![Gedo1 Gedo1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/8b/edae033d07f0c8aaea67cf6612409773.jpg)
アニメーション映画「ゲド戦記」を観て来ました。
宮崎駿という偉大な父を持ち
アニメーション映画の監督は初体験という
宮崎駿氏の長男・宮崎吾朗監督の処女作「ゲド戦記」が
夏休みと共に公開されました。
世界50カ国で同時公開です。
![Gedo2 Gedo2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/b4/d90dd53fa492644797211638ec1445ef.jpg)
最近の作品では
「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」が
驚異のヒットだっただけに、吾朗監督の覚悟と決断は
並大抵のものではなかったでしょう。
父の宮崎駿氏は
「一度も経験のない奴にいきなり映画を作らせるのは無茶だ」と
大反対だったらしいです。
何が吾朗氏の心を動かしたのでしょうか。
![Gedo3 Gedo3](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/5f/e6f3b7041560173f04547a1eebc32986.jpg)
物語はエンラッドの王子アレンが
父親を殺すというショッキングな場面から始まります。
これは原作にはない設定だということです。
ファンタジーなのに現代に通じるところがあります。
心に闇を持つアレンのような少年が多い昨今。
生きていくにはあまりにも息苦しい現代社会を映し出し
正しく生きようとするハイタカ(ゲド)やテルーのセリフが心に残ります。
![Gedo4 Gedo4](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/3c/b6581c28b0a3fa1d12503a146276f32c.jpg)
影に追われ、影におびえるアレンが
ハイタカやテナーに出会い立ち直っていく姿は感動的です。
魔法使いのハイタカは最後まで魔法を使わずに
アレンが闘いぬくのを見守ります。
「死があるから、人は一生懸命生きられるのだ」という
命をテーマにして問いかけるようなストーリーです。
![Gedo5 Gedo5](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/02/bfce84de768802e6b2a9165414a48fc8.jpg)
冒頭でアレンが父親を刺し、後半ではハイタカを刺し
いったいこの後、アレンはどう立ち直るのだろうか。
悪魔に魂を奪われてしまうのだろうか・・・。
ハラハラと切なさでいっぱいです。
「死ぬことがわかっているから、命は大切なんだ」
「命を大切にしない奴なんか大嫌いだ」
心打たれるセリフか次々と続きます。
![Gedo6 Gedo6](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/e6/d21f72d7a6955194b374d4cfaf0ff02e.jpg)
また宮崎吾朗氏が作詞した
挿入歌やエンディングに流れる主題歌の言葉も
ひとつひとつ心に沁みてきます。
「命の重さ」を謳いあげた素晴らしい作品に出会った想いです。
若者にも是非観て、考えてほしいと思いました。