本書は約15年間整体をしてきた著者の経験を元にしたものである。私も最近寄る年波のせいか足が少ししびれるようになった。それが少しでも改善すればとの思いから、本書を読んでみようと思った。
体のゆがみから様々な不調が発生する。だから体のゆがみを直せば不調が改善する。このことは多くの整体師がいることから理解できるだろう。
ただ、本書にあるような共鳴法整体とかそれを著者が発展させた共鳴ゆび整体というのはデータ不足だと思う。言っておきたいが、それらを否定するつもりはまったくない。人間の体は不思議なものだ。まだまだ分かっていないことの方が多い。
施術を受けた母数も良く分からない。少なくともきちんと母数を確保して、片方はこの方法、もう片方は違う方法で比較し、ちゃんと統計処理をしないといけない。ブラセボ効果でなく、実際に効果があることを証明しないと私のような理系人を納得させることは無理だと思う。一番いいのは誰もが納得できるような理論でそうなるのかを示すことだろうが、今の科学ではたぶん無理だと思う。だから次善の策としてデータを積み重ねるという訳だ。
ともあれ「鰯の頭も信心から」と言う言葉もあるように、これをやることにより不調が解消されるならそれでいいと思う。本書に掲載されていることをやるのにお金はかからないし、時間もそれだけかからないからだ。
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