チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

エンブレム

2012年05月21日 | 身の回りのもの

曇り、25度、83%

 インド ニューデリーにコンノートプレイスという場所があります。インドの門よりやや北にあり、新市街ともいうべき放射線状の町並みです。この辺り、エアーラインの営業所も多く、両替、サリーを売る店、食べ物屋、お土産物屋と店が軒を連ねています。そんな店の中に、エンブレムを売っている店がありました。

 蛍光灯がともる、天井の高い薄暗い店にはおじさんが3人。ショーケースに並ぶエンブレムは、どれも新品には見えません。サンプルかと思っていると、その古い物もうってくれるというのです。注文すれば、新しいものも作ってくれるといいます。新しいものを見せてもらうと、色合いがケバケバしていて、しっくりときませんでした。そんな訳で、古いエンブレムをいくつか買ってきました。

    ジャケットのポケットをはがしたようなもの、出来上がってまだ形作られてないもの、いろいろです。

   デザインも、色合いも素敵です。Gパンのポケットに付けてもいいし、なんにも付いていないバックにペタペタもいいかもしれません。

  これは、私のゴルフバックに付けたものです。

 考えてみれば、インドは長いことイギリスの影響を受けてきた国です。エンブレムをジャケットの胸に付ける歴史も、同じくらい長いのかもしれません。それでも、このエンブレムの意匠は、色にしてもデザインにしてもインドらしいものです。イギリスの受け売りとは違います。私が住む香港、やはり、イギリスの統治下でした。オーダーでエンブレムを作ってくれる店もありますが、今ひとつ、いただけない色合いです。

 見出しの写真のエンブレムは、イギリスのポールスミスのものです。周りがほつれそうなまま、安全ピンでTシャツに付けてありました。

 これらのエンブレムを求めたのは、昨年のインド行きの時ではありません。ずっと前のことです。成長著しいインドのこと、コンノートプレイスに未だにこの店があるか、確かではありません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピカソを観る 香港

2012年05月20日 | 香港

晴れ、25度、93%

 香港、20年ほど前から5月になると、LE FRENCE MAYといって、フランスの文化を紹介するイベントが催されます。音楽、舞踊、食にいたるまで様々です。今年の私の目玉は、パリのピカソ美術館からのピカソの絵画です。

 20年も、こうしてLE FRANCH MAYが行われていますが、香港の絵画に関する意識は、音楽や舞踊に比べると低いように思います。大きな絵画展は、私が住んで25年のうちに3度だけでした。今回、48点の絵画に7点の塑像。香港で、こんな規模の絵画展を観ることが出来るとは思ってもいませんでした。

 公開される場所は、香港の中心部から東に入った沙田。香港文化博物館です。

  文化的なことに政府が力を入れ始め、香港の大きな町には、市民ホールが出来ました。ここもその一つ。沙田まで、久しぶりに電車で行くことにしました。

  以前のKCR,今は地下鉄と同じくMTRとよぶ路線で、このまま乗っていると、中国のボーダーまで30分で着きます。

 実は、沙田に来たのは、もう何年ぶりかです。 川の少ない香港ですが、広く大きな川が流れています。確か、人工の川です。来月末の端午節には、この下流で、ドラゴンボートのレースが行われます。レンガ色の屋根が、目指す香港文化博物館です。

 いささかびっくりしたのが入場制限、というか、まるで映画館のように入れ替え制です。私のチケット、 5月19日の10時となっています。つまり10時から12時までしか、館内にいることは出来ません。こんな絵画展初めてです。おそらく前回の印象派の絵画展で、信じられないくらいの行列を作ったからでしょう。

 開館少し前に着くと、入り口の前では近くの人たちが、太極拳をしていました。中華圏ならではの朝の光景です。昨日が初日、係の人も慣れていないので、英語での案内が全くありません。待っている白人の人たちは、不安そうです。ほんの少し広東語がわかる私は、結局通訳までしてしまう始末です。

 日本のように、整然と順路が決まっていて鑑賞する訳ではありません。みんな好きなように行ったり来たり。ペンを持ってメモをとっても咎められることもありません。流石に、撮影だけは、お咎めを受けます。そして、なにより背の小さな私が嬉しいのは、作品の前に、ロープがはって無いことです。絵の真ん前までいって、筆致まで、しっかりと観ることが出来ます。

 ピカソの全ての時代を網羅した作品の展示でした。代表的なのは、見出しの写真にもある、”ドラ マールの肖像”です。こうした簡略化された絵にいたるまで、いくつかの段階があるピカソの絵ですが、初めて、ピカソの点描画を観ることが出来ました。

 ”草上の昼食”、”トラックで遊ぶ子供”、’Dimanche(日曜日)“この3つの絵が、私の目に留まりました。

 7月22日まで展示されています。入場料は、香港$20。200円弱です。なんとも嬉しい値段です。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本を積む

2012年05月19日 | 日々のこと

小雨、24度、99%

 2つの本棚を処分して、我が家に迎え入れた本棚は一つ。しかも、皿棚といって、本来は皿を飾る棚だそうです。本を入れるための棚ではないので、仕切りの高さや数が、本には向いていません。当然容量は、全く少ない棚です。

 そこで、本の整理。捨てることもしました。捨てた本は、写真に撮って、フォトチャンネル’本’に納めました。今手持ちの本棚は、全部で4つです。全てに、本をギュウギュウに入れると、どうにか、入るかもしれません。でも、ギュウギュウは嫌いです。

 もう少し手元に置きたい本、スクッラップしたい雑誌など、狭い家のそこかしこに‘book corner'などと称して、本を積み上げました。

  私のベットサイドの出窓です。日差しがあたらない方に、気軽に読める本を積んでみました。

  こちらは、ベットの足元と壁の隙間。雑誌の山です。

  低い、エンリーベグリンのベンチの下に雑誌とカタログを積みました。この雑誌の奥には、以前から蓋付きのバスケットが置かれています。中は、食器棚に入りきらない器です。見出しの写真は、本棚と壁の隙間を利用して、本を積んでみました。

 本を積んでいると、部屋の雰囲気が雑然となるかと思いきや、なかなかこれがいいのです。もちろん一番下の本を取るためには、山崩しをしなくてはなりません。

 置いてる場所によって、何となく本のテーマを持たせてみました。本を読むことが仕事でもない普通の家庭でも、こんなに本が溜まって行くものです。久しぶりに、本を出しては、入れ、出しては、積みと、本を手にすると、この何年間の自分の軌跡みたいなものが見えてきます。家人と私の本の路線は違いますが、家人も、やはりいくつかの決まったテーマに沿った本選びです。

 後2カ所ほど、本が積めそうなところがあります。さて、どんな本を積み上げましょうか。おかげで、本棚は、適度な空間を保てそうです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヨーガン レールの小物入れ

2012年05月18日 | 身の回りのもの

 小雨、25度、98%

 今から35年ほど前の表参道、今のように賑々しくもなく、夜なんか暗かったように記憶しています。来日してすぐのヨーガンレールさんが、お店を持たれたのは、原宿駅に近いその頃の表参道でした。

 今では、生活に関するもの全てを、デザインするヨーガンレールさんですが、確か、元々はテキスタイルデザイナーだと思います。お店に入ると目に飛び込んで来る、プリンとのもの。 この生地は、ヨーガンレールさんのデザインです。今のものを知る人は、エッッと、思われるでしょうね。生地のパターンは今のデザインとは違いますが、洋服に関する考え方は変わっていないように思います。風をはらむような服作り。風をはらむような服は、どうも、私のような小さい人間には、着こなせません。それで、求めたのがこの小物入れと布張りのノートでした。

 35年以上前のものなのに、ちっとも古びれて見えません。宝石などを持たない私が、中に入れているのは、 人が見ればガラクタ。本人には、宝物です。

  B5のノートです。小物入れも、ノートも、上質の綿ローンで出来ています。こんなに時間が経っても、優しい手触りです。

 ヨーガンレールさん、テキスタイルのデザインが変わった今も、やはり、とても上質な生地を使っています。こうして見ていると、私も、ずいぶん昔から、布が好きだったようです。歳とともに変わるもの、変わらないもの。昔からの持ち物を見ながら、年を取ることもいいものね、と思うようになりました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルントシュトック

2012年05月17日 | パン

曇り、25度、95%

 どっちりと重いドイツパン。ライ麦粉を使うパンは、フワッとは焼き上がりません。最近の健康志向から、雑穀のはいったライパンまで出回っています。ライ麦粉の量が多いパンには、キャラウェイシードの香りが、噛みしめる度に口に広がります。

 ルントシュトックは、ライ麦を使わないドイツパンです。お砂糖も、バターも入れますが、その量は僅か。焼成は、蒸気をたてたオーブンで。つまりフランスパンのようにクラストはパリットします。 芥子の実をふって、アクセントに。

 日本では、芥子の実は、あんぱんや七味に入っています。あんぱんを食べる時に、芥子の実を味わうことがあるでしょうか?香港は、オースラリアやトルコから輸入された黒っぽい、ブルーポピーシードしか求めることが出来ません。この白い芥子の実は、日本で求めてきました。

 ブルーポピーシードは、ドッレッシングやケーキに使われます。ポピーシードケーキは、しっかりと芥子の実の香りと味がします。久しぶりに使う白い芥子の実。香りも、味も、黒い芥子の実より優しいようです。ライ麦粉を使わない、どちらかというと塩味の普通のパンには、キャラウェイシードのような強烈な個性を持たない、柔らかなものが合うようです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユーハイムのバームクーヘン 香港

2012年05月16日 | 香港

晴れ、25度、95%

 香港、トンローワン、日本人が一番集まる繁華街です。ここに、最後の一つになった日系デパート、そごうがあります。日系ですから、地下は食糧品売り場。エスカレーターを下りると、レジの長い行列に驚きます。そして、そのずっと左手にまた行列が。こちらは、ドンクのパンを買う人たちです。最近、その横にもう一列、長い長い行列ができました。ユーハイムのお店の行列です。皆さんのお目当ては、焼きたてバームクーヘン。

 お店の中には、立派な機械があって、バームクーヘンを何本も焼いています。お店の作りも、日本的で清潔、品よく出来ています。私は出先で、ユーハイムのバームクーヘンをよくいただくのですが、家人は、こんなお店が出来たことすらご存知ありません。デパートなど、滅多に行かない人です。私ばかりいただいては申し訳ないと思い、先日、この行列に並んでみました。待ちくたびれないように、試食のバームクーヘンが置いてあります。私の前の方など、3個も召し上がりました。私も、一つ口にポイ。

 長いこと並んだのに、私が求めたのは、切り売りの4切れ。だって、二人分の朝ご飯ですから。パッケージも、シックでいいですね。

  朝食に、バームクーヘン。昔のユーハイムのバームクヘンはこんなじゃなかったね、とか、インドネシアの千層ケーキもおいしいね、とか朝から話が弾みます。もちろん、テーブルの上の甘い香りに、ただならぬ気配で、 お待ちかねの方が、もう一人。歯なんか出しちゃ、いけませんよ。忘れてないから。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミルクカード

2012年05月15日 | 香港

晴れ、26度、88%

 朝、走って帰ってきて、まず飲むのは、一年を通して、暖かいミルクコーヒ−?コーヒーミルク?暖めたミルクで、インスタントのコーヒーを溶いたものです。ミルクは好きですが、いつの頃からか、真っ白いミルクが飲めなくなりました。このミルクコーヒー、世界中どこにいても、朝の私の決まり事です。つまり、ミルクは必需品。

 ある夕方、何気なく冷蔵庫のミルクのパックを手に取ると、あらあら、明日の朝の分が足りません。パグ犬モモさんの散歩のついでに、ミルクを買うことに。

 散歩コースはモモさん任せ、スーパーで並ぶより、コンビニで買おうと思っていました。香港のコンビニエンスストアー、セブンイレブンとサークルKの2チェーンだけです。ここ数年、小さな路面のスペースに、雨後の筍のようにコンビニが出来始めました。ところが、日本のコンビニなどに比べると、品揃えはお粗末です。それでも、こんな時は便利。

 通りかかったサークルKの中を覗くと、お客は一人もいません。最近コンビニに犬は立ち入り禁止。まあ、ミルクだけです、大目に見てくれるでしょう。モモさん連れて、ミルクをひとパック、レジに出しました。レジのおばさん、ミルクカードは?と聞きます。ミルクカード???何のことか解らない私を察して、ミルクカードを作ってあげると、出してきたカードに、スタンプを一つ、ポン。

 説明によれば、5本ミルクを買うと6本目は無料になるそうです。

マイレッジにしても、ポイントを貯めることも、どうも苦手な私ですが、ミルクは必需品なので、このカードを握って、サークルK通いが始まりました。ところが便利なはずの、コンビニですが、このミルクカードが使えるのは、一部のサークルKだけなのです。その不便を押しても、なぜか、ミルクカードを持って、サークルKを目指す今日この頃です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たこ飯

2012年05月14日 | 料理

曇り、29度、76%

 熱々のオリーブオイルで、ニンニクを炒める時のあの香りに魅せられて、30年。食欲以上のもっと、五感に近い何かを感じます。

 その、ニンニクオリーブオイルで、ゆでたこの薄切りを炒めて、洗っておいたジャポニカ米を透き通るまで炒め、米と同量の水を足して普通に炊いた、たこ飯。

 たこからいいだしが出ています。 たこの赤みがほんのりとご飯に移って、いい感じです。このたこ飯、洋風にも、和風にもいい付け合わせになります。

 和風の時は、薄口醤油と日本酒で味付け、洋風の時は、ひとつまみの塩に白ワインで味を付けます。お鍋で作るので、15分もあれば出来上がり。

 たこにニンニク、そして、オリーブオイルにジャポニカ米。さらっと固めに炊き上げれば、イタリア人も喜びそうなリゾットです。 でも我が家は、ふっくらご飯に炊き上げていただきます。

 オリーブオイルとニンニクに感謝。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月桂樹

2012年05月13日 | 日々のこと

晴れ、27度、90%

 我が家の月桂樹、8年ほど前に求めました。オーストラリア産。当時、まだ、香港では珍しかった月桂樹です。輸入物でもあり、お値段はびっくりするくらい高かったのですが、エイとばかりに求めました。

 ヨーロッパのホテルの入り口の両脇を飾る、こんもりと刈られた月桂樹。あの姿に憧れてのことです。もちろん、葉っぱは、お料理にも使えますしね。

 3月頃に、たっぷりと有機の肥料を与えたのが功を奏したのか、柔らかな新芽をたくさん付けました。食卓に座った家人が、きれいな花が咲いてるね、と仰ったほど優しい緑の新芽でした。気温が上がり始めると、瞬く間に枝を張り、葉がミッシリと重なり合っています。気温、湿度ともに高い香港では、風通しの悪い植物にはすぐに害虫が付きます。暑くなって、枝を払うのは考えものですが、思い切って7、8本切りました。

 切ってみると、枝振りや新しい葉が何ともいえずいい趣です。

  しばらくは、部屋のここかしこに、 生けておくことにしました。はらった枝の根本についていた葉は、早速、梅パンを焼いた後のオーブンで 

  乾燥させました。余熱を利用するだけで、乾燥出来ます。その上、オーブンの庫内の匂いもスッキリとなくなりました。

  大きな素焼きのポットに蓄えておきます。月桂樹の葉は、洋風な料理ばかりでなく、甘みをあまり加えないお醤油との煮込みものにも合います。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅パン

2012年05月12日 | パン

曇り、25度、93%

 初めて梅仕事をしました。作ったのは、簡単そうな梅シロップ。ただ、梅と氷砂糖を入れておいておくだけのものです。 10日ほどで、氷砂糖が溶けたので、梅をシロップから引き上げました。 シワシワな梅です。この梅は、ジャムにするといいというのですが、どうも気乗りがしません。捨てることもしたくないので、そこは主婦、使い切るためにパンに入れて焼いてみました。梅パン。

 梅は甘いのですが、酸味よりやや苦みを感じます。パンに入れる砂糖は減らして、強力粉は、久しぶりにタイの強力粉を使いました。

 梅のみは、小さく刻んだのですが、実というより、皮ばっかり。水からこねるので、こねている間、香りはたちませんでした。ところが、焼成する段になると、5分を過ぎた頃から梅の香りが部屋一杯です。

  梅パンなるもの、作るのも食べるのも初めて。

レーズンとは違います。カラントの干した実を入れたのに似た感じです。苦みを感じるので、コーヒーや紅茶より、優しい緑茶が合いそうです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする