マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

伏見散策 その2

2012-04-10 | お地蔵さん
寒かったけど、色々な物を見つけることができた楽しい伏見の小旅行でした。
お土産はもちろんお酒でした。

なんて可愛いロゴ!
お孫さんの名はあさきちゃん?

喫茶店のショウウインドウ

ビル(酒屋さんの従業員のアパート)の修理の痕はまるでモダンアート

摩利四天はイノシシに乗っています。

街角のちいさなお地蔵さん

源空寺の美しい姿の山門、繊細な瓦も素晴らしい。
伏見城廃城の時、城の建物の一部はあちこちに移築されたそうですが、
鐘楼も移築されこの寺の門となったそうです。

もっと歩いていたいけど、そろそろ帰らなくては…
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伏見散策、その1

2012-04-09 | Weblog
出町柳から京阪電車に乗って320円で行ける一番遠くの駅は伏見の「中書島」
30分位で行けるのになんだか遠くへ来たみたいな気持ちになります。
「中書島」は昔は本当に宇治川の中の島だったそうです。
かつて運河や港が整備され沢山の荷を積んだ船が行きかっていたなんてすぐには想像できません。
大阪ー伏見間は船、伏見ー京都間は陸路、伏見は人や品物や文化の交流する重要な地点だったそうです。
ユニークな町名がその歴史を物語ってくれます。
墨染町、紺屋町、枡屋町、御籠町、指物町…、
出羽屋敷町、越後屋敷町、加賀屋敷町…、
羽柴長吉町、松平武茂町…、桃山紅雪町なんていうのも
そして歩きまわれば、町のたたずまいから港町として栄えていたころがなんとなくしのばれるのです。
新地と呼ばれる元花町だった辺りにはスナックなどが並び、レトロなお風呂屋さんもありました。

竜宮城のような赤い土塀の門が色っぽい長建寺(島の弁天さん)にも桜の花が咲きはじめていました。
鐘つき堂に鐘がありません。戦争で供出させられ大砲の弾になってしまったのだそうです。
今はおみくじ売場になっています。
自分で200円入れて数字のついた札を出して、その数字の引き出しを自分で引き出しておみくじを取り出しますようになっています。
 

川べりの柳の淡い緑が春風に揺れています。
 
かっぱ黄桜カントリーのほかほかの「酒まんじゅう」


商店街の畳屋さん、魚屋さんや、お茶屋さん、パン屋さん、呉服屋さん、電気屋さん、おもちゃ屋さん、お菓子屋さん、靴下屋さん、帽子やさん、荒物屋さん…
ここでだけで手に入れることができる物や出会いがいっぱいありそうです。
でも近くに大型スーパーが出来ました。個人商店は苦境を強いられていることと思います。
大型スーパーなんてどこへ行っても同じなのに、人はそちらへどんどん流れています。残念です。
此の荒物屋さんは皿もガラス器も置物も埃一つなくきらきらに磨いてあり、見事にきれいに並んでいます。
 
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『螺旋』サンティアーゴ・パハーレス

2012-04-07 | book
このところアメリカの小説から離れて、最近書かれたヨーロッパ各地の小説を、よく読んでいます。
次々と面白い本に出会えて嬉しい悲鳴を上げています。
図書館に予約した本が届いて、自転車のかごにどっさり積んで帰る時は思わずニンマリしてしまいます。
足を使って歩くのも、実際に色々な物を目で見るのも大切だし、美味しい物を食べるのも楽しい。
でも本を読んで物語の世界に入り込んでさまようことは、私にとって欠かすことができない心の栄養素です。

『螺旋』はスペインの小説、
ゴヤやピカソ、ミロ、ダリ、ガウディ、カザルスら天才には事欠かないスペインですが、
この小説に出て来る登場人物はとても身近な感じがします。

小説の舞台、スペインの田舎の雰囲気も魅力的です。
主人公は一つの謎を解明するべく社長から命令され田舎にやってきた編集者、
あちこちに気を使いながら一生懸命働くものの謎は深まるばかり。
彼の周りでいくつもの物語が展開します。
同時に進行するのは都会で麻薬中毒のどん底からからなんとか這い上がろうとする青年の物語。
そして彼の優しい友人はIT会社から寝る時間も無いほどこき使われています。
もちろん強くてかっこいい女性もでてきます。
それらの登場人物が皆、誠実で、生き生きとしています。

物語の楽しさ、本を読む喜びをたっぷり味わせてくれる私好みの小説でした。

エンターテイメントと純文学の境目はもうないな、と感じました。
ただ、モノクロのような表紙の絵が納得いきません。
私には中身の印象と全然違うのですが…

『螺旋』サンティアーゴ・パハーレス   木村榮一訳   2010   ヴィレッジブックス





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アンズの花

2012-04-05 | Weblog
今年もアンズの花が咲きました。
小さな苗木を植えて5年目になります。
ガクが赤いので、花の数が少なくても、とてもあでやかな感じがします。
咲き始めの頃が一番美しいのですが、
一昨日の大風で随分散ってしまいました。

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『ボクが東電前に立ったわけ』

2012-04-03 | book
1981年生まれの、東京に住む著者が、
3月11日以降、何を考えどう行動して、
どのように仲間を広げて活動してきたかを日を追って記録しています。
なぜあのような原発事故が起こったのか、
どうして日本中に原発が増えていくのを止められなかったのか、
社会の構造や政治問題も掘り下げながら、
未来へ希望を見出そうとしています。
怒りや悲しみに揺れ動く感情が
淡々と且つ素直でスピード感のある文章で綴られています。
若い人に、小さな子供のいるお父さんやお母さんに、
大学生や高校生、中学生でも読めるのではないでしょうか。
編集に工夫が凝らされ文字も大きいので年寄りだって読めます。
勇気付けられるお薦めの一冊です。


ボクが東電前に立ったわけ
    園良太 著
      2011,9  三一書房
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