中国にハリウッドが買収されている表れには違いないが、アメリカの芸能界では東洋系はアフリカ系にもまして役がまわってこない中、それにいくらか風穴を開けたともいえる。
香港にぶっ建てられた途方もない高層ビルが放火され、そのどさくさ紛れにプロの盗賊団がお宝を狙う、というストーリーは「タワーリング・インフェルノ」と「ダイ・ハード」を混ぜたみたいで、ドゥエイン・ジョンソンのパパが火事にまかれ犯罪者に追われる家族を救出すべく奮闘する。
もう家族を救うとなるとなんでもありになります。ほとんど水戸黄門の印籠状態。
主役はロック様なのだからとにかく強いのはもちろんで、今回は大きなハンデをつけているにも関わらず、いくらなんでもと言いたくなる冗談みたいな危機に見舞われ続けるにも関わらず結局は安心して見られる。
高いところや爆発炎上のスペクタクルがふんだんに盛り込まれているのはもちろんだけれど、「上海から来た女」「燃えよドラゴン」の趣向をハイテク版にブラッシュアップして使っているのが新鮮。
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