どうせ片想いで終わりますけど? (幻冬舎単行本) | |
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幻冬舎 |
・森もり子
本書は、色々とこじらせてしまっている、極めて面倒臭い女子であるもり子のお話だ。4コママンガ形式で話が続いていくのだが、正直なところ絵の方はそれほどといった感じかな。それとも「ヘタうま」とでも言えば良いのだろうか。
ところでこのもり子だが、大学に入学して1週間、理想の男子だというゆう君と出会ってしまう。それ以来、彼女の脳内は「ゆう君」一色。
少し前に、「脳内メーカー」というものが流行した。今でもあるので、試しに「もり子」と入力してみた。全部「ゆう君」で埋まりそうな感じだが、さすがに入力してない名前は出てこない。でも頭の中は「疲」一色。もり子ちゃん、相当「ゆう君」のことで疲れているようだ(笑)。
帯には「異常行動連発」とある。確かにヘンな娘だが、私の目からはギリギリセーフ。ストーカーとか、サイコとかじゃないので実害はない。逆にヘンな行動で友人たちにエンターテインメントを与えて楽しませているくらいだ。
でも、俗に「人の不幸は蜜の味」というものの、このもり子が繰り広げるドタバタを、エンターテインメントと見なしている友人たちも、なんだかなあという気がするのだが。
確かに、もり子の行動は、傍から見ていると面白いんだけど、いったいこいつら何しに大学に行っているんだという疑問も。大学いったら、ちゃんと勉強しようね(笑)
☆☆☆
※初出は「本が好き!」です。