prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ミラベルと魔法だらけの家」

2021年12月13日 | 映画
アメリカ娯楽商業映画では珍しいのだが、ストーリーエンジンがちゃんとついていない。
つまりストーリーを動かす動機づけがない。

家族全員が何らかのギフト(=天分、この場合魔法の力と考えていいようだが)を持っているのに、ヒロインのミラベルだけ持っていない。
なぜなのか、よくわからない。

一家に伝わるロウソクに家族それぞれの力の源泉があるらしいのだが、そのロウソクを壊すなり火が消えるなりして力が失われるというわけではなく(消えるところはあるのだが、ごく終盤近くで力が失われた後)、またどういう理屈で力が戻ってきたのかわかったようでよくわからない。
村人たちの協力があるのはわかるけれど、それまで外の村人たちとどういう関係だったのかよくわからない。

そういうわけで、どうも乗りにくくて困った。
日本映画では珍しくないが、アメリカ製では珍しい気がする。