美女美男ではなくても何か「いい顔」「いい面構え」が並ぶのが映画、というなんとなくの思い込みがあったのだが、ここではそれなりにイケメン風だったりするマスクも登場するのだが不思議なくらい、ああいい顔ねという反応をおよそ呼ばない。懐かない顔というか、かといったアウトロー風というのでもない。
リリー・フランキーや光石研といった馴染みのある顔が出てくるとやや違和感を覚えるくらい見たこと感の薄い顔が並ぶ。出演者たちにこれから馴染んでいくことになるかもしれないが、この見たことのない感じは残ると思う。
東京の水路に漬かった高速道路の柱脚がどの程度老朽化しているかチェックする会社の社員が主役の一人なのだが、その老朽化した状態がそのまま今の日本社会を象徴ですという調子でなしに象徴になっている。
とにかくどうしようもない連中のどうしようもないエピソードが交錯しながら描かれるのだが、それが私小説的な憐憫とも社会派的な告発とも離れている不思議なタッチだが、まぎれもなくこれ今の日本の風景ではあるという手応えはある。
(☆☆☆★)
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映画『恋人たち』 - シネマトゥデイ
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インサイダー #1日1本オススメ映画 内部告発者やジャーナリストの正義感だけでなく保身や打算も含めて描かれる一方、全部存命中の人物が実名で登場する腹のくくり方がアメリカらしい。演技陣も画も音もすごい厚み。マイケル・マン監督。 pic.twitter.com/xXV2cFA5vs
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#1日1本オススメ映画音楽 タルコフスキーの「ストーカー」で、わざと列車の轟音で聞き取りにくくしたタンホイザーにラ・マルセイエーズに第九。お馴染みの曲がざらっとした音そのものになった衝撃。
『皆殺しのジャンゴ』
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「若年層にお金が無い」という事を実感できないバブル世代の人達が、お昼ご飯に900円の定食か、700円のラーメンか、380円の牛丼か迷った時、若年層の3割程は「食べない」という選択肢を選ぶ事を知らない
澤穂希を自民党が次の選挙の候補者に立てやしないかと勝手にひやひやしている。 #ss954
「素晴らしき戦争」
第一次世界大戦の勃発と終結までをブラックユーモアなミュージカル風に紹介する映画。
誰もが想像していた勇壮で綺麗な戦争は泥と死体まみれの塹壕で打ち砕かれる。ラストシーンは、圧巻。
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忘れないでほしい。2015年のいま、1977年の映画「スター・ウォーズ」を語るということは、1977年のころ、戦前のジョン・フォードの映画「駅馬車」を語るに等しいことを。そういうことを考えながら、生まれたのが、新潮新書「スター・ウォーズ学」なのだ。