1974年の釜ヶ崎ロケの生々しさが見もの。ちょっと前、ロマンポルノが始まる前の1968年に神代辰巳が「かぶりつき人生」がやはり母娘の娼婦を描こうとして成人映画ではないから描き切れなかった部分にまで踏み込んだ感じ。
白黒映像がかえってリアル。ロマンポルノで白黒を選ぶというのはかなり抵抗があったのではないかと思うが、クライマックスだけカラーになる、鶏のトサカのアップの赤が画面いっぱいに広がる鮮烈さ。
今年の第78回ベネチア国際映画祭のクラシック部門(ベニス・クラシックス)において4Kデジタル復元版が選出されたとのこと。