マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

ゲド戦記

2006年08月05日 | 映画
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アニメーション映画「ゲド戦記」を観て来ました。
宮崎駿という偉大な父を持ち
アニメーション映画の監督は初体験という
宮崎駿氏の長男・宮崎吾朗監督の処女作「ゲド戦記」が
夏休みと共に公開されました。
世界50カ国で同時公開です。

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最近の作品では
「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」が
驚異のヒットだっただけに、吾朗監督の覚悟と決断は
並大抵のものではなかったでしょう。
父の宮崎駿氏は
「一度も経験のない奴にいきなり映画を作らせるのは無茶だ」と
大反対だったらしいです。
何が吾朗氏の心を動かしたのでしょうか。

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物語はエンラッドの王子アレンが
父親を殺すというショッキングな場面から始まります。
これは原作にはない設定だということです。

ファンタジーなのに現代に通じるところがあります。
心に闇を持つアレンのような少年が多い昨今。
生きていくにはあまりにも息苦しい現代社会を映し出し
正しく生きようとするハイタカ(ゲド)やテルーのセリフが心に残ります。

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影に追われ、影におびえるアレンが
ハイタカやテナーに出会い立ち直っていく姿は感動的です。

魔法使いのハイタカは最後まで魔法を使わずに
アレンが闘いぬくのを見守ります。

「死があるから、人は一生懸命生きられるのだ」という
命をテーマにして問いかけるようなストーリーです。

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冒頭でアレンが父親を刺し、後半ではハイタカを刺し
いったいこの後、アレンはどう立ち直るのだろうか。
悪魔に魂を奪われてしまうのだろうか・・・。
ハラハラと切なさでいっぱいです。

「死ぬことがわかっているから、命は大切なんだ」
「命を大切にしない奴なんか大嫌いだ」

心打たれるセリフか次々と続きます。

Gedo6

また宮崎吾朗氏が作詞した
挿入歌やエンディングに流れる主題歌の言葉も
ひとつひとつ心に沁みてきます。

「命の重さ」を謳いあげた素晴らしい作品に出会った想いです。
若者にも是非観て、考えてほしいと思いました。



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