やっと体調が戻り、
従妹の家族(アメリカ人)4人の来訪に間に合いました。
レンタカーを借りて、たくさんの荷物を積んで我が家にやってきました。
時間は不思議です。
この前会ったのは20年以上も昔なのに、ついこの間のことのようで、
以前と全く変わりなく、たくさん食べて、たくさんお喋りをして楽しい時間を過ごしました。
彼と彼女とその子どもらは、我家に二泊し、
朝「次の予定地は高野山で、宿坊に予約したのだけど、
途中温泉に寄りたい、そこで、その温泉地まで一緒にドライブして、
昼食を一緒に食べませんか・・・」と提案するのです。
地図を見たところ、以前から行ってみたいあたりだったので、お天気も良いし、
「じゃあそうしよう、その温泉地で、食事して別れましょう」ということになり出発しました。
彼らはナビを見て走るので、私たちは後ろをついて走ることになりました。
山も川も素晴らしく、快適に走り、
旧伊勢街道沿いに紀伊山地の奥深くへと入っていきました。
ここは下仁柿地区、毎年巨大藁人形を作成しているようです。
2023年の、これは「かえる」!だそうです。
道行く人の心を和らげてくれます。
やがて、大型車通行禁止の看板、急に道は細くなり、木々の間を縫うように道は続き、
急勾配、急カーブ、ガードレールが崩れたところもあり、左は崖!
たまに木々の間から、眼下に低い山の峰々の眺望が見えるものの、
私には、写真を撮る余裕はなく、ひたすら、このぐねぐね道を早く通過することを願っていました。
後で、この道こそ、この辺りでは有名な国道368号の「仁柿峠」で、
「酷道」と呼ばれていることを知りました。
三重伊勢方面から、奈良室生方面に行くには、この道以外には、円を描くように大きく迂回するしか道は無く、
(バイパス工事が続いているものの、10年後にも出来上がるのかどうか・・・?)
そのため、この酷道を走る車は意外に多く、何度も曲芸のようなバックを繰り返してすれ違うのです。
バイクのツーリングの道としては最高かもしれません。
地図上の右から左へ走りました。
(紀伊山地の山々の標高はそれほど高くないけれど、ずーっと続いている。)
中央のギザギザ部分が「仁柿峠」です。
驚くのは、峠をこえれば、
川に沿って、山間に、或いは山の急斜面にも、集落があり、
畑や、あるいは小さな水田があり、
道や石垣が手入れされ、
道標が立ち、寺や墓があり、神社があり、
人の暮らしがあることです。
どこに行ってもいつも、
そのことに感動します。