蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

助け舟

2022-12-03 | 日々のこと
ぐっと冷えて来た。
寒い冬への移行。秋に惜別か。

今日は、次女一家がやって来る。
とある用事があり、身体の移動、身体を持って来るのが必要。
で、夕食を3家族、テーブルを囲むことに。
乳幼児を含め、総勢11名。

さてさて料理が大の不得意のわたし。
次女婿は、むちゃくちゃグルメ。
舌で味わった美味を自分で作って再現する。
次女宅の食事作り担当は、次女婿。
レシピ研究もさることながら、食材には手間暇、お金を惜しまない。
次女婿のお母さんは、畑で自然栽培の果物(プロ)や、手作り味噌や、なんやらかんやらを天然素材で自作する方。
近隣は海に囲まれた地域でもあり、ウニや帆立など、魚介類は豊富。
美味しいものに恵まれ囲まれた環境で育った次女婿。
(大勢の大人に囲まれた一人っ子)
しかも次女婿は、専門の農学研究を経て、食に関わる仕事。

メニューは何にすべき?
いつもアタマを悩ませている。
次女母娘だけなら何の気も使わないが、次女婿が来ると、どかんとアタマが重くなる。
一昨日、そう愚痴ったら長女婿が、「ボク、作りますよ」と助け舟あり。
なんと優しいお婿さんだこと。
幸せ。じわぁ。

なのではあるが、、、
正面から勝負しては絶対に負ける。
というか勝負にならない。
前回の夫&次女婿・合同誕生日パーティの時は、わたしはもう完全に試合放棄した。
勝負せずに、「おばあちゃんの懐かしの手作り料理」で行くことにした。
だが、郷土料理感ゼロ。食のこだわりゼロ。
わたしが子供の頃、祖母の毎日の料理の中で、滅多に作ってくれない、唯一の大ご馳走は、コロッケ。
地方都市の大規模団地に住む親戚のおばさんの家に遊びに行った時も、コロッケ。
高度成長の味、コロッケ。
女たちは、コロッケで全力を出す。
(手間暇はかかるが、材料費が安い)
ウケは狙わず、これで行こう!

たっぷりすぎるぐらいたくさんのミンチを使ったせいで、脂がすごく出て、ジャガイモと混ぜて丸めたらベチャベチャになり、焦った。
これ、メインなのに、失敗したら後はなんにもない。
もう作り直す時間も材料もなく、焦った焦った。
冷めると、ベチャベチャはどうにか落ち着いてきたが。
サブのトンカツに助けを求めながら、、、
まん丸の、縦横斜めどこから見ても同じのボール状の形の大きなコロッケを丸めていった。
スローな作業に手間取り、時間ギリギリ。
(たまたまその日は、長女婿が野菜のナムルを作って持って来てくれたから助かったものの)

どうにかピンチは切り抜けた。
娘の慰めの言葉は、、、
「今時、手作りコロッケって珍しいから、なかなか食べられないよ」
あんなボールみたいなコロッケは確かに売ってないなあ、、、

が、あれは前回。
今日はどうする?
一度に全力を出してしまうと、次回のクリスマスパーティはどうする?
手の内、隠し球ゼロ。
どうする?どうする?どうする?

悩みながらエネルギーチャージに、スマホでブログ遊びしていたら、次女からLINE。
「トルティーヤの具は次女婿が作ってくれるって」
やったー。これで夕食準備は終わったようなもの。
しかも長女婿からは、パエリア作るとのLINE。
姑であるわたしは、婿たちに何も教えられない代わりに、手助けしてもらえて、しかも味わえて幸せ者だ。
お正月に息子が加わった時は、息子の手作り料理がプラスされたりする。
うちのパーティ食は男たちのチカラの上に立っている。

その分、わたしの夫は全く動かず、動かすのは自分の箸だけ。
婿たちのお給仕を平気で受けている。
わたしは教育を間違えた?