文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
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書評:Wait, What?(ウェイト、ホワット?) ハーバード発、成功を導く「5つの質問」

2018-05-10 09:32:05 | 書評:ビジネス
Wait, What?(ウェイト、ホワット?) ハーバード発、成功を導く「5つの質問」 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
クリエーター情報なし
ハーパーコリンズ・ ジャパン

・ジェイムズ・E・ライアン、(訳)新井ひろみ

 本書はハーバード大学教育大学院長の著者が卒業式に行ったスピーチを基にしたものだという。卒業式のスピーチが動画でインターネットに公開され、それがハーパーコリンズの編集者の目に留まり、本として出版されたとのことだ。それは「良い質問」をするための5つの鍵。言い換えれば、何か質問をしようとする時に、効果的な質問をするための5つの問いである。

 語られるのは次の5つ。

1.Wait,What?(待って、それ何?)
2.I Wonder・・・?(どうして~なんだろう?)
3.Couldn't We at Least・・・?(少なくとも~はできるんじゃないか?)
4.How Can I Help You?(何かできることある?)
5.What Truly Matters?(何が本当に大事?)

 これらについて各一章を割いて、例を交えながら詳しく語っている。通常の質問をするような場面のみならず、交渉のときなどにも使えるものも多い。

 私はよく講演会を聴きに行くが、最後に質問の時間があることが多い。質問される内容で、これはいい質問だと思ったことはほとんどない。質問のための質問のようなものも結構多く、中には質問と言いながら、自分の意見を長々と述べる人間もいる。いい質問をするというのは本当に難しい。本書を一読すれば、効果的な質問を行うためのフレームワークのようなものが形作られるのではないかと思う。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

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