文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

放送大学面接授業(沿岸海域環境の保全と再生)

2010-11-21 18:20:50 | 放送大学関係


 昨日の記事でもちょっと触れたが、昨日今日と、放送大学の面接授業だった。題目は「沿岸海域環境の保全と再生」。一言で言えば、「里海」をどのようにして保全・再生していくかということだ。

 「里海」というのは、まだ新しい概念であるが、国際的にもだいぶ認知されてきたようである。「里山」と言う言葉は良く知られているが、その海版と思えば良い。

 私は山育ちのため、子供のころはそれほど海に親しんだ覚えはないが、それでも年1回は行っていた潮干狩りはとても楽しかった。あのころの海は、多くの命で溢れていた気がする。しかし、今はどこでもかっての面影はない。

 瀬戸内海は、閉鎖海域の中では、世界的にも稀な「豊穣の海」である。しかし、高度成長期には、ご存じの通り、汚染が著しかった。しかし現在は、各種規制が行きとどいており、瀬戸内海はきれいな海となっている。ところがそのことがかえって問題となっているようだ。

 どこまでも透き通った海に私たちは憧れるが、「水清くして魚住まず」の例え通り、そのような海は、魚たちの餌となるプランクトンが少なく、「痩せた海」なのである。プランクトンが生育するためには、適度な栄養塩が必要だが、瀬戸内海の栄養塩濃度は年々低下し続けているという。ゴミや有害物質は困るが、海はただ透き通っていれば良いというものではないらしい。

 海だけではなく、山や川も含めて、自然は大きなシステムなのである。木を見て森を見ずでは、なかなか有効な対策は出てこない。システム全体を考えて取り組んでいかなくてはならないということを感じた。




 ところで、こちらは、放送大学広島学習センターが入っている広島大学千田キャンパス内にある「広島女子高等師範学校の碑」。1952年(昭和27)に廃止となったが、全国で3番目につくられた「女子高等師範学校」で、現在の広島大学の源流のひとつのようだ。



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