Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ふるさと納税で果物をもらう

2019-09-26 15:57:23 | 雑談

今年のふるさと納税は果物限定にしてみようと決めてあちこち物色。

まずは6月に山形県上山市から。

 1キロ届いたさくらんぼは完熟したものを送ってくれたのだろう、届いた時にはかなり柔らかかったが、今まで食べたさくらんぼの中で最高の甘さとおいしさ!
さくらんぼ狩りに行って自分で獲ったものよりおいしい。

タイミングよく遊びに来ていた友人にもおすそ分けして、すぐにダメになりそうだったので食べきれなかった分は種を除いて冷凍に。
ヨーグルトやシリアルに入れておいしくいただいたが、スムージーにするとさくらんぼは意外に香りがないので合わないことを発見。

8月には長野県長野市に納税して
 今度は桃をいただく。

こちらも完熟の大きくて美しい桃が8個、芯まで甘いのに感動して、家族とあっという間に食べてしまった。

もう一つ8月に山形県大江町に納税していただいたのはプラム。

 太陽とレイトソルダムの2種類が合計2キロ、巨大な箱に20個も入ってきたのでびっくり。

ただこちらは早どりだったのだろうか、かなり酸っぱくて、日持ちはするがしばらく置いておいても甘くならない。
そこで半分ほどはお砂糖とヨーグルトをいれてスムージーにして
 残りは皮のままジャムにしたらきれいな紅色になった。

さて、8月9月は納税もできるぐらい(笑)自分としてはまじめに働いたので、明日から秋休み。
また大好きなアレを買いに、でかけてきます。


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宮崎料理@新宿「くわんね」

2019-09-23 12:11:55 | 食べ歩き

シンガポール人の元同僚が出張で来日。
新宿のホテルに泊まっていると言うので食事場所を考えるが、店の数だけは多い新宿、安っぽいチェーン店が多くて悩む。

結局わかりやすさでサザンテラスにある宮崎県のアンテナショップ「Konne」に入っている「くわんね」というレストランにご案内。
売店の隅に隠れた階段から2階に上がると、それほど大きくないスペースだが木を多用したなかなかおしゃれな設え。

お腹が空いていると言うのでおすすめだという宮崎牛のコース、5500円を注文。

 最初に出てきたのはサツマイモのゼリー寄せ。
本体よりもまわりにある柑橘を使ったゼリーがおいしい。

 お造りはカツオと鯛、もう一つはさわらだったかな。これはとても新鮮、お醤油が普通のと甘いのと2種類出てくるところが九州。

 お吸い物は鶏つくねでボリュームあり。

 ここで八寸が登場するのはちょっと不思議な感じだが、しいたけやあじのなめろう、チキン南蛮など宮崎の特産品がちまちまと盛られたお皿は外国人に好評。
小さな最中に入っているのはシイタケ入りのクリームチーズ、甘く煮付けた方は柚子胡椒が意外にもよく合う。

 宮崎自慢の牛肉は脂が強すぎず、焼き具合もばっちり。手前の甘いソースには山椒の実が入っているのが面白く、わさびを乗せてこれを付けるのがいい。

〆のご飯はちょっと待たされて、今年の新米が土鍋で登場。
 卵かけごはんで、と生卵が付いてくるが、これは外国人には向かなかったかも。冷汁かカツオ飯に変えられるので、冷汁にすればよかった。

 最後はあっさりとアイスクリームで終了。

特別なものが出てくるわけではないが安心な内容。
すでに1週間日本にいた友人は懐石もお寿司も食べたというので、郷土料理はちょうどよかったみたい。
何度も来日している人には話のタネにもなるし、アンテナショップのレストランは使える、と確認。

ちなみに1階にある宮崎特産品、チーズ饅頭というのが何種類も売っていて、以前いくつか買ってみたら少しづつ皮や中身がちがって面白かった。
これ、全く知らなかったが、いつから宮崎名物になったんだろうか。


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西モンゴルの花々

2019-09-21 14:57:56 | チベット文化圏

この夏モンゴルにトレッキングに行った、その理由の一つは春に買ったマクロレンズで高山植物を撮りたかったから。

行く前には歩きながら目に付いた花を撮ろう、などと思っていたのだが、実際に行ってみると花を撮るにはかがみこまねばならず、ましてマクロレンズでは息をつめてピント合わせをしなければならないので、ただでさえベテラン・トラッカーの皆さんに付いていくのがやっとのこちら、息はあがるわ、置いて行かれるわでゆっくり写真など撮っていられなかった。

そこでマクロレンズは長い休憩中とキャンプ地でしか登場の機会はなかったのだが
 こんな花畑が続けばやっぱり花の写真が撮りたくなる。

  
 
おなじみのリンドウやナデシコが咲いていたり
    
  
 
同じような小さな白い花もよく見ると少しづつ違うのが面白くてついかがみこんでしまう。

エーデルワイスが有名なウスユキソウの仲間はそこいらじゅうに咲いていて
 
「こんなにあるとありがたみがないね」などと言われちゃっているが、マクロで近寄ってみると本当の花は中央に固まった小さいものというのがよくわかる。

名前もわからないけれど、西モンゴルの思い出の花々をご照覧あれ。

  
  
  
  
  
  
    
  
   
   
 


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西モンゴルの旅 15 市場行って帰国

2019-09-19 17:30:48 | チベット文化圏

7月26日続き

ザイサントルゴイの丘から降りたらメルクーリ・ザハという市場へ。

 食料品のみ扱うこちらの市場はあまり規模も大きくなく、
 
入ってすぐの所にこまごまと並べられた商品はほとんど輸入品のようで、こぎれいなアメ横と言う感じ。
日本、韓国、中国の製品はなぜか別室になっている。

生鮮食品はと言うとさらに奥の部屋。
 
さすがにここには野菜類も豊富だが、中国からの輸入品が多い様子。

 
肉類はさすがの豊富さでほとんどは牛と羊のようだが、魚は当然の如く川魚が少々あるのみ。
売り場はとても清潔でにおいもない。

 
乳製品売り場にはフレッシュなのからカラカラに乾燥したのまで、様々なチーズがいっぱい。
しかしあまり味のないこちらのチーズより
 お昼を食べたレストランで売っていたこちらのチーズ、ゴーダ系のこれが200g近くあって200円弱と安くておいしい。

 市場の脇にはスーパーへの入り口があって
 
こちらにも乳製品がずらり、お総菜売り場も肉料理ばかり。

こちらで買い求めたモンゴル製品は
 まずは大好きな黒パン。
ソ連の影響で本格的なロシア・パン、特に大きな丸いパンがおいしかった。

 手前は岩塩、奥のジャムが意外にも甘さ控えめでおいしくて、オレンジ色はシーバックソーンの100%ジュース。ビタミンC豊富なこれをモンゴルの特産品にしようとしているようだ。

このスーパーにももちろんお菓子は売っているけれど、品ぞろえがもう一つだったので、スーパーのお向かいに見えたチョコレート屋さんへ。
 
「ゴールデン・ゴビ」はモンゴルの明治、といったところだろうか。モンゴルとチョコレートは似合わない感じだが、これもソ連の影響か、意外なほど質が良くておいしい。
残った現地通貨を全部出してどれがいくつ買えるかとやっていたら、カウンターの奥のお姉さん、少しまけてくれたらしくて、最後の1円まで使い切り。

買い物が終わったら今度は伝統芸能鑑賞のために劇場へ、と最終日は盛りだくさん。
 
 
トゥメン・エヘというグループのこのショーは観光の定番らしく、劇場は外国人でいっぱい。
歌や踊り、楽器の演奏に上海雑技団のような曲芸まで見せてくれるが、やっぱり一番人気はホーミー。ほかの出し物とは拍手の大きさが明らかに違う。
1時間めまぐるしくいろいろな演目を見せてくれるので退屈しないが、正直ウルギーのグループの演奏の方が素晴らしかった。

ウランバートルの観光もこれにて終了、空港に行く前に市内で夕食ということで
 
The Bullというしゃぶしゃぶのお店へ。中国風のこの料理がモンゴル人にも大人気だそうで、広い店内もお客さんで満席。
 
お鍋は一人一つづつ、目の前のIHヒーターに乗せられ、肉は牛、羊、馬が食べ放題。
馬肉は脂が少なすぎてしゃぶしゃぶにするとちょっとパサパサ、やっぱり羊が一番おいしい、と最後まで羊三昧で満腹。

空港でガイドさんたちと別れて出国エリアに入るが、1階はとても狭い。
 
二階に免税店があるのだが、こちらは暗くて上がってくる人も少ない。

この二階にプライオリティパスで入れるビジネスクラスラウンジがあるので行ってみると
 
かなり狭いが人も少なく、ゆったり座れるのがありがたい。
 食べるものも甘いものがちょっとあるだけだが、デザートにといただいたキャロットケーキが思いのほかおいしかった。


7月27日

23時15分の定刻に飛び立った大韓航空でソウルの仁川に着いたのが朝の3時。
 この時間ではさすがにこの空港にも人気はない。

成田行きまでには7時間もあるのだが
 仁川には電源からWiFi、無料のシャワー室まで備わったトランスファーラウンジがあって
 
こんなベッドが並ぶ仮眠室も無料と至れり尽くせり。
結構人はいたが、ツアー一同なんとか寝床を確保して、3時間ほど睡眠。

7時にやっと往路に使った「ラウンジ L」が開いたので
 
ビビンバなどいただいて朝ご飯。

その後10時10分発の飛行機で成田に着いて、モンゴルの旅も無事終了。


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西モンゴルの旅 14 ウランバートル市内観光

2019-09-17 18:53:24 | チベット文化圏

7月26日

モンゴルに到着した時には夜で暗かった空港から市内へ、同じ道を朝日を浴びながらたどる。

 空港の周辺は緑の草原が広がるが、現在絶賛開発中のようで建築中のビルがいっぱい。

 
しばらく行くとブリティッシュスクールの隣に引退した日馬富士の立派な学校が見え、市内に近づくにつれて高層アパートだらけになる。

 初日と同じホテルに着いたのが7時半。
9日ぶりに熱いお湯のシャワーをたっぷり浴びて、近くのカフェにでも行こうかとも思ったが、結局午前中はベッドの上でダラダラ。

12時にチェックアウトをして、昼食は「ベランダ」というイタリアン・レストラン。
  
 
サラダにはたっぷりのチキン、メインはビーフステーキでさすが肉々しいが、脂身の少ない牛肉がおいしい。

午後はウランバートル市内の観光ということで、まずはボグドハーン宮殿博物館へ。
ここも入場料の他に写真撮影料が1000円ほどかかる。

 
門に掲げられた額には中国語、モンゴル語、チベット語。

 この華麗な門の前は儀式のための広場というから、仮面舞踏などはここで行われたのだろう。

その奥には2つの中庭の周りに7つの夏寺院が並び
  
 
内部は赤を基調にした中国風。

 
おなじみの四天王像は
 
足元に組み敷かれた亀や鳥(?)がユニークでかわいい!

  
 
タンカが並べられた部屋にはここにも見事なアップリケがあるが、この宮殿の創建が1893年から1903年と比較的新しいためか、タンカ類も古いものはない。

 これは一番奥にある建物。
ここにこの博物館で一番のお宝、ザナバザル作の21ターラ菩薩像がある。

  
  
ザナバザル美術館にあるターラ像よりずっと小さいが、一つ一つ表情の異なるターラ女神たちはやはり美しい。
このためにお高い撮影料を払ったのだけれど、美術館のモンゴル人ガイドはろくに説明もせずにさっさと行ってしまうし、山好きのツアーの皆さんも興味を示さない。もったいない。

寺院を一通り見た後は、すぐ隣に建つ冬の宮殿へ。
 こちらは1903年にロシア皇帝ニコライ二世に贈られた設計図を基に建てられたというロシア風の建物。

ここの主は元々ジェプツンダンバ・ホトクト8世という活仏だったが、中国の辛亥革命後にモンゴルが独立国となった時に世俗の皇帝となり、ボグドハーンと名乗った。
そこでこちらの宮殿内には
 イギリス製の馬車やら、豪華な衣装やらが並び、皇帝は活仏なれども妻帯していたということで
 
玉座や寝台は皇后の分もあるのが興味深い。

ボグドハーン宮殿に続いては
 
丘の上にあるザイサントルゴイというモニュメントへ。

 
これは「ソビエト兵のおかげで第二次世界大戦に勝てたんだよ」という押しつけがましいもので、中央の灯を囲む絵の中には隣の国の人たちが喜びそうな図も見えるが、ここにみんながやって来る理由は

もちろんこの景色を見るため。町の中心部は高層ビルだらけ

裏の山の方にも住宅がどんどん建てられているのが一目瞭然だが
 
丘の麓には大きな仏像が立ち、山の麓にはゲルが見えるところ、やっぱりここはモンゴルだ。


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新しいおもちゃと三国志

2019-09-13 22:53:44 | 雑談

東京国立博物館の「三国志展」を見に行ったのを機に、昔3巻目で挫折した吉川英治の三国志をもう一度読んでみようと思い立った。

ところが毎度おなじみアマゾンで検索すると、新刊では全巻揃えられない。
しかし普段は決して潔癖症などではないのだが、なぜか本に関しては古本がいささか苦手。

するとなんと、kindle版なら全巻がたったの99円で手に入るというではないか!

と言うわけで今まで気にはなりつつ、使い勝手に不安があって二の足を踏んでいたkindleをお買い上げ。

 一番お安い4GBモデルで税込み10,621円。

早速使ってみると、大きさは文庫本よりわずかに大きく、重さもちょっと重い。
この差はほんとにわずかなのだけれど、片手で持つとやっぱりちょっと大きくて重いと感じる。

しかしさすが読書に特化しているだけあって、画面はタブレットなどと比べるとずっと疲れにくく、予想以上に違和感がない。
ページめくりなどまだ少し使い慣れないけれど、普通に読んでいる限りは問題なし。

文字の大きさを変えられるのはなるほど老眼の年寄り向けだし、これ一つに何百冊も入るとなると特に旅行先に持っていくのに便利だと思う。
移動中は必ず活字が欲しい者には、持っている本を途中で読み終わってしまうのは恐怖なのだ。

三国志の99円に感動してさらに検索していて、今度はモームの全作品集が450円で手に入るのも発見。
最近モーム先生にはまっていて、日本語訳は文庫でも結構高くて8冊で1万円近くも使ってしまったが、残りは英語版だが450円で読めることに。
大体欧米の本はペーパーバックでも日本の文庫に比べると大きくて重いので、こちらこそkindleが便利だろう。

と安いのをいいことに次々とダウンロードしていたら、死ぬまでに読み切れなくなりそうなので気を付けねば。

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リアル三国志@東京国立博物館

2019-09-11 17:21:15 | 機内食・映画・美術展

台風一過、残暑厳しい中を上野におでかけ。

 
NHKが盛んに宣伝していた「リアル三国志」に誘われたのだが、いつも素早いtrintrin様情報でオタク男子率高しと聞いたので9月に入ってからの平日昼間に行ったらシニア率高くて、やっぱりかなりの盛況。しかしおしゃべりおばさんは少ないのが救い。

会場に入って正面、スポットライトを浴びて目立つのは関羽様。
 
へましてごめ~ん、と謝る張飛像なんてのもあって、しょっぱなからニヤニヤしてしまう。

三国の主役たちは昔NHKに登場した川村喜八郎の美しい人形で紹介。
   
 要所要所には横山光輝の漫画の原画も展示されていて、このわかりやすさは素晴らしい!

実際自分など三国志の知識は一部吉川英治(途中で脱落した)、ほぼ横山光輝なので
 劉備ってムシロ売りじゃなくて公職に付いてたんだ、といまさらながらお勉強になって楽しい。
それにしても曹操、孫権の紹介では二人がいかに優れた為政者であったかと解説されているのだが、劉備に関してはそういう説明がない。小説を読んでいても、自称漢王室の末裔と言う以外に関羽や諸葛孔明と言った切れ者の部下が忠誠を誓う理由がよくわからない。
部下をうまく使う人、必ずしも本人が有能である必要はないということだろうか。

展示品はなにしろ1800年も昔のことだから墓からの出土品がほとんど。
一番興味があったのは10年前に発見されたばかりという曹操の墓だったが
 
こんな造りになっていますという配置模型と質素な焼き物が並ぶだけ。
曹操と言う人、自分の墓などに金をかけるなと遺言したのは本当だったらしく、かっこいい!

他の墓から出土したのは死後の世界でも豊かに過ごせるようにと言う意味だろう、穀物倉の模型がいっぱい。
  
中に豚便所の模型があるのは、来世にも便所が必要ってこと?

動物をかたどったものも多くて
 
ヒョウなどそのままカルティエのブローチになりそうだし、象もリアル。
  
これが1800年前のものとは、さすが4000年の歴史の中国。
 
こんな犬もいるし
 
龍の肩にはキョエちゃんまでいるけど。

この特別展、考古学的価値は別にして展示品のほとんどは正直とても地味。
しかし先の人形や漫画に
 映画「レッドクリフ」を思い出させるようなこんな矢の展示があったり、なにより全作品写真撮影OKということで自分なりの記録ができるのがいい。
最近のトーハクは頑張っていると思う。

三国志世界を満喫した後は
 法隆寺館の抹茶パフェで一息入れて
 帰る前に本館の特別企画、「奈良大和四寺のみほとけ」の部屋をさくっと。
奈良・平安時代のかなり大きな仏像も並ぶ中、一番魅かれたのは
 岡寺の小さな半跏思惟像。
これは岡寺のHPから借りた写真だが、正面から見るお顔がやさしくてうっとり。

さて、今回の来館を機に前ほどお得じゃなくなった、と文句を言いつつ、また年間プレミアムパスを買ってしまった。
 今年は5000円で、全国の国立博物館4館の通常展は入り放題、特別展は東京のみ4枚のチケット付き。
次は正倉院展だけれど、激混みになりそうなこの展覧会、いつ行ったものだろうか。


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西モンゴルの旅 13 ウルギー~ウランバートル

2019-09-09 19:26:42 | チベット文化圏

7月25日 続き

おいしい昼食をいただいた後はまた町の中心に戻り、ガイドの後について市場の見学。

この町の市場は午前中に見た博物館の先にあるのだが
 この町にこんなに人がいるのか、と思うほどの大賑わい。

 
コンテナを利用した店があったり、同じような店が集まった一角があったり。

 
服や日用雑貨は中国製だと思うが
 こんなお菓子屋さんにあふれているのはカザフスタンやトルコから来た商品。
 
毎日のお弁当についていたチョコバーはすべてトルコ製。ゲルのお茶請けによく出されていた太いプリッツのようなお菓子がおいしかったので買ったが、これはカザフスタン製だそうで、たくさん入った袋が確か100円ちょっと。

 
レンガ造りの建物の中には肉屋が何軒も入っているが、どこの国でもお肉屋さんは写真を撮られるのを嫌がる。

 乳製品屋さんにはバターや様々なチーズ。
 
しかし野菜や果物はずっと少ない。

 
ストーブやじゅうたん、リノリュームの床材はゲルの必需品。
 カザフっぽい柄の食器もかわいい。

  
これも必需品のブーツや帽子もたくさん売られているし
 
蹄鉄やらムチやら、この地域で必要なものは何でもある感じ。

市場の見学が終わったら子供用のゴーカートなどがある町の中央の広場が集合場所。
 
ここで食べたヨーグルト味(?)のアイスがおいしかった。

これでウルギーの町の見学も終了、17時40分発予定の飛行機に乗るべく16時半に空港へ。

ところがチェックインしようとすると飛行機が2時間ほども遅れるとのことで、町に戻っても何があるわけでもなし、何もない小さな空港でぼーっと待つ羽目になる。

そのうちに何やら結婚式帰りらしい一団が車でやって来た。
 
しかし新郎新婦は飛行機に乗るわけではないらしく、なぜか空港ならぬ山の方をバックにひとしきり写真を撮り、我々にチョコレートのおすそ分けをして帰ってしまった。

 やがて同じ飛行機に乗るアメリカ人のグループもやってきてチェックイン開始。荷物を預けて待合室に入るが飛行機の姿は一向に見えない。
天気はどんよりと雲が低くなってきて、これはやばいかも、と話しているうちに大気が不安定なのでウルギーには来れないとの連絡が。しかもこの空港には夜間照明の設備がないので暗くなったら着陸できないとのこと。

しかし隣の空港なら夜でも飛べるということで、急遽220キロ先のホブドと言う町までバスが手配され
 
思いがけず立派なバスに乗り込んだのが20時半。乗客は我々とアメリカ人にモンゴル人で総勢30人ほど。

 車内ではシェフが用意してくれた最後のお弁当が役に立った。本来なら飛行機の中で食べるはずだったもの、こんな所で食べることになるとは。

すぐに外は真っ暗になってしまって、デコボコ道を体感しつつ眠り込んでしまい、気が付くと目的のホブド空港に到着、午前0時45分。

 
再びチェックインをして
 
小さな待合室で待つことしばし、やっとウランバートル行きの飛行機が来て、これに乗り込んだのが午前2時。

ウランバートルまで直行と聞いていたのに、帰路もウランゴム経由。
県都のウルギーにだけ夜間設備がないってどういうこと、と思いつつ
 意外においしいラップサンドの機内食をしっかりいただき、無事ウランバートルに着いたのが3時間半後、1時間の時差があるので現地時間6時半。

外はもうすっかり明るくなり、いやはや、ウランバートルは遠かった。


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西モンゴルの旅 12 ウルギー観光

2019-09-05 18:51:53 | チベット文化圏

7月25日

ウルギーは地方の小さな町なので、通常であれば観光などしないで通り過ぎてしまうところ。
しかしウランバートルへ戻る飛行機が夕方に1便しかないので、ツアー会社としてはなんとか時間つぶしをしなければならない。

というわけで午前中は自由行動でゲルでのんびり。
11時に出発して、まずは町の中心にあるバヤンウルギー県博物館へ。
 
入場料が5000トゥルグ(約200円)に対して写真撮影料は10000トゥルグとここもお高い。
しかしここは博物館好きとして記録のために、とお支払いして館内に入ると
 1階には石人の他に動物の剥製など。

3階はこの地方の民族資料館になっていて
 
伝統衣装や、昨晩演奏されていたような楽器もある。

  
 
館内にはゲルも建っていて、中の装飾はさすが博物館らしく豪華、英語の説明もしっかりしている。

ところがこのフロア、写真を撮っていると係員のおばさんが「写真は10枚までしかダメ!」としつこく繰り返す。
しかしたった10枚で10000トゥルグはいかにも高いし、そもそも料金表のどこにもそんなことは書いていない。新たなターゲットを見つけるたびにおばさんはそちらに張り付くので、離れたすきに好きなだけ写真を撮らせていただいた。

と言っても3階の展示以外はそれほど興味もなく
 
2階はいかにもソビエト時代のまま、というレトロ展示。しかしモンゴル人宇宙飛行士もいるんだ、と言う写真や
 
地元産品のこんな展示は嫌いじゃない。

お昼を回ったけれどまだちょっと時間をつぶさなければならない、ということで次に案内されたのはモスク。
  
 
カザフ族がほとんどのバヤンウルギー県にはモスクがたくさんあるようだが、どれもとてもかわいい建物だ。

ところでここで時間調整をしていたのは昼食の準備に時間が掛かっているため。
ウルギーに着いて以来、ウランバートルからのモンゴル人ガイドの他にカザフ族のガイドが付いているのだが、今日は24歳の彼のお母さんが手料理をふるまってくれることになっている。

そこでやって来たガイド君の実家。
 
ごちゃごちゃと小さな家が立ち並ぶ一角にここだけ異彩を放つ新築の立派な家。
内装も豪華なこちらに両親と3男1女、さらに長男のお嫁さんと子供が同居しているそうだが、元遊牧民のお父さんが革製品などの事業を始めて成功したらしい。
しかし土地は以前に誰も所有していなければタダだそうで、なんだか開拓時代のアメリカのようだ。

 テーブルにはいかにも中央アジアらしくお菓子や果物、チーズなどが並び
 
やがて運ばれて来たメインが代表的カザフ料理だと言うバシュパルマク。
ネット検索すると幅広麺と肉の煮込みのようなものが多いが、お母さんのは大ぶりの羊肉の塊の上に人参を巻き込んだラザニアのようなものが乗っている。これを運転手さんたちがナイフでどんどん切り分けてくれて、手でつまんで食べるとうま~い!
味付けは塩だけのようだが、肉がいいのだろう、キャンプで食べたホルホグよりさらにおいしい。
煮汁を吸ったじゃがいもがまたおいしくて、これはお姉さま方が取り合い。

 
キッチンを覗かせていただくとこちらが普段はダイニングルームなのだろう広い部屋の前に大きな料理用ストーブがあって、料理はここで2時間ぐらい煮込んで作ったとのこと。

お母さん、今回の旅行で一番おいしい食事をありがとうございました。


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西モンゴルの旅 11 ウルギーの夜

2019-09-04 19:16:26 | チベット文化圏

7月24日 続き

 ウルギーでの今夜の宿は「アルタイ・ピークス」と言う名のゲルキャンプ。

 
中央にフロントとダイニング棟があって周りにゲルがたくさん並んでいる。
ゲルに泊まると聞いてみんな一部屋に何人かが入るのだと思いこんでいたが、ここでは一人一部屋とのこと。

 と言うわけでこれが今夜の我が家。
 
カザフ風に飾られたベッドが2つあるだけの部屋なので、一人で使うには広すぎるほど。
入った時には天窓が開いていたが、雨が降ってきたのでここを閉めてドアも閉めると室内は真っ暗。
しかしここには蛍光灯も付いているし、充電もできる。

ベッドにはバスタオルが一枚づつ置かれていて、これを持ってすぐに向かったのはシャワールーム。
 
ここのトイレは美しい水洗式だし
 
男女別のシャワールームの各個室には脱衣スペースまであり、ドライヤーまで完備。
お湯の出は滴る程度だったけれど、熱いお湯で久しぶりに髪を洗えてさっぱり。
ずっと乾燥していたし、気温も低かったのでそれほど苦ではなかったけれど、シャワーを浴びられるのはやっぱりうれしい。

 さて、キャンプの前はこんな風景で、ウルギーの町は草原の向こうに見えるけれど8キロもあるとのこと。

そこで夕食には車に乗って町の中心部へ。
 
県庁や警察署があると言うこの通り。

 
案内されたのは「パムッカレ」というトルコ料理店だが、増築を重ねたらしい店内は部屋がいくつもあり、家族連れが次々にやってきて大盛況。
古い「地球の歩き方」にも唯一載っているのでこの町一番のレストランなのだろう。

 
いただいたのはこれはカザフ風と言う麺入りのスープに、こちらはトルコ風のケバブプレート。
久しぶりにスパイスが効いてボリュームたっぷりのこの料理、一皿420円だとか。

食事の後はゲルキャンプに戻って、今夜は地元の伝統音楽のバンドを呼んであると言う。
ツアーではよくあるイベント、正直あまり期待していなかったのだが、ちゃんと時間通りに来て我々を待っていてくれたのは男性3人に女性一人のKlutegin Ensembleというグループ。
  
 
これが何種類かの弦楽器や笛、口琴など次々に演奏して、ホーミーのような歌まで披露してくれる。
特に紅一点の女性はおそろしいほど不愛想だったが、歌うと素晴らしくきれいな声。

面白かったのは前に置かれたテーブルの上の馬のおもちゃで、これにはひもが付いていて、ひもを持ったまま弦楽器を演奏すると馬が飛び跳ねる仕掛け。↓

 

子供に楽しんで楽器を教えるための仕掛けなのだとか。

  
思いがけず(失礼!)ハイレベルな演奏をたっぷり1時間聞かせてもらって、終了後はリーダーからCDを購入。
ちなみにKluteginとは英雄の名前だそうだ。


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