3週間で身体と心が劇的に変わる 最強ボーンブロス食事術 | |
クリエーター情報なし | |
集英社 |
・ケリアン・ペトルッチ、(訳)福井久美子
本書のタイトルにある「ボーンブロス」という単語、あまり聞きなれないかもしれないが、英語で書くと"bone broth"。"bone"は骨、"broth"はスープなので要するに「骨のスープ」のことだ。アメリカでは、この「骨のスープ」を使ったダイエットが大ブームになっているという。
「ボーンブロス」を使ったダイエット法は意外とシンプルなものだ。3週間を単位として、1週間に連続しない2日だけ、基本的には「ボーンフロス」だけを摂取できる「プチ断食」を行い、その他の日は、「ボーンフロス」と特定の「OK食品」のみ食べても良いというものである。
この「OK食品」というのは、主として、肉や魚などの動物性タンパク質からなる食品と、野菜・果物から構成されており、通常主食となる穀類など炭水化物を含んだものはダメなようだ。3週間を過ぎると、この規制は緩和されるが、8割は「OK食品」の摂取を維持しなくてはならないようである。
本書は、この「ボーンブロス」を使ったダイエット法、効能、摂取可能な食品と取ってはいけない食品、「OK食品」を使ったレシピ、行う際の注意事項などが詳しく解説されている。
ひとつ思うのは、アメリカ人って、元々カロリーを摂り過ぎなんじゃないかということ。時折テレビで、自分では動くこともできないくらい肥満した人が出てくるが、あれを視ると、日本のおデブタレントと言われる人たちがスリムに見えてくる。日本人も西洋食を食べるようになってから肥満が増えてきた。しかし幕末の風俗を写した写真などを見ると、太っている人が写っているのは見たことがない。
結局、アメリカ人が全部日本食に切り替えたら、他に何もやらなくても、肥満問題などいっぺんに解決しそうだと思うのだが。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。