prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」

2021年12月11日 | 映画
死刑宣告を受けて監獄にいる連続殺人犯がヴェノムの血をすすったものだから同じ能力を身につけて、やはり監禁中のやはり凶悪犯の恋人の女を救いだして一緒に暴れる。
ボニー&クライドのアメコミ版といった感じ。

監督は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラムやピーター・ジャクソン版の「キング・コング」のコングなどをモーションキャプチャーで演じた俳優のアンディ・サーキス。
CGキャラクターとその宿主(というのか)の演じ分けを捌く手腕からの起用ということになる。

二体のヴェノムは赤と青と色が違うから見分けはつくのだが、それ自体の性格はあまり変わらず、宿主との関係の違い(が明らかになるの)が決定的な違いになるという構造だが、ちょっと後付けの理屈っぽい。
ヴェノムとカーネイジのセリフはそれぞれ宿主を演じるトム・ハーディとウディ・ハレルソンが二役(というのか)で演じるわけだが、どちらも怒鳴りっぱなしなので逆にメリハリが効かない。

キャラクターが少なくて明確な二項対立のドラマだから時間が短い(約100分)のはいい。見せ場がくどすぎて飽きることもない。
ただし今後はユニバースものに参入するのが予告される。