6月22日
前夜遅くに同室者が到着、朝は4名でホテルから10分ほど歩いて朝食へ。
ネットで見つけてぜひ来たかったのは津津豆漿店と言うこちらのお店。
台湾の朝は豆漿屋ということでローカル度満点のこちらに来たわけだが、我々が日本人だとすぐに気が付いた店のおばちゃん、歩道の空きテーブルを指すとすぐにメニューを持ってきてくれた。
ここに英語表記のメニューがあるとは。しかしこれがあればオーダーも楽チン。
まずは店先で作っている蛋餅。普通は鉄板で焼く蛋餅をこちらでは揚げているのだが、ニラがいっぱい入った皮はパリパリで、脂っこさもなくうまい。
鹹豆漿の豆乳は濃厚、飯糰は何も言わなくてもちゃんと4つに切ってくれる気遣いの良さ。
そして思いがけずおいしかったのは右の茶色い飲み物。中国語では米漿だが英語ではRice & Peanut Milkとなっていて、まるでピーナッツバターを溶かしこんだかのような香ばしさ。今まで頼んだことがなかったが、これは好きかも。
ローカル朝食にご満足いただけたらホテルに戻り、もう一人、やはり昨晩到着したメンバーと合流。
総勢5名となったところで手配していた車の運転手さんのお迎えを受ける。
本日は今回の旅のメインイベント、ライチー狩りのために新竹へ。
このライチー狩り、初めは現地オプショナルツアーの大手、Veltraに車の手配を頼んでいた。
ところが1か月ほど前になっていきなり「ライチー狩りは今年の天候異常のため中止となりました」と先方から一方的にキャンセル。
そのため急遽ネットで探して、Finemakersなる台湾の旅行社に見積り依頼。
するとこちらでも「今年は生育が遅れていて、希望の日にちにはまだ開園しないようだ」と返事をしてきたがあちらこちらに問い合わせてくれている様子。
そこでライチー狩りがだめでも付近の観光をお願いすることにしたら、出発の2日前になって「ライチー狩りができることになりました」との連絡が。
そんなわけで9時に台北を出発して、新竹の手前で高速の渋滞があったものの、10時半を少しまわったところで無事にライチー農園に到着。
なんでも昨日開園したばかりだそうで、日本語を話す運転手さん、「混んでいるんじゃないかと心配です」と言っていたが、何台か車が来ていたもののそれほどお客はいなくて、しかし我々の他にも日本人の一団がいたのにはちょっとびっくり。
入場料は一人100元で、時間無制限の食べ放題。
8年前に行ったライチー農園とは別の所で、はしごを上って畑に入るとかなりの急斜面にライチーの木がびっしり。
ライチーの実は期待通りたわわに実り
足元にも落ちた実がいっぱいで踏みつけずには歩けない。
日によく当たって赤い実を選んで口に入れれば、果汁があふれて甘くてうま~い!これはやっぱりここまで来ないと。
これはライチー畑の一番高い所から見た景色。
この日は曇り空で風も強かったが、おかげで小一時間もライチー狩りを楽しんでお腹いっぱい食べられた。これがピーカン照りだったら30分もいられなかっただろう。
持ち帰る分はこちらで計量。
写真の白いシャツのお兄さんが今回の運転手さんだが、「奥さんに頼まれるたので」と実にうれしそう。
「ここにライチー狩りに来たのは初めて。できることも知らなかった」と意外にローカルにも知られていない様子。
ところで今回の持ち帰りは1斤(600g)で100元(約360円)。
以前はすごく安かった覚えがあったので驚いたが、以前の記録を見ると8年前とは言え1斤25元で4分の1。
しかし後でスーパーで見ると1斤170元ほどで売られていて、朝市の果物屋にもほとんど見当たらず、出ていても値段が書いていないのが恐ろしげ。
今年はライチーが大不作は本当だったらしく、それでもライチー狩りができてラッキーだった。
ところでライチー畑の下にはまた別の種類の植物がたくさん植えられていて、なにやら白い花も見える。
これは何だろう、と聞いてみると
入り口にいたおじちゃんたちが「玉蘭花」だと教えてくれて、きれいな花をわざわざ取ってきてくれた。
これ、ちょっとジャスミンのような良い香りがして、台湾ではお寺に捧げる花だそう。
この辺りは実はライチーよりもこの花の産地として有名なのだそうだ。