晴、10度、50%
庭中、花芽や新芽が膨らみ始めています。葉が芽吹くのを、花が咲くのを待つ気持ちは一番幸せな時かもしれません。「木の芽」とも呼ばれる山椒の新芽のつき方は小さな丸い新芽が膨らみその中からたくさんの葉っぱの子供が顔を出す様子が面白く見て取れます。
山椒を幾度トランクに隠し入れて香港に持ち帰ったか、気候が合わないからか長くても3年しか持ちませんでした。山椒は気難しい植物です。冬になると丸裸に葉を落とします。暖かくなると丸い新芽が弾けるように葉をつけました。
今月初め、やっとほころび始めた新芽です。近くの古い山椒はすでに緑の葉をつけていました。焦るのは私です。 それから数日後、新芽自体が太って来ました。中にはあの独特の形の山椒の葉が丸まっているのを想像します。
この小さい新芽から何枚の葉が出るのかと、毎日観察です。 昨日の朝の写真、新芽全体が黄緑に染まって来ました。昨日の福岡は20度を越す陽気でした。夕方見た山椒は陽気に誘われてぐっと葉を広げて色付きが緑に変わりました。
摘むまでにはまだ3週間ほどかかるでしょう。新芽の香りは冬の間の滞っていた曇った心身を晴らしてくれるほど爽やかです。残さず摘み取った山椒の葉は幾分色落ちしますが冷凍庫で保存します。
月桂樹の花芽もチューリップももうすぐ開花です。私が夜寝ている間も小さな春の動きが庭に満ちています。