエティに富んでいるかがこの一部屋で見ることができる。
動物、特に子犬がかわいかったり
故事に題材をとったものがあったり
しかしこのコレクションの圧巻は超絶技巧の数々。5cmほどの竹の子や松ぼっくりが開いて中にびっしり彫刻がされていたり、木の実の中に親子がいたり、江戸時代の職人たち、すごすぎる。
ここから平成館に移動すると、1階の企画展示室で高円宮コレクションを特別展示中。
高円宮の根付コレクションは通常本館の2階に専用の部屋があって100点ほどを常設展示。展示替えがあるので東博に行く度に覗いていたのだが、今回は全500点を一挙に見られるというのでやってきた。
こちらは現代根付のコレクションで、元々はお妃が集めていたものから発展したとか。
なのでとにかくかわいらしいものが多くて、「かわいい!」「ほしい!」の声が会場のあちこちから聞こえる。
なぜかカエルが多かったり
自分の大好きなペンギンがいたり。
洒落が効いたものもたくさんあって、茶釜の作品名が「利休と秀吉」には思わずうなった。
海外作家の作品が多いのも特徴で
こちらは自由な発想が楽しい。
特にスーザン・レイトという作家さん、チェシアキャットとか可愛すぎて本当に欲しい!
郷コレクションは部屋が暗い上に小さな根付を見るには棚がいささか遠かったが、こちらは作品までの距離が少し近くて作品をじっくり見ることができた。
両者合わせて根付774点、堪能いたしました。
ついでに高円宮のお向かいにある平成館の考古室、今回初めて入ってみた。
石器時代からの日本の歴史が俯瞰できるように土器や鏡、銅剣などが展示されているが
やっぱり楽しいのは埴輪。
東博は何回行っても新しい発見がある。
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久しぶりに劇場で映画を見ようと日比谷へ。
映画館に足を運ぶのは6月以来。気まぐれすぎるね。
「ミセス・ハリス、パリへ行く」 Mrs. Harris goes to Paris
舞台は1957年。戦争未亡人で掃除婦をしているもう若くないミセス・ハリスが勤務先でみかけたディオールのドレスに魅了され、幸運が重なってなんとか工面したお金を持ってパリのオートクチュールへ行くというお話。
このあらすじから想像する通りにストーリーは展開するのだけれど、舞台となっている1950年代によく作られていたような人情噺がなんとも心地いい。
悪い人は誰一人登場せず、若い美男美女はちゃんと恋人同士になって、たまにはこんな映画でほっこりするのもいいじゃないか、と思わせてくれる。
主役を演じているのはレスリー・マンヴィルという60代の女優さん。この方、ダニエル・デイ・ルイスの「ファントム・スレッド」ではオートクチュールのマネージャー役をやっていて、最近は「ザ・クラウン」の最新シリーズでマーガレット王女をやっている。実はこの人が主役だと知って映画館に足を運んだ。長いキャリアで映画の主役は初めてではないかと思うが、下町訛りの掃除婦を演じてもやっぱりそこはかとなく上品なところ、ディオールのドレスによく似合う。
タイトルの2番目に名前の出るイザベル・ユペールはこんな役にはもったいなすぎるとも思うが、さすがエキセントリックなだけじゃない、ときっちりしめてくれる。
ランベール・ウィルソンがすっかりおじさんになっているのはちょっとショックだったが、昔の彼にぴったりだったろう役を演じたリュカ・ブラボーという若いフランス人も目の保養。
そして目の保養と言えばディオールのファッションショーの場面。当然実際にディオールがデザインした50年代のドレスが次々に登場してうっとり。
他愛ないおとぎ話と言えばその通りだけれど、2時間楽しめた。
ところでこの映画、パリが舞台のわりに食べ物はほとんど登場しなくて、唯一の食事場面ではミセス・ハリスが料理したトッド・イン・ザ・ホールというイギリスの家庭料理をフランス人のカップルがおいしくなさそうにつつくのが笑える。
そこで(?)この日のランチはなんとなく中華の気分になって、日比谷シャンテ地下の「梅梅」で
鶏と長芋、高菜の餡かけ土鍋ご飯。
香港の土鍋ご飯とはだいぶ趣が違うけれど、アツアツでおいしかった。
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11月8日 続き
市場での買い物を冷蔵庫に納めたら、お昼を食べにまた外出する。
アパートから5分ほど歩くと部屋の窓からも見えるそごう。
その並びにはプルタマ・コンプレックスなどショッピングモールがいくつも並んでいるが、どこもローカル色が強くて庶民的なにおいがする。
その向かい側にはオデオンという映画館があるが、ここはもう閉館している様子。
並びにはイベントスペースがあって、この時はタイ料理の屋台が並んでいたがここもあまりぱっとしない。
このオデオンの先にバス停があって、次から次へと様々な番号のバスがやってくる。
今回、このバスも使ってみようとMoovitという交通案内アプリを入れてみた。すると目的地であるチャイナタウンへまっすぐ行く路線があることがわかったのだが、かなり待ってもそのバスは来ない。
そこで作戦変更、かなり頻繁にやってくるGoKLのRed Lineに乗車。
GoKLとは誰でも無料で乗れる巡回バス。もともと観光誘致のために始めたサービスらしいが、今では全部で13ルートもあって、乗った印象では地元の人たちの利用が圧倒的に多い。
降りたい時には降車ボタンを押さなければいけないのに気が付かなくて、降りたい所の一つ先まで行ってしまった。
降りた目の前にあるのはムガール様式で巨大なマレーシア鉄道公社ビル。
そしてその向かい側にあるのが昨晩のうらみの旧クアラルンプール駅。
1892年にできたこの駅の設計者はお向かいも設計したイギリス人のハバック。細部まで凝ったデザインでかっこいいのだが、あちこちボロボロで実にもったいない。もっと利用の仕方がありそうなのだが。
線路をまたぐ橋を渡り、クラン川沿いの遊歩道を歩いて行くとその先にLRTのパサール・スニ駅が見えてくる。
この駅を通ってチャイナタウン方面に進むと見えるのが、まるでナイフのような姿のガラス張りの超高層ビル。
ムルデカ118というこのビル、まだ開業はしていないそうだが、ペトロナス・ツインタワーを抜き、東京スカイツリーも抜く678.9mで、現在ブルジュハリファに次ぐ世界で二番目に高いビルなんだとか。実際、電車でちょっと街の中心を離れても、ツインタワーは見えないがこのビルはとても目立つ。しかしこのデザイン、比べるとツインタワーが愛しく思えてくる。
テクテク歩いておなじみチャイナタウンのペタリン通りへ。
こちらは観光客もかなり戻っている様子でなかなかの盛況。
目指したのはパラソルの奥に隠れたような「冠記」というお店。
お目当てのドライ・ワンタンミーは8リンギット(約240円)。
細い麺の色は濃いが味が濃すぎることはなく、ワンタンも優しい味でおいし~。
中華街のごちゃごちゃした感じは相変わらずで、しかし暑い!
そこでマレー系のお兄さんたちのお店のチェンドール、3リンギット。緑のニョロニョロに小豆やコーンが入って、とにかく冷たいのがうれしい。
パサール・スニ駅まで戻ると駅前はバス・ターミナルになっていて、ここから無料のGoKLの今度はPurple Lineでブキ・ビンタンまで行ける。
この路線は人気で、バスはすぐに満員になった。
降りたのはKLの銀座、ブキ・ビンタンでも一番大きなショッピングモール「パビリオン」の前。
お向かいにはドンキもあるらしい。
パビリオンはとにかく巨大で、ブランド店もいっぱい。
わざわざここまで来たのはパンツを一本ハジャイのホテルに忘れてきて着るものがなくなったからなのだが、円安日本人には東南アジアの衣料品はもう安くない。
モール内にはスーパーもあるが、これを探し出すのも大変。
マンゴーだけでもたくさんの種類があるきれいなスーパーだけれど、輸入品が多い紀伊国屋のような店だ。
ブキ・ビンタンからはモノレール一本で帰れてやっぱり便利。
今夜の夕食は市場で買った魚の尾の身。何の魚かよくわからないけれど、グリルして持参した醤油をちょっとたらしたらすごくおいしかった。
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11月8日
KL滞在実質1日目、まずは現金を確保しようとATMを探しに行く。
アパートから一番近いモノレール駅は徒歩5分のメダン・トゥアンクゥ。バンコクなら駅には必ずATMがあるものだが、KLの駅にはない。
大通りを渡った先には大きなショッピングモールがあって、そこにATMがあることは確認済みなのだが目の前の大通りが渡れない。モノレール駅で反対側に出るには改札を通らなければならず、横断歩道は何百メートルも先という不便さ。
文句を言いながらもキャッシュを入手して、朝食は昨晩行った店の並びのスリランカ料理屋に入ってみた。
なかなかおしゃれな店内でエッグ・アッパムとテタレが9.85リンギット(約300円)。しかしテタレはインスタントでちょっと興ざめ。初日ではまだ周りの様子がつかめず、実は他にいい店がいっぱいあるのがわからなかった。
さて、これからアパートには6泊するので、まずは食料の買い出しに行くことにする。
大通り沿いに屋根付きの通路がずっと伸びているのを歩き、途中で曲がって10分ほど。
チョウキット市場にやってきた。
市場の外にもいかにもトロピカルな果物いっぱいの屋台が並んでいてワクワクするが
場内入ってすぐにお肉屋さんがずらり。まるごとチキンの脚も目立つけれど
牛肉屋さんも各部取り揃えて大迫力。
その奥に進むと八百屋さんエリア。
葉物や香草類はもちろん、唐辛子や生姜の類も種類がいろいろ。
豊富なイモ類に、なんだかわからない黒い木の実のようなものもあって面白~い。
八百屋エリアの先にはさらに果物エリアが続いていて、この市場、入り口からは想像できなかったがとても広い。
こちらもおなじみの果物の他に見慣れないものがいろいろ。グーグル先生に聞いてもなんだかわからない。
ここから引き返すとお肉屋さんエリアの隣に海産物エリアがあった。
小さなイワシや鯵のようなものから大きな魚まで驚くほど種類豊富。
エビやカニ、イカなどもあって素晴らしい品揃え。しかもスーパーの魚売り場は生臭いのにこの市場内は匂いが気にならない。それだけ品物が新鮮なのだろう。
野菜も果物もキロいくらの値札が付いているけれど、もちろん量り売りで好きなだけ買える。
ということで本日のお買い物は
これ全部で20リンギット(約600円)。なにしろほとんどのものは1リンギットか2リンギット、一番高かった魚の切り身で5リンギット。マンゴスチンなんて1つ10円だ。
お惣菜や菓子類は売っていない純粋な生鮮市場だけれど、この近所にずっと住みたい!
たくさん買い物をして荷物が重くなったので、一駅ではあるけれどモノレールに乗って帰ることにする。
市場の最寄りにあるのがチョウキット駅。
ここで Touch 'n Go という交通カードを購入。最初の購入額は15リンギットだけれど、そのうち5リンギットがカード代で10リンギットが乗車賃。これにさらに35リンギットをチャージしておいた。
このカードがあればKL内のすべての公共交通機関に乗れるし、特にバスは現金不可なのでこのカードが必須。
ちなみにコンビニなどでも使えると聞いたが、なぜかこのカードではだめだった。
ホームには自動ドアがあるがこれはまだ設置中のようで開いたまま。
やってきたモノレール内は清潔で乗り心地もいい。
マスク着用義務はなくなったマレーシアだけれど、市内交通機関の中だけはまだマスクをしていないといけないらしい。
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以前にも一度応募して野菜をお得に買ったことのあるマルシェルモニター、今度は国産きくらげが買えるということでまた頼んでみた。
しばらくしてポストに届いたのはこちら。
すでに細切りにされた乾燥きくらげ、黒いのが2袋に白いのが2袋。
早速黒きくらげをお湯で戻して、大定番の卵炒めに。
卵を炒めすぎて見た目が悪い(笑)が、きくらげがたっぷり使えてうれしい。歯触りのいいきくらげは大好物なのだ。
白きくらげは中華の漢方デザートなどでよく見るが、今回の「白いきくらげ」は別品種、黒いきくらげのうち色の薄いものを特に選んで栽培しているのだそうだ。だから乾燥した状態ではちょっと茶色がかっていて、お湯でちょっと煮るとさらに色が抜ける感じ。
こちらは酢の物にしてみたが、姿も食感も海のくらげみたい。まさに木になるくらげそのものだ。
最近は生のきくらげもたまにスーパーで見かけるようになったが、細切りになった乾燥きくらげは戻せば生と遜色ないし、何と言っても便利。
残りのきくらげ、次は何にしようか。
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11月7日 続き
クアラルンプールの中央駅はもうずいぶん前にKLセントラルに移り、旧駅が残されているもののあまり利用されていないことは知っていた。
しかし大きな駅よりもGrabを呼ぶにしてもわかりやすかろう、とあえてこの駅で降りたのだが、Taxiの標識のある自動改札を出て愕然。人が全くおらず、閑散としているのだ。
が、とにかくGrabを呼ぼうとスマホを出すと、なんと、速度が遅すぎてアプリが起動しない!
タイ国内では全く問題なく使えていたのに、と大ショック。
しかも今夜からはアパートに泊まるのだが、管理者から8時までに到着しないと鍵を渡すのに追加料金がいると言われていてあせりまくる。
Grabがだめなら普通のタクシーを使う所だが、マレーシアリンギットの手持ちは少なく、駅にはATMの一つもない。
そもそも駅前にはタクシーが一台もいないのだ。
なんとか管理者と電話はつながったが、「タクシーに乗ってください、でも現金しかダメだと思う」と何の助けにもならない。
泣きそうになりながらなんとか気持ちを落ち着けるとGrabのアプリがなんとか繋がり、呼ぶとすぐに車が来てくれたので本当にほっとした。
ちなみに今回使ったSIM、他の国では自動的にLTEに繋がったが、マレーシアでは手動で3Gからの切り替えが必要とアパートに着いてからわかった。こういうの、勘弁してくれ。
さて、なんとかたどり着き、約束の8時ぴったりに鍵を受け取った今夜からの宿、The Posh at Anggun Residences.
着いた時にはもう暗かったのでこれは翌朝の写真だが
入口には常に警備員のいるゲートがあり、ここでゲストとして記帳して建物内へ。
エレベーターにはカードキーが必要で、今回は38階建ての20階へ。
廊下は内廊下、ドアを開けるにはカードをかざし、さらに電子ロックを暗証番号で解錠と警備は万全。
中に入るとリビングとベッドルームが一つになったスタジオスタイル。
入り口脇にはオーブンや電子レンジ、湯沸かしに炊飯器もあるキッチン。扉の中には洗濯機もある。
ベッド脇の廊下の先にあるのがトイレ、右手に洗面所とシャワーがあって、この2つが分かれている所もポイント高し。
窓の外、左手にはKLタワーが見え
右手にはそごうも見える。
今回は6泊するのであえて60㎡越えのこのアパートをBooking.comで予約したが、長く滞在するのに狭すぎない部屋は大正解。
ここから徒歩5~10分以内にモノレール、LRT、KTMと4つの駅があり、バスもいっぱい、食べる所やスーパーもあって超便利。
テレビがNetflixは見られるもののローカルや衛星放送が入らなかったり、電気製品の使い方を問い合わせても管理者が返答をよこさなかったりと小さな不満はあるが、これで一泊6000円もしないのだから素晴らしい。
と、落ち着いたところでもう9時を過ぎておなかが空いた。
玄関を出てすぐの所にはインド料理屋が2軒並んでどちらもにぎわっているが、今夜はどうしても生野菜サラダが食べたい気分。
そこでお酒も飲める西洋料理屋でチキンサラダを注文したらこれで42リンギット(約1300円)と今回の旅で一番高い食事(笑)になってしまった。
店の正面にはトウモロコシのようなツインタワーが光り輝いていた。
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11月7日
早朝5時半に起きて昨日の春巻きの残りで朝食、6時40分にホテルを出る。
本日は7時半の列車でマレーシアとの国境に向かうのだが、念のためにと6時45分に駅に着いた。
駅前に張り出している建物はステーションホテル。
構内にはタイで最初に鉄道を通したラーマ5世の肖像画も見える。
さて、ハジャイから国境の町、パダンベサールまでの切符は当日券のみ、予約もいらないと前日確認しておいたのだが、この切符、なぜか出発30分前にならないと売ってくれなくて、お客さんが次々に来ても頑なに「30分前」を厳守する。1分前でも「まだ」って、なんでこんなことだけ厳格なのやら。
7時になってやっと切符(50バーツ)をゲット、すでに待機している客車に乗り込む。
4両編成の車両は相当年季の入った3等車のみ。
駅員が「先頭車両に乗れ」と案内しているのでこの車両だけ乗客が多いが、あとはほとんど無人。こんなに空いているなら早く来る必要もなかった。
ホームには食べ物や飲み物を売る店がたくさん並んで、車両の中にも売り子が来る。
そこで昨日は食べなかったハジャイ風チキンを1つ購入、10バーツだったか、まだ温かくてしっとり、おいしかった。
やがて先頭にこれまた年代物っぽいディーゼル機関車が連結されて、定刻の7時半に出発。
窓は全開、南国っぽい景色の中を風を受けながらゆっくり進んで、今回の鉄道旅で実はここが一番楽しかった。
やがてタイ側の小さなパダンベサール駅に着くがここでは誰も降りない。
2分で着く大きなマレーシア側のパダンベサール駅が終点で、ここまで乗車50分。
降りたらすぐにタイの出国審査、その後にマレーシアの入国審査。マレーシアは事前にオンライン登録を済ませているので、パスポートを見せるだけ。25分で通関した。
駅の2階に上がるとがらーんとした待合室がある。
SIMカード売りの屋台がある他は自動改札の横にカフェが一つあるだけ。ATMもない。
さて、この駅に到着したのはタイとは一時間の時差があるマレーシア時間9時20分だが、自分が次に乗る列車は13時40分発でなんと4時間もある。ハジャイからここまでの列車が一日2本しかなく、ここからクアラルンプールまでの列車も少ないのでこうなるのだ。
外にも出てみたいが、荷物を預けられそうな所もないので覚悟を決めてカフェに長居させてもらうことにする。
軽食屋にコンビニが付いているようなカフェ。
カリーパフとアイスコーヒーが3.6リンギット(約110円)。
しばらくしていただいたナシレマはたったの1.5リンギット(約45円)。この三角に包まれた姿がかわいくて、どこで食べてもそこそこいけるナシレマはおにぎりのようなものだろうか。
ネットを逍遥し、本を読んでいるうちになんとか時間も過ぎて、1時間前になったらKLからの折り返し列車が着いてかなり大勢のお客さんたちが降りてきた。
そこでこちらも改札を通って下のホームへ。
広々としたホームにスマートな列車が停まっている、これがKL行きの特急。
清掃をしていたので車内に入れたのは出発の10分前。
テーブルも付いた座席は新幹線っぽく、座席の下には電源もある。
自分の乗った車両の後ろにはカフェテリアがあったが、食事はすべてレンチン式。
トイレもバリアフリーで広々、きれいだ。
定時の13時40分に出発すると、スリムな女性がやってきた。
派手なシャツを着ているのでカフェの注文取りかと思ってしまったが、これがマレーシア国鉄の車掌さんの制服。この列車のチケットはHPからオンラインで買っておいたのだが、スマホの画面を見せるだけでOK、タイ国鉄とはだいぶ差が付いているようだ。
ちなみに座席は乗客の入れ替わりはありながらほぼ満席。立ち席はないのでやっぱり前もって買っておいてよかった。
列車は山や川を見たりしながらヤシ畑の続く中を行く。
車内の表示で速度も確認できるが、最高で140㎞ぐらい。
やがてイポーやキャメロンハイランドも過ぎて、出発から5時間半でクアラルンプール駅に到着。
終点はKLセントラルだが、宿に少し近いので旧駅で降りた。
これが大間違いだったとは、改札を出てから気が付いたのだった。
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