prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

4月9日(日)のつぶやき

2017年04月10日 | Weblog

ミュシャ展

2017年04月09日 | アート






まず居並ぶ巨大な作品のスケールに圧倒される。ポスターの印象が強いので、ここまで巨大だと思わなかった。巨大でしかも細かいところが描き込まれて全体とすると不思議と平面的。
平面的な人物が貼りつけられたように上の方に描かれて浮いているのがすごくモダン。

ミュシャ展

4月8日(土)のつぶやき

2017年04月09日 | Weblog

「GARMWARS ガルム・ウォーズ」

2017年04月08日 | 映画
押井守が例によって実写もアニメも人間も機械も等価の映像世界を作っているわけだけれど、なんだか設定と共に世界ができ上がってしまったみたいでもあり、序章だけ作っておしまいみたいでもある。

要するにキャラクターが立ち上がって自分の意志で動くということがないので、発展性というものがなく、漫然と画面の推移を見守るしかなくどこにも感情移入できずどうにも退屈。感情移入だけが映画ではないとは思うけれど、じゃあ何があるのがいうと、これといったものがない。

押井守監督作としてはそんなに理屈をこねないで普通のファンタジー寄りなのだけれど、その割になんだかすごく手をかけて一所懸命にあえておもしろがらせないみたい。メカが好きな人には違うのかもしれないが。
(☆☆★★★)

「GARMWARS ガルム・ウォーズ」 公式ホームページ

映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』 - シネマトゥデイ

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4月7日(金)のつぶやき

2017年04月08日 | Weblog

「完全なるチェックメイト」

2017年04月07日 | 映画
たかがチェス、なのだけれど、それが冷戦時の米ソ決戦、盤上の第三次世界大戦になってくるバカバカしい大仰さの一方で、肝腎のボビー・フィッシャー自身は国家の威信などまるで意に介さず、ひたすらチェスに頭を絞ったあげく記録カメラの音や盤に駒を置く音がうるさくて気が散るとか正気の沙汰ではないことを言い出す。

とんでもないワガママ勝手で歪な性格の男には違いないのだけれど、では周囲の騒動はまともなのかというとこちらも十分クレイジーという具合に逆照射してくる構造が、ハーバード大学で歴史学を学んだ監督のエドワード・ズウィックの視点なのだろう。

最初はクールに決めていたソ連代表ボリス・スパスキー(イーヴ・シュライバー)が次第に引きずられるように(あるいは単に地金が出ただけか)だんだんおかしくなってくるのがまた面白い。
チェスのプレイぶりそのものは映像で描きようがないので、駆け引きや反応の方で対処している。

しかし、すでに冷戦時代はコスチューム・プレイの対象になっているなと思わせる。テレビその他の小道具の古ぶるしいこと。

以前「ボビー・フィッシャーを探して」というボビー自身は出てこない、世界チャンピオン王座を返上して隠遁した時期のボビーをモチーフにした映画があったが、ユダヤ系なのにユダヤ差別発言をやらかしたり、まあ変人ぶりは大変なもの。
トビー・マグワイアがエキセントリックな天才を張りきった調子で演じている。
(☆☆☆★)

完全なるチェックメイト 公式ホームページ

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映画『完全なるチェックメイト』 - シネマトゥデイ

4月6日(木)のつぶやき

2017年04月07日 | Weblog

4月5日(水)のつぶやき

2017年04月06日 | Weblog

草間彌生展 わが永遠の魂

2017年04月05日 | アート


























入ってすぐの体育館ほどもある空間をぐるっとめぐって作品で埋め尽くされているのが壮観。ここは撮影OKなので撮りまくったが、フレームを収めるのは本質的にムリでとにかく体験してみるしかない。

ちなみに私はトライポフォビア(ぷつぷつが集まった状態が怖い)なので、こういう水玉がいっぱいというのは気持ち悪くてもおかしくないのだが、不思議と平気。

ハプニングをやっていた頃の映像とたくさん出している本とが並べて展示。「わけのわからなさ」に対する解説というよりアジテーションを重ねていくような行為に近かったのでは。

一番でかいカボチャは屋外に展示されていて入場しなくても接近できる。子供が寄ってきていて、禁止されていなかったら中に入って遊びたさそう。

草間彌生 わが永遠の魂

4月4日(火)のつぶやき

2017年04月05日 | Weblog

仲代達矢の日本映画遺産~新たな挑戦~ 第2回

2017年04月04日 | 映画
仲代が再訪した京都で、集合住宅前の跡地の碑とスーパー前の大魔神の像(小さっ)が辛うじて大映京都撮影所の名残りをとどめている。

「人斬り」を撮影した坂道というのも残っている。
勝新に連れられて行ったすっぽん料理屋など40年前の来店もよく覚えている。

小料理屋で三島「あんたの最近の小説(「豊穣の海」)はおもしろくない」と面と向かって言った女将というのが登場。

仲代はもう上手く演ろうと思わない、と語る。今の境地にして言える言葉かと思う。

「地獄変」で火炙りになる内藤洋子をぎりぎりまで撮っていた、芸術至上主義といえばいいけれど、イヤな爺でね、って名前出していないけれど、監督の豊田四郎のことだろうなあ。

三島由紀夫になんでボディビルをしているのか訊いたら、「ぼくは切腹して死ぬんだと思うんだよ、その時に脂が出るとまずいだろ」と答えて、その一年後に市ヶ谷で割腹したという。

かなりの程度、時代劇は京都という場があったから作られたのだろうなと思う。



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4月3日(月)のつぶやき

2017年04月04日 | Weblog

「パッセンジャー」

2017年04月03日 | 映画
コールドスリープによる長期間の宇宙旅行、というのはSFの背景には使われても、その一生を費やしてもまだ足りない長い長い時間を正面からドラマの中心に置いた作品というのはちょっと覚えがない。

コールドスリープの途中、事故で起きてしまった男の衣食ほか娯楽も含めて生活に必要なものはすべて整備されていてもたった一人で過ごさなくてはいけないという底なしの孤独感を、「2001年宇宙の旅」ばりの分厚い金属やプラスチックの質感をありありと感じさせる見事な装置が極端に清潔な環境(ゴミを散らかしたらすぐ自動掃除ロボットが掃除に来る)を表現する。

その中でやはり「シャイニング」調のマイケル・シーンのアンドロイドのバーテンダーが登場、慇懃にして肝腎なところで人間の感情を見事にわかっていない対応を見せる。
このあたりの冷ややかな感触はキューブリック作品を意識的に再現したものだろう。

予告編からはアダムとイブみたいな話になるのかと思ったら全然違う方に進むと見せて、結構人間の原罪というかやむにやまれず犯してしまう罪、を描いている点でぐるっと回って戻ってくる感じ。
人はパンのみにて生きるにあらず、で何が次に欲しくなるのかという設定に説得力がある。

ただ、後半やたらと宇宙船が故障するもので、この旅行自体に隠された意図があるのではないかと勘ぐってしまう(「エイリアン」みたいな例もありますからね)のは困ったところ。

登場人物が極端に少ない、事実上二人だけ、ラストにあれと思うような人の顔が出てきてエンドクレジットを見るとやっぱりかと思わせるけれど、ずいぶん不思議な出演ぶり。カメオロールとも言えない。

ジェニファー・ローレンスが「ハンガー・ゲーム」の下層階級のヒロインとはうって変わってハイソで美人の作家先生を演じ、イブニングドレスから未来的なデザインの水着まで着こなしてみせる。

クリス・プラットだと一種の人の好さが柄として先に立つので、このしんどい設定でも見ていられる。
(☆☆☆★)

パッセンジャー 公式ホームページ

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4月2日(日)のつぶやき

2017年04月03日 | Weblog