何でないようにやっているけれど、通常の骨格や筋肉から解剖学的に計算して表情や動きを作るハリウッド式3DCGとは違ってこの上なくマンガ的な線で表現された世界を3Dで作る手間というのは違う意味で難しかっただろう。
正直わざわざ3DCGでピーナッツをやることあるのか、と思ったが、積極的な意義はそれほど感じなかったが原作の世界観を壊してはいないと思った。もともと平面的な構図で見せないもの(大人とかスヌーピーの小屋の中とか)のリミットを厳格に守る世界なのだけれど、ひとつだけそのタブーを破っている。つまりチャーリー・ブラウンが好きな赤毛の女の子で、呼び名しか出てこない(名前もわからない)、ずうっと姿だけは後ろ姿だけとかちらっと見えるだけにしておいて気を引いておいて、という扱いになる。これ相当な冒険だったと思う。「赤毛」といってもどんな色なのか読者百人百様のイメージを持っているのだし。正直、全面的に納得したとはいえない。
こういう時にスヌーピーの特にレッド・バロンとの闘いの空想の自由さが息抜きになるのだろう。ただ多すぎてやや散漫な感じはする。
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I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE@ぴあ映画生活
映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』 - シネマトゥデイ