チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

リキュールのデカンタ

2012年02月07日 | 身の回りのもの

 曇り、19度、96%

 私が、香港にやって来たのは、1980年代の終わり頃でした。今のように清潔な香港ではなく、中華とイギリス的なもの、明るさと暗さが混沌と入り交じった香港でした。まだ、イギリスの統治下で、香港島のセントラル界隈には、ヨーロッパの洋食器を扱う店が、7、8軒はありました。ヨーロッパの北から南まで、有名な窯はほとんど顔を並べていました。これを見て回るだけでも、ずいぶんと楽しく、お店の人に教えてもらうこともいっぱいでした。当時、30代の初めの私は、欲しいものも一杯でした。

  この、アンデルセンの人魚姫が描かれたリキュールのデカンタ、はて、コスタボダで買った物か、ロイヤルコペンハーゲンで買った物か、ちょっと忘れてしまいました。きっと、ロイヤルコペンハーゲンのガラス売り場だと思います。どちらかというと、ぼってりした厚めのガラスで出来ています。同じデカンタで、絵柄がたくさんありました。

  裏にも絵があります。買った当初は、アルコールを入れて使っていたのですが、お酒にうるさい家人が、コルク栓に通っている引き手の隙間から、アルコールが蒸発するというので、ずっと仕舞っていました。実はすっかり忘れていたのです。台所の高い戸棚の奥に、ぽつんとありました。一輪挿しにしては、下の重みがありすぎます。どうも使い道が思い浮かびません。

 不思議とこれを手にしたとき、自分の30代のときの気持ちが胸に蘇ってきました。しばらく、手元に置いて、あの頃のことをもう一度見つめ直しましょう。

コメント
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