雨、19度、94%
家の庭にはお歳のいった梅の木があります。2月ともなればいい香りの花をつけます。白梅です。今の季節には丸い実をつけています。この梅の実で梅仕事をするのが日本に帰ってからの楽しみの一つでした。
さて、この梅の木、一体何年もの間木の手入れをされていなかったのか?要するに枝ぶりを揃えたり、ひこばえを払ったり、おそらく10年以上放置されています。つまり伸び放題です。背は高く高くなって、枝も八方に伸びています。こ梅の下は薄暗いほどです。4月も終わり頃から梅の実が落ち始めました。大きさはありますがひ弱な梅の実です。年内には植木屋さんを頼んで、来年の梅の実に期待しようと諦めました。
そんな思いもあって、八百屋さんの店先に熊本産の梅の実を見つけた時は急いで買いました。まだ走りだそうで、お値段もお高いと知ったのは後のこと。砂糖漬けにしようか?梅酒にしようか?梅酒なら放っておけば美味しくなるはずです。手間いらずの梅酒を作ります。
八百屋さんから帰ってすぐに洗ってヘタをとりました。その間に保存容器を消毒します。煮沸消毒ではありません。食品用の消毒アルコールを瓶の中にシュシュと吹きました。知人は漬けるときのホワイトリカーで消毒するのだそうです。氷砂糖やお砂糖を使わずに蜂蜜だけを使います。 はちみつを入れたところで、ホワイトリカーを買い忘れているのに気づきます。急いで近くのスーパーに走ります。ホワイトリカーと並んでサントリーの果樹酒用のブランデーが売られていました。同じ35%です。すごく迷います。ちょっとお高いブランデーに決めました。透明な澄んだ梅酒にはならないようです。
梅の実を引き上げたら、何年も寝かせてみたいと思います。梅の出盛りには、砂糖漬けも作りたいと思います。香港でも梅の砂糖漬けを作りました。ところが苦味が強くて食べられませんでした。確かパンに入れて焼きました。日本に戻って来て初めての梅仕事です。