晴、16度、67%
ボラの卵を干して作ったカラスミが大好きです。台湾では薄く切った生の大根と一緒に炙った薄切りのカラスミをいただきます。ねっとりとした魚の卵の脂を生の大根がさっぱりとさせてくれる一品です。私は大根は食べません。もっぱらカラスミ専門です。しかもその食べっぷり、早い、多い。そんな私のカラスミ好きをご存知の台湾の主人の会社の取引先の方がいつもお土産の持たせてくださいます。高価なカラスミを一腹ではありません。大事に冷凍庫にとっておき、思いつくと出して来てパクパクと食べます。
昨今、カラスミのスパゲッティが流行したのだとか。イタリアでもカラスミのスパゲッティは実存するのだそうです。スパゲッティなんぞ好き勝手に作ればいいのですから、適当に冷蔵庫にあるもので作ってみました。ただしカラスミをいっぱい入れます。カラスミを切りながら塩加減を見るために、一切れふた切れお口に放り込みます。以前は塩がきつかったカラスミも最近は薄塩が多くなりました。ズッキーニとカラスミをソテーして、全粒粉のスパゲッティと合わせます。仕上げに生クリームを少々。そしてアクセントに山椒の実をパラリ。酸味と香りづけの山椒です。
一腹が少し残りました。塩味を見ると言っては口に放り込んでいますが、流石に数切れ残ったカラスミはクリームチーズを挟んで夜のワインのと一緒にいただきます。 クリームチーズはいろんな食材を自己主張しつつうまく受け止めてくれます。もう少しカラスミを残して置けば良かったと後悔。
今年の私の誕生日に主人が連れて行ってくれた有名なフランス料理のお店でも、カラスミを削ってアクセントにしていましたが、その量たるやほんのちょっぴりです。せめてカラスミの香りがするくらいは振って欲しかった。昨晩、新しいカラスミが到着しました。さて今度はどうやって食べようか?