落ちていた、小さな鳥の巣
たまたま読んだ、まったく別の2冊の本の中に、
*外国で、日本で出版された自分の著書を、片方は小説を、片方ではノンフィクションを見せたところ、
「えーっ!縦書き?」とものすごく珍しいものを見たような反応をされた* というシーンがありました。
そこで初めて知ったのですが、中国でも、一部の古典以外はすべて横書きで、
韓国ももちろん横書きで、今も縦書きと横書きを併用している日本は珍しい存在だそうです。
日本語は漢字とひらがながあって、
どの文字も書き始めは上から、終わりは下。
ずーっとつなげて書くことも出来、縦に流れが出来ます。
それが自然で、文字を横につなげようとするとジグザグになってしまいます。
そして、本は右綴じ。
絵巻物では、時間も空間も上から下へ、右から左へと進んでいきます。
アルファベットは横につなげて書くことができるので当然横書き。
流れは左から右へ。本は左綴じ。
面白いことです。
パソコン上では、横書きにすっかり慣れましたが、
本は縦書きでないと読みにくい、
脳の働きは複雑で、頑固です。
与謝蕪村(1716~1784)等の俳画では、
句と絵が一体となって抽象画のようです。
文字は静かだったり、踊っていたり、
たまには字を書かなくちゃ・・・縦書きで・・・
ボールペン・・・だけど