prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「セイント·フランシス」

2022年09月14日 | 映画
これだけ女性の生理を ストレートに描いた映画は初めて見た。これまでの描写だと物々しかったり妙に象徴的だったりだったのだが、本当に日常的に面倒なものであるのがこまごまと描かれていて、それでいて露悪的な調子でもない。
 
34歳で大学中退で現在ウェイトレスをやっている女性が 同性カップルが育てている小さな女の子を 世話する ナニーの役を務めることになる。
この女の子との関係が必ずしも疑似親子関係というわけでもなく、女同士の同士感みたいなものなのが目も覚めるような感じがある。

同性のそれも人種の違うカップルもアタマで作った感じではなくていろいろと感情の行き違いや仕事の分担など当たり前に同居していればつきまとう面倒さを描き込んである。

女性の生理関連のことになると男が全く見事な位役に立たない、というかそれ以前にまるっきりわかってないことがわかる。
かといって男の役立たずぶりを今さらあげつらうのではなく、単にそのまんま描いている感じ。