マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

40年前の地図

2020-12-28 | Weblog
前の住人が置いて行ったものの中に、
この付近の、昭和55年(1980年)40年前に出版された地図帳があります。
地図と言っても「ゼンリン」の住宅地図で、縮尺4000分の1で、住人の名前が記入されています。
同じ苗字が狭い地域に集まっています。

その土地の全体像をつかむのはこの地図では難しいけれど、
この地図だから読み取れるものもあります。
自分が年をとったので、40年前はそんなに昔のことではない気がしますが、
地図を見ると随分と昔なんだ、いうことがわかります。

いつも通る県道沿いに、現在は、大きなスーパーマーケットや、ホームセンターや
各種の医院などがありますが、
その地図では道路沿いに建物はほとんどありません。
高速のインターチェンジとその県道を結ぶ便利な道路も、当時はもちろんありません。

面白いのは、現在は「廃ホテル」となって
恐ろしげな姿をさらしている、ゴルフ場の横の大きなホテルは、まだ建ってもいません。
去年撤去されたゴルフ練習場もまだありません。
それなのに、地図中で開発中の住宅団地(○○サンシャイン・ハイツ)は、今もそのままです。
開発が途中でストップしてしまったのでしょう。

海沿いの方を見てみると、
住宅とほぼ同じくらいの面積の、
作業小屋、水産加工所、ソーコ、の文字がずらーっと並んでいます。
ひじき乾燥小屋、と書いてあるところもあります。
小さな養魚場もいくつか見えます。
今ではおそらくほとんど廃業しています。

全国の地図も見比べればきっと良く似た状況が見られるのではないかと思います。

我が家のある村は、と言うと、
意外と変わっていないのです。
けれど、古い地図には鶏舎という文字が幾つも見えます。
今はこの村に鶏を飼っている人はたぶん居ません。
村の中に点在していた小さな田も今はありません。

索引ページのカットに思わず頬が緩みます







手書きの線はいいなー。

もっと古い昭和の初めころの地図も見たい。












コメント
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