ジャガーが口ひげを生やした変なメイクで出てくるのだが、実物に似せているのだね。
異様な甲冑姿で警官隊に立ち向かうシーンがあるが、これも史実の再現。一斉射撃を受けた甲冑の中で鐘の中に頭を突っ込んだようにごおんごおん音が鳴り響く悪夢的な表現が強烈。
マンガチックに見えるくらい誇張されて見える表現が実はリアリズム、というのはリチャードソンの「遥かなる戦場」でも見られたスタイルだった。
冒頭、いきなりThe ENDとタイトルを出して処刑を見せてしまい、それからThe Beginingとタイトルを出して本筋を始める語り口が才気走る。これもリチャードソンの「トム・ジョーンズの華麗な冒険」を思わせる。正直、好調の時使いこなした技法の再利用という感じがないでもない。
全編にわたって歌でシーンをつないでいくのがフォークロア的なニュアンスを出した。
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