チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

モモさんの背中が好きでした。

2017年05月03日 | もも

曇、17度、78%

 モモさんは9ヶ月で我が家にやって来ました。香港大学のある街のペットショップで初めてモモさんを見たのは13年前の5月です。通りに面したショーウィンドーに背中を向けて座っていました。4ヶ月のモモさんを抱かせてもらいました。暑い夏が過ぎ9月に入って、またその店の前を通ると、パグがウィンドーに背中を向けて座っています。「もしかして同じパグかしら?」聞けば月齢9ヶ月です。このままでは殺処分されるかもしれないと家に連れ帰りました。

 モモさん前立腺肥大の症状が出始めた3月初め頃から、耳が遠くなりました。あれ?と思うようになったのはあらぬ方角に私を探すようになってからです。家が広くなりましたから視界に私がいないと探します。台所で匂いのするものを作っていると、必ず台所にやって来ます。これは匂いに釣られてです。野菜を切ったりしていると匂いがないので台所の前を素通りして、座敷に向かいます。以前だったら野菜を切る音にも反応して台所で料理ができるのを待ちました。目はしっかりと見えています。台所の前を素通りするモモさんの背後から「モモ。」と声をかけても気がつきません。「お散歩。」といえばウ〜ンと伸びをするのに聞こえないのでハーネスを見せるとベットから起きて来ます。耳が遠いなと思うようになってからは、できるだけモモさんの前に行き目を見て話します。「買い物に行ってくるよ。」「ご飯は終わり、ごちそうさま。」と言って手を合わせると、それを合図に水を飲みに行きます。

 ある時ベットに寝ていたはずのモモさんが見えません。大きな声を出し「モモ。」と呼びますが聞こえるはずがありません。探すと玄関のマットの上で外の方を伺いながら座っているモモさんの後ろ姿が見えました。買い物に行ったと思ったのでしょうか、その背中がモモさんに出会った当初の背中と重なります。そっと後ろから抱きしめました。

 主人によく言いました。「モモさんの背中に惚れたのよ。」写真は、私を探して座敷の縁側で私を見つけた時のモモさんです。「見つけましたよ。」目が笑っています。

コメント
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