主役ふたりが揃ってガタイのいいイケメンで、キャラクターのコントラストという点では今一つ。そのあたりは同じガイ・リッチー監督の「シャーロック・ホームズ」と似たところがある。
後景でものすごい荒っぽいことが行われている前景でのんきに飲食している姿を置いて、そこにまた妙に外した感じの音楽を流すといった人を食った演出はなかなか気がきいている。
ただときどき使われるマルチスクリーンはともかく、やはり「ホームズ」で使っていた時制を交錯させてこういう経緯で逆転したのです、といった図解式な表現は今回凝りすぎてスカッとするのを阻害しているところがある。
ものすごく贅沢なブランド品、それもやや時代設定に合わせて伝統的なテイストなのをびっしり画面中に敷き詰めているのはちょっと目が眩む。007的でもあるのだろう。
ヒロインのアリシア・ヴィキャンデルが昔の表現でいうとトランジスタ・グラマーという感じでそのあたりもちょっと昔のテイストを狙っているのかもしれない。
(☆☆☆★)
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映画『コードネーム U.N.C.L.E.』 - シネマトゥデイ