晴れ、0度、福岡
福岡の街は、時に博多とも言われます。空港は、福岡空港、昔は板付とも言っていました。鉄道の駅名は、博多駅。地元の人でなければ、同じ街だとは認識しにくいかもしれません。
福岡市の中心部に那珂川、という川が流れています。その川を挟んで、城下町の福岡、商人の街博多、に分かれているのです。福岡は、城下町であるばかりでなく、貿易港として古く商人の街でもあります。現在の博多区には、古刹が多く残るのは、そういう理由からです。
私の実家の菩提寺のすぐ真迎えにある神社は、櫛田神社と言います。福岡の総鎮社。地元の人は、櫛田さんと呼びます。大きなお祭りの山笠などは、全てこの神社が司ります。昨日の、節分には、博多の芸者さんや有名人を招いての恒例の豆まきでした。この前後2、3日は、鳥居が
このように、おたふくの顔になります。3つある入り口にそれぞれ、違うお顔です。高さが5メートル以上。この笑っている口のところを通り抜けると、商売繁盛、家内安全のご利益があるそうです。小さい私でも、ちょっとかがんで通らなくてはなりませんでした。
境内の中には、一年中、山笠が飾られています。お参りの人の言葉に、あれ?懐かしい言葉が聞こえます。広東語です。香港からの観光客が、大勢やって来ていました。おたふくの顔の前で代わる代わる、記念撮影。観光地なのですね。日本で、広東語を聞くと、とにかく嬉しくなります。普段は、香港人のザワザワした話し方が、気にかかるのですが、不思議なものです。今日の夕方は、もう香港です。それなのに、思わず香港の人に話しかけて、シャッターを押してあげたりしてしまいました。
これだけ寒いと、春を待ちわびる人の気持ちがよくわかります。田舎道を通っていると、
高菜の畑がありました。おうちで漬ける分だけかもしれません、このひと畝だけです。香港にも、同じような高菜漬けがあります。歩きながら、やっぱり高菜漬けも、元は中国かしら?などと考えてしまいました。おたふくさんにあやかって、今年もいい一年でありますように。