Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

バルト縦断 8 リガ Vincent's

2017-11-30 16:53:25 | ヨーロッパ
8月31日 続き

アルベルタ通り周辺を歩き回っているうちに陽もだいぶ傾き、予約の時間になったので今夜のレストランへ。

公園に面したエリザベータ通りにある「Vincent's」はエリザベス女王や我が今上、その他各国首脳やら映画、ポップスターも訪れると言うリガ一のレストランだそうで、同行者の知人のおすすめにより選択。

しかし住所を頼りに来てみると
 
素敵な建物だけれど入口は半地下にあって名前もまったく目立たず、番地をたどらなければ見逃してしまう。

中に入るとここを訪れたセレブたちの写真がずらりと並んでいるが
 
通された部屋はカジュアルな雰囲気で気取った感じはない。
こうした部屋が他にもいくつかあるようだが、探検はしなかったので店の規模は不明。

 キノコ型のチーズのアミューズをいただきながら、今夜はこの店のTasting Menuを注文。

すると黒いポロシャツ姿の担当のお兄さんがやって来て
 
透明なトマトゼリーの上にヨーグルトのアイスクリームを載せてくれる。
見た目もかわいいが、さっぱりとしてスターターにぴったり。

次はまんまるの氷の玉が登場して、これはどうやって割るのだろうと思っているとお兄さんがバーナーで穴を開けたのでびっくり。
 
中にはアボカドで巻いたカニが入っていて、下に敷かれているのは昆布。お箸も付いてきて、これは明らかに日本のかまくらに入ったお刺身のバリエーション。

さらに次、今度はお兄さん紙袋を持って来て、「申し訳ありませんが、シェフが今夜料理を失敗してしまいまして」と缶詰を取り出す。「これでご勘弁ください」とふたを開けると
 
中には美しいサーモンのタルタル。柚子ポン酢のソースがかかっていて、さらにサメ肌で生わさびをすりおろしてくれる。
このサーモン、ねっとりとしておいしかった!

これも日本っぽい器にお箸付きで登場したのは蒸したラングスティーヌエビ。
 
おちょこのような器に入ったビスクも濃厚でうまし。
 続く焼きホタテも新鮮。

次はお肉なので、その前に口直し。
 
お兄さんが冷やしたプレートにベリームースを広げてシャーベットを作ってくれる。

 スコットランド産のラム・ラックをおいしくいただくと
 
またガスバーナーを持って登場したお兄さん、メレンゲに火をつけるパフォーマンス。

 デザートはメレンゲで包んだアイスクリーム。
下に敷かれたラズベリーのシャーベットが目の覚める酸っぱさでさっぱりする。

これでコースは終了、と思っていると大きな黒い箱が登場。
 
ふたを開け、引き出しを引っ張り出すと中にはチョコレートがぎっしり。
目移りするが選ぶのは一つ、ただし追加料金を払えばいくつでもいただけるとか。

サプライズが楽しいコースなので、メニューは食後に渡される。
 小さなマカロンのお土産もいただいて、これでディナー終了。

このコースは食前にスパークリング・ワインが一杯と、食後の飲み物がついて一人105ユーロ。
贅沢ではあるが、パフォーマンスも楽しく、料理もどれもおいしくて大満足。
ここは牛肉も日本の佐賀牛を供しているとかでかなり日本食の影響が強く、その意味でも我々には食べやすい。
モデナの星付きレストランの170ユーロに比べるとコスパも断然よく、ここは機会さえあればぜひまた来てみたい。

 ライトアップされた国立美術館前からトロリーバスに乗って、旧市街に戻った。 


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バルト縦断 7 リガのアールヌーボー

2017-11-28 18:47:08 | ヨーロッパ
8月31日 続き

昼食後は旧市街を出てトロリーバスに乗車。
切符はキオスクで買うが、1回1.15ユーロ。
 絵柄が超かわいい!

 
謎の猿の宇宙飛行士が立つ大きな公園の脇を通り、お城のような姿のピンクのホテルの前を右に折れると、この周辺には20世紀初頭に建てられたアールヌーボー様式の建物がいっぱい。

そこでまずはリガ・アールヌーボー博物館へ。
 
この赤い塔のある建物の中にあるが、玄関で呼び鈴を押して開錠してもらうと
  
華やかなエントランスの奥にいかにもアールヌーボーらしいらせん階段がある。

ただし博物館の入り口は階段の下の扉で、入ってすぐの受付で入館料を支払い、地下への階段を降りると
 
代表的な建築家たちに関する展示や、リガ市内の建築物についての動画などがあるが、あまり見どころはない。

これで10ユーロは随分高いな、と思っていたが、帰ってからHPを見てみると、どうも受付の横から上階の部屋を見ることができたようで、当然そちらがメイン。
しかし入口はわからなかったし、無愛想な係員は何も言わず、肝心のものを見逃してしまったよう。
この博物館、何かとわかりづらい。

が、そんなことには気が付かず、博物館を出て周辺の建物見物へ。
 
博物館の向かいや並びにはしゃれた土産物を売る店やカフェなどがあるが、ここから折れたアルベルタ通りから先に進むと
  
  
  
 
人の頭などの装飾だらけの建物がいっぱい。
1901年から05年ごろにかけて作られたこの様式の代表的建築家、ミハイル・エイゼンシュタインは映画監督セルゲイ・エイゼンシュタインのお父さんだそうだ。

この装飾過多のスタイルが少しづつシンプルになって行って
 ラトビアらしさを出したナショナル・ロマンティシズムと呼ばれる様式から
  
 
次第に装飾がなく、垂直線を強調したスタイルに変わったのがリガのアールヌーボーの特徴だそう。
こちらのスタイルになると確かにアールヌーボーというより、ドイツのユーゲントシュティールと呼ぶ方が似合う気がする。

  
  
 
この周辺の建物はどれも本当におもしろくて
 
  
入口扉を見て回るだけでも楽しい。

これらの建物は20世紀の初頭、ラトビアが好景気に沸いたほんの10数年の間に建てられたもので、現在でも新市街の建物の3分の1はアールヌーボー・スタイルだというから、時間があればもっと見て回りたいほど。

リガは旧市街よりも新市街が面白い。


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旅つながりの食事会

2017-11-26 17:45:03 | 食べ歩き
年末が近いから、と言うわけでもないが、旅行つながりの知人たちと食事会が続く。

まずはこの夏のインド旅行、ガイドを務めてくださったカメラマンの山本高樹氏が忙しいのに幹事までしてくださって、八重洲の「ダクシン」に集合。

めったに行かない京橋の方から向かったら、京橋エドグランなる商業施設ができていてびっくり。
まわりにはクロアチア料理屋だのブルガリア料理屋だのもあって、さすが東京、とおのぼりさん状態。

久しぶりの「ダクシン」も大盛況で
 
クミン風味のパイナップル・サラダにサモサ
 
これが一番おいしかったエビにタンドーリチキン
 
カレーが3種にレモン・ライス、ピザのようなチーズナンまで出て、この夏にはこんなごちそうは食べなかった(笑)。

山本氏のラダック・ツアーは来夏の日程ももうほぼ決まっているそうだが、3年連続でインド行っちゃったし、でもザンスカールはまた行きたいなあ、と誘惑多し。

その翌日にはイタリアやスロベニアに一緒に行ったコッコロ・マダムたちを近頃一番気に入っている近所のクレオール・フレンチ、「マルティニーク」へご案内。

 
エゾジカの粗挽きの煮込みにポテトの乗ったグラタン風の料理がとてもおいしくて、サービスでいただいたチョコレートのデザートも濃厚でとても良かったが、一番おいしかったのは前菜でいただいたブーダン・ノワール。

好きすぎてつい写真も撮らずに食べてしまったのだが、初め尻込みしていた同行者たちも味見を勧めると大いに気に入ってくれた。ところが帰り際シェフにその旨伝えると、「豚の血を仕入れるのが難しくて、もう作れないかもしれない」って、え~!
他のどのお料理もおいしいけれど、絶品ブーダン・ノワール、作り続けてほしい。

そして昨晩は3ヶ月に渡るインド、ネパール旅行から一時帰国したkimcafeさんの「お帰りなさい&また行ってらっしゃいの会」で中野の「ビアホイチョップ」へ。
中央線沿線にはほとんどご縁がなくて、また飲食店のぎっちり立ち並んだ有様をほとんど外国人のように感心して見てしまう。

 華やかな壁画の小さな店内は開店と同時にすぐに満席になってしまったけれど、幹事のヒョイちゃんが予約しておいてくれた席で
 
定番、揚げ春巻きに珍しい焼き春巻き。
 
焼き物は砂肝とイカ一杯。
 
茹でピーナッツがやけにおいしくて
 
お肉がみっちり入った揚げ餃子がおいしく
 レモングラスの効いた手羽先揚げもいい香り。

kimcafeさんのお友達はタイとタイカラオケを愛する方たちが多いのだけれど、なぜか集合はベトナム料理。
タイ料理は現地で食べるからいい、ということだろうか。

そして主役のkimcafeさんはすぐまたバンコクを起点に東南アジア方面におでかけとのことで、帰ってきたらまた帰朝報告会をよろしく、です。


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バルト縦断 6 リガ旧市街

2017-11-22 23:02:31 | ヨーロッパ
8月31日

リガのホテルも地下の食堂で朝食付き。
 
一通りの物は揃っているが、ヴィリニュスの手の掛かった品揃えに比べるといまいち。ただし塩漬けニシンはおいしい。

本日午前は改めてリガ旧市街の探索へ。

まずはホテルのすぐ近くにある聖ヨハネ教会。
 
赤レンガ造りの地味な教会だが、壁の上の方をよく見ると人の顔が見える。
 
13世紀の教会創建時、人身御供として修道士が二人壁の中に閉じ込められ、小さな十字架形の窓から水と食料を与えられたとの言い伝えがあるとか。こわ。

 
周辺にラトビア・ラジオ局などの大きな建物があるのはリガ大聖堂前の広場。

大聖堂の見学は後回しにしてさらに先に進むと、屋根の上に2匹の猫のいる通称「猫の家」。
 
お向かいのギルドへの入会を断られたこの家のオーナーが意趣返しに猫のお尻をギルドに向けたとか。

カルク通りは旧市街でも一番のお買いもの通りらしく
 
大きくて立派な建物がいっぱい。

この通りをまっすぐ東に向かうと、運河を渡った先に自由記念碑、その先は新市街。
 
運河沿いはきれいな公園になっていてとてもいい雰囲気。

ここからまた旧市街に戻ると城壁があるが、最近になって再建したものらしく趣はなし。
 
その内側には16世紀に建てられた長い兵舎があって、中にはレストランや土産物屋が入っている。

ここから旧市街の中心に向かって歩いて行くと昔ながらの小路や古い家が現れるが
  
町全体が昔ながらの雰囲気を保ったヴィリニュスに比べると第二次大戦で大きな被害を受けたリガは再建されたものが多く、市庁舎やその向かいに建つ有名なブラックヘッド会館などごく最近復元されたもので、セットの様なので写真も撮っていなかった。

そんな中、これは正真正銘古い、三兄弟と呼ばれる三軒。
 向かって右が一番古くて15世紀、真ん中が17世紀、左が17世紀末の建築。
真ん中の扉から入ると中は無料の建築博物館になっていて、上階へは上がれないが家の中の様子が少し見え、
  
 突っ切って裏庭に出ると向かい側にもかわいい家がある。

そうこうしているうちにお昼近くなったので、
 先ほどはスキップしたリガ大聖堂へ。 
 
さすがは大きな教会で、窓のステンドグラスも美しいが
 ここは1884年に作られたパイプオルガンが有名で、6768本ものパイプは世界でも4番目の多さとか。ただし修復のための足場が組まれていて、その姿を定かに見ることはできない。

このオルガンのミニコンサートが毎日12時からあるということで、10ユーロの入場料を払って少し早めに中へ。
時間があるので教会に付属する修道院の回廊を覗いてみると
  
 あ、ここにも雄鶏がいた。

コンサートは地元の女性演奏家がオルガンと言えば、のバッハの「G線上のアリア」と、ヴィドールの「オルガン交響曲 第5番 トッカータ」の2曲を演奏して20分。
教会一杯に広がるパイプオルガンの響きが体に染み渡るが、演奏家はバッハよりも現代的なヴィドールの方が得意だった様子。

大聖堂を出て歩いていると、ラトビアらしい衣類を売る店があったので中へ。
 
奥はちょっとした民族衣装の展示室になっていて
 
壁にはやはりこの国伝統の毛糸のミトンがずらり。細かい編み込み模様が見事だが、これらは展示用ミュージアム・ピース、売り物はこれほど細かい模様ではなかった。

さて、そろそろお昼、と適当に入ってしまったのはちょっと高級そうなレストラン。
 
しかし今夜はちゃんとディナーを、と予約を入れているので
 申し訳ないがきのことサーモンのスープだけ注文。
それでも嫌な顔などしない所が素晴らしい。

食後はすぐ隣に装飾美術館があったのでちょっと覗いてみる。
 斬新なビルの隣に見える、窓が少なくて壁の面積が多い建物が1207年に土台が築かれたと言う美術館。
 
中には陶器とか絨毯、家具などが並んでいるが、美術館というよりは現代作家の展示場と言った感じ。

これで旧市街は一回り、午後は新市街に足を伸ばす。 


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バルト縦断 5 ラトビア国立図書館

2017-11-21 11:55:05 | ヨーロッパ
8月30日 続き

一都市一塔がお約束の友人と自分、まずはホテルの窓からも見えた聖ペテロ教会へ。
  
ホテルに近い裏側から表に回ると13世紀に建てられたと言う教会は質実剛健な造り。内部もゴシック様式で厳しい。
121mある塔は17世紀に作られたが何度も倒壊していて、最後は第二次大戦時に壊れたものを1970年に再建したとのこと。

 
教会の中には塔の先端の風見鶏の、これは先代だろうか、が置かれていて、これがリガの町のシンボルらしく、マンホールの蓋にも雄鶏がいる。

 塔の72m部分には展望台があるのだが、ここにはエレベーターが設置されていて、そのためか入場料は9ユーロとお高い。中にはエレベーターガールがいて操作してくれるが、10分おきにしか動かないので、待つ間はモニターで教会の修復の様子を見る。

上に上がれば今日も最高のお天気。

南側で目立つのは巨大な中央市場とその向こうのソビエト式建物。

西側にはダウガヴァ川が流れ

北側が旧市街、西には新市街が広がる。
こうして見るとリガの旧市街がとても小さいのがよくわかる。

リガの全体像がつかめたら、
 大きな市庁舎前広場を通り抜け
 
トラムも通る長いアクメンス橋を渡って川向うの気になる建物へ。

 
やって来たのはラトビア国立図書館。王冠をいただいた山のように見える建物は2014年にできたばかり。

中に入るとピカピカのロビー。
 
吹き抜けを見上げると、かっこいい~!
大きな荷物はロッカーに預け、受付に見学を申し込むとビジターカードをくれるので、それで自動ゲートを入る。

 
明るい館内は階段までスタイリッシュで
 
書架の向こうに旧市街が望める窓際にはソファもたくさんあるので

こんな景色を眺めながら美術書などめくってみる。優雅だ。

受付でもらった館内案内を見ると東アジアセクションがあるというので行ってみると
 
係りのお兄さんのテーブルには折り紙がいっぱい。
 
恐竜やらドラゴンやら、これらはすべてラトビア大学出身で日本語ペラペラのこのお兄さんが折ったと言うからすごい。

しかしまだあまり多くない蔵書を見ると中国関係が多くて、日本語の本はあまりない。
寄贈を募っているとのことなので、日本から送ってあげてはどうだろうか。
ちなみにラトビアでも人気があるのはマンガ、アニメとのこと。

 この図書館の各部署を解説するこんなおしゃれなカード・セットまでいただいて、ここは来てよかった。

 また橋を渡って旧市街に戻り
 
ホテルから徒歩5分のデパートへ。
ここには大きなスーパーが入っているので
 今夜は部屋でお寿司とサラダ。
エビとアボカド、クリームチーズのお寿司、シャリの酢加減も良く、ガリまでついておいしかった。


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バルト縦断 4 ヴィリニュス~リガ

2017-11-19 18:43:57 | ヨーロッパ
8月30日

朝食後、ホテルをチェックアウト。
路地を出た市庁舎前広場でタクシーを拾って、バスターミナルまでは10分。

運転手のおやじはメーターを使う気もなく、到着したら案の定、「10ユーロ」。
思わず笑ってしまって、「5ユーロでしょ」と言うとにやっと笑って「6ユーロ」。
これぐらいならかわいいものだ。

 
バスターミナルはスーパーも入った横に長い建物。目の前には今回は使わなかった鉄道駅もあるが、最初に到着した空港にそっくりな姿。

 
時刻表を見ると国内各地はもちろん、近隣のロシアや東欧圏を始め、パリやロンドンまで行く路線まであるようで
 待合室のまわりにはキオスクやら軽食屋やら、必要そうなものは一通りそろっている感じ。

 
バスの発着所に出て待っていると我々の乗るリガ行きの大きなバスが入って来た。
 乗り込んでみるときれいな車内に、座席もとても座り心地が良さそう。
しかし今回の我々の予約は後方の赤いカーテンの向こう。
 
こちらはプライベート・ラウンジ席で独立シートにフットレスト付き。ヘッドフォンも立派で、お水とスナック菓子もある。
普通席が18ユーロに対して10ユーロ高いが、これから4時間も乗るのでちょっと贅沢をしてみた。

定刻の8時半に出発したが、大きな車内に我々の他はあと二人だけ。
 バスターミナルを出て新市街の大きなショッピングセンターに一度寄ったが、ここから乗るお客さんもなく、あとはリガまでノンストップ。

 
テレビ塔を見ながら新市街を抜け、後は高速に乗ると
 
ずっとこんな景色の連続。
 時たま通る町をグーグル・マップで確認していなかったら、いつリトアニアとラトビアの国境を越えたかもわからないほど境界にはなにもない。

車内はもちろんフリーWiFi完備。映画や音楽プログラムも豊富で
 
市場で買ったお菓子など食べながら乗っていると飛行機のビジネスクラス並みに快適。
洗面所もきれいで何の問題もなし。

やがて今度はリガのテレビ塔が見え、ダウガヴァ川を渡ったらリガの新市街。
 
ヴィリニュスよりも景気は良さそうに見える。

予定通り4時間ちょうどでリガのバスターミナルに到着。
 
お向かいに見えるのはリガの中央市場だ。

ここからはスーツケースを引きずって旧市街へ。
 
ここでの宿は旧市街一の目抜き通りに面した Rixwell Centra Hotel。
 
また最上階の部屋をもらったが、今度の部屋は広くてうれしい。
 
こちらこそ周辺の屋根の向こうが見渡せて
 下を見ると隣近所の飲み屋のテーブルが出ているのが見える。
この飲み屋、翌朝早朝に店から出てくる若い子たちもいて、ラトビア人、どれだけ飲むんだと思うが、眠れないほどうるさいこともなかった。

 根菜チップスとお茶で一息入れたら、さあ、リガの街を見に行こう。


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バルト縦断 3 ヴィリニュスの午後

2017-11-18 16:09:00 | ヨーロッパ
8月29日 続き

大学の見学を終え、再びピリエス通りへ。
この道をまっすぐ南下して行くと
  
ロシア正教、ウクライナ正教、カソリックのカルメル会と、各宗派の見本市みたい。

本日のお昼はこの通り沿いのクレープ屋さんへ。
 
柱や屋根にクレープが貼りついた店内はファミレスの雰囲気で、お子様連れにはおもちゃの用意もあるカジュアルな店。
 
しかしメニューを見ると基本のクレープだけで6種類、それにおかず系からデザート系まで様々なトッピングがあり、さらにソースが何種類もあるので組み合わせは無限大。
その他にリトアニア料理もいろいろあるので
 まずは待望のどピンクのスープ、シャルティバルチャイ。
ビーツとサワークリームの冷たくて酸っぱいスープにはディルがたくさん入り、ポテトが必ず付くものらしい。
ビーツが大好きなのでこれは気に入ったが、滞在中一度しか食べなかったのが悔やまれる。
 シンプルなクレープにはトマトとイチゴの2種類のソースを選び、飲み物も頼んで一人4ユーロちょっとなのだから安い。

このレストランのちょっと先にあるのが有名な夜明けの門。
 
門の上が礼拝堂になっていて、外からも見える聖母マリア像が大人気。
脇の入り口から階段を上がって入ってみたが、ミサの最中で人がいっぱいだったので異教徒は遠慮しておいた。

 
この門を出て少し大通り沿いに歩くとおもしろい壁画の建物があり、
 
そのお向かいにあるのがハレス市場。もう午後だったので閑散としていたが
 
おいしそうなお菓子屋さんやら、脂身たっぷりの燻製肉屋さんやら。
 
お肉屋さんは豚肉メイン、魚屋さんも燻製が人気の様子。
 市場の脇には思いっきり庶民的な衣類を売る店が並び
 表では花や果物が売られている。
 
ベリー類と並んでいる薄緑の実は生のヘーゼルナッツ。どうやって食べるのかと思ったが、後で聞いてみるとこのまま食べられるそうで、それならば買ってみればよかった。

隣にはスーパーもあって、ここに来れば食材は何でもそろって便利。
いろいろ買いこんだので、一度荷物を置きに帰ろうとホテルへ戻ると、路地の入口に案内板があるのに気が付いた。
 
読んでみると、ここには1941年から43年までユダヤ人ゲットーがあり、58000人いたこの町のユダヤ人の内、第二次大戦を生き抜いたのは2,3000人にすぎないのだそうだ。
今は静かで気持ちのいいこの路地にそんな歴史があったとは。

気を取り直して観光を再開。
 
歩いていると壁にいろいろな陶器が張り付けられた一角を発見。
 
どうやら若手工芸家たちの作品のようで、一つ一つおもしろい。

そしてやってきたのは聖アンナ教会。
  
他の教会とは趣の違うこちらは15世紀のゴシック様式。
小さいけれどふんだんにステンドグラスが使われ、なんと言ってもゴシックの天井が好き。
 すぐ裏には大きなベルナルディン教会もあるが、さすがにもう教会はお腹いっぱい。

この後はぶらぶらとお店など見て回って、それでは夕食、とチェックしていた店に行ってみると既にお客さんで満席。
しかも思っていたよりずっと高級そうな所だったので予定変更。
一番の繁華街であるピリエス通りをまた歩いてみると、ネットで評判が良さそうだった店を発見したのでそこへ。
 Grey は表にもテーブルの並ぶカジュアルなカフェ。
 
店の奥ではアインシュタインがアカンべーをしている。

バーが主体の様なのでちょっと不安に思いつつも注文してみると
 
ニシンのマリネも、エビの串焼きもたっぷりのサラダと共におしゃれに登場。
 そしてメインにハンバーガーを頼んだら、これがお肉のジューシーさといい、間に入ったソースといい、今まで食べたハンバーガーの中でも一番と言っていいほどのおいしさ。この写真ではそのおいしさが伝わらないので申し訳ないほど。

こんなに食事がおいしいなら、もっと長くこの街にいることにすればよかった。


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バルト縦断 2 ヴィリニュス市内散歩

2017-11-16 23:12:16 | ヨーロッパ
8月29日

こちらのホテルは朝食付きが標準のようなので、地下にある食堂へ。
 
小さなホテルだけれど予想外に充実した品揃え、ピザトーストやらクレープやら温かいものもどんどん出てきて、係のお姉さんもとても感じがいい。

エネルギーを充電したら早速街歩きに出発。
 
まだ静かなピリエス通りをまっすぐ歩き、旧市街の北のはずれにあるゲディミナスの丘へ。
まずは高いところから市内を一望しようと考えたのだが
 
すぐ目の前に目指す塔があるのにまっすぐ上る道はない。丘をぐるっと回って入口にたどり着くと、結構な急坂は丸くなった石畳。これをジョギングで上り下りする人がいたけれど、足をくじきそうで怖い。
上まで上がってみると丘の反対側から上がるケーブルカーもあったが、これは運休中。
 
丘の上の塔は現在は小さな武器博物館、15世紀に建てられたと言う要塞の廃墟は修復中なので、いずれは観光施設になるのかもしれない。

丘の高さはわずか48mだけれど、最高の天気に360度の展望。

川の向こうの新市街まで良く見える。

こちらは旧市街側。様々な宗派の教会がたくさん見え、すぐ隣にある白い建物はこの街の大聖堂だ。

丘から降りたら次はやはり旧市街の外にある聖ペテロ・パウロ教会へ。
 歩いたら結構な距離があったが
  
真っ白な内部に2000以上の塑像がびっしりの教会にはバスで乗り付けた観光客がいっぱい。
 
細部を見ればおもしろいものがいっぱいのこれらの塑像は17世紀のイタリア人彫刻家たちの作品だそうだ。

帰路は教会前からクラシックなトロリーバスに乗って市内中心部へ。
 運賃1ユーロは運転手に直接払う。

 下りた所はきれいに整備されたネリス河畔。

ここから道を渡った所にあるのがヴィリニュス大聖堂。
 
人間の大きさを見ればわかるが、名前通りの大きな聖堂は18世紀後半の物。
入口の前にある赤いタイルは1989年に起こったバルト三国独立運動の際の「人間の鎖」の起点だそうで、「奇跡」と刻まれたこの上で3回転すると願いがかなうというのでやってみたが、他にはここで回っている人はいなかったみたい。
 
内部はソ連時代の影響か、カソリックとは思えないほどあっさりしているが、リトアニアの守護聖人、聖カジミール礼拝堂だけはバロック形式で華やかな。

ここから旧市街に入り、歩き疲れたのでおしゃれなカフェで一休み。
 
リトアニアはコーヒーもちゃんとおいしいのでうれしい。

次に向かったのは旧市街のかなりの面積を占めるヴィリニュス大学。
 
1579年創立の古い大学だが、外からは普通の建物のようで、由緒ある図書館への立派な扉にも気が付かない。
しかし中庭へ通じる通路わきの小さな事務室のような所で1.5ユーロを支払って中に入ってみると
 
12もある中庭の周りに様々な学部の建物が連なって、地図を見ながらでなければどこに何があるのかわからない。

そんな中、目指したのは言語学部。
地味で質素な建物の2階へ上がってみるとフレスコ画で覆われた部屋がある。
   
 
「四季」と題されたこの絵は1976年から85年にかけてぺトラス・レプシスと言う画家が描いたそうで、よく見ると不気味な絵がとてもおもしろい。

さらに別の建物の1階には書店があるが、ここの天井画もすごい。
  
 
これも1978年に描かれたそうで、こじゃれた土産物も揃えたこの書店は一見の価値あり。

18世紀には天文台だったという建物を見たら、
 
最後は構内にある聖ヨハネ教会。この教会の脇に建つ鐘楼は68mあって旧市街一の高さ。となれば上るしかない、とまた2.5ユーロ払って中に入ると
 
高い天井から吊り下げられているのはフーコーの振り子。地球の自転を証明すると言うこの振り子、大昔教科書に載っていたような。
塔の中には木の階段が上へ延びていて、エレベーターもあるが止まっていたのでギシギシと上へ。
 最後はこんな狭い口から外へ出ると
 
やっぱり朝行ったゲディミナスの丘より高い。矢印の所に見えるのが丘の上の塔。
 眼下の大学構内も美しく、さすが16世紀以来の歴史はだてじゃない。


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バルト縦断 1 ヴィリニュス到着

2017-11-13 00:51:37 | ヨーロッパ
もう冬がすぐそこまで来ているが、季節をさかのぼってやっと夏の終わりの旅のこと。

2017年8月28日から9月8日まで バルト諸国縦断の旅

8月28日

朝9時50分発のフィンエアに乗るべく、8時前には成田へ。

 まずはJLのラウンジで朝食をいただいてから、フィンエアのチケットに記載されていたのは同じワンワールドのカンタスのラウンジだったのでそちらもちょっと覗いてみた。
 
こちらは小さいけれど人もいなくて静かなラウンジ。コーヒーメーカーの表示がオーストラリア独特なのが楽しいが、フラットホワイトとカフェラテはどこが違うのだろう。

10時間のフライトで予定通りヘルシンキ到着。
この小さな空港での乗り継ぎはEU地域への入国審査も自動化されていて、早くて実にストレスフリー。

 
人が大勢行き来する空港内をムーミンショップなど確認しつつ進んでフィンエアのラウンジへ。
 
ヨーロッパ入国後のラウンジは細長く奥へ奥へと続いていて、様々なタイプの椅子があるがさすが北欧らしくすっきりとしておしゃれ。
 
水一つでもイッタラのグラスでこのしゃれた演出、肉団子などの食べ物もいろいろあるが、機内食でもうおなかはいっぱいなので
 ムーミン一家だけいただいた。

 2時間半後のヴィリニュスへの飛行機は小さな機材なので、案の定バス移動。
 
移動中にすれちがったのはマリメッコ塗装のフィンエア。テールに女性飛行家の肖像が描かれているのはノルウェーのLCC。この会社、テールに主に北欧出身の様々なヒーローの顔を付けているのだそうで、こんなおもしろい飛行機も見られるから外国の空港は楽しい。

 
空港を飛び立つと飛行機はすぐに海を渡り
 
起伏のない緑の森や畑の上を飛んであっという間にヴィリニュス空港に到着。
一国の首都空港ではあるが本当に小さな空港で
 
ちょっと遅れてやって来たホテルの迎えのタクシーに乗り込んで表から見ると、空港と言うより駅かバス・ターミナルのようだ。

空港からホテルまでは20分、18時に今夜の宿、Centro Kubas-Angelに到着。
  
細い路地に入ってすぐにある小さなホテルで、フロントの奥は吹き抜けになっている。

このホテルでは最上階のスーペリア・ルームを予約しておいたのだが
 
天井が斜めになった部屋はかなり狭い。それでもこの部屋にしたのはベランダから街の景色が見られると思ってのことだったのだが
 
高さがないことまでは計算できていなかった。ここは下の階の部屋の方がよかったかも。

それでも屋根の向こうにはいくつも教会の尖塔が見えて、まだまだ明るいので早速街歩きに出かける。

 
ホテル前の路地を出るとすぐに市庁舎前広場。
 そこからまっすぐに伸びるピリエス通りは一番の繁華街なので人がいっぱい。

  
ウロウロ適当に歩くとたくさんの教会の他に劇場があったり、変な銅像やかわいい看板があったり。
 
モダンなアパートの上には気球がたくさん浮かんでいる。

さて、まだ着いたばかりだし、そろそろ夕食にしようとホテルの斜め前にあるレストランへ。
 
Aline Leiciai はリトアニア料理の店ということでもういろいろな国からのお客さんでいっぱい。
地下の小さな部屋に案内され、メニューを見るとベリー・ワインがあったので友人が頼んでみた。
リトアニアは寒すぎてブドウができないのでベリー類でワインを作っているのだそうだが、これが見た目も飲んでみても赤ワインと全く遜色なく、ワイン好きの友人も感心するおいしさ。すごい技術だ。
 
お料理もまずはきのこスープを頼んだらパンに入って来て、この黒いライ麦パンがカリカリとすごくおいしい。
サラダもたっぷり出てきて
 
メインはこの国の名物料理、ツェペリナイ。
飛行船のツェッペリンに形が似ていることから名付けられた料理は挽肉をすりおろしたジャガイモで包んで茹でたもの。ジャガイモの食感がモチモチと独特で、2人で1つづつ食べたがすごくお腹にたまる。これは一度食べればいいかも。

と、お腹がいっぱいになったので、ホテルに戻る前に周辺をちょっとお散歩。
 
黄色い街灯に照らされた路地も雰囲気があって、これは幸先がいい。


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にわか味噌汁ブーム

2017-11-11 17:48:41 | 食べ歩き
しばらく前に実家近くのおいしいお味噌を入手して以来、具だくさんの味噌汁を作ることがちょっとしたマイブーム。

そんな折、新聞のローカル面で「みそ汁グランプリ」なるイベントの存在を知り、ドライブがてら家族ででかけてみた。

初めあまり乗り気でなかった運転手の弟が行く気になったのは、会場がまだ行ったことのなかった道の駅と判明したから。

 「道の駅みのりの郷東金」は農産物の他に植木類を多く扱っていて、道の駅としては2周年とのこと。
しかし道の駅マニアの弟はここの存在を知らなかったらしい。

  裏手に回ると地元有志がなぜかハワイアンを演奏していて、その前に学際の出店のようにテントが並んでいる、ここが「第一回東金みそ汁グランプリ」の会場。

これまた学際のりでおじちゃんやおばちゃんが呼び込みをする中、1杯200円から300円のいろいろな味噌汁から選んで
 上から時計回りに「東金活気⤴美素汁」、「はまぐり餃子の生姜みそ汁」、「いわし団子汁」
 洋風の「長ネギで作るオニオングラタン豆乳みそ汁」はポロ葱がいっぱい、「やちまたピーナッツだご汁」は肝心のピーナッツ団子が一つしか入っていないのがちと寂しい。
 最後にもう一杯と「東金街道汁」を買ったら、ここのお姉さんは一番気前よく盛ってくれて、たくさんの野菜にモツの入った味噌汁にはカレー粉も入ってこれがなかなかおいしい。

丼一つに付き投票券を一枚もらえるので、最後はこちらのボードにおいしかったものを投票。
 我が家ではイワシ団子とはまぐり餃子、東金街道汁が人気で、みそ汁は自由だと改めて認識。

しかし結果は我が家では食べなかった「おっかさんの手づくりとん汁」がグランプリだったそうで、落ち着く先はやはり定番なのだろうか。

そして先日、今度は大岡山を歩いていて、ちょっとした路地にこんな店を発見。
 
「miso汁香房」はものすごい不定期営業のようで、カレンダーを見ると今月は4日しか昼営業がない。
店内はカウンターに4、5人、それに2人掛けテーブルが2つと狭く、できますものは味噌汁だけなのだが
 揚げ牛蒡の乗った豚汁に雑穀ご飯がおいしい!

これからの季節はやっぱり具だくさん味噌汁、今度は何を入れてみようか。

それにしても手作り感満載だった東金のみそ汁グランプリ、なかなかの盛況だったが、果たして2回目はあるかな。


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