小雨、18度、96%
我が家の、和食のおだしはかつお、昆布におじゃこです。時折、干し椎茸や干貝柱も加わります。和食のおだしは、洋食のフォンに比べて取る時間が少ないので、この3つさえ常備していれば、お手軽料理と思っています。結婚して30年以上経ちます。3種の神器よろしく、この3つのおだしを常備し始めてずいぶん長い年月が過ぎました。
おかかは、鰹節からひきます。ここ4、5年、真空パックの鰹節を使っていましたが、有次の鰹箱を昨年求めて以来、また、鰹節を削る楽しさが増えました。なんといっても、香りが違います。その上、削節をそのままお野菜のお浸しにのせても、柔らかいこと。
昆布は、私の背丈ほどもある羅臼昆布です。利尻昆布の方が、スッキリとした透明感のあるだしがとれますが、羅臼のだしは、濃厚で、しっかりと昆布を感じます。粘り気も強いので、一度とっただしは日持ちがしません。5×10cm ぐらいに切っておきます。
だしじゃこです。じゃこの、頭とはらわたをとって、大きいものは2つに裂いておきます。だしじゃこによく似たものが香港の乾物市場にもあります。ずいぶん前に試しに使ってみました。お値段が日本製の10分の1でした。ところが、臭くて食欲減退させるような匂いでした。仕方ありません、鰹も、昆布もおじゃこも全て日本のもの使っています。
吸い物には、昆布とかつお。お味噌汁には、おじゃこ。煮物には、煮るものによって替えます。だしの素を、時折頂くことがあります。確かに便利ですが、準備しておいたかつおや昆布でだしを使っても、時間的にはそんなに違いがありません。切ったり裂いたり削ったりするのは、テレビでもみながら手を動かします。
ずっと続けて来たこのおだし、一口飲むと美味しいと思います。ところが、最近美味しいとは違った感情が、飲むたびに胸にわいてきます。あ~、幸せ。
きっと、年のせいでしょうね。おだしをとる時、くれぐれもケチらずに、たっぷり使いましょう。幸せを感じる、秘訣です。