曇、9度、52%
コロナウィルスによる世界中での行動措置は様々な影響が出ています。逼迫することはマスクが足りない、なぜかトイレットペーパーまでない。食品の流通だけは滞っていないのはありがたいことです。これだけ人の動きの範囲が広がっている現在、世界中に病気が蔓延することは納得いきます。
昨晩の安倍総理大臣の緊急記者会見でもオリンピック開催を見据えた今後の措置でした。春休みに入る前から小さな子供達は自宅で過ごしている姿を見ます。私も外出を控えています。学校が休校処置をとるそのずっと以前から高齢者の施設では面会禁止が施行されていました。
2月の下旬だったと思います。義母の入所する施設から電話があり、よほどの用件でない限りは施設内に入ることも禁じられていると電話がありました。高齢者ばかりの生活する場です。デイサービスとは違い日がな一日過ごすそこに病原菌が侵入すれば大変なことになります。施設側は福岡市からの伝達という話でしたが、おそらく全国的に同じことだと思います。
施設からの細々した要件は全て私が受けることになっています。携帯のフェイスに施設の名前が電話音と共に出ると一瞬、「何事かしら?」と身構えてしまいます。先日、一本電話が入りました。義母が冬物の厚手のシーツを洗いたいと言っているけれどもクリーニングの規定の素材でないのでどうかして欲しいというものでした。「私が取りに伺います。」と電話を切りました。
かれこれ2週間ぶりに訪れる施設です。義母と会えないことは予め言われていました。玄関先で荷物を受け渡ししてくれるだけです。久しぶりに和菓子や細々と差し入れを用意して持って行きました。 入り口前には消毒用のアルコールが用意されています。インターホンで来訪を告げ、手を消毒して待ちました。大きなシーツの包みを抱えた事務の方が片手に体温計を持ち出てみえました。館内に入らなくても検温が義務付けられているのだそうです。荷物を受け取り差し入れをお願いしました。すると、その差し入れの袋もアルコールを振って消毒されました。
2日後、洗い上げたシーツを持って行くときにもトイレットペーパーや日持ちの良い菓子類を携えて行きました。私の検温、荷物のアルコール消毒は同じ手順です。
ガラス越しにはホールを行き交うご老人の姿が見えます。こうして職員の方が抜かりなく対策を講じることで、この小さな生活共同体の安全が確保されていると痛感します。久々の差し入れに義母が喜んだのは言うまでもありません。電話での声が上ずっていました。
我が家はペーパーもアルコールもまだ十分にあります。出かける時は車のみ、マスクは大勢の人がいるところだけ使用して節約です。「いつまで続くのかしら?」と不安がよぎります。観客のいない大相撲のなんと殺風景なこと。2003年のサーズが吹き荒れた香港を経験しています。じっと耐えて待てばまたいつもの賑やかさが戻って来るに違いありません。