Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ザンスカール再訪 22 半日デリー

2018-09-30 19:15:00 | インド
7月30日

レーを離れる朝、エア・インディアのスケジュールが二転三転してお昼の出発になったので、挨拶がてら日本人オーナーの3 Wise Monkeysへ朝ご飯を食べに行く。
 グラノーラを頼んだらすごい量で食べきれず。

お腹いっぱいではあったがまだ開店準備中のゾムサで粘って最後のアプリコットラッシーを作ってもらい、ザンスカールでお世話になった運転手さんに送ってもらって空港へ。

今回は空港での波乱もなく、定刻の11時55分に無事出発。

 
機内食はお粗末なチーズサンドだったが、付いてきたマンゴージュースがなんとブータン製で驚いた。

 
デリーの空港ではこのところ行く度にお世話になっているサントーシーさんが手配した車と待っていてくれた。
荷物もあるし、AIの時間変更のおかげで時間もあまりないので、これで効率よく遊ぼうというわけ。

まずはお昼、ということで連れて行ってもらったのはサフダルジャン地区にある Mizo Diner というお店。
 
裕福そうな家が並ぶ静かな通りからちょっと入るとごちゃごちゃと庶民的な雰囲気になって、この辺りにはインドでも東北部出身の人たちが多く住むとか。

で、案内されたお店は珍しいミゾラム料理のレストラン。
ミゾラムと聞いてすぐにどこかわかる日本人はそうはいまい。自分も「それ、どこ?」と聞いたくちだが
 この地図の赤い所がミゾラム州。バングラデシュとミャンマーと国境を接する、インドでも辺境中の辺境で、住民は東南アジアから入って来たモンゴロイド系、ほとんどが現在はクリスチャンなのだそうだ。

 
店内は青い壁にポップな絵が掛かって若者向けカフェと言った感じ。
メニューを始めすべて英語表示でヒンディーの影もなく、お姉さんも当然のように英語を話す。

メニューには見たこともない名前が並ぶが、説明を読むと牛や豚の内臓、竹の子や地元産の青菜を使った料理が多いよう。しかし何が何やらわからないので、いろいろ少しづつ食べられそうなスモークド・ポーク・ターリ、320ルピーを頼んでみる。
 ライスの周りに並べられたのは左から生野菜にナッツをあえたサラダ、あっさり味のスープ、優しい味のダルにメインの燻製豚肉。次の2つはチャツネで、最後は塩。
豚肉は皮付きでかなり強く燻製してあり、スープに入って来たのは意外。脂が少しくどいが、スモーキーなスープはやはり優しい味。
その代わり2つのチャツネはほんの少しなめただけでもすごく辛くて、現地ではおそらくこの辛味でご飯をたくさん食べるのではないかと思う。
辛みを調整できるのがありがたく、次は竹の子料理など食べてみたい。

ターリを食べ終えたらデザートは移動。
やって来たのはゴールマーケットの Kaleva

インド菓子のこの店には10年前にも来たことがあるのだが、ここでぜひもう一度食べたかったのがマンゴー・クルフィ―。
 
レジでお金を払い、店頭のおじちゃんに渡すと皮を剥いて輪切りにしてくれる。
 店の奥の立食スペースで食べれば、記憶の通り、やっぱり超おいしい!
10年前には70ルピーだったものが158ルピーと倍以上の値段になっていたが、皮を剥いてくれたおじちゃんは以前と同じ人ではないだろうか。

クルフィを急いで食べたらまた移動して、次はアーユルベーダ・マッサージ。
 
空港に近いグリーンパークの Santhigram Wellness でNirvana Relaxation Packageと言うのをお願いしたら、オイルマッサージにフェイシャル、シロダーラに箱蒸しサウナまでして90分、3000ルピー。
おしゃれさはまったくない設備だし、マッサージ師もとても若い女の子だったけれど、この内容でこの値段、術後はちゃんとシャワーも使えるので、飛行機に乗る前に行くのにちょうどいいのではないだろうか。

まったり、さっぱりしたところで空港に送ってもらい、サントーシーさんとはあわただしくお別れ。
短い時間でばっちりしたいことをすべて網羅させていただいて、毎度のことながら感謝。

チェックインをしたらおなじみプラザ・プレミアム・ラウンジで
  
 謎の味噌スープヌードル。
わかめにもやし、なぜかトマトも入っているが、これが意外にいける。

時間になって乗り込んだのはシンガポール行きSQ。
 
これがなんとエアバスA380、お客さんはほぼインド人でいっぱい。
 
機内食はマトンカレーとほうれん草カレーだったけれど、お腹いっぱいでほぼ眺めただけ。

7月31日

映画など見てしまったので機内では眠れず、夜10時に出発してシンガポールには朝6時に到着。

 こちらのラウンジでは飲み物だけいただいて
 羽田行きA350は8時の出発。

デリーからの飛行機で眠れなかったので、こちらのフライトではウトウト。
機内食の写真が一枚しかないが、一食しか出なかったのか、もはや記憶が曖昧。
 
しかし白身魚のこのメニュー、朝食には見えないので昼近くに出たのだと思う。
7時間のフライトで1食か、と思った覚えあり。

羽田には16時着。
デリーを深夜に出るのがいやなのでシンガポール経由にしたが、やっぱり経由便は長かった。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。 
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザンスカール再訪 21 ツァツァプリ・ゴンパ

2018-09-26 22:50:08 | チベット文化圏
7月29日 続き

ワンラを出て、往路と同じカルツェのレストランでお昼。

 
若い尼さんたちでいっぱいの中庭で、今日は「ナポリタン・スパゲティー」を所望。
出てきたのは意外にもトマト味のスープ・スパゲティ。これをおいしいと感じるのはトゥクパでもマギーでもないせいだろうか、また同じ粉ものではあるのだが。
それにしても「ナポリタン」と言う名前、誰か日本人が教えたのか。

この後はラダック初日に来たアルチを再訪。
 
アルチ・スムツェクは毎日でも通いたい。

さらにツァツァプリ・ゴンパにまた来たが、今回は鍵を開けてくれたお姉さんが写真撮影を許可してくれたので、まずは入って右手のトゥジェチェンポ・ラカン。
  
 
壁を覆い尽くす色鮮やかな曼荼羅が素敵すぎる。

その隣はツァツァプリ・ラカン。
 
正面にチョルテンが一つあるだけのお堂で、隣のトゥジェチェンポ・ラカンに比べると壁の保存状態は良くないが
 
こちらも大小さまざまな曼荼羅が壁面を飾り
 
アルチに比べれば素朴な絵柄だが、変わった図柄が多くてとても面白い。

ここからさらに階段を上がって2階の小さなお堂に案内されたが、ここはツァツァプリ5度目にして初めて入ったのではないかと思う。
 
 
枝を束ねた祭壇(?)の後ろにこれもまた変わった曼荼羅が一つ。壁を埋めるのは仏画で、ツァツァプリ・ラカンよりも絵の質も保存状態もいい。ここにこんな部屋があったとは。

 このお堂の向かいにある小さな扉も初めて開けてもらったが
 
入るとトゥジェチェンポ・ラカンの2階で、吹き抜けから下が覗ける。

ツァツァプリの壁画をここまで堪能したのは初めてで、まさに壁画三昧だった今回のツアーの締めにふさわしい。

と言うわけで、オタクのためのツァツァプリ・コレクションはこちら↓ 


アルチを出たらレーまでは1時間半。
 道中に見かけた屋根の上まで乗客でぎっしりのバス、途中で拾われた日本人らしき客も屋根に上がろうとしていたが、無事に帰り着けただろうか。

レーではまたMentokling Guest Houseまで送ってもらって現地ガイド、ドライバーたちとはお別れ。
宿では今度は一番いい部屋に通されたが
 
最上階のペントハウスは景色はいいものの、4階まで階段を上り下りするのは結構大変。
 
しかしさすがに設備も良くて、中庭の音もここでは気にならない。

熱いシャワーでさっぱりしたら、最後の夜はフェアウェル・ディナー。
久しぶりにお肉をガッツリ食べたいとリクエストして、選ばれたのはカシミールカレーの店。
 
郵便局の横を入り、1階に酒屋のあるビルの2階に上がると、濃い男たちばかりのBudshah Restaurantがある。

 みんなでシェアしたのは野菜カレー、マトンローガンジョシュ、チキンビリヤニに挽肉団子のカレー。
特に骨付きマトンがおいしくて、久々というか、今回の旅で初めてのカレーらしいカレーに一同大満足。

 人出でにぎわうレーの街でそれぞれの宿に散って行って、ツアーの皆さん、お世話になりました。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザンスカール再訪 20 ワンラ・ゴンパ

2018-09-25 16:02:31 | チベット文化圏
7月29日

朝の5時半に目を覚ますと、テントの中の気温は8℃。
ここは標高が3100mほどしかないのだが、3800mのプクタルより寒いのはテントのせいだけではないようだ。

 
たっぷりのオートミールの朝食をいただいたら8時にテント村を出発。

 
4100mのフォトゥ・ラを越えて、ラマユルのカフェでチャイ休憩。
ここで思いがけずWiFiがまともに繋がるもので、ついスマホでメールチェックなどしてしまう悪い習慣。
しかしおかげで帰路のエアインディアのスケジュール変更が判明したのはありがたい。

と、カフェの前の道路に人がたくさん集まってきた。どなたか尊敬されているリンポチェがお通りになるとのことで
 
ちらりと見えたのは女性のように穏やかなお顔の方。
聞けば我々がこれから向かおうとしているワンラ・ゴンパで説法会があるとのことで、我々も後を追う。

ワンラへはラマユルの少し先から南に折れて30分ほど。
2,3日前にこの辺りには大雨が降って土砂崩れがあったと聞いていたのだが、何事もなく通れたのは今日のリンポチェのために突貫工事が行われたらしい。
この地域での高僧の威光は斯くのごとし。


ワンラ村に到着してゴンパのある高台に上ると
 
路上には車がいっぱい。
  
参拝者たちの後に付いて行くと、説法会場は例によって善男善女であふれている。

しかし我々の今日の目的は説法会ではなく、スムツェクと呼ばれるお堂。
 
アルチ・スムツェクにそっくりな入口を入ると
  
正面に大きな十一面観音、周りの壁は赤を基調にしたサキャパ様式の壁画でぎっしり。

ここを訪れるのも11年ぶり。
前回は観音様の印象が強くて壁画はそれほど覚えていなかったのだが、再訪してみると一部の隙もなく壁を埋め尽くす仏画がすごい。
どうやら11年の間に少し修復の手が入り、堂内がちょっと明るくなったようだ。

 

大小さまざまな仏像や曼荼羅の間に少し様式の違う壁画があるのは時代が違うのだろうか。

 
三層になった天井の上の方まで壁画が見えるが
  

諸尊の下にたくさん描かれている王侯貴族や踊る人たちの姿がかわいくてたまらない。

またここに来られてよかった!


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザンスカール再訪 19 パドゥム~シェルゴル

2018-09-21 18:32:49 | チベット文化圏
7月28日

5日間滞在したザンスカールともいよいよお別れ。
はるばるレーからやって来た道をまたはるばる戻らなければならない。

というわけで帰路も出発は朝の5時。
 山に朝日が当たりだしたのは出発して1時間も経った頃。

村の羊たちとすれ違いながら2時間。ザンスカールの村もここで最後と言う所でトイレ休憩。
  
すると相前後して走っていたベルギー人グループの車がパドゥムに引き返したと言う。
なんでもお客を一人ホテルに置いてきてしまったのにここでようやく気が付いたとのこと。
きっとこの事件は今日中にはラダック中の旅行関係者に知れ渡り、「あのガイドは一生このことを言われますよ」と山本氏。おそろしや~。

 ペンジ・ラへ上り始めたらザンスカールの風景ともいよいよさよなら。

上がりきった正面に見えるドゥルンドゥン氷河を見ながらやっと朝ご飯。
 
出発から4時間、おなかペコペコなので分厚いパンケーキもおいしい。

 この後は来た道をひたすら戻って
 またマーモットがたくさんいる辺りに来ると
 
子供たちが顔を出している姿なども見られてラッキー。

 
なぜか全力疾走する牛たちがいたり、同じように黒い羊たちの群れを見たり。

 
屋根の上に白いものを広げているのはヤク乳の乾燥チーズ作り。
ホームステイ先のチュタギに入っていたが、少しでも味が濃くてコクが出る。

 お昼はパルカチック氷河の麓で本日もマギー。

その先も順調に進んで、スル谷のムスリム・エリアに入ると道もやっと舗装路に変わり、一段とスピードアップ。
 往路にも寄ったサンク村到着は16時半。
 
早朝には静まり返っていた道沿いに八百屋やら肉屋やらが店開きし、こんなににぎやかな村だったのかとちょっと驚く。
 
薄暗い店内で最後のチャイ休憩をしたら、さあ、あと一息。

と、1時間で自分の乗った車はカルギルの町に到着したが、後続の車が来なくて運転手はさかんに携帯で何か話している。
聞けば2号車が故障して動けなくなったとのことで、我々は修理工場で必要な部品を入手して故障車の元へ引き返し、2号車の荷物と乗客を拾ってまたカルギルへ。

せっかく順調に来ていたのだが、これで1時間半のロス。
しかしこの行程では何もないことの方が珍しいので、これぐらいのトラブルですめば御の字。
ちなみに故障車は1時間ほどの遅れで無事宿泊場所に到着。こちらのドライバーたちの修理能力もすごい。

その宿泊場所はカルギルからさらに40分ほど行ったシェルゴルという所にあるツーリスト・キャンプで20時半に到着。
 これは翌朝撮ったキャンプ村だが
 
ベッドに水洗トイレまで完備。

 食事はこちらのテントで
  
 
スープにサラダ、デザート付き。

本日も18000歩分揺られた。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザンスカール再訪 18 チューチクザル&カルシャ・ゴンパ

2018-09-20 19:57:32 | チベット文化圏
7月27日 続き

サニを出て、次に向かったのはパドゥムの北にあるザンスカール最大のお寺、カルシャ・ゴンパ。

 右手の山の中腹に広がる白い建物群がカルシャ・ゴンパだが、まずは谷を挟んで左手にあるチューチクザル・ゴンパへ。
 正面にカルシャの横顔を見ながら山道を上がって行く。

 
いくつもの僧坊の間を抜け、2つ並んだチョルテンの奥に入ると、隠れるような扉があって、
 そこが古いドゥカン・ニンパと呼ばれる小さなお堂。
  
正面には頭が高く盛り上がった十一面観音、両脇に見える小さな彫刻がおもしろい。

 
周囲の壁は13世紀ごろの物と思われる古い壁画に覆われていて、状態はすごく良いとは言えないものの
  
 曼荼羅や忿怒尊が鮮やか。
 
洗練されているとは言えないが、墨の線がのびのびしていて、ここの壁画は楽しい。

 
ところでこのお堂の鍵を開けてくれたのはこのかわいい尼さんの卵。
チューチクザルは尼寺なのだが、お祭りのためか年配者の姿が全く見当たらない。
子供たちばかりが何人もいるのだが
 
我々一行が到着した途端、一番年配の女性と手をつないで離そうとしない子たちがいたり、愛想を振りまく子がいたり。
小学校低学年ぐらいの女の子たち、お母さんが恋しいのかとちょっと切ない。

チューチクザルからは一度山の下へ降り、次は隣のカルシャ・ゴンパへ。
12年前は下から歩いて登ったが、今は上のお堂まで車道ができて楽になった。

 
こちらも今度は小さな男の子たちがいっぱい。

 たどりついた本堂の右手、新しくきれいになったドゥカンでは法要が行われていて中には入れてもらえず。
 そこで左手のお堂を見学させていただくと 
 
ガラス棚の中に大小さまざまな仏像がいっぱい。
 ここでも小坊主たちが付いてきてやりたい放題。

ドゥカンの奥には古い即身仏を納めたチョルテンがあると山本氏が言うので法要が終わるのをしばらく待っていたが、なかなか終わる気配がないのであきらめて山を下りることにする。

 
帰りはたくさん立ち並ぶ僧坊の間を徒歩で下りて行ったが

雲の間から日が差す景色が素晴らしくて
 向かいの山の中腹には朝行ったストンデ・ゴンパも見える。

 下まで降りると、村の子供たちがマニ車を回して遊んでいる。
 見上げるカルシャ・ゴンパは一つの町のようだ。

宿に戻ってザンスカール最後の夕食。
 
同行者持参の梅ペーストで食べるきゅうりがおいしい。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザンスカール再訪 17 サニ・ナロ・ナスジャル

2018-09-17 20:26:28 | チベット文化圏
7月27日 続き

ドライバーの家からサニ・ゴンパの中庭へ戻ってみると
 昼前とは打って変わって大勢の見物客でにぎわい、舞踏がちょうど始まる所のよう。


人波をかき分け、かぶりつきとはいかないがなんとか祭の様子が見える席を確保。

右手にはえらいお坊さんたちのVIP席。
 
中央のお席には大きな写真が飾られているだけだが、これは先代のスタクナ・リンポチェ。
このサニ・ゴンパはブータン系ドゥクパの寺なのでラダックのスタクナ・ゴンパのリンポチェが座主となり、当代の座主は3年前にはキャンディクラッシュに夢中だった男の子。その小さな写真も見える。

 
小さな男の子の支える太鼓を叩くお坊さんの並び、我々の近くでにこやかな顔を向けて下さっているのは朝一に行ったストンデ・ゴンパの僧院長。
広島のチベット僧院にも何年かいらっしゃったので日本語が堪能だそうで、山本氏と懇意なので我々に声をかけてくださった。
ストンデ・ゴンパはゲルク派だが、ここでは宗派が違っても仲良くお祭りに参加するらしい。

さて、そのお祭り。ここ、サニ・ゴンパではナロ・ナスジャルと呼ばれてナローパの事跡を祝うための物。
 中央には紅帽のお坊さんが一人立ち、その周りで僧侶の踊りが繰り広げられる。

 
骸骨の踊りとか
  
 
様々な仮面をつけての踊りは他のチベット仏教圏のお祭りでもおなじみ。

これもおなじみ、道化のアツァラはブータンとまったく同じ姿。
 
ここでは子供が演じていたが、えらいお坊さんにご挨拶した後はやりたい放題で見物人からお布施をせびっていく。
 これはまた別の姿のアツァラ。外国人は当然最高のターゲット。

お坊さんによる踊りの合間には村人の踊りもあって
 
これは村でこの一年に結婚した新郎が参加する踊りとか。
 
布で顔を隠しているが、その下はなかなか男前とみた。

 見物人は屋根の上まで鈴なりで
 
この地方独特の帽子をかぶったおじいちゃん、おばあちゃんたちも楽しそう。

 
やがて子供たちに続いて傘を差し掛けられたグル・リンポチェが登場して
 
この「グル・リンポチェ八変化」が祭のクライマックス。

というわりにはこの演目はあっさり終了してしまったので
 我々は早めに撤収。

サニ・ゴンパは小さな村のお祭りらしく、昨年のキー・ゴンパに比べてもかなり素朴なお祭りだった。 


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武蔵小山でポークリブ@「Kitchen Ribs」

2018-09-15 23:32:53 | 食べ歩き
地元、武蔵小山で気になる店を見つけた。

場所は駅前から延びるアーケード街の出口から少し脇に入った所。
他に飲食店はほとんどないような静かな通りで看板もまったく目立たないのだが、お昼に通り過ぎるといそいそと入って行く人たちがいて、それではと30分後に入ろうとしたら売り切れ御免で閉店してしまっていたのだ。

そこで友人たちを誘って平日の夜に訪問。

 「Kitchen Ribs」

奥へ細長い造りの店内は半分がオープンキッチン、半分がすべてカウンターで10席ほど。
カウンターの一番奥だけ4人が向い合せに座れるようになっていて、ここには後から家族連れがやって来た。

 メニューは壁に手書きの黒板。
そそられる本日のおすすめがたくさんあるのがいい。

まず出てきたのはチャイニーズ・チキン・サラダ。
 白菜が入っているのでチャイニーズのようだが、他にも野菜がいろいろ、クリーミーなドレッシングで、なにより大きなボールにたっぷりがうれしい。

 ズッキーニのグリルには釜揚げシラスがいっぱい乗っていて、この意外な組み合わせがとてもおいしい。

次に前菜5種盛りがやっと登場したが
 どう数えるのか、明らかに料理は5種以上。
サラダ類もおいしいがバゲットにはさまれたレバームースがトロトロでうまーい!

店名になっているポークリブは1本づつ注文が可能。
 骨からするっととれるお肉は柔らかく、甘いソースがぴったり。

そして締めに「ひしの南蛮とズワイガニのペペロンチーノ」を頼んでみると
 ひしの南蛮とは上に乗ったピーマンのような丸いしし唐。万願寺唐辛子のように甘みがあって、ズワイガニの姿は確認できなかったが全体の味のバランスがとてもいい。

カウンター内のシェフは一人ですべてを切り盛りするので料理が出てくるのはゆっくり、追加注文をするのもタイミングが難しいが、ここはたぶん何を頼んでもはずれはなさそう。
使われている食器の趣味も良く、値段は武蔵小山値段となれば、また来ねばなるまい。

ところでしばらく前の「タモリ倶楽部」、ムサコは武蔵小山か武蔵小金井か、なんて対決をやっていたが、アンケート結果は武蔵小杉というお約束のオチ。
でもムサコはぜったい武蔵小山だ!


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザンスカール再訪 16 ストンデ&サニ 

2018-09-12 23:52:59 | チベット文化圏
7月27日
 
 今朝の朝ご飯はパンケーキ。

8時に宿を出発して、まずはザンスカール川に沿って北東へ向かう。
するとパドゥムを出て橋を一つ渡ったあたりからきれいな舗装道路になってびっくり。
 
目的地のすぐ近くで舗装は終わってしまったけれど、この道をまっすぐ行けばザンラ、レーからの道がつながる所で、道路工事は確かに進展している。
それにしてもまだほとんど通る人のないここをこんなにきれいにするなら、パドゥムのメインストリートをまずきれいにすればいいのに。

 本日最初の訪問先はストンデ・ゴンパ。
村を見下ろす山の上にあるが、幸いにしてちゃんと自動車道路が通じている。

僧院の門前から下を見ると村の畑がきれいなパッチワーク模様を作っている。

ただし今年は積雪が少なくて水不足、そのためところどころ土のままの畑があるんだそうだ。

 
ストンデ・ゴンパは11世紀にマルパが開いたとされているが15世紀にゲルク派になってから発展、ザンスカールではカルシャ・ゴンパの次に大きな僧院なので僧坊もいっぱい、あちらこちらで改修工事をしている。

 本堂に入れていただき、まずは左手のツォカンと呼ばれるお堂へ。
 
まわりはカラフルな壁画で覆われていて、それほど古いものではないが100年は経っているだろうか。
 
よく見るとかわいい飛天など飛んでいてなかなかおもしろい。

 
その奥には黒い壁のゴンカン(護法堂)。

 バターランプが灯されているのは正面のドゥカン。
 
ダライラマのお写真の奥にこの寺の本尊であるマハカリ・パルデン・ラモの像がある。

ドゥカンの脇には経典を納めた小さな部屋があって
 
ここにはお祭りに使うお面がいっぱい。このお寺のグストールと呼ばれるお祭りは毎年7月だそうだ。

ストンデの見学を終えたら次は今日お祭りをやっているサニ・ゴンパへ向かう。
パドゥムから今度は北西へ向かってサニの集落に入ると車がいっぱい。
 
ぞくぞくとやってくる人波の後に付いて我々も境内へ。

屋台や物売りも出ている中を歩いてこじんまりとした本堂の前へ出るが
 祭会場である広場の周りには外国人が座っているだけで、ジモティーはまだあまり集まっていない。
ということはお祭りはまだまだ始まらないだろう、ということで
 
本堂の裏、古いインド式のカニカ・チョルテンのある中庭に通じる入口を入るが
 
中庭の周りの回廊も中庭も参拝客でぎっしり。

この中庭にはナローパが瞑想をしたと言われる場所に小さな祠があって、中に収められたナローパ像はこのお祭りの時だけ開帳されると言うもの。それでみなさん並んでいるので、我々も列に加わりつつ
  
素敵なアクセサリーを撮らせてもらったり
  
子供たちとじゃれてみたり。
サングラスの男性は一人でプクタル・ゴンパに行った時にも会った人。ガイドの親戚家族も来ていたし、ザンスカールは本当に狭い。

30分以上も並んだだろうか
 この祠の中の小さなナローパ像にカタをささげて、あっという間に参拝終了。

 広場に戻ってもまだたいしてジモティーは集まっていないので、先に昼食を摂ることになった。

本日のお昼はゴンパから原っぱの中を歩いて10分ほど、この村出身のドライバーさんの家。
 
2階を増築中の家の中に入れてもらうと、居間にきれいなテーブルが並べられている。

こちらでいただいたのはティモという万頭と野菜のシチューにダル。
 
いかにも家庭の味でほっとする優しさ。

  
奥さんが台所にこもり、だんなさんが料理を運んでくれている間、息子はドアから顔を覗かせるものの呼んでも部屋には入ろうとせず、それでもこちらが気になってチョロチョロ。かわいい。

これからここでゲストハウスをやりたいというドライバーさん一家においしいお昼のお礼を言って、それではサニの祭に行こう。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザンスカール再訪 15 再びパドゥム

2018-09-10 20:08:16 | チベット文化圏
7月26日 続き

 パドゥムに戻り、同じホテルの同じ部屋に再度チェックイン。

 
町に散歩に出て見ると先日の説法会の後とは大違いで通りは閑散としているが、これがおそらく通常の姿。
スクールバスを待つ子供たちの制服は男の子も女の子もズボンにネクタイでかわいい。

 
12年前の写真を見ていたら同じマニ車が見つかった。
まわりに商店が増えていて、ここいら辺にコリアン・カフェがあったとツアー同行者の一人が言っていたので見ると
 
確かにガラス扉にコリアン・カフェとあり、中には韓国人の姉妹とおぼしき女性が2人いる。
聞けばお姉さんがインド人と結婚していて、マナリから来て夏の間ここで営業しているとのこと。
 
できます韓国料理はビビンバにポックンパブ、キムチジョンだそうだが、ホテルで夕食なのでキャロットケーキを頼んだらすごく大きな一切れが来てしまった。
アメリカのケーキミックスのような味だがニンジンがいっぱい入って、コーヒーもちゃんとレギュラーコーヒー。
ザンスカールでこんなものが食べられるとは、欧米人のたまり場になるはずだ。

 この店の前に伸びるマニ壁に沿って歩いて行くと
 
ヘリの残骸が残るヘリポートがある。ダライラマはいつもヘリで移動されるとか。

ホテル前の商店街はすぐに終わってしまって、その先は畑の中に住宅がポツポツ。
 
ここいらへんはムスリムが多いらしく、モスクもいくつか見える。
さらにしばらく行けばオールドパドゥムと呼ばれる集落があるらしいが、見る物もなさそうなので散歩を終了。

お湯でさっぱりして、今夜の夕食はなぜかポップコーンからスタート。
  
 
菜食の粉ものが続いていたのでフライドチキンがうれしく、地元の女の子たちがナポリタンのような赤いスパゲティを食べていたのでそれをお願いしたらなぜかペンネになってしまったけれど、久しぶりのケチャップ味がやけにおいしく感じられた。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザンスカール再訪 14 プクタル~バルダン・ゴンパ

2018-09-09 18:51:12 | チベット文化圏
7月26日

 朝の6時にプーリの朝食をいただいて
 7時10分にはプクタル・ゴンパにさよなら。
昨晩は中庭にいっぱい張られていたトレッカーたちのテントも次々に撤収して行く。

 帰り道は長い登りが続いて、この高度ではほんのちょっとの登り勾配がきついのだが、今日も幸いにして曇り空。歩きのない日だけちゃんと青空になってくれるとは、注文通りとはこういうことを言う。

  
途中すれ違う年配のお坊様方には「ゆっくり、ゆっくりね」と励まされ
 大きな板を背負った村人たちとすれ違ったかと思うと
 
ほんのわずかの草を食べて行く羊の群れに出会ったり。

「何か動いてる」という同行者の指差す石ころだらけの斜面に目を凝らすと
 これはたぶんブルーシープ。
しかしまわりとまったく同化したような色で距離も遠く、デジカメで拡大してようやく認識できる程度。
よく発見した、と感心してしまった。

 
最高所の峠を越えたら坂を一気に下って、チャ―村に帰って来たのが9時20分。

 
往路とは別のゲストハウスの前でゆっくりチャイをいただいて、まだ早いけれどお昼のマギーも。
 
このゲストハウスにはお店もあって、看板娘は愛想がいい。
 連れだって僧院に向かう人たちはリンポチェの説法会に行くのだろう。

11時にチャ―村を出てしばらく行くと道路工事のブルドーザーが見えてきて、さらに道を下って
  
 
お迎えの車発見!待っていてくれたドライバーたちと合流したのが11時45分で、休憩を除くと帰りは2時間55分で戻ってきた。ポーターさんたちもご苦労様。

早速車に乗り込んでパドゥムに向かうが、途中バルダン・ゴンパを見学。
  
左は12年前に撮ったものだが、川べりの崖の上に建つ姿がなんとも印象的。
 
1618年に建立されたというお寺で
 
ドゥカンに入ると正面に仏像の納められたガラス戸と、きれいに納められたカンギュールが目に入る。

ここはまわりの壁画も見事で
 
特に入って右手に並ぶ曼荼羅が素晴らしい。
  
 
曼荼羅の中はもちろん
  
 
まわりの細かい絵まで面白くて 
 
顔の表情の繊細さがとてもいい。

パドゥムの宿には15時に帰り着いた。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする