Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

病院グルメ(?)食べて無事退院

2012-02-24 22:18:36 | 雑談
今回の手術、大腸をちょっぴり切られちゃったので食事が戻るまで時間がかかった。

術後4日目にしてようやく水を飲むことを許され、6日目にして流動食。
やっとご飯が食べられる、と喜んでいると、「でも食事を目にしたらあんまり食べられませんよ・・・」と看護師さん。

トレイが運ばれてきてその意味が分かった。
 これって食べ物じゃなくて飲み物じゃん。
白いカップの中は重湯なのだが、味の全くついていない重湯のまずいこと。とても飲めたものじゃない。
牛乳ばかりがしみじみおいしい。

お昼もリンゴジュースがブドウジュースに変わっただけで全く同じ内容。

「おやつで~す」の声に喜んだら  オレンジジュース。

夕食も朝食と全く同じでがっかり。

そして翌日は3分粥。
 水分の方が多いお粥はまたまずくて、でも卵でとじたお麩は料理らしいのでかなりうれしい。

と思っていたらお昼は
 何も入っていない茶わん蒸しに、奥の小鉢は野菜の煮物とサラダが液状に粉砕されたもの。
この液状のおかず、味は確かにその味がするのだが歯触りが当然全くないので何とも食べた気がしない。  
 おやつのゼリーはおいしくいただいたけれど

 夜もまたドロドロ~。

食事開始3日目は5分粥。
 温泉卵は美味しいけど、お粥はやっぱりまずい。
しばらくお粥アレルギーになりそう。

お昼も少しは形のあるおかずになるのかと思ったら
 
え~、まだこれなの~。

 夕食を見てまたため息。
食事における食感がいかに大切か思い知る。

4日目で全粥。
 やっと形のあるおかずになった。

そして本来ならお昼もお粥であるところを泣き付いて普通食にしてもらった。
 だってこれが最後の食事なんだもの。
野菜中心のおかずは結構しっかり目の味付け、でも噛めるおかずはおいしい。
まあ、社食程度の味だけれど。

と食いしん坊もすっかり戻ったところで無事に退院。
食事は上の通りだったものの、快適な個室で十分にケアをしてもらって、実に居心地のいい入院生活だった。
おかげで会計ではひっくり返りそうになったが。

家に帰っていそいそと体重計に乗ってみる。
1週間も絶食したのだからさぞや、と思いきや、2キロしか減っていなくてがっかり。
「意外と減らないものらしいですよ~」と看護師さんも言っていたっけ。

点滴おそるべし。


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旧乃木邸と「東洋陶磁の美」@サントリー美術館

2012-02-22 20:06:39 | 機内食・映画・美術展
ようやくチューブやらなんやらがすべてはずれ、点滴も終了したものの、食事制限があるのでまだ開放してもらえない。
いい加減体もなまって来たので外出許可をもらってお散歩。

病院を出てはじめはおっかなびっくり歩いていくと旧乃木邸に出くわした。
 
ご存知乃木大将のお住まいで、奥さんとともに明治天皇に殉死したのもここ。
まっ四角で飾り気のない建物はフランス軍の兵舎を模したものというのがいかにも謹厳実直な乃木大将らしい(ってあまりよく知らないけど)。

 貧しい少年を励ます、これが乃木さん。
この敷地の奥には乃木神社があって、この辺りの地名が乃木坂なのもこの家と神社があるため。

さらに歩いてミッドタウンに来てみると、サントリー美術館でいい展示をやっている。

今回は大阪市立東洋陶磁美術館のコレクションから国宝2点、重文13点のすべてを持って来ているというもの。

大阪の東洋陶磁美術館は安宅コレクションを元に中国、韓国の陶磁器を集めた美術館で一度行ってみたいと思っていたところ。ここで出くわしたのも御縁に違いない。

目玉はもちろん国宝の2点。
  写真はすべてHPより
油滴天目はもちろん有名すぎるほど有名だが、お茶を嗜まない自分には元代の青磁にぐっとくる。あえてランダムに茶色い模様を散らすところが東洋的な感覚だと思うのだ。

中国陶磁は後漢時代から明代のものまでそろっているが、
 この北宋の白磁がシンプルでのびやかで温かみもあって素敵。
 染付もやはり明代が一番日本人にはすっきりと好みに合う。
これが清代になるとくどくなりすぎるがコレクションにはないのだろうか、今回の展示には一点もない。

韓国陶磁も日本人好みの物ばかり。
   
秋草手の李朝白磁とか、清楚な絵柄の高麗青磁とか。
このコレクションを見ると朝鮮の美的感覚ののびやかさに感心する。

個人コレクションは収集家の趣味が一貫していることがいいコレクションの条件だと思うのだが、さすがは安宅コレクション、日本人が見て心地よいものに統一されていると思う。だからゆったり見られて疲れない。

サントリー美術館の規模もちょうど良くて、約束の2時間ぴったりで病院へ帰還。

娑婆に戻る準備はできた。


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冬の北陸 6 北陸の戦利品

2012-02-19 16:12:00 | 国内旅行
入院生活継続中。水は飲めるようになったがまだご飯を食べさせてもらえない。
某国の象徴は術後一日でお食事だというのに、循環器と消化器では大違いなのね。

気分直しに北陸旅行の戦利品記録。

今回の旅では最初の金沢から財布のひもが緩みっぱなし。
 お麩の吸い物は定番、お醤油屋さんや昆布屋さんの渋い店構えだけでもおいしそうに見えてしまう。
 甘いものの誘惑も多かったが、さすがにこちらは旅の初めのこととてなんとかこれだけに抑える。上の白い箱は大根と春菊の砂糖漬け。甘~いがちゃんと野菜の味がする。
 金沢となれば食器もほしくなる。九谷焼のお茶碗はダイエットサイズ。奥の器は陶器の表に漆がかけてあって、おかげでちょっとやそっとでは割れないのだそうだ。さらに奥の割り箸は割ると金粉が舞い落ちるというので、これは来年のお正月に使おう。

 こちらは福井の戦利品。
「永平寺禅彩」は門前の土産物屋で買ったのでそれほど期待していなかったが、胡麻豆腐入りのこのぜんざいが甘さ控えめ、小豆の味が立って思いのほかおいしい。お取り寄せしようかと思うほど。
奥の箱に入ったお菓子は抹茶味の焼いたメレンゲのようなちょっと珍しいお菓子。
雲丹豆はこれもおいしいが、長崎のものにはちょっとかなわないかも。

 そして新潟。
宿の売店で買った乾燥糸こんにゃくが実に便利で、これは大当たり。東京でも探せば見つかるだろうか。

早くまたふらふらしたい!


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リアルタイム入院日記と映画「一命」

2012-02-17 15:26:45 | 雑談
知り合いの皆さんにはご心配をおかけしましたが、おかげさまで無事に手術を終了し、看護師さんたちに言わせるとびっくりするほど回復が早いのだそうだ。

それにしても初めて体験して感心するのは麻酔の威力。

手術の前日には「手術室の音楽は何がいいですか」(なんと、好きなジャンルの有線を流してくれるんだそうな)なんて聞かれたが、何のことはない、背中に硬膜外麻酔のための針を入れ、マスクをかけられたと思う間もなく、気が付いたら手術が終わって病室に戻されていた。音楽を聴く暇なんてありゃしない。

手術の後も硬膜外麻酔がよく効いて、腹かっさばかれたというのにほとんど痛みを感じない。
現代医療とは大したもの。これが享受できる日本に住んでいることの幸運に感謝。


腹かっさばくと言えば、先日の香港からの帰り、機内で映画「一命」を見た。
この映画の中で瑛太が竹光で切腹をする場面があるのだが、これが全身真っ赤にしてめちゃくちゃ痛そう。この場面を筆頭に、この瑛太という俳優は実にうまいと思う。

「悪人」で感心した満島ひかりが今度は正反対の役でまたうまく、特にまんじゅうを食う場面は鬼気迫る。
役所広司は言わずもがなだし、となるとどうしても映画に不慣れな市川海老蔵は不利な訳で、大体瑛太の父親役にたった5歳しか年の変わらない海老蔵は無理。目力は大したものだと思うが。


とにかく竹光で腹切られなくてよかった、という話。

うろちょろはできるようになったが、まだ水一杯飲ませてもらえないのがつらい。


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ただいま入院中

2012-02-13 15:36:37 | 雑談
人生で初めて腹を切る羽目になった。

そんなわけで本日より入院中。

入院先は青山の山王メディカルセンター。
たまたま人間ドックで当たった若いお兄ちゃんがここの先生なのでこの病院にお世話になることになったが、ここが分不相応な豪華病院。

ロビーも豪華だが、全個室の病室も一番安いお部屋でもいつも旅行で泊る部屋より豪華なほど。
 
バストイレ完備、ブルーレイ内臓のフラットテレビは我が家の物より大きく、ネットはつながるし、携帯もOK。

 今日は準備中なのでこんな景色を見ながらゴロゴロしているしかない。

 食事も全部ドロドロで、味はしっかりついているが歯触りのない食事がこんなに味気ないものとは。

さて、いつ復活できるかな。


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冬の北陸 5 笹倉温泉 龍雲荘

2012-02-11 20:02:56 | 国内旅行
1月22日 続き

福井からまた特急しらさぎに乗って金沢へ。

 金沢では和倉温泉から来た車両と連結されたはくたかに乗って糸魚川へ。

人通りもなく寂しい駅前にあるヒスイ王国館という物産館で時間つぶしをして、笹倉温泉行きの路線バスに乗る。

糸魚川周辺の住宅地を通っている間はまったく雪がなかったが、市街地を外れて山の方に向かうにつれて道路脇に雪が見え始め、やがて周りの景色は真っ白になった。
  
正面には雪山が見え、一番前の座席から写真を撮っていると親切な運転手さんは「バス、停めましょうか?」と言ってくださる。路線バスなのに。
わずかながら噴煙が上がっている活火山は焼山。夕方の光で稜線がきれいに見え、こんなにはっきり山が見えることはめったにないのだそうだ。

終着点は今夜の宿、笹倉温泉 龍雲荘
  
日本秘湯を守る会の会員宿だが、建物は立派で迎えてくれる従業員もとても感じがいい。

前夜が蟹のごちそうだったので、今日は一番お安いリーズナブル・プラン、3人部屋で一人8800円をお願いしていた。
  
しかし通された部屋はきれいな10畳間、ちゃんとトイレと洗面台もついて窓からの見晴らしも悪くない。
やっと北陸らしい雪景色になった。

一息ついたところで、さあ、お風呂に行こう。
まずはこの宿で唯一源泉かけ流しの千寿の湯へ。
  
ここはおそらくこの宿で一番古い浴室、浴槽も4,5人でいっぱいになるほどの大きさだが、透明なお湯には茶色い湯の花が漂い、アルカリ性のナトリウム炭酸水素塩泉なので肌がつるつるする。お湯も適温で、気持ちいい~。

 ここのお湯は飲んでも胃腸にいいそうで食事処のそばには飲泉所もある。匂いはしないお湯だが、味はちょっと癖があって決しておいしくはない。

お湯を飲んで胃腸を整えたらもう食事の時間。
品数少な目の食事のはずだが
 
海の物に豚のしゃぶしゃぶ。
  
 焼き魚に里芋だんご、アンコウの唐揚げは暖かいものを運んでくれる。
  
食事の初めに火をつけた釜飯がちょうど炊き上がって
 締めは素朴な蒸しケーキ。

特筆すべき料理はないが、この値段でこの質と量はとてもリーズナブル。今夜はもっと素食のはずだったのに。

テレビで韓国ドラマを見る合間を縫って2か所目のお風呂、大浴場の龍雲の湯へ。
  
露天風呂の周りは高い雪の壁に囲まれ、おかげで見晴らしはないが風も来ない。
こちらのお湯は循環ろ過のために湯の花は見えないが、つるつる感は意外にも千寿の湯よりも強いような気がする。

そしてゆっくり休んだ翌朝、障子を開けてみると外は雪。

  
これぞ雪見風呂、と千寿荘展望風呂の陶器壷風呂に入るが、雪は吹き付けるし寒さでお湯がぬるくてこれはいかん。
あまり展望はよくないが、大きなお風呂に入って仕上げをする。この旅の後はお肌の調子がいいが、このお湯のおかげだろうか。

 雪は嫌だ、とぼやくおばちゃんに給仕されながら朝ごはん。
この宿の売りは温泉水で炊いたおかゆなのだが、これが食べてみるとひどく苦い。お湯を飲んだ時にはそれほど苦味は感じなかったのだけれど。おばちゃんがしきりに「ごはんもあるから」と言っていた理由を納得。 

帰りはちょうど同じ列車に乗るおじさんたちと宿のバスで駅まで。
宿の周りで降っていた細かい雪は海岸近くまで降りると雨になった。

  
今は寂れた感じの糸魚川駅周辺だが
 この北陸新幹線の駅が稼働を始めたら少しはにぎわうだろうか。

三度はくたかに乗り、いつものごとく越後湯沢の駅でお土産を物色して、雪はないけど寒い東京に帰還。

夕食には糸魚川駅のコンビニで買った駅弁、田舎ずし。
 
笹の葉に包まれた一口寿司は一つ一つえびやらでんぶやらそぼろやら、違う具が乗っていて見た目にもきれい。

最後までおいしい北陸の旅であった。


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冬の北陸 4 永平寺

2012-02-09 20:33:07 | 国内旅行
1月22日

 朝食をいただいて宿をチェックアウト。
最寄りの三国港の駅までは徒歩5分ほどだが、宿のお父さんがその先の三国駅まで車で送ってくれる。

  
三国と福井の間を走るえちぜん鉄道は一両のみのワンマンカー。畑や人家の間をのんびり走る。
 3つ目の「あわら湯のまち駅」で下車して、ここからは京福バスに乗って一時間。

 福井で最も有名な曹洞宗の大本山、永平寺に到着。
下界にはまったく雪がなかったが、山の中に入ったこの境内にはさすがに雪が残っている。

 バス停の前の土産物屋に荷物を預け、同じバスで到着した大勢の参拝客と通用門の入り口へ。
  
すると中には券売機が並び、その先で靴を脱いでポリ袋に入れたらそれをぶら下げて参拝の説明を受ける。
日曜のせいだろうか、あとからあとから参拝客がやってきて大盛況。自分もその一人ではあるが、静かな禅寺のイメージは早くもここでぶち壊れる。

大勢の人とぞろぞろと、まずは平成6年にできたという真新しい傘松閣へ。
  
参拝者の研修のための大広間だそうだが、天井一面を覆う華やかな花鳥画は昭和5年のもの。
 正面に飾られた貫主のお写真もなんだか景気がよさそうだ。

この新しい建物を出ると、その先はすべて屋根で覆われた廊下と階段でお堂がつながれている。
  
床は噂に違わずピカピカ。しかし外に面した廊下もぶ厚い透明ビニールシートで覆われているので想像していたほど寒くない。

このすべりそうな階段を登っていくとなんだかあっけなく一番奥の法堂についてしまった。
 
中では若いお坊さんたちが法要の準備だろうか、いろいろな備品を運んでいるが、その所作が細かく決められているらしく、見ていると実に面白い。

この寺には200名ほどの修行僧がいるそうだが、すれ違うお坊さんたちはみな見るからに若く、色白のメガネくんばかり。ここの修行がどのぐらい厳しいのか、細かい所作以外にはあまりわからない。

  
法堂の表から寺の景色を眺める。思ったほど大きくないし、雪も少なくてちょっと肩すかし。 

法堂の脇にある承陽殿は曹洞宗の開祖、道元を祀るところ。
 
この建物は1881年に改築されたもの。

 大庫院は台所だが中は全く見られず。
ただ奥の方からはなにやら大きな声で叫ぶ声がわずかに聞こえて、覗けないのが実に残念。

 永平寺で現存する一番古い建物は1749年に建てられたこの山門。
寺の始まりは1244年と古いのだが、お堂は何度も焼けて古い建物が残っていないとは知らなかった。
この山門をくぐれるのは貫主と、修行僧の場合は修行に入る時と終了した時の2回だけなのだそうだ。
  
門の両脇には修復されたばかりで華やかな四天王。二階には五百羅漢が祀られているそうだが、これも見ることはできず。

  
中雀門やら浴室を廊下から眺めたらもう出口に出てしまった。

雪に埋もれた禅寺として期待していたものに比べるとなんだかあっけなく、人が多すぎて寺と言うよりは観光地だったというのが正直な感想。異常に雪の少ない日曜日に訪れたのがいけなかったか。
いずれにせよ修行の邪魔をしているのは我々で、申し訳ない気もする。

永平寺からの帰りのバス停は土産物屋街を通った先にあって、こんなところも俗っぽくていささかせこい。

 到着した福井駅は金沢駅の立派さに比べると地味なもの。
駅前も地味な感じだが
 ここで食べたおろしそばとセットのソースカツ丼がおいしかった。
薄くて脂身のないカツは衣が非常に細かくて上品、かかっているソースはウスターソースに甘みを加えた感じ。ご飯の上にはカツの他に何も乗っていないが、これは普通の卵とじよりずっといい。

東尋坊と永平寺はいささか期待外れだったが、ソースカツ丼を食べにまた福井に来たいかも。
しばらくソースカツ丼にはまりそうだ。


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2012年2月の香港のお茶請け

2012-02-06 21:56:34 | 東アジア
恒例、鳳城酒家コーズウェイベイ店での一人飲茶。

 定番、店名を冠した焼餅は皮がサクサク、中にはお肉や野菜が程よく入っている。
 これも定番、エビ蒸し餃子はエビがプリプリ。
 今回のヒットはこちらの揚げ物。
ねっとりとしたタロイモがさくっと揚げられ、中にエビも入っている。このタロイモのねっとり具合がなんともおいしい。
 何やら特別な焼売らしい、と頼んでみたらウズラの卵が乗っていた。
ベースは豚肉だがこれもエビが一匹づつ入っていて、エビだらけになってしまったのはオーダー失敗。

どれもおいしかったけど、バランスよく注文するにはまだ修行が足りない。

お茶請けつながりでこちらは香港の餅。
 天后の小さな小さなお菓子屋さんに2つだけ残っていたのでお買い上げ。
緑の方は小豆餡、黄色い方はカスタード入りだが、これは中華菓子というよりは日本の影響だろう。

甘いものとなれば香港中にたくさんある甜品屋さん。
エビの卵麺の店のすぐ近所に指南書にあるデザート屋があるはず、と探してみると、店はあるが名前が違う。この店は以前は確かホテルの隣にあったはずなのに。
 
店がすぐ移転してしまうのもいかにも香港。
まあいいや、と入ってマンゴージャージャの冷たいのを注文。小豆、黒米、ヒヨコマメ、虎豆、緑豆、といろんな豆の入ったジャージャ自体は油麻地の「源記渣搾」には及ばないが、あっさりした豆のスープにマンゴーは意外なほど合う。
それにしてもこのメニュー、「熱」はどうなんだろうか。

で食べすぎて食欲のない朝は軽くフルーツですませる。
すべて輸入物とは言え、香港は冬でもフルーツが豊富に安く手に入るのがうれしい。
  
マンゴーやポメロ、ちびっこバナナはタイ産。これまた小さなみかんは中国の冬の定番だが、英語で「sweet tangerine」の表記がある通り、これがとても甘くておいしい。

香港ではお腹を空かせる暇がない。


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上環界隈散策

2012-02-05 02:33:39 | 東アジア
昼間暇だった一日、大好きなトラムに乗って香港島の散策へ。
 このトラムの料金、昨年から中途半端な2.3HK$に値上げされたので、これに乗る時はプリペイドのオクトパスカードが必需品だ。

料金はどこまで乗っても一律なので終点まで行ってみようと思ったが、途中の渋滞がひどくて動かなくなったので上環(ションワン)で途中下車。

  
  
この界隈は乾物の問屋街。魚の干物やら中華ソーセージやら、同じようで少しづつ違う店が延々と続く。

  
干したナマコやら貝柱やらフカヒレは高級品。自分では使いようがないのでもちろん見るだけ。

とは言えちょっと脇道に入ると
 
  
道端の歩道には魚から何やら得体のしれないものまで無造作に干してあって、この排気ガスだらけを気にもしない香港人がめっぽう面白い。

大通りから適当に裏道に入ると奥の方には漢方薬材の問屋さんがまた延々と。
  
サルノコシカケやら亀の甲羅やらが並ぶ通りには漢方薬のにおいが充満している。

このいかにも中華な一角に突如現れるレンガ造りの建物は1906年に建てられたというウェスタン・マーケット。
  
  
83年間食品市場として使われていたものがリノベーションされ、現在はしゃれたレストランやら布地屋が入っている。
建物の中も細部がおしゃれだ。

フラフラしているうちに12時を回ったので、会社員のランチタイムの前に昼食をと、例の指南書で目をつけていた店に入る。
  
ここは冬の名物である土鍋ごはんが一年中食べられる店として有名なのだそうで、なるほど店内に満員のお客は全員土鍋ごはんを食べている。
当然のようにカップルのテーブルに相席して、こちらも牛そぼろに目玉焼きの土鍋ごはんを注文。そぼろに味はついているがさらにテーブルにあるタレをかけ、目玉焼きを乗せて混ぜ混ぜ。思ったほどおこげはできていないが、長粒米は軽いので土鍋いっぱいのご飯も思いのほか食べられてしまう。しかし、うう、苦しい。

怒鳴るように注文取りをしている(と言って別に怒っているわけではない)おばちゃんに別れを告げ、さらに散歩を続行。

   
香港島は海べりから急激に土地が盛り上がっているので、大通りから横に入れば坂道や階段になる。

  
その階段にも隙間なく屋台が並び、上がった先には八百屋やら肉屋やら魚屋やらが続く商店街。
これが東京で言えば丸の内のすぐ裏手ぐらいの場所にあるのだからおもしろい。

時刻は香港のランチタイムである午後1時。とたんにこの庶民的な商店街の食べ物屋の前にはスーツを着たサラリーマンやOLの行列ができる。
  
  
路地がまるまるサラリーマンの食堂と化しているところもあるし、漢方茶の店の前にも大勢のサラリーマン。
香港で働くのも厳しそうだ。

このエリアを抜けてさらに歩いていくとまた何やらしゃれたレンガ建ての建物を見えてきた。
  
この縞々の建物はフリンジ・クラブというアートギャラリー、その隣は海外特派員クラブ。
 
お向かいにある教会とその付属の施設も歴史がありそう。
 ここから下に下りる階段とガス灯は19世紀末のものだそうだ。

このあたりはすでに中環(セントラル)。イギリス植民地時代の行政の中心なのでこんな古い建物も残っているのだが、階段を下りて大通りに出れば
 まわりは近代的な高層ビルだらけ。

狭い香港も歩けば面白い。


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いかにも香港な食事

2012-02-03 13:24:55 | 東アジア
久しぶりの香港なのでいかにも香港な食事がしたい。

そこで今回の指南書は 「香港路地的裏グルメ」

 この本、一人でもふらりと入れる店ばかりが紹介されているし、著者の生活圏が常宿の近くだったらしくて行きやすい所が多いのでとても使えるのだ。

到着してまずは足慣らし、とワンチャイまで散歩して入ったのは「永華麺家」というおそば屋さん。
 この店の売りは竹の棒を使って手打ちする麺なのだそうで、テーブルの脇に取材記事が貼ってある。そう言えばディスカバリーチャンネルでやっていたアメリカの番組で取材されていたのもこのおじさんだったような。こんな風に手打ちをする店はもう香港でもほとんど残っていないのだそうだ。

とは言え店は香港中どこにでもあるような小さくて庶民的な店。メニューを指さして待っているとすぐに注文の品が出てくる。
 
出てきた汁なしワンタン麺は皿一面そば。が実はそばの下にエビワンタンと青菜が隠れていて、ワンタンは数えたら8つも乗っていた。

そばはさすが竹の棒に全体重を乗せて打つだけあってコシが半端ではない。細ーいのに弾力があってなかなか噛みきれないほど。このゴムのような細麺、初めて食べた時はなんじゃこれはと思ったが、慣れるとこれぞ香港の味。これが食べたかったんだよ。

ワンタンの方はエビより肉がかっていて少し塩辛く、ワンタンだけなら他にもっとおいしい店がある。
ここはそばを食べに来る店、とインプット。

翌日もまたゴムのような麺が食べたくてホテルの近くの店へ。
 ここ、11時開店のはずなのに11時半に行ったら扉は開いているもののまだ準備中。入れてはくれたものの客が入ってから物の搬入をしたり掃除をしたり。
隣のお姉さん(お客)のテーブルなんて、食べているテーブルに遠慮なく商品の飲み物を並べて冷蔵庫に詰めている。でもお客も気にしないし、なんてお気楽な香港。

食べたかったのはこちら  蝦仔労麺。
例の細い麺に乾燥したエビの卵がふんだんにかかっているのだが、このエビの卵の塩加減がちょうど良くて飽きずにペロッと食べられる。
麺は太いのや小麦麺にも代えられるが、お勧めは細い「幼生麺」。

夜はまたお気楽な一人飯になったので、仕事帰りのトラムを途中下車して天后のB級グルメ街へ。
 この通りの一番端に牛肉スープの店が2軒並んでいて、特にちょっと大きいこちらの店はいつもお客さんでいっぱい。

店内に隙間なく並べられたテーブルは空いていれば相席が当たり前。背もたれなどないスツールにさっと座り、さっと注文してさっさと食べる。
落ち着いて食べるという雰囲気は皆無だけれど、これまたいかにも香港な日常の風景。

この店では以前に牛ばら肉入りの汁そばを食べたことがあったので、今回は指南書にあったスープと菜飯のセットを注文。
 ちょっと甘めのスープは出汁がよく出てやや濃いめ。だからスープだけを飲むよりよく煮込まれてほろほろになった牛バラ肉にちょうどいい味がついてうまい。
奥の皿は運ばれているのを見て追加注文した大根。これも牛スープでよく煮込まれて、おでんの大根のようにあっさりして実においしい。実は牛肉スープの方にも2,3個大根が入っているのだが、追加の一皿も完食してしまった。
菜飯の「菜」もしゃきしゃきといい歯ざわり、お米があまりおいしくないのだけがちょっと残念。

やっぱり香港の一人飯はお気楽で楽しい。


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