prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ザ・スイッチ」

2021年04月13日 | 映画
殺人鬼と女子高生の心が入れ替わってしまうホラーコメディ。

196センチの巨体のヴィンス⋅ヴォーンが中身が女子高生になっておびえながら乙女走りしたりするギャップが笑わせる。
リメイク版の「サイコ」で殺人鬼役をやっているけれど、もとはコメディ畑の人なのが生かされた。

当たり前のようだけれど、連続殺人鬼はたいてい力の強い大男なのだと改めて思う。
女子高生の身体に入ってしまった殺人鬼がいつものように力まかせには殺せず手こずったり知恵や口先に頼らざるを得なかったり、殺人鬼に入った女子高生が力の加減がわからず周囲をぶっとばしてまわるのがまた面白い。
下ネタギャグもほどほどにあります。

ホラーとしては意外なようだが、詩の朗読が重要な役割を果たす。先日の「ノマドランド」でも詩が重要な役割を果たしていたが、詩の朗読の文化というのは良いですね。ポエムなんて揶揄するものではない。

原題はFreaky。ジョディ⋅フォスターとバーバラ⋅ハリスが主演した母娘入れ替わりコメディにひっかけているらしい。