マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

餅菓子を買いに

2022-12-12 | グルメ

隣町のJAのカントリーエレベーターまで、畑用のもみ殻をもらいに行ってきました。

そして気になっていた「松笠餅」を買いに、相可(おうか)へ向かいました。

熊野街道と伊勢街道の交差点で、

かつては、街道に沿って流れる櫛田川の交通(船)の重要な拠点(港)でした。

櫛田川の上流には、古くからの水銀の産地「丹生・にう」があります。

「相可」の向こう岸の「射和・いさわ」は水銀を原料にした「伊勢おしろい(室町時代~江戸)」

の生産地としても栄え(鉛を使った安価な白粉が出回るまで)豪商が屋敷を連ねていたそうです。

(貴族や役者や遊女は、大量に白粉を使っていたそうです。)

夜の明かりはろうそくしかない時代、

薄暗い中、真っ白い顔が浮び上がり、紅花から作った紅を塗った赤い唇が・・・

お歯黒を塗った女性が・・・

そして、水銀や鉛の後遺症は・・・

見たいような、見たくないような。まるで、怪談です。

でも、現代だって、もしかしたら、いつか未来の人が振り返れば、

怪談のような世界に見えるかも知れません。

 

非公開ですが、ビックリするような広大な屋敷(射和文庫・江戸時代の私設図書館、など)が今もあります。

塀の上や隙間から、茶室や庭や倉などがちらちら見えますが、一体幾つ建物があるのか・・・?

時代劇を見ているような気がしました。

 

下は、松笠餅の店「長新」です。

「松笠餅」は黒砂糖餡で、お餅は堅めで、上にもち米?がまぶしてあります。

写真では、フォークを置いていますが、フォークでは切れませんでした。

手で持って食べるのが正解、ケーキじゃないので、当たり前だった・・・

旧街道(伊勢の周り)には、お餅屋さんが今も健在で、

餅街道などと呼ばれたりするそうです。

有名な「赤福餅」赤福餅にそっくりな「御福餅」

「二軒茶屋餅」「へんば餅」「松笠餅」「おきん餅」「くうや観助餅」・・・

店の建物も、昔のたたずまいを残したものが多く、店内で腰を下ろして食べられるようになっています。

大抵2~3個買って包んでもらって、持って帰り夕食後にいただきます。

(松笠餅は3個350円でした。)

ほとんどのお餅が、賞味期限が当日限り、あるいは次の日までなので、

贈り物などにはできません。

 

次は「おきん茶屋餅」を買いに行きたい。

 

 

 

 

 

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