チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ハーブの畑

2018年05月11日 | 庭仕事

晴、12度、64%

 庭造り1年生、やっと1年回って少し植物の四季が理解できるようになりました。少しずつですが、庭をこうしたい、ああしたいという構想も出来てきつつあります。ただ一箇所、帰国前からの夢だったハーブの畑だけはすでに思うような形になってきています。香港では気候的に育たないハーブもありました。その上、プランターしかありませんでした。

 昨年からハーブの一角だけは、少しずつ手を入れていました。びわの木の下、1メートル四方に届かない大きさです。雪も降り寒かった冬でしたが、パセリ、イタリアンパセリ、オレガノ、タイムは雪をかぶって冬を越しました。暖かくなり始めると、勢いをつけて新芽を伸ばします。ミントは香港で育てていたものを主人がこっそり持ち帰ってくれました。春になって待ってましたとばかりに芽を出しました。そして、どうしたことか普通のミントの5倍もある葉っぱをつけています。 まるでおばけミントです。春になってディルとルッコラを植えました。小ねぎに至っては買ってきたわけぎの根っこを埋めていただけです。咋秋遅くに種を蒔いたコリアンダーは双葉のまま植木鉢で冬を越しました。この畑に下ろすとみるみる成長しました。数日前、本葉が4つになった大葉を植え込みました。あとはバジルが本葉4枚になるの待って植え込むのみです。共生が難しいチャービルやタイムは鉢植えにしています。庭の真ん中には大きなローズマリー、東の隅にはローレルと山椒があります。

 びわの木の下ですが、1日を通してよく日が当たります。ハーブは雑草と思っていますから、香りを飛ばさないように水遣りもこまめではありません。このハーブのおかげで私の食卓はいつも緑があります。タイムのピンクの花が咲きました。 こんな小さな花にもミツバチが寄ってきます。タイムの蜂蜜は癖のない味であのタイムの香りをまとっています。盛夏になればバジルも大葉も成長して、緑がまだ深くなります。 朝、寝室のカーテンを開けるとすぐに目に飛び込んでくるハーブの緑、風が吹くとかすかにハーブたちの香りの合唱です。やっと手に入れたハーブの畑です。

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岸田劉生随筆集

2018年05月10日 | 

晴、11度、70%

 香港から持ち帰った本は3分の1ほどに数を減らしました。30年間も同じ土地で暮らしましたから自然と本も溜まります。整理するのに随分と勇気がいりました。また読むだろう本が残る一番条件です。持ち帰った本はやはり時折広げます。探しても見つからない本は始末してしまった本です。文庫本を買わなくなって久しくなりますが、1冊真新しく見える本があるのが気になっていました。「岸田劉生随筆集」です。開けてみると読んだ記憶がありません。まとまった雨の合間合間で読み進めました。

 岸田劉生、洋画家です。ご自分のお嬢さんを描き続けた「麗子像」が有名です。画家が書く本とはと思い手に取ったのかもしれません。あちこちに掲載された文を寄せ集めた本です。出だしが明治の終わりから大正期の銀座の話です。銀座生まれの岸田劉生です。新聞連載のこの「新古細句銀座通」を読み進めていると画家が書いたものだとは思われない文章の面白みでずんずん読み進みます。そのあと画論が展開されます。洋画論、中国の南画、北画、果ては洋画にまで及びます。現代の文章とは違う書き言葉ですが、それさえも懐かしさを覚えます。

 今も画家でありながら本を書く人、作家でありながら絵を描く人、才溢れる方がいますが、時代もあったのか岸田劉生の二つの才能はケバくありません。おっとりとしています。

 実はこの劉生の本に並んで、先日訪れた鎌倉の鏑木清方の文庫本がありました。 数年思い続けてやっと訪ねることができた鏑木清方の美術館。ところがどうして日本画の鏑木清方を知るに至ったかを思い出せないでいました。この2冊の本を見た途端、「あっ、そうだった。」「鏑木清方随筆集」を読んだのが清方を知るきっかけでした。続いて「明治の東京」を読んだに違いありません。「鏑木清方」を作家と捉えて知ったのです。このあとやっと古本屋で手に入れた清方の「こしかたの記」2冊。画家の書いた本です。清方の文章は流れるように進みます。そして、劉生同様、2つの才能がどこかで一つになるのを感じます。絵画に見られる筆致は、人柄を表すものでしょうか。

 画家の書いた本は読みたいと手に取りますが、作家の描いた絵をわざわざ観に行こうとは思いません。なぜかしら。

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雨の庭から

2018年05月09日 | 

曇、14度、82%

 福岡は3日間も雨が降りました。雨脚のきつい時も多く、風もよく吹きました。朝の水遣りだけはサボれます。移植したい苗がありこの雨の間にとカッパを着て穴を掘りました。気温も低めです。この雨でしっかり根付いてくれたらと願います。

 雨でもお散歩に行くココさんと歩いていると、よそのおたくの庭も早春とは違い花が咲き、緑が濃くなってきています。昨年も同じ道を散歩していたはずなのに、よそのおたくのクレマチスも薔薇も気付いていなかった自分に驚きます。実は近くに大きな桜がある家がありますが、その桜ですら今年そこにあることに気付きました。一年前、30年ぶりの日本の春だと喜んでいたはずなのに、心はモモさんが思いがけず逝った後で虚ろだったことを知ります。 

 帰国早々に頂戴したクリスマスローズ、この花も20年近く前に刺繍で知りました。日本で流行る随分前のことです。濃い紫の花がついた苗を送ってくださいました。すぐに植え付けたものの、気付けば花は終わり、葉っぱばかりのクリスマスローズでした。今年も花をつけてくれました。赤紫の花が寒い頃から咲きました。春が来ると、花色が次第に薄くなって行き、昨日見ると葉っぱに同化してしまったような白緑に変わっています。葉の勢いに隠れるように咲いていたクリスマスローズを部屋に挿しました。クリスマスローズも人気が高いとあって改良型の色とりどり、花びらの形もフリル、花も大きなものが出ています。この一番原種に近い素朴なクリスマスローズが好きです。私が刺繍した花とそっくりです。

 風の強さでつぼみの薔薇が庭に落ちていました。風に揺すられて、葉っぱまでもがカサカサです。水に挿してやっているとふっくらとつぼみが開きました。 

 30年のブランクがある日本の生活、あまりにショックだったモモさんの死、少しずつですが生活が地に足を付けてきたと感じています。雨の日はゆっくりと考え事ができる時間が持てます。

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ラトビアのチーズ

2018年05月08日 | チーズ

曇、17度、90%

 主人は香港から私のお土産にいつもどっさりとチーズを運んできてくれます。福岡ではチーズの選択肢が少なく、一口サイズでもいいお値段です。今回は瓶入りのチーズボールと書かれたまん丸のチーズが目を引きました。フェタチーズのオイル漬けではなく、普通のチーズのようです。どこの国のチーズかと思えば、「ラトビア」と書かれています。「ラトビア」?リトアニアに近い国だとは思いますが、念のため確かめました。やはりバルト海に面する小さな国です。バルト3国、ソ連から独立した国です。

 オリーブオイルと書かれていますが、さっぱりしたオイル漬け、かすかにレモンのような爽やかな香りがします。チーズはクリームチーズのようです。サラダに合わせるのにちょうどのサイズです。

 ここ2日雨が続きました。雨が降れば朝一番の庭仕事、水遣りをお休みできます。でも一つ、傘をさして庭に下りてする仕事があります。ハーブの花芽摘みです。暖かさで勢いづいて成長するハーブたち、すぐに花芽をつけます。花が開くとハーブの香りも味もすぐに落ちてしまいます。柔らかな花芽がつくと指でひねって取ります。イタリアンパセリ、パセリ、コリアンダーそしてディル。この花芽、葉っぱの部分より香りが優しく、少し甘みすら感じます。花芽が少ない日は庭でそのまま花芽を口に入れます。多い日は私のサラダに。

 ハーブの花芽と「ラトビア」のまん丸いチーズを合わせました。 レモンが香るオイルがそのままドレッシング代わりです。花芽の癖のなさと軽いチーズとがよく合います。

 「ラトビア」の草を食べた牛の乳からできたチーズです。行ったこともない「ラトビア」を思います。このチーズを作る「バルティックデイリーファーム」は数種類のチーズボールのオイル漬けを作っているようです。ラトビアの人たちはどうやって食べているのかしら。

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掘り立てたけのこ、ひろうす、花さんしょ

2018年05月07日 | 日々のこと

雨、19度、96%

 朝早くから掘ったたけのこをその日のうちに湯がいて、わざわざ送ってくださる友人がいます。「送りますよ。」と連絡を受けると心待ちにします。季節のたけのこです。湯葉と炊き合わせようか、わかめもいいなあ。それに主人ももうすぐ帰ってきます。

 友人からメールが入りました。「城南郵便局から配達のために持ち出されてますよ。」あと1時間以内には我が家に到着です。4月から配達のおじさんが替わりました。以前のおじさんは3月最後の配達の時に「明日から所属の郵便局が変わります。下川さん、お世話になりました。」とご挨拶。お世話になったのは私の方です。そんなことを思い出しながら、インターフォンをチラチラ。

 クール便を開けると、ジップロッックに水に浸かった大きなたけのこがたくさん。「重たいわ。」そして大きなひろうす、ガンモです。福岡ではひろうすは手作りするか、デパートに行かないと売っていません。キッチンペーパーに包まれたさんしょ、よく見ると花さんしょまで付いています。たけのことひろうすの炊き合わせ、それにたけのこの穂先の柔らかいところをお刺身に、とメニューが浮かびます。

 歯の調子が悪いと言って帰ってきた主人に、柔らかいところだけを選んでたくさんのおかかでたけのこを炊きました。大きなひろうすもそのまま炊きました。さんしょをパンと手のひらで叩いてのっけます。春の香りが広がります。

 たけのこも美味しい。ひろうすにはびっくり、主人が「これは何?」と聞きます。銀杏ばかりか百合根がたっぷりと入ったひろうすです。百合根がねっとりと口に当たります。百合根入りのひろうすは初めてのものでした。さんしょを噛めばさっぱりと口が爽やかに。

 次の日は向付にちょっぴりたけのこのお刺身を。思った通り、主人はお代わりします。写真を撮り忘れています。日本の春の美味しいものをお腹いっぱいいただきました。

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ポリジといちご

2018年05月06日 | 庭仕事

曇、17度、66%

 いちごを植えたのはひと月前です。「桃香」という名前のいちごです。桃の香りがするいちごだそうですが、私がこれを選んだのは「モモ」とついているからです。ランナーを伸ばして増えていくいちごは、小さい頃、毎春「いちご狩」に行った鹿児島のいちご農家を思い出します。当時はいちごは春から夏の果物でした。今のようにクリスマスが出荷のピークではありませんでした。

 いちごを買う時、一緒に「ポリジ」の小さな苗を買いました。「ポリジ」は花を砂糖漬けにしたり葉っぱをサラダにしたりするハーブです。この「ポリジ」はいちごと相性のいい植物「コンパニオンプランツ」でもあります。「ポリジ」の花はミツバチを集める力があります。いちごを植えた頃、庭の真ん中のミツバチを集めていたローズマリーの花は種になりました。いちごの人工授粉なんて面倒だと「ポリジ」を植えました。

 いちごのそばに「ポリジ」を植えて水遣りをしただけのひと月、「桃香」が色付き始めました。 

 「ポリジ」は買った時は小さな苗でした。もう一株買おうかな?と思ったほどだったのに、いちご同様、見る間に成長して産毛の生えた花をつける突ぺんが重たげに首を垂れています。 小さなブルーの花は次々に咲きます。庭で見ていると確かにミツバチはまず「ポリジ」に近寄ります。そしてお隣のいちごにご挨拶。

 いちごを植えた頃と違い、今は「レモン」「バラ」「タイム」が花をつけているので庭は再びミツバチのブンブンが聞こえます。「コンパニオンプランツ」を色々試しています。同じ畑に植えると実の付きが良くなったり、味が良くなる組み合わせ、害虫から守ってくれる組み合わせ、ただいま観察中です。相性のいい組み合わせがあれば当然悪い組み合わせもあります。

 午後から雨が降るそうです。昼前には色付いたいちごをモモさんにあげようと思っています。

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月刊雑誌の発行日

2018年05月05日 | 日々のこと

晴、13度、62%

 朝刊の下の方にその日発売される月刊雑誌の広告が載っています。この記事を読みたいと本屋へ向かいます。ところが本屋の店頭に雑誌がありません。お店の人に尋ねると、決まって2日後には来ますとおっしゃいます。いくつかの雑誌が発行日より遅れてここ福岡で発売されると気付いたのは日本に帰国して数ヶ月経った頃でした。香港に行く前、一時福岡に住んだことがあります。30年以上前です。でも、月刊雑誌は朝刊に広告が載る日、毎月の発売日に本屋の並びました。今では日本中輸送が当時より発達しています。それなのになぜ、2日も遅れての発売になるのか腑に落ちません。福岡がそうですから、九州のさらに南でも同じことでしょう。日本の中心部に住む人はご存じないことだと思います。

 月刊雑誌の発行日に雑誌を手に取りたいと思えば、版元に直接定期購読を申し込むといいと知ります。でも雑誌ですから時には立ち読みだけで済ませてもいい月もあります。そこでここ数ヶ月、絞って2つの雑誌の定期購読を始めました。発売日のお昼過ぎにはポストに入っています。送料は2つとも無料です。忙しくてその日のうちに読めないこともありますが、発売日に手元にあるということだけで、スッキリします。個人に発売日に送ることができるのになぜ大量に仕入れる本屋には2日遅れるのか、また疑問に思います。出版業界は複雑だと聞き及びます。輸送業界の仕業ではなさそうです。

 南北に長い日本です。海外ではありません。たかが雑誌の一冊ですが、全国一斉に発売日に本屋の並ぶことを望みます。日本に帰国して約一年、最近になって日本のことを本当に知らないとつくづく感じ始めています。30年のギャップは大きいものです。

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おさるのジョージの原画展

2018年05月04日 | 日々のこと

晴、14度、55%

 息子が幼稚園の頃読み聞かせた本の一つに「ひとまねこざるのジョージ」のシリーズがあります。 私が書いた裏書きから、1983年、息子が5歳の時の求めた本です。このシリーズは息子よりも私の方が気に入っていたかもしれません。このジョージの絵本の原画展があると知りました。まさかこの福岡でジョージの原画が見れれるとはと、連休の朝から出かけました。

 デパートの最上階の会場に向かうエレベーターの中は親子連れでいっぱいです。かなり小さな子供もいます。親御さんが本の原画展に連れてくるなんて、なかなかだわと感心します。

 マーガレット レイ、ハンス レイ夫妻によって書かれたこの絵本は、字が読めない子供でも絵を見ているだけで引き込まれていく楽しさがあります。展示には、本の夫々の原画の他に使われなかった原画もあります。印刷されたものよりもっと柔らかなタッチです。少し大きな子供達が声をあげながら行ったり来たりする中をゆっくり回りました。レイ夫妻のパスポートや手帳などの展示もあり興味深いものでした。ご夫婦で共同制作、面白い話を知りました。ジョージの仕草や表情の元はなんとマーガレットが真似たものをハンスが写し描いたのだそうです。絵本の所々には自分たちの姿も書き込んでいるとのこと、家に帰って早速確かめました。ユーモア溢れる話です。

 気が付けば、子供も連れずにこんな年のおばさんが一人なのは私だけ。帰り際には展覧会グッズのコーナーに寄りました。原画のレプリカがあれば買おうと思っていました。残念なことにここは日本です、子供向けのグッズばかりで何も買わずに出て来ました。

 実は、 こんなブリキのバケツを持っています。20年以上前に買ったものですから、中には錆が出ています。ブリティッシュミュージーアムの売店の出店が香港 セントラルのプリンスビルにあった頃に求めたものです。ツタンカーメンのミニュチュアや難しい名前の半輝石に混じって売られていました。

 久しぶりに絵本を紐解くと急に時間の流れが止まります。原画の色使いが素敵でした。原画を見ると描いた人の人となりまでが伝わって来ます。ワイワイと子供が騒ぐ中、心温まるひと時でした。

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ココさん、我が家に来て一年経ちました。

2018年05月03日 | ここ

晴、14度、64%

 一年前、東京から飛行機に乗ってココさんがやって来ました。主人と二人で福岡空港の貨物引き取り場に受け取りに出かけました。主人も私もココさんとは初対面です。ピンクの小さなクレートに入って出て来たココさんは、すでに10ヶ月近くになっているにも関わらず小さく見えました。車の中でクレートから出すと大暴れします。

 痩せっぽっちで、元気だったココさん。今では体重8キロまでに大きくなりました。そして、相変わらず元気満点です。元気が良すぎます。起きていればじっとしていません。長くペットショップにいたにも関わらず、トイレシートの上でトイレができません。結局ココさんもモモさん同様、トイレはお外になりました。お庭かお散歩の時です。お庭ですることも少なくなって来ました。体がトイレはお外でとリズムができて来たと思います。

 主人が香港に戻る荷物を置いていると、 モモさんもそうだったように、荷物の上に上っています。目は何やらウルウル。悲しいのかと思っていると、 あっという間に寝てしまいました。そんなココさんです。

 主人が今日はお祝いに、モモさんが好きだったシフォンケーキを焼いてあげてと言います。モモさんと違いココさんには人間のお菓子をほとんどあげていません。けど、今日は記念日です。午後にはシフォンケーキを焼きましょう。

 モモさんの一周忌にいただいたブーケをほどきました。黄色いお花ばかりはモモさんに、優しい色合いのお花はココさんに。この1年、ありがとう。元気でいてくださいね。

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ジキタリス

2018年05月02日 | 

雨、21度、82%

 ジキタリス、「キツネノテブクロ」とも呼ばれるこの花を知ったのは20数年前のことです。実際に見たわけではありません。私が刺し続けているデンマークのクロスステッチの図案で知りました。 ひと針ひと針刺していくうちに、いつかこの花を咲かせてみたいと思います。私が刺す刺繍はほとんどは今は亡きゲルダベングトソンの図案です。デンマークで森の中の小屋に住み小屋の周りの草花をスケッチして図案を作ったそうです。ずいぶんたくさんゲルダベングトソンの花を刺しました。花によっては根っこや球根まで図案に描かれています。この刺繍のおかげで私はたくさんの花を知りました。そしていつかは自分の手で花を咲かせたいと思いました。

 ジキタリスの花の小さな苗を見つけたのは3月です。何色の花を付けるかわからずまま3株求めました。背丈が高くなると聞いていたのにちっとも成長しません。毎朝走りに行く大濠公園のジキタリスは私の腰よりも高く、大輪の花をほころばせています。やっとここ数日の陽気で我が家でも花が開きました。

 毒性を持つジキタリスです。ココさんがいたずらをしてはいけないと、ココさん立ち入り禁止の石や苔の松を置いている和風の庭に植えました。 背丈はまだまだ私に似てチビですが、下から順次花が咲く様子は見事です。 

 写真を撮っていて面白いことは、その一つの花を撮します、 それを拡大して見ると、花の構造 雌しべや雄しべ受粉のための細かい毛までが見て取れます。 奥を覗くと神秘的。そして理に適った作りに驚きます。

 刺繍に始まり庭に咲かせたい花はまだたくさん。土のある生活から30年も遠ざかっていた分、花や木に対する思い入れは並々ではありません。

 咋春一番にこの刺繍から咲かせたタイムの花、雪をかぶって冬を越し、また小さな花をつけました。

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