雨、9度、94%
香港で簡単に手に入るパン用の強力粉は、地元のスーパーに売っているアメリカ産のものです。値段も手頃、ところが残念なことに美味しくないのです。イギリス、タイ、日本、韓国、入手可能なものは試してみました。一番美味しいのはやはり日本のものでした。値段は、一番高いのですが。
よその国を旅しても、必ずスーパーマーケットで粉の棚の前で立ち止まってしまいます。粉は重たいので、持ち帰ることは稀です。そういう私を見ているので、家人が先日の帰国の際、パン用の強力粉を買って来てくれました。
いつも使うカメリアと並んで売っていたものだそうです。CGC、スーパーの開発商品です。日本にいると、カメリアばかりでなく、イーグルや東京製粉のもの、果ては、国産小麦粉を使ったものまで選択肢が一杯です。さて、サンドイッチと連呼する家人のためにプルマンローフを焼きました。初めて使う強力粉の時は、プルマンローフを焼いて、粉の持ち上がりや味、匂いを比べてみます。
一次発酵の時の様子で、その粉が膨らみ易いかどうか判断します。このCGCの粉は、持ち上がりはいいようですが、香りが今ひとつです。この香りは、焼き上がりの香りではありません。こねて行くうちに生地が熱を持って、発する香りです。
家人のいうサンドイッチ、朝や昼の軽いサンドイッチではなく、夕食にいただく、白ワインと一緒に味わうサンドイッチです。そんなわけで、薄く薄くスライスします。
CGCの粉は、カメリアよりも、香りや味の深みには劣りますが、柔らかくし上がりました。そのうえ、こねるときに扱い易いように思います。甘みの強いパンや調理パンには向いています。
次回のプルマンローフは、韓国製の強力粉で焼いてみることにします。