文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
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電気柵の使用規制強化が必要

2015-07-20 18:17:27 | オピニオン
 19日に、静岡県西伊豆町で電気柵により、7人が感電し、うち2人が亡くなったという。疑問なのは、あちらこちらで、あまりにも安易に電気柵が設置されているという状況だ。

 昔、京都へ行った際に、観光地に近い、人がよく通るような道のそばに電気柵が設置されているのを見た。一応、人が容易に這入れる場所に設置する場合には、「感電注意」などと表示する義務があるようだが、標識を付けておけばよいというものではなかろう。おまけに夜は、いくら標識があってもそんなものは見えない。

 通常は、人体に影響を与えないような、専用の電源装置を使用しているというが、これとて、心臓が悪い人が触ったらどうなるのか。たとえ、人体に影響がないにしても、何かの拍子に、感電するような設備を野放しにしておいてよいのだろうか。

 そもそも、人が容易に這入れる場合を認めているのがおかしい。電気柵を使う場合には、その外にもうひとつ柵をめぐらすなど、人が容易に這入れないようにするべきではないのか。

 今回の事件は、設備的にも問題があるように思える。安全のための技術基準を整備し、違反していないか、定期的に検査を行うことや、違反者への罰則を強化するなどの対策が求められる。
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