prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

4月5日(木)のつぶやき

2018年04月06日 | Weblog

「ボス・ベイビー」

2018年04月05日 | 映画
CGで赤ちゃんを表現するというのは2005年の「マスク2」あたりではほとんど鬼門といっていいくらい「不気味の谷」にもろに落ち込んでいたものだけれど、半分はおっさんというキャラクター設定ではあるにせよ赤ちゃんが実に可愛らしく表現できているのにハードとソフト両方の進歩に驚かされる。
白人と黒人両方出てくるのがPCに配慮してますという感じはする(東洋人は出てこないのね)。

前に生まれていた幼児が弟や妹ができた時に自分の領分や愛情の取り分を奪われたような気がする、という話はよく聞く。
私は弟の方なのだが、生まれた時兄になんでこいつこんな大きな顔しているのだろう、いつ帰るのだろうと思っていたと聞かされたことがある。
そういう感情を寓話的に扱って赤ちゃんが威張っている(ように見える)のを寓話的に描くのかな、と思っているとかなりそこからはみ出てくる。

赤ちゃんが母親からではなくコウノトリが運んでくるのと同じようなパターンで描かれるのに、なんでまたこういう世界観にするかなという気はする。
なんで普通に母親の胎内から生まれてくるという形にしたがらないのか。

前半で録音機器にカセットテープが使われているので、あれこれは80年代くらいの話かと思った。今につなげるためではあるのだろうけれど。
(☆☆☆★★)

「ボス・ベイビー」 公式ホームページ

「ボス・ベイビー」 - 映画.com

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4月4日(水)のつぶやき

2018年04月05日 | Weblog

「緑はよみがえる」

2018年04月04日 | 映画
全編、雪に閉ざされた山の前線で終始する、詩的で静謐な戦争映画。

エルマンノ・オルミは1931年生まれだから第二次大戦の経験もあるわけだが、父から聞いた戦場体験を映像化することを選んだ。
戦争を語り継ぐことの困難さに自分が伝えるべき経験の持ち主であるより父の経験の中継者として立ち向かっている感。

戦争映画という言い方もふさわしくないような、小隊かその周辺のごく限られた空間を選んだ代わり、むしろ詩が持つ暗示の大きさに賭けた作り。

プロデューサーが娘のエリザベッタ・オルミ、撮影監督が息子のファビオ・オルミというあたりも家族内の小さなつながりが即世界の普遍性につながりと対応している表れに思える。

「緑はよみがえる」 公式ホームページ

「緑はよみがえる」 - 映画.com

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4月3日(火)のつぶやき

2018年04月04日 | Weblog

「ハッピーアワー」

2018年04月03日 | 映画
日本映画専門チャンネルで放映されたものを録画して休み休み見たので、本来の鑑賞ではないだろうけれど、今のところDVDも出ていないのでやむをえないところ。

演技経験のない素人のワークショップから始まった映画だというけれど、テレビの素人いじりを見ていても思うが、「素人」というのは、おしなべてキャラクターが濃くて臭みのあるものだと改めて思った。
ありがちなその人の地とか職業的な特技を生かしたのとはまた別の使い方に思える。

生物物理学者とか珍しい職業が出てくるのが意外とおもしろい。

「ハッピーアワー」 公式ホームページ

「ハッピーアワー」 - 映画.com



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4月2日(月)のつぶやき

2018年04月03日 | Weblog

「素敵なダイナマイトスキャンダル」

2018年04月02日 | 映画
フィクションと銘打ってはいても南伸坊や荒木経惟などの有名人の名前や写真が実名あるいは本物でばんばん写るのが現在と現実と地続きになっている感じ。

まあ今から見ると無茶苦茶な時代を、当時の肩ひじはった感覚とはまた別のちゃらんぽらんな感じで力まず描いている可笑しさが身上で、柄本佑の柄がよくはまった。
母親のダイナマイトの爆死というのを通奏低音のように扱っているうちになんとなくトラウマからそれなりに慣れてしまう。

不協和音のようなピアノとサックスが耳につく音楽が70年代の若松孝二作品の
阿部薫の音楽をちょっと思わせる。
(☆☆☆★★)

「素敵なダイナマイトスキャンダル」 公式ホームページ

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4月1日(日)のつぶやき その2

2018年04月02日 | Weblog

4月1日(日)のつぶやき その1

2018年04月02日 | Weblog

2018年3月に読んだ本

2018年04月01日 | 
prisoner's books - 2018年03月 (28作品)
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「IT」は、ずうっと積読状態だったのを、映画化を見たのをきっかけに読み通す。やれやれ。
各登場人物に対して彼らが最も恐れる姿をとる、というあたり、かなり「ソラリス」みたいなところがある。街全体がひとつの生き物みたいというのも。
その下水道に生き物としての街の無意識であるITが棲んでいる、という構造は映像ではやや描きにくいのがわかったのは原作を読んだ収穫。

3月31日(土)のつぶやき

2018年04月01日 | Weblog