8月1日 続き
時間通りにやって来たバスは室堂からのバスより新しくてきれい。
反対方向のバスはいっぱいだったが、こちらはほんの数人の乗客。
いくつものカーブを曲がりながら山を下りて行き、
途中、称名滝が谷の向こうに見える所ではバスを路肩に寄せて少し停まってくれたりもする。
35分で美女平に到着。
ほとんどの乗客はすぐにケーブルカーに乗り換えてしまったが、ここにもハイキングコースがあるらしいのでまた荷物をコインロッカーに入れて駅の外に出てみる。
駅のすぐ脇にあるのは大きな美女杉。
標高977mのここまで降りると植生が全く変わって大きな木がいっぱい。
その中を歩くコースが確かにあるのだが、入り口まで行ってみるといきなりの急階段。その降りた先もぬかるんでいるようで他に降りる人もいないし、これは無理とあきらめた。
代わりに車道を少し戻ってみると道端にも子育て杉など立派な木がいっぱいあって
ガイドブックにも乗っているくらいなのだからここももう少し整備すればいいのに。
30分ほどぶらついていよいよ最後の乗り物
ケーブルカーに乗車。
このケーブルカーの先端には工事用荷物を載せる台が付いていて、
7分でアルペンルートの終点、立山駅に到着。
ここでまた他の乗客たちはみな富山地方鉄道に乗り換えてしまうが、我々はここで一泊するので迎えの車の手配をお願いしてあった。
ところが駅の到着時間を連絡してあったのになかなか迎えがやってこない。
仕方がないのでもう一度電話すると「バタバタしていたので忘れちゃったみたいです」って、大丈夫かいな。
またしばらく待って、ようやく来てくれた車で5分ほど。
最後の一泊に選んだのは立山国際ホテル。立派な構えの宿だけれど、チェックインはまたもたもたしていてなんとも心もとない。しかし見ているとどうやら皆さんクーポンやらキャンペーンやら利用していて、あとで聞くとGo Toの上に地域の振興策が重なって現場は大変らしい。
やっとチェックインを済ませると部屋は年季が入っているがなかなか広い。
窓の向こうはスキー場らしく、スキージャンプの施設も見える。
その斜面になにやら黄色い部分があるので何があるのか確かめに行ってみることに。
玄関にはこんな注意が貼ってあって、いろいろな意味でなかなかワイルドな国際ホテルだ。
山から下りてくるとさすがに暑くて、汗をかきながらスキー場まで歩いてみると
これはBlack-eyed Susanという花だろう。わざわざ植えたのか、一面の黄色。
途中には温泉の汲み上げ設備があって、今夜ここに投宿したのはこのため。
というわけでホテルに戻ったらお風呂へ。(写真はHPより)
広くてきれいな浴室なのだが残念ながらお湯は塩素消毒、しかも家族連れのお客さんがにぎやかで、最近は鄙びた秘湯ばかり行っていたのでやっぱりこういう所は苦手だ。
夕食は普通ならば食事処なのだが、コロナ対策のためということで
宴会場にスペースを十分とってテーブルが配置されている。
料理少な目コースにしたが、立山ポークや氷見うどん、ゲンゲの唐揚げなどの食事は可もなし不可もなし。
しかし十分に運動したおかげか、夜はぐっすり眠れた。
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8月1日 続き
立山高原バスに乗って10分、
弥陀ヶ原で途中下車。
降りたらすぐにこちらのチケット売り場で2時間後のバスを予約。
この小屋の中にはトイレやコインロッカーがあるので便利。ただし自販機も食事をするところもない。
それというのもこのすぐ後ろにある弥陀ヶ原ホテルが今年は休業中だから。
いつもの年、特に雪の大谷が見られる時期には外国人でいっぱいなのだそうだが、今年はインバウンドが見込めないので閉めてしまったらしい。
このホテルの脇から遊歩道が伸びているので
我々は長めの周遊コースに出発。
歩きやすい木道がずっと続いていて、我々の他にはご夫婦が一組降りただけなので鳥の鳴き声しか聞こえない。
周りには白や黄色のニガナがいっぱい、遠くにはキスゲが咲いているのも見える。
これも足元に咲いているモミジカラマツもかわいい。
少し行くとガキ田と呼ばれる湿地になって
この辺りにはワタスゲがいっぱい。
一ノ谷分岐を過ぎると笹原になって、その先には少しアップダウンがあるが楽な道。
タテヤマウツボグサが盛大に咲いていたり、室堂より標高が500m低いので違う花が見られるのが楽しい。
終点近く、キスゲがたくさん咲いている所を通ったら1時間半で出発点のバス停に到着。
バスを待っていると親切な係のおじさんがどうだったかと聞くので「静かでとても良かった」と言うと、「そうでしょ、弥陀ヶ原はすごくきれいでいい所なんですよ」と、どうも今年はあまりにもここにくるお客さんが少ないので寂しい様子。
皆さん、弥陀ヶ原で途中下車しましょう。
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8月1日
することもないので早々と寝てしまった翌朝、早朝に目覚めて外を見ると一面灰色で雨が降っている。
6時からしっかりと朝食をいただき、部屋で支度をしていると
雨が上がってどんどん青空になってきた。
7時にチェックアウトした時にはこの快晴!
これまで数えきれないほど一緒に旅行している友人と自分、この組み合わせでひどく雨に降られたことはめったにないのだ。
気持ちのいい朝の空気を満喫しつつ、まずは室堂ターミナルのコインロッカーに大きな荷物を預け
室堂から天狗平へ向かうトレイルへ。途中のベンチで飲む缶コーヒーがうまい。
ずっと先に見えている白い建物が天狗平の立山高原ホテル。その脇の谷から上がるのは噴煙なのか雲なのか。
道は階段や木道になっているが下り坂は思いのほか急で、足を滑らせないように気を付けないといけない。しかし朝早いこともあって我々以外には人っ子一人いなくて
周辺にはかわいいイワカガミがいっぱい。
急坂を降りると木道が小川をまたいで、その先は平たんな道。
このあたりはチングルマロードとして有名なのだそうだが、残念ながらチングルマはもう盛りを過ぎていて花が終わってしまったものが多かった。
しかしそれ以外にもいろいろな花が見られて
特にツガザクラや
小さなミネズオウがとてもかわいい。
立山高原ホテルまではあと少しだったが、新しい花も見当たらないので来た道を引き返すことにする。
下った道を戻れば今度は当然登りになるわけで、標高2400mではさすがに苦しい。それでも1時間半で室堂に帰還。
すっかり汗をかいたので、
みくりが池の前を通って
地獄谷の脇のもう一つの温泉、みくりが池温泉へ。
本当はここに泊まりたかったのだが、予約をしようとした段階では個室は3人以上となっていたので断念、せめて温泉に入ろうと思っていた。
ところが玄関にたどり着くと
日帰り入浴は当面休止との無情の張り紙が!来る直前にチェックしなかったのが甘かった。
こうなると前日にらいちょう温泉に入っておいて本当に良かった。
温泉には入れなかったけれど、このまま戻るのもくやしいので喫茶室で一休み。
ソフトクリームのパフェがおいしくて、まだ早すぎたのでいただかなかったがここの食堂のランチメニューも充実している。ホテル立山よりここでお昼を食べればよかった。
みくりが池温泉を出たらまた花の写真など撮りながら室堂ターミナルへ戻る。
ターミナル近くの遊歩道脇には高山植物が移植されていて、チングルマに似たハクサンイチゲはここでやっと見られた。
10時過ぎにターミナルに着いてみると、さすがに土曜日なのでたくさんのお客さん。団体も結構いる。
終点まで直行と途中下車に分かれた列に並んで立山高原バスに乗り込んだ。
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ゲリラ的にメッセージ性の強い落書きアートを残すことで有名なイギリスのバンクシー、横浜で展覧会が開かれていることを知り、どんなものかと行ってみた。
会場は横浜駅南東口から繋がっているアソビル。
横浜中央郵便局別館が去年の春にエンタメ施設に模様替えしたのだそう。
事前予約制でチケットはオンラインで購入済みなのですぐに2階の会場へ。
アーティストのアトリエと称するコーナーを通り、中に入ってみると思いのほかに来場者が多くてびっくり。年齢層は圧倒的に若い。
展示はオリジナルと言ってもリトグラフ、あとは写真やビデオなので写真撮影が許されている。
まずは反商業主義の作品。「こんなクソを買うなんて、お前ら馬鹿じゃねえの」のキャプションが皮肉だが、そんな彼の作品がいまやとんでもない値段で取引されているんじゃないの、と思っていたら展示の最後の方に
一番有名な風船を飛ばす女の子の絵がオークションで1億5千万円で売却された途端、作者がこっそり仕掛けたシュレッダーが作動するという作者自ら撮影したらしいビデオが流されていて、これには笑った。もっともこのシュレッダー、途中で止まってしまって、おかげでこの絵の価値がさらに上がってしまったとはこれまた皮肉。
イギリスを皮肉り
警察や軍隊を否定するが、「命令されたことをやっているだけ」が一番の問題とのメッセージには深く同意する。
パレスチナの分離壁前に作られたというWalled Off Hotelの再現部屋とか
某ネズミ国をパロったイベントのビデオとか、こんな活動もしているのかと興味深く、その主張には共感するところが多い。その絵に何千万もの価値があるかどうかは疑問だが。
出口前の表示も気が利いていると思ったら、これはバンクシーが撮った映画のタイトルだそうで、知らなかった。
ところで会場となっているアソビル
こちらの壁面も落書きアートだらけでなんともカラフル。
これだけは元郵便局らしいが、これもアート作品。
1階は飲食店街になっているが、居酒屋風の所が多くてお昼には食指をそそられない。
そこでスカイビルまで足を延ばして、28階のメキシコ料理屋へ。
見事に晴れた横浜の景色を見ながら
タコスとトスティーダ、エンチラーダのコンボプレートをいただくとこれがおいしい。
特にフレッシュなサルサともちもちのトルティーヤがおいしくて、家の近所では食べられないものを、と選んだ甲斐があった。
帰路には駅の崎陽軒で「シウマイまん」。
こんなものは初めて見たが、肉まんの皮にシウマイが入っているもの。
蓋を開けるとあの独特のにおいがぷーんとして、温めずに食べてもおいしい。
一口サイズながら10個も入って510円の値段もうれしく、さすが崎陽軒。
そう言えばスカイビルから本店がよく見えた。
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7月31日 続き
室堂に着いたらまずはお昼、とターミナルの上に建つホテル立山内のレストランへ。
白エビかき揚げの氷見うどんをいただき
デザートは黒部ダムシフォンケーキ。
この写真ではわかりにくいが思わず「でか!」と叫んでしまったほど大きいが、友人と半分づつ、しっかり食べてしまった。
ホテルの外に出てみると周りは低い雲がかかって真っ白。
標識に従って石畳の遊歩道を歩いて行くと
10分もかからずに今夜の宿、立山室堂山荘に到着。
チェックインして渡されたのは3棟連なる建物の一番奥の2階の部屋。
7畳のシンプルな部屋にシーツと枕カバー、タオルと歯ブラシが用意されていて布団はもちろん自分で敷く。
部屋で荷物の整理などしているうちに雲が切れてきて
宿の裏の立山三山もしっかり見えてきた。
それでは早速周りの散策に。
歩いて行くと先日の北海道でおなじみになったものをはじめ、たくさんの種類の花が咲いていて楽しい。
小さなミドリが池を過ぎ
みくりが池を左手に見ながら進むと
火山ガス情報ステーションがあって
その脇のエンマ台展望台から白煙の上がる地獄谷が見える。
この先へ行こうとすると目の前の遊歩道を頭の赤い雷鳥が横切って行ったが、あっという間にやぶの中に入ってしまったのは残念。
ここから向かうのは谷の向こうに見える雷鳥荘。しかし途中の谷は地獄谷の噴煙の通り道になっていて、木も枯れている通り火山ガスで苦しくなるほど。
急いでここを通り抜けて高台に上ると、眼下にキャンプ場が見えるが
今年はいつもよりずっとテントが少ないらしい。
そしてたどり着いた雷鳥荘。
ここに来たのはらいちょう温泉に入るためなので、フロントで700円を支払って1階にあるお風呂場へ。
きれいな脱衣場から入るとまずは透明なお湯の浴槽があるが、こちらは沸かし湯。
この先のドアを出ると階段があって、そこを上がると
白く濁った硫黄の温泉。かけ流しのお湯は42℃の適温。
大きな窓の外には地獄谷が見えて、そこからパイプが上がってきているのが見える。
他にお客さんもいなくてこの温泉を独占、気持ちいい~。
お風呂を堪能したらまたガスの谷を通り、
みくりが池を回って室堂山荘に戻る。
しかしのんびり歩いているうちにまた雲が湧いてきて、宿にたどり着く頃に雨が落ちてきた。まったく山の天気は変わりやすい。
室堂山荘での夕食は18時から食堂で。
厨房も見える大きな食堂だが、一つ置きに座るようにしているので食事時にはいっぱいになった。
トンカツがメインの食事は十分な量だが、おかずの味付けがどれも濃いのは体を動かす人のため?
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7月31日
「ときしらずの里 織花」の玄関先には「犬の窪」のバス停がある。
ここで扇沢行きのバスを待っていると草刈りをしていたおじさんが「アルペンルートに行くの?一日の定員が800人だから早くいった方がいいよ」って、え~、HPにはそんなことどこにも書いてないのに。
ともあれ4人ほどしか乗っていない路線バスで25分。
扇沢に到着して聞いてみると確かに今年は1日の定員800名とのこと。
「でもまだ100人も来てないから大丈夫だよ」とのことで無事に立山までの通り抜け切符購入、8430円。
電気バスに変わってしまった関電トンネルトロリーバスの展示など見ながらがらんとした待合室でしばらく過ごし
10時発のバスに乗り込むとお客さんは10人もいないくらい。
ひたすらトンネルの中を通って16分で黒部ダム駅に到着。
改札を出た所にコインロッカーがあったので、ここに大きな荷物を預けて
まずは220段の階段を上がってダム展望台へ。
宿を出た時には曇っていた空に少しづつ青空が見えてきて
放水している黒部ダムを眺めていると
日が差してきて虹が見えた!
気を良くして、さらにダムに近づくべく外階段を下りていく。
途中工事に使われた巨大なコンクリートバケットやケーブルなど見ながら行くと新展望広場に到着。
ここに黒部ダム工事の写真などがたくさん展示されていて、聞けば同行の友人のそのまた友人はお父さんがこの工事関係者だったとか。
実際に来てダムの迫力を実感すれば興味もわく。「黒部の太陽」でも見てみようかしら。
降りてきた階段を途中まで上がってレストハウスへ。
その横のトンネルをずっと行って黒部ダム駅に戻り、荷物をピックアップしたらダムの堰堤を歩く。
さっきまでいた展望台の位置がよくわかり、堰堤から下をのぞき込むと
またきれいに虹が見えた。
堰堤の先でまたトンネルに入ると
今度はケーブルカーの黒部湖駅。
5分間、今度もトンネルの中を行く。
到着した黒部平では乗り継ぎに15分あるのでちょっと外に出てみる。
だいぶ山が見えてきたが、上の方はまだ雲の中。
ここからは7分のロープウェイ乗車。
1.7㎞、途中支柱がまったくないそうで、やっぱり外の景色が見えるのがうれしく
到着した大観峰からは黒部湖や周りの山の景色が素晴らしい。
ここからダムの姿は見えないが展望台が見える。
ここからは立山トンネルトロリーバス。扇沢ー黒部ダムが電気バスに変わってしまったので、これが日本唯一のトロリーバスなのだとか。
暗いトンネルの中を走ること10分。
12時25分に室堂に到着した。
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今の時期に旅行に行くことについては異論のある向きもあるであろう。
が、いろいろ考えて決行したので、自分のために記録を残す。
北海道の旅に続いて
2020年7月30日~8月2日 立山黒部アルペンルートの旅
7月30日
今回の旅の出発は新宿からあずさ19号で、先日北海道に行きそびれた友人と。
お昼をまたぐので駅弁屋を覗くとソーシャルディスタンスは「チキン弁当5個分」とか。
乗車率30%ほどの車内で悠々と「そば屋の天むす」をいただく。これは小淵沢「丸政」の「駅弁誕生135周年おにぎり弁当」だそうで、ちょっと塩気が強いが小さくて食べやすい。
松本駅の乗り換えは4分しかないので急いで階段を乗り降りして大糸線へ。
学生や旅行者が思いのほか多くて、出発した時には座れない人もいたが松本を離れるにしたがって空いてくる。
乗車50分で信濃大町駅に到着。
迎えの車が待っていてくれたので、道中「Go To トラベル」のご苦労など聞きながら10分ほどで宿へ。
本日の宿は「ときしらずの里 織花」。
玄関前のお庭はいささか荒れ気味だが
ロビーは広々。ただしチェックインしてから部屋に案内されるまでずいぶん待たされたのはかなり少ない従業員で回している様子。
売店だったと思しきスペースに浴衣が置かれて自分でサイズを選ぶのもその表れだろう。
今回お願いしておいたのは和モダンツインベッドルーム。
8畳ほどの畳の部屋にベッドが2つ置かれているのでかなり狭いが、どうせ部屋では布団の中でテレビを見るぐらいなので問題なし。
一息入れたら早速お風呂へ。
明るい脱衣室に色々なブランドのシャンプーが並んでいるのが気が利いている。
これはHPからの写真だが内湯は広々ときれい。ただしこちらのお湯は残念ながら塩素のにおいが気になるので露天へ出ると
小さなリンゴの形をした浴槽だけは源泉かけ流し。無色透明で癖のない単純泉だが、石造りの露天ともども、ここは外の方が気持ちがいい。
湯上りにはロビー横のカフェへ。
今の時期だからなのかセルフスタイルになっているが、ここにコーヒーやアイスティー、リンゴ酢などが置いてあって、アイスキャンディーも食べ放題(食べ損ねたけど)。これも気が利いている。
食事は食事処の個室で。
テーブルにはきれいに盛られた前菜と豚肉の鍋が用意してあり、信州サーモンのお刺身や煮物に続いて「品書きにはありませんがサービスです」とおいしい鮎の塩焼きが来て
これはこの宿の自慢らしいリンゴのグラタンも蓋までおいしく食べられる。
なかなか手のかかった料理に器もきれいで、こちらの食事は期待以上。
量も適当だと思ったが男性には少し物足りないだろうか。
これは翌朝の朝食。
ヨーグルトに入っているのは「グラタンのリンゴの中身です」だそうだ。
食事時に見るとかなりの席が埋まっていたのでお客さんも多かったらしいこちらのお宿、しかし館内は驚くほど静かで、お風呂が混み合うこともなくて快適だった。
少ないスタッフとは言え努力の跡が見えるサービス、特に女性受けしそうでがんばっている。
しかし一番良かったのは担当スタッフが今時珍しい若いお兄さんだったことだったりして。
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7月12日 続き
旭岳から降りてきたらお昼は旭川の道の駅で。
久しぶりの都会、その街中に道の駅があるのが意外だが
ここは旭川ラーメン一択。豚骨ベースに醤油のスープ。
食後は青空になったけれどてっぺんは雲の中の大雪山を見ながら旭川空港へ。
ここでS社のツアーは無事終了、なのだが飛行機が減便されているために東京行きは20時までなく、現在時刻はまだ14時。
そこでここからレンタカーで他へ回るというお二人と別れ、残り5名は旭山動物園へ。
前回ここに来たのは4年前の冬。
今日は天気も良くなって、久しぶりに暑い。
まずはペンギンさんたちに挨拶をして
アムールトラの檻を覗くと以前見た子虎たちがだいぶ大きくなったけれどまだお母さんと一緒。
しかし隣にいたお父さんはいなくなって代わりにライオンが入っていたのはどうしたのだろう。
ぐったりお昼寝中のトラより今日はヒョウの方がかっこよく
オオカミも今回はちゃんと起きているが彼らはもう北海道にはいないそう。
こちらは地元のヒグマだけれど、今回野生にはお目にかからなくてよかった。
地元の皆さんが多くいるのはこちら。
ミミズクさんをはじめ
フクロウやワシが何種類もいて、彼らを野生で見るために次の冬にまた知床に来ようかな。
キツネやタヌキもいるけれど
エゾクロテンがちょーかわいい。
前回は時間切れで見られなかった北海道産動物舎の裏に回ってみると
大好きなオランウータンがいたり
ワオキツネザルの親子や
これも親子のアビシニアコロブス。親は黒いのに子供は白くて面白い。
最後はアザラシ館を覗いて2時間の動物園見学終了。
これで旭山動物園もほぼほぼ見ただろうか。
それでもまだ時間があるので、ここから車で5分ほどの「果実の森 南果樹園」へ。
ここでサクランボ狩りができるとのことだったので来てみたのだが
なんと午前中に地元小学生の無料ご招待があったとかで、手の届く範囲は取りつくされた状態。
脚立に上ってなんとか残っている赤い実を食べたが、さくらんぼはやっぱり山形の方がおいしいかな。
果樹園の営業時間も終了したので17時半には空港へ。
時間はまだまだたっぷりあるので
フードコートで黒カリーとエビカリーの2種がけというのをいただき、土産物屋を見て回って時間つぶし。
帰路はやはり座席を空けた20時15分発のJLで22時前に無事羽田到着。
ハイキング三昧で花をたくさん見られた今回のツアー、「花の北海道」のタイトルに偽りはなかった。
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7月12日
旭岳温泉での宿泊先は「ホテルベアモンテ」。
ここの温泉は含正苦味食塩石膏泉という珍しい泉質なのだそうで
(写真はHPから)
無色透明無味無臭と言いながらかけ流しのお湯はちょっとハーブ(?)のような香りがして、前日の温泉にがっかりした後なので内湯も露天も気持ちよく楽しませてもらった。
夕食も朝食もなかなか充実したビュッフェでおなかも満たしていただき
周りの景色は霧の中だけれど
ホテルから目と鼻の先の乗り場から8時20分のロープウェイに乗る。
駅の左、白い屋根が宿泊したホテル。乗車10分で姿見駅に到着。
気温12℃が今は恋しい。
駅の前には雪が残り、遊歩道が伸びている中をハイキング開始。
本日も昨日のベテランガイド氏が同行してくださり
昨日に輪をかけて満開の花の中を歩く。
花の種類はおなじみになったものばかりだけれど、いくら写真を撮っても飽きない。
やがて見えてきたのが姿見の池。ここに映るはずの旭岳は残念ながら雲の中だけれど
盛んに上がる噴煙はしっかり映っている。
鏡池というもう一つの池の先へ行くと
そこは辺り一面チングルマやエゾツガザクラでいっぱい!
こういう所をアイヌ語で「カムイミンタラ」と呼ぶそうだが、「神々の遊ぶ庭」と言う言葉の通りだ。
途中、同行者が目ざとく胸の赤い鳥を発見。
これはノゴマという鳥だそう。
こんな具合にゆっくり歩いて、11時にロープウェイで降りてお世話になったガイド氏とはお別れ。
最後においしい湧き水を汲ませていただいて、大雪山のハイキング終了。
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7月11日
鶴雅リゾートの朝食は一人に一つお釜で炊いたご飯付き。
ご飯の友はイクラよりも筋子がおいしい。
8時にホテルを出発して、10時に大雪湖に到着。
このダム湖からは未舗装の道に入り、30分ほどで大雪山の入り口の一つ、銀泉台の駐車場に到着。
途中では行きかう車もなかったが、土曜日のためこの駐車場はすでに満杯。
どうにか車を停めて本日案内してくださる大雪山倶楽部のガイド氏と合流。
事務所脇のおいしい湧き水を汲んで、11時に出発。
今日行くのは赤岳登山口からコマクサ平まで、標高差360m、距離5㎞のコース。
大雪山には全部で300㎞もの登山道があるそうで、我々が行くのは地図上の現在地からほんのわずかの所だ。
歩き出してすぐに雪の残った所があり、北海道ではフキノトウは食べない、なんて聞きながら歩くとすぐに道は登りになって、この後はひたすら登り道。
花の旅なのでガイド氏は次々と花の名前を教えてくださり
チングルマの群落や
沢山咲いているイソツツジ
似ているけれどもっと小さなマルバシモツケなどを見ながら行く。
聞いたのに覚えていなかった(すいません )ものは調べてみた。
左上から時計回りにホソバイワベンケイ、チシマヒョウタンボク、チシマキンレイカ、カラマツソウ、ハクサンチドリ
ミネズオウ、ヨツバシオガマ、リンネソウ
コケモモ、アオノツガザクラ、イワヒゲ、ジムカデと釣鐘型の花は特にかわいい。
歩き始めて1時間ほどで見晴らしのいいところに出た。
赤い矢印の所が駐車場なのでもうずいぶん上ってきた。
御覧の通り、車がいっぱい。
やがて雪渓を渡る所が出てきて
最初のここは心配なかったが
2番目のここは足を滑らせたら遥か下まで滑り落ちそうで
3か所目はまるでスキー場みたい。ここは上りはよかったが下りは怖かった。
奥の平には背が低いキバナシャクナゲがいっぱいで、ここを過ぎてもうちょっと上ると
標高1842mのコマクサ平に到着。ここまで出発から1時間40分。
低い雲が下りてきて次第に周りが白くなり、赤岳は見えないが雨にはならなくてよかった。
整備された登山道の両脇には名前の通りコマクサがいっぱいでまさに見ごろ。
さすが高山植物の女王は独特できれい。
他にもキバナシオガマやイワブクロが咲いているのを眺めながら
持参したお弁当でお昼。
本当に最高のタイミングで来られた、とホクホクしながら来た道を慎重に下りて、駐車場には15時に帰着。
脚はちょっと疲れたけれど標高が低いので楽だったし、ガイドさんも楽しかった。
ここからは山をぐるっと回って、17時半に旭岳温泉のホテルに到着。
今回の添乗員氏は山に登って車を運転して大活躍。お疲れさまでした。
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